カテゴリ:漫画 の記事リスト(エントリー順)

朝焼けは黄金色 THE IDOLM@STER 1巻

kage

2018/02/04 (Sun)

アイドルマスターゼロ



第一話
第二話
第三話 前編
第三話 後編
第四話
第五話
第六話


アニメ準拠版コミックに連なる新作で、若き日の小鳥や社長を描いた前日譚的作品。
「アイマス最大の謎」として半永久的に残るかと思われたこの過去物語を
公式で描く、という事の是非について議論の余地はあると思われますが、
それを含めて非常にインパクトの大きな作品であることは間違いありません。


第一話

アイドルの世界とは無縁の高校生である小鳥と、
この1話時点では名称が出ない、大型のアイドル事務所に努める若き日の高木順二朗、
のちの765プロ社長、二人の運命的な出会いが描かれるのがこの1話となっています。

更には高木と同僚の黒井(この時点では名称出ず)や、同じく後の876プロの社長である
石川らしき人物も登場、そして日高舞が電撃引退した後の時間軸であることも示されます。
この世界・時代におけるアイドル像についても、ですね。

小鳥と高木の出会いはもちろん、春香達が活躍している時代とは違う時代で、
一体何が起きていたのか、ということについて興味が惹かれる導入話
です。


第二話

高木が小鳥の母である音無琴美に深くかかわる人物であったこと、
そして琴美は既にこの世にいないこと、高木の私生活は満帆ではなさそうなことなど、
この世界の基盤がよりくっきり見えてくるのがこの二話

高木と小鳥、それぞれに思うところはあり…というところで物語が進んでいきます。


第三話 前編

黒井と高木のアイドルに対する思想の相違について描かれ、
そして二人の更なる過去が…という引きで後編へ。


第三話 後編

小鳥が高木らの会社を訪れ、そして高木と琴美の出会いの回想も描かれる、
ということで過去と現在についてより大きな動きが見て取れます。
そして高木と琴美の物語は、決して綺麗なものではなかった、ということも…。


第四話

アイドル時代の琴美を思い出し、そして琴美と小鳥を重ねて見る高木。
小鳥も母との思い出を思い返しますが、それをこっそりと聴いている黒井は…


第五話

バーで若き日の善澤記者と飲む高木。
そこで善澤はアイドル界を去って実家に戻っていた琴美を取材目的で訪れた、
という話を始めます。そしてそのとき琴美は妊娠をしていた、という話を…。

(元)アイドルが妊娠、というリアリティはアイマス世界においてはこれまでは描かれざる
側面だっただけにインパクトの強いもので(特に、語弊を恐れなければ「父親が不明」
という事態も含めて)、その分この物語の重みを生み出しているとも考えられます。


第六話

琴美をプロデュースしていたころを思い出す高木。
一方で小鳥は黒井のプロデュースするアイドルユニット「ブラックニードル」を観て
アイドルという存在により興味が湧くようになり…



小鳥と高木たちの出会いの物語だけでなく、さらにそれより過去の、琴美の物語も描く、
という構造で、春香達の物語とは全く異なる見せ方にもなっており、
漫画としての読み応えというか、読み心地というものも随分違った印象を受けます。

また、小鳥と琴美の物語、それぞれにおいてある意味ラストが見えおり、
そこに至る経緯がどういったものなのか、ということこそがキモである、
ということもその構造の違いを生み出していると言えるでしょう。

そしてその中で、これまで怪しい黒いオジサンでしかなかった高木の人間性が(顔とともに)
ハッキリ見えたり、現代における黒井との関係性、そして小鳥との関係性というものが
どのように生まれたのか、というものが見える、というのも興味深く思います。

正直この物語は永遠に描かないままで良かったと思いますが、
あくまでもアニメ準拠の物語とは言え、こうして公式で描かれた以上、
全てに通じる「アイドルマスターゼロ」としてのこの物語を受け止めるべき
なのでしょう。

そのことに複雑な思いはやはり持ちつつも、純粋にこの物語がどんなものになるのか、
ということは一つの漫画作品として気になり、次回も楽しみになります。

アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 2巻

kage

2017/12/19 (Tue)

芽吹きの時



第5話 夢
第6話 なんでそんなことで泣いてるのよ
第7話 小さなキラボシたち
第8話 ちょっぴり嫉妬しちゃった


1巻に立て続けて発売された2巻。
気になる引きからの展開、そして物語は次のステージへ…
と王道ストーリーをひた走る流れとなっていきます。


第5話 夢

倒れてしまった志保に代わって可奈がステージに上がるか、ということを
打診するPですが、可奈の出した応えは意外なもので…。

志保が異常なまでにアイドルに対してストイックである理由も描かれ、
彼女達それぞれの「アイドル観」というものが見えてくる展開となります。


第6話 なんでそんなことで泣いてるのよ

ライブ当日、実際にステージに立つことになったのは…というところからの
怒涛の王道展開で、しっかりとストーリーの山場を描き切ります

そんな中でまつりの浮世離れ感からの意外性、というところも描かれ、
メインではないアイドル達の魅力もしっかりと描いています。

そしてなんとっ!まさかの新キャラ登場で物語は次の展開へ。


第7話 小さなキラボシたち

いつものように、それでいてこれまでとは違った気持ちで劇場に電車で向かう可奈
そんな可奈の前に目を惹く和風美人が現れて…。
そして劇場のほうにも、魅力的な歌声の人物が登場し…。

そんな新メンバーも加わる中、可奈も確かにアイドルとしての成長を実感し、
そしてPが彼女たちに次の物語を提示する、という流れになっていきます。

意外と言えば意外、そして当然と言えば当然の新メンバー登場、
メイン4人を軸に、この2人もどう活かしていくのか、今後も気になります。


第8話 ちょっぴり嫉妬しちゃった

ミリオンスターズの中から新ユニットを選抜、ということとなり、
ここでタイトルが明確に物語とリンクする、ということにもなります。
そして可奈志保星梨花海美の4人がメインであるという改めての提示にも。

この4人の中で年齢的には上の海美の起用が気になるところ、というのは
メタ的にもストーリー的にもありましたが、そこも綺麗に回収
、となり、
そして最後も綺麗な笑顔とともに締める、という気持ちのいい形となっています。


1巻に引き続きの王道展開で、その中でも新キャラ3名の登場と紹介、
4人メインの明確化と今後の展開への布石、というものを詰めてきています。

その中で、全員ではなくとも、他のアイドル達の魅力も可能だけ描き、
シアター全体の雰囲気をしっかり描こうという構成はとりわけ大きなポイント
です。

また、1巻と同様にこの2巻にもCD付きの限定版があり、
楽曲としては星梨花海美のデュオ「Do-Dai」、星梨花ソロの「フラワーガール」、
海美ソロの「スマイル体操」が収録されており、オリジナルとはまた違った形で楽しめ、
そしてドラマパートでは雪歩も登場し、また本編とは異なる掛け合いが展開されています。

アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 1巻

kage

2017/12/02 (Sat)

あこがれのステージへ



第1話 私の名前は矢吹可奈♪
第2話 ステージは…
第3話 だけど私には
第4話 みんなが幸せになれるわけじゃないのよ


ミリオンのストーリーコミック第二弾は可奈志保星梨花海美の4人をメインに、
特に可奈を主人公格として描く、成長物語。

ゲッサン版と同じく「アイマスコミック」として最もシンプルなフォーマットではありますが、
メインアイドルが違えば当然ストーリーも異なり…というところとなってきます。


第1話 私の名前は矢吹可奈♪

765プロ新人アイドルオーディションに合格した可奈が765ライブシアターを訪れますが、
しかしそこでPから告げられたのは、間違って他のメンバーより1月遅れで
合格通知を出してしまった、というもの。しかしそれには実は理由があって…。

そこでストイックにアイドルに励もうとする志保との出会い、そしてその志保を含めた、
他のメンバーの前で可奈は大好きな歌を歌うことになり…。

シンプルな構成ですが、キャラ紹介と出会いをしっかりと描き、
第1話として、これからの物語に期待をもたせてくれるものとなっています。


第2話 ステージは…

指導係となった志保とともにレッスンに励む可奈
そんなある日、バックダンサーとしてですが、初めてステージに立つことになり、
そしてそのステージで可奈を待ち受けていたのは…。

アイドル、そしてステージは単にキラキラしているだけではない、というシーンこそ、
「アイマスらしさ」を端的に示しており
、早速それが描かれることとなっています。


第3話 だけど私には

星梨花とともに先輩である765プロASのステージを観ることになった可奈
そのバックダンサーである仲間たちも含め、アイドルとしての目標、
というものがより具体的に見えてくる、そんな話となっています。

まぁ、そもそもステージに立つより観るのが先だろ、というツッコミもできますが、
この順番だからこそ、という物語の描き方になっているのがポイントでもあります。


第4話 みんなが幸せになれるわけじゃないのよ

可奈志保星梨花のうち2人をアイドルとして正式にステージデビューさせる、
というP。そのオーディションに向けて、各々他のメンバーたちの協力のもと、
レッスン等に励み、2つの椅子をめぐって争う事になりますが…。

オチは案の定、というかお決まりのパターンとなっていますが、
1巻の終わりとしては気になる引きとして機能はしています。


おまけマンガ さすがですね千鶴さん

タイトル通りの番外編で、千鶴がPからのお使いで買い物に出たところ、
可奈と出会い…というところからの話になっています。

自称セレブにして常識人である千鶴の個性と魅力を
端的に示している
、そんな話として完成されていると思えます。


全体を通し、極めて王道の「アイマスコミック」を描いているという印象の今作。
アイマス以前にスポーツ的な成長モノのマンガとして王道、でもあるわけですが、
そういった構成だからこそ、アイドル個々人の魅力をもっともダイレクトに感じられる

とも言えるわけで、今後の物語にも期待が持てるものとなっています。

また、これまたアイマスコミックの王道として、CD付きの限定版もあり、
可奈志保のデュオ曲「L・O・B・M」、可奈ソロの「ゲンキトリッパー」、
志保の「DREAM」、そしてオリジナルボイスドラマが収録されていて、
耳でもこの漫画の世界観を感じられる、そんな構成となっています。

THE IDOLM@STER 6巻

kage

2017/01/05 (Thu)

いおまこ765



第二十七話 水瀬伊織編①
第二十八話 765プロ編②
第二十九話 菊地真編②前編
第二十九話 菊地真編②後編
第三十話 水瀬伊織編②前編
第三十話 水瀬伊織編②後編
第三十一話 765プロ編③前編
第三十一話 765プロ編③中編
第三十一話 765プロ編③後編


アニメ準拠版コミカライズの6巻にして最終巻。
アニメ本編でのクライマックスの裏で何が起きていたのか…
ということについて、「最後の2人」となった伊織の側面から、
そして765プロ全体についても描かれることとなります。


第二十七話 水瀬伊織編①

竜宮小町として、そしてそのリーダーとして他のメンバーに先んじて歩みを進めたきた
伊織が、更なるステップアップに挑む…という話。アニメ本編の展開からは一歩離れ、
「アイドル水瀬伊織」の矜持と、「水瀬伊織個人」の魅力を存分に感じられる一編です。


第二十八話 765プロ編②

アニメ23話末から24話冒頭への衝撃的な展開について深掘りした話となっており、
アイドル達がこの場面で何を考えていたか、の一部が見えるものとなっています。


第二十九話 菊地真編②前編

春香の休養を受けて、という状況がの物語として描かれますが、
最後に伊織が放つ言葉がやはり衝撃的。この二人の距離感、関係性だからこそ、
というシーン
でもありますが、本編で描かれた物語により重みを与えてくれます。


第二十九話 菊地真編②後編

前話を受けてのはどうなる、という話で、876プロの3人の登場などもありますが、
圧倒的なの主人公感を見せつけられる、そんな物語となっています。


第三十話 水瀬伊織編②前編

に重い言葉をぶつけた伊織はというと、竜宮小町としてステージへ…という展開に。
しかしそこで描かれるのは、本編ではほとんどノータッチだった「伊織の家族」の話。
伊織自身のアイデンティティに直結する話であり、ステージシーンとの相乗効果で
伊織というキャラクターの深みをより感じさせてくれるもの
となっています。


第三十話 水瀬伊織編②後編

伊織編ラスト、としつつ、実質的にはアニメ24話後半の書き起こし、という話。
本編と辻褄を合わせるためとはいえ、せっかくの伊織の成長が
まるで反映されていない、という事になってしまっているのは残念な限り
です。


第三十一話 765プロ編③前編

ほとんどアニメ24話ラストの書き起こし、となる話。
この漫画もフィナーレへ向けてラストスパート、というのが感じられる描き方です。


第三十一話 765プロ編③中編

アニメ25話序盤を描きつつ、オールスターライブに駆けつけたのはジュピターだけでなくて
876プロも、そして未来のアイドル達も…と「後付け」ではありますが、だからこそ、
という描き方がされ、「この先の物語」へと繋げるもの
にもなっています。


第三十一話 765プロ編③後編

オールスターライブ本編、そしてその後のエピローグ的なシーンが描かれる最終話。
このエピローグはアニメ本編にあってもよかった、というかあるべきだったのでは、
と思わされるくらい重要なものですが、最後の最後、我らがメインヒロインがメインヒロインたる
貫禄を見せつけ、「アイドルマスター」を魅せてくれたのには流石の一言
です。


アニメ準拠版となった今作は、アニメ本編のラストと重なる形で見事に完結となりました。
サイドストーリーとして質の良いシナリオがある中、整合性という意味でどうしても
イマイチ、となってしまう部分があるのは残念なのは確かですが、
それを差し引いても完成度は高いと言え、特に最後のシーンは見事というほかありません


あくまでもアニメ視聴が大前提、というのはあるにせよ、多種多様なアイマスコミカライズの
中でも非常に優れた作品の一つとして数えて差支えは全くない、良作でしょう。

また、この6巻は特装版として、カラーイラストをポストカードブックにしたものがついてくる
版も発売しています。本としては読みにくい構造ではありますが、イラスト集としては秀逸です。

アイドルマスター ミリオンライブ! 5巻

kage

2016/12/23 (Fri)

君との明日を願うから



第20話 ENJOY H@RMONY!!
第21話 約束
第22話 解き放つ可能性
第23話 新しい未来へ
最終話 みんな輪になって


ミリオンコミカライズは5巻にして最終巻。
未来静香を中心に、それぞれの関係性と成長の姿が描かれてきましたが、
ここでその物語が幕を閉じる、ということになります。


第20話 ENJOY H@RMONY!!

野外フェスで雨に見舞われて…というお約束の展開に突入しながら、
奮闘する静香達ですが、もう一つうまく噛み合わず。
しかしこの日に向けてのレッスンの日々を思い出し、会心のステージへと昇華していきます。

そしてそこで撮られた静香一枚の写真が「奇跡の一枚」が如く話題になり…
と別の次元のどこかで聞いたことがあるような話
になったことで、
その静香に対し、極めて厳しい判断が求められる局面が訪れます。


第21話 約束

静香はやはり自身の夢を追う選択を取り、それを未来にも説明します。
それをそれぞれ受け入れたように見える二人。一方の静香のほうはよりダイレクトに
精神的なグラつきを見せる
ことになり、その対比により問題の重みをより感じさせます。


第22話 解き放つ可能性

無事決勝のステージにコマを進めた静香に対し、シアターのセンターを志願した
未来には予想外のプレッシャーが襲い掛かることになります。

そんな二人に対し、Pと奈緒の計らいで二人きりできちんと話をする場が設けられ…
綺麗事ではなく、本音でぶつかることで、お互いの気持ちは一つへとなっていきます。


第23話 新しい未来へ

そして迎えた未来がセンターを務めるシアター公演、静香の大舞台。
それぞれにプレッシャーはありつつも、その目線は確かに前を向き、ステージに挑みます。
シアターでは未来の会心のMCから曲入りし、そこで披露されたステージは…。

そのステージ後の舞台裏での未来は間違いなくそれ以前から成長したように見て取れ
そしてその未来を前にしたPはここでついに…と最終回へつながります。


最終話 みんな輪になって

最終回、というよりはエピローグという感じに近く、シアターメンバーそれぞれの日常の姿が
描かれる、という話に。とは言えもちろん、この物語での「主役」はやはり未来静香であり、
そしてPとの関係性も大事であり、ということでそこまでしっかりと描かれ、
大団円、それでいて「これから」も感じさせる、という形で見事なクライマックスとなりました。


最終巻、ということでストーリーはシリアスそのものではあるのですが、
そこを決して無理のある展開にせず、未来静香が等身大のまま課題にぶつかり、
それを乗り越えていく、という形になり読んでいて非常に気持ちの良い展開
です。

また、物語もそうですがライブの魅せ方など、演出面はより素晴らしく、
コミカライズとして極めて高い完成度を保ち、最後まで走り切った作品
だとも感じられます。

初のミリオン本格コミカライズとしてこれほどの金字塔を立ててしまい、
この先のミリオンコミカライズはこのハードルを前にどうするのか、
という心配をしてしまうくらいに、素晴らしい作品だったと、そう私には思えます。

そんな今作の最終巻ももちろん限定版があり、劇中で描かれた新曲「君との明日を願うから」と
「私はアイドル♡」が収録されたCDに加え、本誌掲載カラーや販促イラスト、
幻の1話、ミリラジレポート漫画などが掲載された別冊イラスト集が同梱されています。
これだけでも聴きごたえ、読みごたえ抜群であり、非常に満足できる内容となっています。