劇場版アイドルマスター レビュー その6 ※ネタバレあり

kage

2014/01/31 (Fri)

いよいよクライマックスですが、まだラストではありません。ネタバレにご注意を。

劇場版アイドルマスター レビュー その5 ※ネタバレあり

kage

2014/01/30 (Thu)

いよいよ物語は後半に。全編ネタバレになる「その5」です。


劇場版アイドルマスター レビュー その4 ※ネタバレあり

kage

2014/01/29 (Wed)

まだまだ続く劇場版。やっと折り返しの「その4」。以下ネタバレになります。


劇場版アイドルマスター レビュー その3 ※ネタバレあり

kage

2014/01/28 (Tue)

続きまして「その3」。ネタバレが続きますが、まだまだ前半です。


劇場版アイドルマスター レビュー その2 ※ネタバレあり

kage

2014/01/27 (Mon)

引き続き「その2」に。当然のごとくネタバレです、ご注意ください。


劇場版アイドルマスター レビュー その1 ※ネタバレあり

kage

2014/01/26 (Sun)

今回からはとりあえずストーリーを時系列で追って見ていきます。
4回観たとは言っても一気観で、完全に正確なものを記憶しているわけではありません
121分、現在の状況では何回の記事に分けるかすら断言できない大ボリュームです。
当然セリフもあやふやになってしまっていますが、まぁ意味を取り違えてはいないはずです。
カットも予告からのものを使いますが、順番は前後してしまっていることもあるはずです。
そんな状態ですが、まずは流れをちゃんと確認しないと何も言えませんからね。

というわけで多大なるネタバレをしながら見ていきます。


劇場版アイドルマスター 初日観賞雑感 ※ネタバレあり

kage

2014/01/25 (Sat)

本日は「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」の上映開始日。

予定通り0時からとプレミアLV×2+1の舞台挨拶、計4回映画を観てきました。
不安視していた身体ダメージもほとんどなく観れたのは、なによりこれが「アイマスだから」
でしょう。他の映画じゃ絶対耐えられず、根を上げていたのは確実です。

それはともかくとして、具体的に内容について書いていくわけですが、
ひとまず本日時点では雑感として、気になったことの中で代表的なことだけ取り上げます。
詳しくは明日以降の記事に、となりますが、いずれにせよ
ネタバレ満載になりますので、ご注意ください。


劇場版アイドルマスター 公開前日!

kage

2014/01/24 (Fri)

いよいよ明日は「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」の上映開始日です。
というわけで今回は当然のごとくこれについての特集といたします。


ストーリー予想

早速ですが、ズバリ、ストーリーについて予想してみようと思います。
今まで出たPVを中心に考えればそうそうハズレようもないとは思うんですけどね。

1.春香は賞を受賞、美希千早は海外での仕事が決まるなど、順風満帆な765プロ

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2.ある日、Pがアリーナライブの開催をみんなに知らせ、春香をリーダーに指名。
 さらに、それに向けて合宿を実施することと、バックダンサーの参加についても知らされれる。
 ただし、バックダンサーについては合宿途中での参加、ということも告知


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3.というわけで早速合宿先に到着も、初日は遊んでばかりで過ぎてしまう

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4.しかしながら、予定通りバックダンサーが合宿に途中参加することで雰囲気は一変。
 春香に憧れる可奈とのやり取りなどで、意識が変わってくる


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5.先輩としての自覚もあって、後輩を指導しつつ、しっかりとレッスンに取り組んでいく

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6.もちろんバックダンサーである彼女達も必死に頑張るも、中々ついていけない

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7.輝かしいステージでのアイドルの姿と、裏の努力のギャップを痛感するバックダンサー。
 その中でも、最初は一番張り切っていた可奈が能力不足などを理由に特に落ち込んでいく


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8.そんな中、Pがアリーナライブ後にハリウッド研修に行くと告知。ショックを受けるメンバー

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9.先輩には先輩の、後輩には後輩の悩みが募り、合宿は散々な状態へ

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10.とうとうレッスンの厳しさに逃げ出してしまう可奈。彼女を引き留められぬまま、合宿は終了

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11.ライブ本番まであと僅かという状態で、可奈の現状が春香に伝えられる

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12.自分に憧れてくれた可奈に対し、「アイドル」の輝きを伝えたい春香は、なんとか説得

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13.Pのハリウッド研修という不安は抱えつつも、メンバーが全員集まり、アリーナライブへ

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14.なんだかんだいいつもノリで律子もライブに参加。「M@STERPIECE」などを披露

15.そのライブに観客として春日未来や渋谷凛の姿も

16.ライブ終了後、Pはハリウッドへ。Pが帰ってくるまでに、彼女たちは更なる成長を誓う


以上が「ぼくがかんがえたげきじょうばんのすとーりー」になります。
順番は多少前後するところもあるでしょうが、大筋が全く違うことはないと思っています。
さて、そうは言っても気になる点はいくつかありますので、それをピックアップ。

・可奈の落ち込み(逃げ出し?)はレッスンの厳しさだけが理由なのか
・「今進めない人間」は可奈だけなのか、それ以外にもいるのか
春香をリーダーに指名した際の伊織の反応と、春香をリーダーと認めるまで
・なぜ美希は「春香はライバル」だと思うのか
・「私は『天海春香』だから」はどういったシーンでのセリフなのか
・ライブで描かれる楽曲は「M@STERPIECE」以外にもあるのか
・「今回はプロデューサーに徹する」と決めたはずの律子がいかにステージに立つか
・バックダンサー以外のグリマス/モバマスメンバーの顔見せはあるのか
・Pは本当にハリウッドに行ってしまうのか
・二期、あるいはそれ以外の形での「輝きの向こう側」をいかに示してくれるのか


ストーリーとしてはこのあたりが気になるところで、注目して見ていきたと思います。
もちろん各アイドル達の活躍、そして一曲フルに描かれるというライブシーンも、ですね。


劇場へ向かうにあたって

今回の劇場版については、初めて情報が出た昨年の冬フェスからずっと楽しみにしていたの
ですが、様々な情報が出てくるにつれて不安も増大してきてしまいました。
それがピークに達したのは本予告が出た時で、これについては記事も書いています

あれからも細かな情報は出てきましたが、内容に関わる新情報は特になし、ということもあり、
私は不安を抱えたまま映画に臨むことになる…かと思いきや、別の方向からこの状況を
変える一石が投じられる
こととなりました。そう、それはLTP09のイベントです。

これについても記事を書いているんですが、このときは「映画ではグリマスを否定」
書きました。それはやっぱりライブにおける「声優」と映画に出る「アイドル」は
別物だから…というところで、これを覆すほどのものはLTPでも感じられなかったのです。

しかしながら、果たしてそれでいいのか、というものも当然ありました。偶然か必然か、
映画公開となる2014年1月25日は、Xbox360版発売の2007年1月25日からちょうど7年
つまりは私が765プロのアイドル達と出会ってからちょうど7年、でもあるわけです。

プロデューサーと名乗れるようになったのはそれからもう少し経ってからではありますが、
いずれにせよ、私にとっても、アイマスにとっても大きな大きな「7年」だったわけです。

その7年をかけて到達した一つの高み。それに挑むにあたって、こんな気持ちのままでは
やはりいけない
、と思えてきたのは当然の流れだったのかもしれません。

ならばやはり不安を消さねば、と考えた時に何が最大の問題かと言うと、それはグリマス
わけです。彼女たちをどうにか認められなければ、この映画に「期待」することはできなくなる。
しかしLTP09イベントを持ってしても、そこまでは至らなかった、それは事実です。

ただ、映画のことはともかく、今回のLTP09イベントについては本当に参加できてよかった、と
思っていて、特に佐竹美奈子役の大関英里さんに対して強く「情」を持つこととなりました。

そういうことがあったので、普段はあまり、というか全くやったことのなかった、ツイッターで
イベントに対する感想リプライ、というものを大関さんに送ってみる
こととしました。

正直声優などの著名人は基本的にそういうったものに返事は返してくれないものだと
思っていたのですが、大関さんは他の方からのリプライも律儀に返してらっしゃっていて、
そして私にもきちんと返信のリプライを返して下さったのです。

単純な話ではありますが、これはやっぱり非常に嬉しくて、素直に喜べるものでした。
そしてこれはLTPのイベントそのものよりも私の心にはドンピシャに響いてくるものになります。
そう、もう彼女が演じる美奈子、そして属するミリオンライブを否定できなくなってしまうのです。

これは要するに9.18で批判され、私も苦々しく思った「声優の壁」そのものだとは思うんですが、
今回はこの「声優の壁」こそが映画への不安を打ち消す最高の切り札となりえるのです。

「声優の壁」は決していい表現ではないと思います。しかしながら、今の頑なな自分の気持ちを
打破するには、この劇薬が効果的
でした。美奈子にその力はなくとも、ライブイベントだけでも
物足りなくとも、自分の心からの気持ちを、ちゃんと返してくれた、生身の人間である大関さんには
その力があったのだから、それは最大限に活用させていただこう
、そう思えました。

こうなってしまうと大関さんを利用したみたいにすらなってしまいますが、もちろん初めから
そんな意図があったわけではなくて、彼女自身を心の底から応援したいという気持ちが第一です。
ただ、その上で、その気持ちが今回の映画におけるミリオン容認へとつながるのならば、
それはそれとしていい「きっかけ」として自分の中で処理しよう
、そう思えたのです。

第一印象から持ってしまった否定のイメージは、頑固な自分ではどうしてもうまく捌けません。
一度「こうだ」と決めてしまったものをひっくり返すことができない性格なのです。

それでも私はアイマスのプロデューサーです。今回の晴れ舞台に対しては、その頑固ささえも
打破して、彼女たちをしっかりプロデュースしなければならない
、そう思ったのです。

だから、かなり無理矢理な感はありますが、今回はこの「きっかけ」によって「ミリオン容認」
する、そういう姿勢であろうと決めました。肯定か否定かなんて本来は自然な感情に由来して、
こうして決めるものでもないんですが、私の性格上、こうでもしないと変わりようがありません。
そうやって自分で決めさえれば、そこから動くこともそうそうない、という性格でもありますし。

というわけで、そのきっかけをくださった大関さんにはただただ感謝を。まぁ単なるリプライに
返してくださっただけ、と言えばそれだけでもあるんですが、「それだけ」が私には大きかったの
です。単純ではありますが、その単純さこそが一番の特効薬だったわけですね。
なんにしても、LTP09のイベントに参加できたということは、本当に大きなことでした。

とにかく、そういうこともあって、今回はミリオンの中では美奈子に注目していきたいと
思っています。あるいは、今回に限らず今後のミリオンの展開においても、ですね。


25日の行動スケジュール

まだまだ続く劇場版特集ですが、お次は自分自身の行動スケジュールについて。

まずは「世界最速」の0時上映ですが、これは入間で抑えてあります。新宿や渋谷を
狙うべきかとも思いましたが、受付開始がかなりギリギリで、なおかつ激戦が予測されたために、
ここを回避。ここで入手を失敗してしまうと本当に悲惨なことになってしまいますからね。
だからかなり前から受け付けていて、かつ抑えるのも余裕であった入間を選択したわけです。

そしてお次はプレミア舞台挨拶となるのですが、ここは見事に両方とも抽選落ちしてしまいました。
しかしながら錦糸町の通常の舞台挨拶を抑えることは成功できたために、これに合わせて
ライブビューイングを午前・午後とも錦糸町で、というスケジューリングとなりました。
というわけで日中は錦糸町に缶詰、となるわけですね、はい。

観ようと思えばこの日中に5回目だって観れるのだと思いますが、舞台挨拶も錦糸町終了後だと
どこも残っていない、ということでここで無理する必要はなく全くなく、4回でストップとします。

0時の入間はともかく、錦糸町での3回はただ座りっぱなしでしかないんですが、それはそれで
身体的な負担があるのではないか、というのは正直かなり心配
しています。1日に4回も
映画を観たことなんてありませんからね。まぁ自分で選んだ道ですし、なんとか頑張ります。

ちなみにこのブログ自体については4回目終了後、夜の時間帯(つまりはいつも通り)に
雑感として欠く予定ですが、確実にネタバレになりますので、ご注意ください。


舞台挨拶について

舞台挨拶については大きく二種類あって、一つが9:30からの上映後と13:30からの上映前に
新宿バルト9である「プレミア舞台挨拶」です。これは前述の通りLVで両方観ることとなります。

この「プレミア舞台挨拶」、タイトル通りに「プレミア感満載」で、メイン声優13人が揃い踏み
という最高のメンバーで行われることとなっていて、非常に楽しみにしています。

7thライブ以来1年半ぶり、来月のSSAですら揃わない13人。私にとってはやっぱり
彼女たちこそが「アイマス声優」であって、この揃い踏みほど嬉しいものは他にありません。
また、平田さんは出産後初となるPへの顔見せという形になるわけで、会場では最大の
拍手を持って迎えられることでしょう。この劇場版が決まる前から、誰よりも「映画がやりたい」と
言っていたという平田さん
。SSAを前に、この最高の舞台で姿を拝見できるのはなによりです。

そして、もう一つの舞台挨拶、「プレミア後」の各映画館での舞台挨拶もあります。
これも前述の通り、錦糸町で、となるわけですが、そのメンバーは仁後さん、下田さん、
たかはしさん、滝田さんの4人
。正直あまりまとまりがないメンツかな、とは思うんですが、
これをアイドル(と事務員)として見ると、年少の二人(三人)と年長の二人、のチームになります。

特にそのことに意味があるとも思いませんが、とにかく私としては彼女達13人なら誰であっても
ウェルカム。この4人にはまとまりはないように見えますが、それはそれで新鮮味も抜群です。
天使(ご本人曰く「にんげん」)の仁後さん、私をその歌声でこの世界へ導いてくれた下田さん、
ついに完全復活となったたかはしさん、一人立場は違えど絶対に欠かせない滝田さん。

素晴らしいこのメンバーを生で拝見できる、舞台挨拶に居合わせられること、楽しみにしています。


輝きの向こう側へ!

さて、極めて長くなりましたが、前日までにアニメ記事をまとめきるのもあったので、ご勘弁を。

今回の映画に向けて、気持ちの上で最大の問題であったミリオンについてはなんとかクリア。
1日に映画4回という身体的問題は回避不可能ですが、これはもう仕方ない。

あとはもう、純粋に映画を、舞台挨拶も含めて楽しむほかありません。前日までのアニメ記事でも
色々と苦言を呈し、ミリオンを置いといても今回の映画にはまだ不安が残るのも確かです。

それでも、ここまできたらもうグダグダ考えてもしょうがないわけですから。
冷静に考えれればたかが映画一本。もちろん、この7年を、8年を踏まえればされど一本
ですが、こんなに色々と考えまくっても何がどうなるわけでもないのは確かです。

この映画で見られるであろう「輝きの向こう側」がどんな風景なのか、それによって
最終的な評価は決まるわけですし、それによって「今後のアイマス」もまた見えるはず。

それを踏まえるからこそ「されど一本」なんですが、今この段階でそれを考えても仕方ないです。

ただ、私は、彼女たちと「輝きの向こう側」へ行きたい。願わくば、自分にとっての
その「彼女たち」が13人ではなくて20人、あるいは50人になる可能性も信じて。

アイマス史上最高傑作、「M@STERPIECE」になることを願い、臨みます!

アニメ版 アイドルマスター 総括

kage

2014/01/23 (Thu)

さてアニメについての記事は一旦今回が最後。
ということでまずは簡単に全体の総括をしたいと思います。

アイマス6年目、満を持して、という形となったこのアニメ版は、新規のPの獲得、
既存のPの深化、そしてコンテンツ自体の大幅な拡張、全てに成功した
と言っていいでしょう。

個人的にはこのアニメ化というのはもちろん非常に嬉しく思っていて、クオリティ自体も
期待に応えてくれるものになったと感じ、アイマスにさらにハマることにもつながりました。

ただ、ここまで何度も書いてきたとおり、このアニメを全肯定、なんてことはしておらず、
描き方として明らかに違和感がある、というものも少なくありませんでした。

そしてこのことは「新規のPの獲得」「コンテンツ自体の大幅な拡張」にもつながってきます。
このアニメのヒットにより、ゲームよりもこのアニメのほうがアイマスの「メイン路線」として
扱われるようになりつつある
わけですが、私にとって「違和感」があるものが
「メイン路線」になるということにもなるわけで、ここがなんとも苦しい部分。

春香千早はアニメ以前以上に「特別扱い」され、はとんでもなく不憫に。
律子はプロデューサーであることがより強調され、やよいは貧弱メンタルに…という感じで、
このあたりが果たして「ONE FOR ALL」などにどう影響してくるのかが気になるところです。

とは言うものの、伊織あずさ亜美といった「2」で竜宮小町として言わば「追放」された
メンバーを他のメンバーと同様の位置に引き戻した
、という効果は強くあったように感じましたし、
ゲームでは描けないアイドル達同士の関係性をより深化させた、というのも良いところでした。

さらには「READY!!」や「自分REST@RT」を筆頭に名曲を多数生み出し、「アイマス楽曲」自体の
幅を広げ、深堀した、というあたりも高く評価できる点となっています。

改めてですが、トータルで見た場合、このアニメにまずまず満足しています。
文句のつけようはありますが、そこに目を瞑ろうと思えるだけの魅力もまたあるのは確かですから。


さて、最後に個人的な「ベスト回」「ワースト回」のランキングを載せておこうと思います。
私の思うこのアニメの「良い点」「悪い点」の象徴にもなりますからね。

というわけで先に「ワースト回」を5位から、そして「ベスト回」も5位から紹介します。


ワースト5位 第8話 しあわせへの回り道

この回はあずさ回ですが、かなり特殊な演出となっていて、完全にコメディ回となっています。
その演出自体は全体を通して見た場合、メリハリという意味もあって別に良いのですけれども、
問題は個人回としてのあずさの描き方がこれでいいのか、というところになってきます。

あずさというキャラクター自体が割と特殊な立ち位置となっていることもあると思うのですが、
それにしても「プロデュース対象アイドル」とはとても思えないような描き方になっていて、
そこにあずさなりの悩みなり問題なりが何ら見出すことができなかったのがネックとなっています。

「女神」と称されるあずさの持ち前の特性だけが描かれてしまい、そこからの成長や、変化は
何も描かれることなく、Pとの関係性もなにも進展はなかった。ここはどうしても苦しいところです。


ワースト4位 第21話 まるで花が咲くように

この回はAパートとBパートの差が極めて顕著になっていて、Aパートだけなら実質ワースト1位、
Bパートだけなら実質ベスト1位
、とすら言えるくらいクオリティに差が出ているように感じます。

Aパートというのは本当に何が何だか分からない…というくらいシナリオが酷く、作画も酷い
一方でBパートは「眠り姫」、961プロからのジュピターの離反、高木と黒井の関係性、
小鳥の歌唱シーン、そして春香達の「アイドル」への想い、といったものがいずれも上手く描かれて
いるように感じて、非常に綺麗にまとまっている、という評価をつけることができます。

この両方を合わせてこの21話となっているわけで、そうやってみるとやはり「良いところ」よりも
「悪いところ」が目立ってしまう
。そうなるとどうしても高く評価できず、ワーストに入ります。


ワースト3位 第24話 夢

このアニメ最後の山場となるこの回ですが、完全に主人公と化した春香、その春香の想いに
全く気付いていなかった他のメンバー、といったあたりに非常に違和感を覚えました。

ストーリー終盤のシリアス展開、「アイドル」について思い悩むのはメインヒロインの春香
というテーマは良いと思うのですけれども、その描き方がどうしても評価できません

最終的にはプロデューサーや他のメンバーの助けも要らず、一人で立ち直ってしまう
春香、というのも…このアニメで散々推してきた「団結」とはなんだのか、とすら感じます。

Pや他のメンバーがしっかり手を差し伸べることで、春香が再起、というラストにさえなっていれば
他の点には多少は目を瞑れ、評価は大きく変わっていたはずで、惜しさも感じてしまいます。


ワースト2位 第23話 私

24話と連続になりますが、要するにこの一連の流れがあまり良く感じなかった、ということです。

一人だけ必要以上に「団結」に拘る春香と、その春香に全く寄り添えない他メンバー、という感じに
なってしまっていて、完全にシナリオの都合でそうされた、としか思えない描き方が最大の問題。

春香視点で描くことでその重みを感じさせる、という表現方法自体はそれなりに評価できますが、
肝心要の「重み」自体が非常に胡散臭いものになってしまっていて、逆効果にすら思えるのです。
春香ありき、765プロありき、アイマスありきでのこのシナリオが作られたとはとても思えず、
このシナリオありきで春香や他のメンバーが描かれてしまったように思える、これが問題です。


ワースト1位 第16話 ひとりぼっちの気持ち

ワースト1位は回であるこの16話、やはりというかなんというか、これになります。

この16話以前まで散々な描かれ方しかされなかった、挽回のチャンスであったこの個人回は
後半の個人回トップバッター、ということで、期待をしていたわけなんですが…。

稚拙すぎる黒井の作戦、明らかにおかしい時間の流れ、ギャグにしか見えないワニ等の存在、
なんとも微妙過ぎる自身の悩み、身体を張って活躍するのはハム蔵…全てが酷い
ものです。

思い切って8話のように完全コメディにすればまた評価も変わっていたはずですが、
961プロとの対決、というものを中途半端に取り込んでしまったために、この有様となりました。

動物達ととの関係、というテーマが決して悪いものだとは思いませんが、そこの解決は
崖の下で一人雨に打たれている状態でなされた、というあたりもなんとも…。

最後の救いに「Brand New Day!」という新曲こそありましたが、それだけでこれらの
マイナス点を覆すには全く至らず、ワースト1位に選ばざるを得ませんでした。


ベスト5位 第15話 みんな揃って、生放送ですよ生放送!

アイマス最狂のネタ回はどうしてもベストにランクインさせねばならないと思いました。
このアニメ化に至るまでの6年間に各キャラが公式、非公式問わずに得てきたネタを
フルに発揮
、ということになっていて、既存Pにとって非常に嬉しいものでもありましたしね。

後半は961プロと対立、そして終盤はシリアス展開に、となっていくストーリーの中で、
こういった回はここでやるしかない、というタイミングで投入されたこの15話。

細かく見ていけば、全てのキャラがうまく描かれたわけでもないんですが、それを感じさせない
だけの圧倒的なネタの密度
になっていて、その勢いにただただ圧倒されます。

これまでのネタを使いつつも「無尽合体キサラギ」や「チャレンジ!」といった新ネタを
生み出した
、という点も評価でき、その存在感はベスト5入りに相応しいものだと思います。


ベスト4位 第17話 真、まことの王子様

個人回としては唯一のベストランクインとなったのはこの回です。
直前の16話、回があまりにもアレだったわけですが、その反動があるのかないのか、
極めて高い完成度で、この一話の中での魅力を存分に描ききってくれたと思います。

周囲からは王子様として扱われるしかし自身はお姫様に憧れて…という
パーソナリティー最大のポイントに真正面から挑みながら、Pとのデートという特別な
空間で、そのPとの関係性を構築しつつも、自身がその問題にきちんと向き合えた

これが一気に出来たのは何より大きいもの。Pのプロデュース能力も評価できますしね。

全員が全員これほどのクオリティの個人回ができていたのならば、このアニメ自体に対する
評価もまたさらに向上していたはずですが、それは流石に難しかったとは思います。
だからこそ、それほどまでにこの回は圧倒的な完成度になっているとも言えるわけですけどね。


ベスト3位 第22話 聖夜の夜に

この回自体は5話との対比となっていて、「売れないアイドル」と「売れっ子アイドル」の
コントラストをこの2話を使って表現している
、非常に面白い演出となっています。

その上でこのクリスマス回である22話をなぜ高く評価したのかといえば、それはまず、
前後の21話と23、24話がどうしても評価できないものになってしまって、相対的に
その中間にあるこの回が際立ってよく見える
、ということがまずあげられます。

20話以降のシリアス展開の中で、唯一ホッと一息つけるというか、その存在感の
ありがたみ、というものをこの22話は強く感じさせてくれる、これが大きくあるのです。

もちろんそれだけではなくて、一見華やかなクリスマス回が実はつなぎ役に過ぎない、
という見せ方であったり、春香千早のコントラストであったり
、というあたりも良い点。
5話あってのこの22話なのは確かなんですが、こちらのほうがより高く評価できます。


ベスト2位 第25話 みんなと、いっしょに!

21、23、24話をワーストに入れているように、終盤のストーリー展開は基本的に評価していません
が、この最終回に関しては、それらを帳消しにしていると感じるくらい、評価できるものです。

問題という問題は24話で全て解決していて、残っていた春香美希の関係性、そしてPの容態、
というものもこの回の早々でクリアして見せたことで、後半をスムーズに見れたのもいいところ

もちろん「READY!!&CHANGE!!!!」において律子がいない、というあたりは気になってしまう
わけなんですが、「私たちはずっと…でしょう?」ではちゃんと参加しているところで、その
マイナス点も最小限にとどめることにも成功しています。律子の参加自体は無理矢理ですが…。

この25話に至る全ての話を「私たちはずっと…でしょう?」でカタルシスとして昇華し、
そして最後の「いっしょ」は最高の大団円を演出、というあたりはもはや文句のつけようもなし


タイトル通り「みんなと、いっしょに!」を感じさせる、最高の最終回でした。


ベスト1位 第13話 そして、彼女たちはきらめくステージへ

「最高の最終回」をも抑えるベスト1位には、やはりこの回を選ぶほかありませんでした。

なんと言っても「自分REST@RT」という楽曲が圧倒的なクオリティで、11話、12話、そして
この13話前半での彼女たちの努力がここで全て昇華される、というストーリーも実に見事なもの。

「売れないアイドル」から「売れっ子アイドル」へと羽ばたくきっかけともなる、この前半最後の
13話に、これだけのクオリティのものを持ってこれたという事実は何より大きい
もの。

なぜ彼女達がライブ一発で人気アイドルになれたのか、というのを論理的にはともかく、
肌感覚で痛感できた、というのは並大抵のことではない
はずで、高く評価できます。

25話はアニメの「総決算」でありますが、この13話は「象徴」。そう言いきっていいでしょう。



というわけで長々となったアニメ版の総括は以上。とはいってもL4U、SF、ぷちます、
そして劇場版…と他にもまだまだ「アニメ」で書くことは盛りだくさんではありますけどね。

アニメ版 アイドルマスター キャラクター別 総評 後編

kage

2014/01/22 (Wed)

水瀬伊織

竜宮小町のリーダーである伊織は、2話という最速のタイミングで個人回を迎えました。
これについてはPとの信頼関係の構築、というものをまずは描く必要がある、ということが
大前提としてあって、そのために伊織が抜擢された、という意味で納得はいきます。

その2話における伊織の描き方自体は決して評価できるものではありませんでした
しかしながら7話や10話でもしっかりと伊織はフューチャーされたため、トータルで見ると、
扱い自体は、非常に良いものだった、と言ってもいいと思います。

また、5話や22話での春香との会話にも加わっており、竜宮小町の「リーダー」に
相応しく、「アイドル」そのものに対する姿勢もきちんと描かれた
点もポイントですね。

このアニメにおいてはやよいとの仲の良さが他の展開以上に強調された感もありましたが、
5話、21話、22話などで、決してやよい一辺倒というわけではない、ということも
きちんと描写されていて、ちゃんとバランスが取れたものになっていた点も良いものでした。

メイン3人を除けば、と並んでの好待遇。竜宮小町という存在によって「2ndVISION」では
恵まれない立ち位置にまわることになりましたが、見事にこのアニメで挽回したと思います。


三浦あずさ

個人回の8話については、はっきり言ってとても評価できるものではありませんでした。
その点は伊織と同様なわけなんですが、伊織との違いは、他の回で挽回できていない
というが非常に大きなポイントとなってしまっているのが問題です。

9話のオチ、という衝撃的なモノはあったにせよ、実質それだけ。18話でもそれなりの
役割を担うことになりましたが、あずさ個人を評価するにはやや厳しいレベルの描写。
各アイドルに見せ場のあった15話でもイマイチ…というところで、非常に厳しい扱いでした。

立ち位置的には「みんなのお姉さん」であって、そこをもっと強く押し出されれば
随分と印象が変わったはず
ですが、竜宮小町入りしたこともあってそれすら出来ず…。

20話や21話において千早に声をかけた時のような、さりげない描写がもっとあれば、
目立つことがなくとも、印象としては非常に良いものとなったはず。しかしそれもできず…。
終盤の千早春香に対して、それこそ「お姉さん」として立ち回れれば良かったんですが、
「晴れ色」というあずさらしさ全開の新曲が出来たことが唯一の良い点となってしまいました。


四条貴音

個人回である19話はそれなりにうまく描けていたと思います。もちろん「トップシークレット」に
ついてもっと掘り下げていく、ということができればベストでしたが、それをするには千早並みの
扱いにしなければとても描き切れるものでもなく…という感じで、及第点止まりですけどね。

それ以外の回については、決して出番が多かったわけではありませんが、4話や5話、11話、
15話において独特の存在感を発揮した
、というあたりは「貴音らしさ」の出たものでいい感じ。
貴音に関して言えば、逆に出番が少ないほうがそのキャラクターの個性が出る、という感すら
あって、その意味ではそもそも非常に良いポジションにいるキャラである、とも言えます。
普段あまりしゃべらないからこそ、4話や11話での言葉に重みが出てくるわけですからね。

そういう意味では、伊織に次ぐ扱いだったとも言っていいのではないでしょうか。ただ、新曲は
「見つめて」だけで、それも本編では歌なしバージョン、ということでそこは寂しいところ。
「風花」でその圧倒的な存在感を示してくれたので、それほど気にもなりませんでしたけどね。


我那覇響

間違いなくこのアニメ最大の被害者。5話でのぼっち描写を筆頭に、あらゆる言動が非常に
危うさを感じさせ、「らしさ」とはとても言えないものばかりになってしまっていました。
奔放さというのはもちろん「らしさ」ではあるんですが、実際には年齢相応の落ち着きも
もう少しあるはず
で、そこがほとんど描かれなかった、という点は非常に残念。さらには
ポジティブな性格は春香に喰われ、ダンスの特性もに喰われ…というあたりも厳しいところ。
挙句の果てには個人回の16話が最低のクオリティ、ということもあり、目も当てられないレベルに。

そんな中での収穫は「チャレンジ!」というコーナーでしょうか。の「不憫キャラ」が
定着する最大の要因
となったコーナーではあるんですが、キャラクターの個性、という意味では
新たな面を開拓できた、ということもあり、必ずしも悪いものではなかったと思います。

とはいうものの、文句なしに評価できるのは「Brand New Day!」だけしかなく、トータルでは
どう見ても酷い扱い
と言わざるを得ません。もう少し何とかならなかったのか…と思えてなりません。


秋月律子

とは違う意味で、非常に厳しい扱いになってしまった、と感じるのがこの律子です。

律子はそもそも他のメンバーとは立ち位置が違うもの、としてこのアニメでは描かれている
わけなんですが、そのおかげもあって出番自体は非常に多く、そこは良かったと思います。

しかしながら、その代償として「全員絵」で律子だけが並ばない、というシーンがあまりにも
多すぎた
、ここが最大の問題として浮かび上がってきてしまう、ということがあります。

2話や14話の写真撮影シーンはストーリーの流れ的に仕方ありませんが、14話、24話、
そして特別編のラストシーンにいない
、というあたりはどうしても厳しく感じてしまいます。

15話や特別編の映画には普通に出演、25話でも最終的にはライブ出演、ということをしたの
ならば、ストーリー的にどうしても無理がある場面以外は13人ちゃんと並べて欲しかったです。

また、20話や24話など、言ってしまえばPの咬ませ犬的な扱いになったシーンがあったのも事実。
その役割は確かに大事で、他の誰にも担えない、ということはわかりますが、しかし…。

ただ、個人回である18話は竜宮小町のプロデューサーという立場において描けるベストのもの
だったとすら思えるくらいで、そこに色々と救われている面もあるように感じます。

小鳥と比べれば明らかにアイドル側である、それはわかる扱いであったことは何より。しかし、
そういったレベルに留まらず、もっと他のメンバーと肩を並べた扱いにして欲しかったものです。
このアニメでの扱いが、今後別の展開の律子の扱いにもつながりかねないですからね。


音無小鳥

当然ではありますが、小鳥は他のメンバーとは全く違う扱いのキャラクターになります。
だから個人回というものもなく、21話後半にそれらしいものがあっただけ、というのでも十分。

その21話で小鳥の過去に僅かばかり触れそうになりますが、そこを掘り下げられることもなく、
ということで、「アイマス最大の謎」として残しておくことができたので良かったと思います。

それ以外では、その特殊な立ち位置から出番自体は多かったわけですが、そこで描かれる姿もまた、
お姉さんらしさと、妄想暴走モードを兼ね備えるハイブリッドキャラであり、良い感じ。

メインの13人と、一人称としてのP、この14人が主役である中で、小鳥はちゃんと脇役に
徹することができていた
、これは何よりで、最も上手に描かれたキャラなのでは、とすら思えます。


プロデューサー

アニメ放送開始前には存在すら伏せられていたP。1話のラストで登場したことが物議を
かもしたわけですが、蓋を開けてみれば、非常に良いキャラクターとして活きていました

そもそもアイマスは「アイドルをプロデュース」する以上、いないほうがおかしいキャラクターな
わけなんですが、一歩間違えればハーレムモノと化してしまうところで、そうはならずに
ちゃんと「プロデューサー」たりえた
、そこがなんと言ってもうまいところでした。
まぁそもそも美希以外が恋愛的な感情をPに向けなかった、というところもあるんですが、
その美希への対応もまたしっかりとしたもので、一切嫌味を感じさせませんでした

このP自体のプロフィールというのは全くの不明、本名すらも不明、というところも案外難しい
ものだったのかもしれませんが、そのハンデも感じさせなかったのは見事なもの。

2話や3話で早々に高いプロデュース能力を発揮しながらも、6話で躓き、というあたりも
順番は前後しているようでいて、逆にその才気を感じさせるもので、いい感じ。

ただ、問題点もないではありません。20話で千早の対応を春香にまかせっきりにして
しまったこと、これはシナリオの都合以外何物でもないにせよ、いただけないもの。

そしてこの20話から一人称がこのPから春香に移ってしまったことで、Pと視聴者との間に
距離感が生まれてしまった
、というのも決して良いものではありませんでした。

そうはいうものの、トータルでは非常に上手に役割を担えていた、というのは確か。
ゲームのPとややキャラクターが違えども、しっかりPであった、これは何よりです。


というわけで各キャラ別の総評は以上。次回はアニメのトータルの総括になります。

アニメ版 アイドルマスター キャラクター別 総評 前編

kage

2014/01/21 (Tue)

さて今回はアニメにおける765プロのメンバー達の描き方、それについての印象に
ついて、一人一人見ていこうと思います。あくまでも「描き方」なのがポイントです。
また、「765プロのメンバー」なので、アイドル達だけでもありません
とはいうものの、前編となる今回はアイドルのみ、8人を紹介。


天海春香

説明不要のアイマスのメインヒロインで、このアニメにおいてもメインを張りました。
とはいうものの前半はあまり目立つこともなく、個人回であるはずの11話も
春香回」であるとはあまり感じないもので、それが逆に「春香らしさ」でもあったと思います。

しかしながら13話という山場で存在感を発揮したことなどで、徐々に765プロのリーダー格へと
成長し、20話以降は完全に主人公といってもいい描かれ方となりました。

もっともこの描き方はどうなのか…というあたりは前回書いているのですが、
とにもかくにも、「主役」を張るのが誰か一人だけならば、それは春香しないないわけで、
その意味では完全におかしい描き方、とまでは言えないとは思います。

とはいうものの、このアニメの春香というのはゲーム等に比べて、あまりにも
聖人過ぎる
というか、「いい人」過ぎるようにどうしても感じてしまうものでした。

本来の春香は「明るく元気」なはずですが、アニメではむしろ「優しく健気」という印象が強く、
そこにやや違和感を覚えることも。また、Pに対する感情に一切の恋愛的なものがない、
というあたりはアニメのシナリオ的にはまぁいいのですが、もう少し俗っぽさというか、
年齢相応のおフザケ感、というものも春香にはあってしかるべき
だと感じられました。

さらには、「みんなといっしょに」を一人だけ、必要以上に求め過ぎる、という姿も
ゲームからの乖離は大きく…
まぁこれはゲームとアニメというメディアの違いもありますけども。

とにかく、扱いとしては当然のごとく一番良かったことは確か。しかしながらそこで
描かれる姿がなんとも微妙で…ということで、アニメの春香は決して高く評価できる存在では
ありませんでした
。11話での描き方は非常に良かっただけに、終盤が足を引っ張ってしまった、
そこが悔やまれますが、存在感自体は十二分に発揮してくれたとは思います。


星井美希

春香と並ぶもう一人のメインヒロイン、ということで、扱い自体はとても良いものでした。
とはいうものの、その「優遇」っぷりは春香千早に比べるとかなり抑えられていて、
非常に自然な姿で描かれていた
と感じ、そこについては非常に高く評価できます。

美希の個人回というのは12話だけ、となっていて、そこで美希自身の成長もほとんど
描き切ってしまう。これが出来たことで、春香千早のように終盤に再度の個人回、という
ことにもならず、嫌みがなく見れた。ここは私としては何より大きいところです。

もちろん劇中での「アイドル」としてのオーラであり、カリスマ性であり、というものは
他のメンバーから群を抜いたもの、として描かれたわけですが、それこそ「個性」の
範囲内に過ぎず、美希のパーソナリティーとして機能していた
、というレベルでした。

また、美希は後半いわゆる「覚醒」モードとなってPをハニーと呼んでベタベタしはじめますが、
これも嫌みなく、他のメンバーとのバランスもうまくとれたレベルとなっていて、そこもいい感じ。
もっとも、ここはPの描き方がいい、というほうが強い部分でもあるんですけどね。

ただ、終盤は春香と相対する存在として描かれるわけですが、ここがあまりうまくない感じ
というのは、ここで春香が「主人公」と化してしまうことで、「ライバル格」の美希
どうしても良い存在には見えなくなってしまう
、というものになってしまっているのです。

思い悩む春香に対して、「アイドル」を貫く美希、というのは美希らしさもありますが、
しかしながら視聴者はどうしても春香の側に立って見てしまうがために、美希のその
「らしさ」が「嫌な部分」にすら見えてしまう
、ここがどうしても気になってしまいます。

春香に割いたリソースをもう少し美希側に割いていれば、23話・24話もまた違ったものに
なり、完成度はより上がっていたのではないか
…そう思えて仕方ないところです。

春香と並ぶメインヒロインでありながら、かなり扱いに差がついてしまったのは残念。
終盤に春香との対比を描くのなら、やはり美希側の描写がもっと必要だったはずです。


如月千早

千早はメインヒロインという扱いではありませんが、アイマスの各種展開においてはそれこそ
「ヒロイン」的存在として、「センター」春香、「エース」美希と並ぶ扱いを受けてきました。

それはこのアニメにおいてはより顕著で、必要以上に伏線を張りまくった上での20話、
さらに次の21話まで実質延長戦、という形となっていて、下手をすれば春香以上の扱いです。

もちろん千早のシナリオというものは、「死」を扱うこともあって非常にシリアスになり、
アニメにおけるストーリー終盤の山場として非常に扱いやすい、ということはあると思います。

とはいうものの、他のメンバーが基本的に個人回1話ぽっきりでその魅力を描かないと、
ということでやっている中で、これほどまでに優遇されて描かれる、というのはやはり
見ていて気持ちのいい描き方とは言えないものとなってしまっています。

評価の高い20話にしても、マスコミの騒ぎ方云々を置いておけば、私も単体で評価できなくは
ありませんが、そこに至るまでがどうしてもうまいとは言えず、難しいところです。

ただ、千早というキャラクターのパーソナリティー自体は少なくとも春香よりはきちんと
描かれているように感
じ、そこに関しての違和感、というものはほとんど感じませんでした。

そうなるとやはり扱い方が…というところで、そこがネックになってしまっています。


高槻やよい

やよいの個人回は7話。この回はやよいのパーソナリティーにとって非常に重要な部分となる
「家族」にスポットが当てられたものです。Pとの関係性という部分が不足しつつも、それを
補って余りある回となっていることで、やよい本人の描写もよい、と言いたいところですが…
10話という存在がその7話を全て打ち消し、ということになってしまっています。

さらには続く11話でも弱々しい描写となってしまっていて、連続でこういう風に描かれてしまうと、
やよいというキャラクターの「弱さ」ばかりが目立ってしまう、そんなことになっていましました。

やよいは何よりも明るさがウリで、もちろん弱さもあるにはありますが、なによりその「元気」こそ
一番のポイントなはず。しかしながらその「元気」がしっかり描かれた回は実はなく…
という感じになっていて、どう考えても描写不足、といわざるをえません。

さらには、良くない描き方ながらも10話、11話で目立つ立ち位置であったものの、後半になると
それすらなし、となっていて、もはやモブが如く、それくらい厳しい扱いに思えます。

やよいのキャラクターだとどうしてもジュピターとの対立や、終盤のシリアス展開では扱い
にくい
、ということはあるんでしょうけども、だからといってこれではあまりにも…というレベル。

個人回にこそ恵まれましたが、それ以外はサッパリ。新曲も与えられなかった、というのも
やよいだけではありませんが、良い扱いではなかったことの象徴にすら感じてしまいます。


萩原雪歩

個人回は3話という早い時期に出てきたわけですが、これは雪歩というキャラクターを
描くにあたって、ストーリーの序盤にやっておかなければ色々マズイ、ということからでしょう。
そこでの描き方がベストだったとは思いませんが、悪いとも言えないものだったと思います。

ただ、やよい同様、その後がやはりうまくない。11話ではやよいと同様の扱いとなったものの、
貴音との絡みのシーンもあって、やよいよりはうまく描かれたのではないか、と思います。

しかしその後に何かがあったかというと、やはり何もありません。13話のライブのウィンク、
15話の暴走、22話の誕生日、23話のライブシーンなど、要所要所で見せ場はありましたが、
それで雪歩のパーソナリティーを描ききれたとはとても思えず
、やはり描写不足。

「成長」がパーソナリティーとして重要な雪歩だけに、「Little Match Girl」以外でも
その成長ぶりを見せてほしかったものですが、そうはなりませんでした。

声優の交代もあってただ一人「First Step」というオリジナル曲を持ち、言わば「特別扱い」だった
「2」とのバランスも考えればいたしかたなし…
かもしれませんが、物足りなさは否めません。


菊地真

監督のお気に入りということもあってか、メインの3人に次ぐ優遇となりました。
8話のあずさ回では、そのあずささえも喰いかねない活躍を披露し、10話でもまるで
個人回が如く大暴れ。そして満を持しての17話、個人回では最高クラスのクオリティ

春香千早には及ばないまでも美希よりも扱いがいいのでは、というくらいの待遇です。

さらには5話、22話においても春香伊織との会話のシーンで、シナリオの本筋とも
言える重要な部分にきっちり関わってきていて
、もはや4人目のメイン格、とすら感じるレベル。

それだけの描写がされながらも、のパーソナリティー自体にも違和感あるものは
特になく、8話、10話での勇ましさと、17話でコンプレックスに悩みつつ、解決していく姿、
そして5話、22話でシリアスな展開にも絡んでいけるキャラクター性、どれをとっても文句なし。

13人を平等に描くのは不可能でも、それこそ春香千早の優遇がなければ、全員をこのくらい
うまく描くことはできたのではないか、そんな風に思えてならず、その意味ではこのアニメで
最も理想的な描かれ方をしたキャラクターだと言っても過言ではないでしょう。


双海亜美

個人回は真美と二人で9話1回分、ということには文句はありません。もちろん亜美真美は別の
人間で、別々に個人回があってもいいものですが、この二人に関しては、二人で一つでもいい。
「ふたりだから出来ること」のタイトル通り、二人が一緒だからこそ、やはり輝くのですから。

亜美については竜宮小町入り、というのがなんといっても重要なポイントとなってきます。
これについてはゲームに準拠、ということろで、「なぜ真美じゃなくて亜美なのか」をここで
論じてもどうしようもないことなのですが、とにかく、そこが真美との差になっています。

竜宮小町としての亜美は、仕事に対して非常に真摯に取り組んでいるように映ります。
これは「真美ではなくて亜美が選ばれたのだから」という気持ちがあってのものだと思え、
そこまで鑑みれば、おフザケが少ない亜美、というものも決して違和感はありませんでした。
真美がこれについて不平を言うシーン自体存在しないわけなんですが、それを言われても
仕方のない立場であることを自覚している、という感じで見れますからね。

キャラクター的にどうしてもシリアスな展開で活躍するのは難しくなってしまうわけで、
終盤の展開では存在感を発揮できていないようにも感じましたが、その破天荒な
キャラはやはり良くも悪くも目立つもの。合間合間で輝きは魅せてくれたと思います。


双海真美

真美については基本的に亜美と同じになりますが、その違いはやはり竜宮小町か否か。
竜宮小町入りした亜美に対し、できなかった真美、これについて真美が不平不満を言わない、
というのはいくらなんでも不自然
、という感があって、そこはどうしても気になってしまうもの。

まぁ亜美真美はマリアナ海溝よりも深い絆で結ばれているから、といえばそれまで
なんですが、ここにこのアニメ内で迫れなかったのはやはり描写不足、といわざるを得ません。

ただ、それを除けば基本的には上手く描かれていると感じられ、個人回である9話や15話を筆頭に、
亜美と二人でやりたい放題
、というあたりはしっかりと評価できるものです。

真美に関しては亜美よりも少しだけオトナ、という話もあったりするんですが、このアニメに
おいてはそういった描写は特に見られず…
。そこは少し残念と言えば残念ですが。

亜美真美、二人合わせてみれば出番も比較的多く、例えば竜宮小町主役の18話と、
それ以外のメンバーで描かれた19話で、亜美真美がそれぞれ出演している、という感じで
出番をフォローしあえている、という部分もあります。もちろん二人は別々のキャラクターですが、
その個性は当然極めて近しいもの。双子の特性を活かして出番が2倍という見方もできなくは
なく、そうやって見れば扱いは決して悪くなかった
、と言えるかと思います。


後編へ続きます。

アニメ版 アイドルマスター 後半総括

kage

2014/01/20 (Mon)

アニマス後半は13話でのライブで竜宮小町以外のアイドル達も一気にブレイクした、
ということで、人気アイドルとなってからの彼女たちの足跡が描かれます。

現実世界ではライブ一つ大成功したくらいでこんなに人気が上がるはずがない…
というところですが、ゲーム版に準拠したランクアップっぷりで、違和感はありませんし、
何より「売れないアイドル」を描いた前半と「売れっ子アイドル」を描いた後半、
という対比が見事に描かれていて、そこはうまい構成になっていると感じました。

また、人気アイドルになったことに伴って、961プロ、というか黒井社長にも
目を付けられ、ジュピターとの対立構造、というものが描かれていくものでもあります。

そんなシナリオ展開の中で、前半でまだ終わっていなかったキャラの個人回も
引き続き描かれていくわけですが、そのクオリティは随分と格差のあるものとなります。

それは16話の回と17話の回の格差、ということももちろんですが、20話の千早回も
明らかに特別な扱いになっている、ということで、アイドル達の平等性は著しく欠いています

千早回に関しては20話だけではなく21話Aパートも実質そうで、さらに16話から19話に
かけても伏線が張られ続ける、ということになっていて、個人的には受け入れがたいレベル
この描き方をどう受け止めるかで、20話、ひいてはこのアニマスの評価そのものにも
直結するところではありますが…一般的には高い評価を受けているようなんですけどね。

また、この20話以降、終盤は一気にストーリーがシリアス展開へと突入していくわけですが、
ここから、それまでのPから春香へ一人称が変わることがポイントになります。

アイマスというコンテンツにおいて、主人公はアイドル達です。それはゲームでもアニメでも
基本的には変わりません。しかしながら、一人称はアイドルではなくて、プロデューサーである
それもまたゲームでも、そしてアニメでも途中までは変わらなかったわけです。

しかしながらアニメ20話以降はそれが変わってしまう。それまでも各アイドルの個人回では
一人ひとりの心情に迫った描き方ではありましたが、トータルではPからの目線でした。
しかし20話からは明らかに春香の目線になる。20話でどういうわけだか千早の対応をPは放棄、
春香に任せる、となったところからそういう描き方へと変わり、ラストまでそのまま
です。

この「一人称が春香」という描き方は、23話や24話での春香の苦悩をダイレクトにあらわすことが
できる
ため、それはそれで上手い描き方である、といえなくもありません。

しかしながら、それゆえに他のメンバーと春香の扱いの差が顕著になり過ぎる、ということも
起こってしまいました。もちろん春香はメインヒロインであり、それは私もよくわかっています。
それでも、千早以上に平等性を欠いてしまうこの描き方は、やはり評価できません

ましてや途中まではちゃんとP視点だった、という前提があるのでなおさらそれは強く感じます。
20話以降のPは明らかに傍観者というか、「春香にとって頼れる存在」でしかなくて、
視聴者としてPの立場から見る、ということが非常に難しい存在
になってしまっています。

こんなことなら一番最初、第1話から「春香が主人公です」とやってくれたほうが良かった、
と思えるくらいに終盤の描き方は違和感があり、厳しい評価になってしまいます。

また終盤の描き方としては、春香の悩みに寄り添えないメンバー、というのも不自然で、
ストーリーに動かされたようにしか見えない
のも気になるところ。さらには961プロが絡む
16話や19話は色々な意味でおかしな展開になっていて、ここにも違和感を覚える始末。

17話や18話、21話Bパート、22話のようにクオリティの高い回もあっただけに、トータルの評価で
「悪い」とは言いません
が、しかしもう少し良くできたのでは、という点も多数。

良くも悪くも、今やゲーム以上にアイマスの「メイン路線」となった感のあるアニマス。
多くの新規Pを獲得したことは間違いなく「功」でありますが、その描き方については
「罪」とも呼べてしまうところがある
のは否定のしようもありません。



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特別編 765プロという物語 Bパート

kage

2014/01/19 (Sun)

Bパートは22話の劇中で出てきた美希の「relations」がBGMとなったCMが、
実際にAパートとBパートの間のCMとして流される、という演出でスタートします。
オムニバス的なつくりとなっているこの特別編ならではで、非常に良い演出ですね。

そして本編は『しゃっくり』という話に。中学生クインテットが並んで歯磨きをする、
というほのぼのとしたシーンから始まりますが、そこで先生役が如く指導する律子
しゃっくりが止まらなくなってしまう、ということに。そこで伊織亜美真美がチャンスとばかりに
あの手この手でしゃっくりを止めようとしますが、それを律子がそれでも止まらず…
というところに暗い表情をしたあずさが帰社、となります。

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そんなあずさが放った言葉は「結婚することになりました!」という衝撃的なもの。
これには律子も困惑、他のメンバー(小鳥も含む)も大騒ぎ、となりますが、案の定のオチに。
とはいうもののおかげで律子のしゃっくりは止まる、となるのですが、さらなるオチが…。

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お次の話は『小鳥んぼ』。たるき亭でだるまに一人話しかけながら昼食を食べる小鳥
ということろにPがやってきて、その哀愁漂う一人身OL、という雰囲気はすっかりなくなります。

また、ここではたるき亭の店員の小川の声が伊織、というか釘宮さん、というところがポイント。
ML02のネタをここでこういう形で昇華、というのは実にいいネタの使い方だと思います。
そしてここでは小鳥がお得意の妄想暴走モードに…というのがオチに。

お次の話は『水瀬家へようこそ』。ロケで遅くなったことと、7話で家に招待したもらったことの
お返し、という形で水瀬家へ伊織やよいを招待、というシーンから描かれるパートです。

というわけで超豪邸に興奮しきりのやよい、となるのですが、慣れない部屋では眠ることも
できず…というやよい伊織の部屋を訪れて…ということで濃厚すぎるやよいおりに。
いくらなんでもやよいはこんなに幼くない、という気もしますが…まぁここはいいでしょう。

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次は『リアル 眠り姫』美希雪歩のトリオでの仕事のシーンとなりますが、美希は楽屋で
寝っぱなし、移動中も寝っぱなし…ということろで不安を感じさせますが、仕事自体は
全く問題なく完璧にこなして見せ、雪歩の言うように「才能」というものが感じられる描写です。

とはいうものの最後はPがしょうもないギャグを飛ばして、それに千早が大受け…というオチに。

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お次は『世界は廻る』。『しゃっくり』であずさが言っていた映画のシーンから始まるのですが、
ここで「隣に…」が使われるのが印象的。アイマス屈指の名曲でありながら、壮大すぎるが故に
本編で使われなかったこの曲を、こういった形で消化、というのは非常にいい使い方
ですね。

そしてこの映画をみているのは亜美真美貴音の4人。四者四様の反応、という
ものがみれて、中々面白い感じ。特に亜美真美でも異なっている、というあたりがいいですね。

そして4人は映画後に街をフラフラ…というところで貴音が回転寿司の前で立ち止まります。
健啖家の貴音ですが、15話で食券の買い方も知らなかったように、意外と飲食店の知識がなく…
というところで、実際に4人で入店し、寿司を食べる、という展開に。

この回転寿司では春香千早のミニキャラが案内で使われていて、765プロの人気が伺えるものと
なっているのですが、それよりレールの上を新幹線が走っている、というのが貴音には気になる
ポイント。それにしてもここにハム蔵を乗せてしまう、というのは衛生的にどうなのか…

そんな中、なんとたまたま隣の席にジュピターの3人が居合わせて…というところで次のパートに。

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そのまま入るのが『ステージ外の戦い』貴音と冬馬の皿を巡っての争い、となるわけですが、
ここでのジュピターが961時代なのかどうかは判然としませんが、貴音と冬馬、ともに
961プロにゆかりのある二人、というあたりがポイントとなる組み合わせ
でしょう。
それにしてもここで皿の上に乗っているハム蔵…は店からつまみだされてもおかしくないですね。

また、食べた皿を入れることでスロットができるサービス、というので765プロ側はハズレてしまい
ますが、ジュピターの3人は見事アタリ、ということに。冬馬の子供っぽさが描かれるシーンです
が、その景品があまりにもシュール過ぎて…。オチとしては見事だと感じます。

そして最後のパート『目指すは』へ。ここまでのパートの動画を小鳥がCDに焼いてみんなに渡す、
ということをしているようですが、いったいいつどうやって撮影したのか…という感じ。
実際にはここまで描かれたパートと、小鳥の編集した動画は別物なんでしょうけどね。

そして一同は流れ星が流れる夜空が見える屋上へ。あずまこいおりつといったカップリングや、
春香やよいの純真さ、小鳥の異常な必死さ、といったものがここで描かれます。

最後は社長が上手いことを言う中で、アイドル12人が円陣を組んで「目指せ、トップアイドル!」
と星空に願いをかける
、美しいラストへとなっていくわけですが、ここには律子が入らず…
というところで、個人的には最後の最後に非常に気になってしまうラストとなってしまいました。

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そしてこの特別編のエンディング、そしてアニメ版アイマスのグランドフィナーレとして
使われる曲は「my song」。アイマスきっての名曲でありますが、本編では未使用だったこの曲が
満を持して登場、といった感じ。暖かく優しいバラードで、グランドフィナーレにぴったりですね。
この曲をBGMに、この特別編の中でも描かれなかった彼女たちの「日常」が切り取られたイラストが
散りばめられ、「765プロという物語」をここだけでも見事に描くエンディングとなっています。


さてこの特別編は本当に特別編で、15話では使いきれなかったアイマスのネタをぶっこんだ
というようなものとなっています。ただ、そうであっても、20話から24話にかけての重苦しい
雰囲気が一切ないこの特別編はやはり観ていて心地の良いもの
で、これはこれで素晴らしいもの。

「765プロという物語」のタイトル通り、アニメだけではない、各種展開におけるアイマスの、
アイドル達の日常というものが、今回はアニメとして描かれた
、という見方もできて、
非常に特殊な構成もまた、非常に印象的なものとして仕上がっていると感じられました。

物語としてはシャイニーフェスタ、そして劇場版へと続いていくわけですが、通常のアニメは
ここで終了ということで、そのラストに相応しい、美しいエンディングもまた、輝いて見えます



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特別編 765プロという物語 Aパート

kage

2014/01/18 (Sat)

今日も順調に通常営業の765プロ。
事務員の小鳥は仕事の合間をぬってビデオの編集に余念がない。
そのビデオ映像は、まだ忙しくなかった頃から今に至るアイドルたちの成長の記録。
出演した番組、お仕事中の様子、プライベートでの出来事、楽しかったことつらかったこと、
みんなの思い出を収めたディスクが1枚ずつ積み重ねられていく。
それは765プロがたどってきた道、つくってきた歴史、まだ完結していない物語。



25話の後に描かれた今回は特別編。あくまでも名義は「26話」ではないんですね。
構成自体も特別なものになっていて、オムニバス形式で小さな話が続くもの。

そんな特別編の導入部分は小鳥がパソコンでほとんど仕事がなかった時代の
アイドル達(というか亜美真美)の悪ふざけの動画を見ているシーンになります。

そんなとき、やよい亜美真美が事務所にやってくるわけですが、ここで亜美
Pがアメリカへ行ってしまった、という体で勝手に話し始めます。そこにP本人が
やってきて綺麗にツッコミ、となるのですが、まさかこれが劇場版への伏線へとなろうとは…
とはいうものの、これはもちろん「2」のネタ。この時点で劇場版を意識したかは不明です。

とはいえ、仕事先からの電話にヘコヘコするPに対し、亜美真美は「まだまだ先っぽいね」と
話しておきながら、それが近い将来に起こるというのは、この特別編の流れを汲んだと思えます。

さて、オープニングがあけてからが実際のオムニバス集へ突入、ということになります。
最初のシーンは『カラオケ』。メンバーは春香千早雪歩の4人で、高校生チームですが、
同じく高校生であるがいないのは、あくまでもダブルデート的な意味合いだから…と信じたい。

ここでが歌うのは「七彩ボタン」。なんだかんだで伊織への意識が強いのかな、という感じ。
の理想のキャピキャピアイドルに最も近いのは伊織ですからね。本人がいたら歌わなそう、
というのもありますが…。そして春香は自身持ち歌の「乙女よ大志を抱け!」を披露。
雪歩貴音の持ち歌「風花」を歌うわけですが、ここで自分の持ち歌でもなく、本人を前に
持ち歌、ともいかず不在の貴音の持ち歌、というのは雪歩らしい感じ
。それにしてもこの
雪歩の「風花」の音源というもの自体、かなり貴重なものなんじゃないかと思います。

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続いては持ち歌の「エージェント夜を往く」を歌うわけですが、カラオケ初挑戦という
千早も持ち歌である「目が逢う瞬間(とき)」を披露。しかしながら、カラオケの得点は春香たちに
遠く及ばず…というところで雰囲気が微妙な感じに。さらに春香が「太陽のジェラシー」で
相変わらずの歌声を披露しながらも高得点を叩き出す
、ということでさらにその雰囲気は…。

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そして千早は「最終奥義」である「蒼い鳥」を歌いますが、これも点数は伸びず…。まぁカラオケの
点数なんてそんなもの、というところもあり、春香ら3人は必死のフォローをかけますが、これで
千早に火がついたのか、シリアスな自分の持ち歌を放棄。ネタに走って空気感を変えようと
したのか、「おはよう!朝ごはん」を選曲。そしてこれをひたすら歌いまくって高得点を狙います。

言うまでもなく「メカ千早」であるこの曲で、途中「72点」を叩き出し大喜びの春香、という
シーンも描きつつ、幾度となく歌った結果、見事「100点」を出します。ここでの千早の会心の
笑顔は、20話や21話よりはるかに清々しく、美しいもの
。一方の春香達はクタクタに…。

そしてシーンは次の『生っすか!?サンデー』に。「レボリューション」になる前の話なのでしょう。
行き遅れ感漂う小鳥が自室で煎餅をかじりながら番組をみているのですが、番組内で
描かれるのはもちろん(?)「チャレンジ!」。「ゲロゲロキッチン」とのコラボ企画、という
ことで、もはやこの時点でやりたい放題感一杯に。「南の海で新鮮食材ゲッチュ!」などと
ノリノリで春香は言いますが、もちろんチャレンジするのは…嫌な予感しかしません。

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しかし出身の沖縄でのロケ、ということもあるのか、自身もノリノリ。少なくとも15話とは
全く雰囲気は違います
。ということで「なんくる丸」に乗り込んで目的地へと向かいます。

そして目的地に到着、スキューバでもぐりこみ、タコと格闘の末、「獲ったゲロー!」と
なるのですが、その裏で危険な影が…。結局不憫なのは変わらず、といった感じに。

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そして次のコーナー、「あみまみちゃん りた~んず」へ。相変わらずの謎のシュールネタを
披露した後、15話同様に映画の予告、という流れへとなっていきます。

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ここで披露されるのは極道モノらしき「果てしなく仁義ない戦い 頂上ねらいM@S!」
開始10秒であえなく退場となる不憫極まりない、チンピラ役が似合いすぎている亜美真美
声優ネタをぶっこんできたとしか思えないやよいあずさ、必要以上のイケメン
美希雪歩の修羅場、プロ市民と化す伊織、世界観不明の律子刑事、そしてクオリティが
高すぎる千早貴音の戦闘シーン、無駄に使用される「蒼い鳥」、オチはもちろん春香…。


「無尽合体キサラギ」と同等以上の謎のクオリティで描かれたこの映画、予告時点でオチまで
描いてどうすんの
、とかそんなツッコミは野暮、ともいうべき仕上がりとなっています。

そしてここでコーナーは再び「チャレンジ!」に。は危険な影の正体であるサメをサメ太郎と
して手なずけることに成功、ということで不憫さが見事(?)解消され、Bパートへと続きます。



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第25話 みんなと、いっしょに! Bパート

kage

2014/01/17 (Fri)

Bパートは、衣装が変わり、春香の息も切れてきていることから、ライブが随分と
進んだ状況である、ということがよくわかるシーンからのスタートとなります。

ここで春香は「3階席の人たちもちゃんと見えてるからね」と煽ります。これは
13話での千早との会話にあった、かつての憧れのアイドルのセリフを模したもの
そのアイドルがどのレベルのアイドルであったかはわかりませんが、春香がそのレベルにまで
達した、ということを表現しているようでもあり、非常に印象的なセリフとなっています。

そしてここではメンバー一人ひとりがその思いの丈を語る、というシーンに。
一人一言ずつではあるんですが、実際の声優のライブ同様の演出で、見事なものです。

さらにここでは竜宮小町の紹介で、「竜宮小町のP兼アイドルの律子」として、衣装に
着替えた律子がスクリーンに映し出される、という形で紹介されることとなります。

いくら元アイドルで、18話でのシークレットライブに出ていたとはいえ、正直無理矢理過ぎる
展開、と言わざるを得ない
ところ。それでも、私としては律子も含めた13人で初めて
「アイドルマスター」だと思っている
ので、無理矢理であっても最後の最後は13人揃い踏み、
というのはやはり嬉しいです。もちろん、できることならば「READY!!&CHANGE!!!!」時点で
居てくれたほうが良かった、ということもまた否定しませんけどね。

ということで美希千早、そしてPの煽りもあって律子もステージへと向かいます。
これを受けて社長は「彼女たちこそ、私が事務所を作ってまで追い求めたアイドルの
完成系なのかもしれない」と発言。そしてPはそれに対し、「まだこれから」と返します。

社長の言う「完成系」は、「団結」というものが何より大事、という視点からのもので、
一方のPは、それもあり、なおかつそれでトップアイドルとなる、という意味合いのはず。
社長がPの言葉に納得するように、ここはやはりPの考え方こそが、真の完成系、でしょうね。

そして再びシーンは律子が加わったステージ上に。ここで新曲として春香が紹介するのが
「いつまでも、どこまでも」…改め「私たちはずっと…でしょう?」。このタイトルについては
権利関係で云々ありましたが、「いつまでも、どこまでも」が一番綺麗に感じます。
なんにしても、最後の最後にケチがついてしまった、というのは非常に残念ですね。

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さて、この曲自体は本当に新曲となります。正直私としては、みんなで一生懸命練習した
13話の「自分REST@RT」、みんなで千早のために歌詞を書いたという20話の「約束」ほどの
カタルシスを新曲で生み出すことなど不可能
だと、そう思っていました。

しかしながらこの曲、このシーンはその不安を見事に覆してくれたのです。楽曲自体が、
スローな曲調の中に暖かさと輝きを内包したかのようなメロディーで、メンバーの歌声もまた、
優しくも綺麗なものとなっていることで、「エンディングっぽさ」がこの上なく表現されています

さらにはそれをBGMとして、各メンバー個々の活躍シーンや、全員集合系の「団結」シーンが
回想風に描かれます、そして後半にはこれまでアニメ内で表現されてこなかった、ファンタジックな
イメージ表現がなされ、抽象的な形で彼女たちのここまでの足跡と、これからの方向性を
描きだす
、ということを実現。これらが相まることで、ここまでの25話全てをひっくるめての
カタルシスとしてこの楽曲で昇華する
、ということとなったのです。これはお見事、の一言です、

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そしてこの楽曲の終了とともに、大団円、という形でライブは終了…かと思いきや、
その後にはもちろんアンコールがあって…という流れを描き、このライブシーンは閉幕となります。

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そう、これで25話自体が終わるわけではありません。ということで季節は春、Pが退院し、
仕事に復帰、というシーンに。事務所で13人全員揃ってお出迎え、となります。

ここで千早が「いかにPが765プロにとって大切な人かということも(わかった)」と
話す一方で、「生っすか」が改編されて「生っすか レボリューション」となり、引き続き
全員での番組であること、春香美希のミュージカルが全国公演になったこと、が報告されます。
765プロにとってPは必要な人だけれど、彼女たちもまた自立をみせている、ということですね。

そしてここでは事務所の移転という話にまで進むわけですが、テレビの報道によってこれも
961の陰謀だということが発覚。765プロをハメるためだけに会社を一つ潰したのだとすると、
それはそれでとんでもない執念
、としか言いようがありませんが…最後まで小物、という感も。
まぁこの事務所移転自体はゲームでは普通に起こる出来ごとなんですけれども、このアニメに
おいては、こじんまりしたこの事務所こそが765プロの象徴、ということで、どれだけアイドル達が
活躍しようともこの「765プロのある場所は不変」、ということにしたのでしょう。

そしてここでエンディング曲「いっしょ」が流れ、765プロ全員での花見のシーンへ。
「いっしょ」は「MASTER LIVE 01」が初出で、その時点で複数人曲ではありましたが、全員曲では
ありませんでした。しかし歌詞の内容的には全員曲に相応しいもので、「団結」を
より強く押し出したこのアニメ版のラストを飾るには、これ以上ない曲
ともいえるわけです。

さて、この花見の中、飲み物が切れたということで春香が買いに行こうとしますが、その際に
Pがお金を出そうとしたのが、22話で春香がPのために買って渡しそびれた財布。
退院祝いとして渡したという、この財布を渡すシーンは描かれなかったわけですが、
こうした描き方のほうが自然であり、あざとさもなく、良い表現になったと思います。

またここで美希春香に嫉妬、というところになるのですが、ここで春香は顔を赤らめます。
これまではPに対し、本当にそういう意識はなかった、というあらわれでもあり、ここもいい感じ。
ゲームでは「そういう意識」があるんですが、アニメではやはりなかった、というのが自然ですね。

そしてここで「いっしょ」のセリフパートに。元々のバージョンでもこれはあるんですが、今回の
バージョンではもちろん内容は変わっていて、このアニメの総括、そしてアニメだけではない、
アイマス自体の今後さえも示唆するような、そんな深みを感じさせるパート
となっています。

また、ここではジュピターや黒井、876プロの姿も描かれ、「アイマスは765プロだけではない」と
いうことを表現しているようにも思えます。彼らもまた、アイマスに欠かせない存在ですからね。

最後は写真撮影、となるのですが、Pが社長に「お願いします」とカメラを渡すのは…。
一般社員が社長に写真撮影依頼なんて普通ありえないはず。まぁ普通の会社でもないですが…。

というわけでPと13人の、メンバー、小鳥も含めた15人の写真がラストカット。
「またね!」のメッセージは、この後にある特別編やSFを示しているだけでなく、劇場版、
あるいは二期を示しているともとれます。ただ、それだけではなくて、アイマスはアニメだけで
なく、ゲームを筆頭に様々なチャネルがあって、そこで「また会える」ということを意味している

見ることもできます。彼女たちとは「また」どこでも会えるわけですからね。

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さて、これで本編の全25話は完結、となります。正直20話以降の展開については
個人的にはあまりうまくない、と思えてしまう
わけですがこの25話に関して言えば、
最終回に相応しい、素晴らしい出来だとはっきり言えるものだと思っています。

ライブシーンの総決算である「READY!!&CHANGE!!!!」、アニメ自体の総決算である「私たちは
ずっと…でしょう?」については、お見事というほかない出来だと思いますし、その前後の
ストーリー部分もまた、最終回らしく、綺麗にまとまったものだと感じられました。

もちろん律子の途中参加の仕方あたりが上手い描き方だったとまでは言えませんが、
どういう形であれ最後の最後は13人をちゃんと並べられた、というのは何よりです。

実際には特別編へと続きますが、ひとまずは最終回。「大団円」という言葉が
これ以上なく似合う、素晴らしいラストになったことに、満足しています




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第25話 みんなと、いっしょに! Aパート

kage

2014/01/16 (Thu)

待ちに待ったニューイヤーライブ当日。
怪我で療養中のプロデューサーは、看病に来ている小鳥に、あるお願いを持ちかける。
一方ライブ会場では、これまでに経験したどのライブよりも大きな舞台に、
アイドル達が瞳を輝かせていた。
今まで一歩一歩進んできた道のりの中で、それぞれにとっての
「アイドル」の形は何かを見つけた彼女たちは、 最高の笑顔でステージに臨む。
そしてついに、765プロ全員で迎える大舞台が、幕を開ける…!



25話は小鳥がPの入院する病院にお見舞いに来るところから始まります。
「今すぐにでも退院したい」と語るPの怪我の具合は24話に比べるとかなり良くなって
いるようにも見えます。それにしてもここでのPと小鳥の距離感、単なる同僚以上の
ものを感じられもしますが…
仕事人間のPと、小鳥ではどうにもならないし、なったら
なったでとんでもないことになりますし、そんな描写がここで入るわけもなく…というところ。
そんな状況ですが、Pは真顔で小鳥に「お願いしたいことがある」と迫ります。

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さてシーンはライブ本番の会場へ。13話のライブ会場以上のキャパシティで、スタッフも
より大勢、という感じで、765プロの人気のアップ具合がよくわかるものでもあります。

そしてメンバー達はライブに向けてストレッチ中。そんな中、春香美希が二人きりになる
シーンとなります。23話でのミュージカルの稽古でもそれらしき場面はありましたが、
こうしてちゃんと二人きり、というのは13話以来。また、24話での春香のメンタル崩壊
シーンもあった、ということからやや緊張感のあるツーショットにも思えましたが…。

春香が切りだしたのは、21話ラストで千早とともに話した「アイドルって何」という話題に
ついて。ここで千早も二人の元にやってきそうになりますが、あえてそうせず、身を隠して
二人の話を盗み聞き、という形。ここで話に入ってしまうことは適切ではない、と千早なりに
判断したのでしょう
。この二人の間の関係性のために、という感じで。

さて春香は、あのとき千早美希ははっきりと答えを持っていたのに対し、自分は持って
いなかった、と正直に認めます。その上でいまははっきりと「みんなと同じステージに
立つときが一番楽しい。ファンのみんながいて、765プロのみんながいる」
ということが
一番アイドルだと感じる、と述べます。23話、24話の乗り越えた春香の結論、ですね。

これに対する美希の返事は「実に春香らしいの」というもの。このセリフ自体はL4Uのアニメの
引用というか、再利用なわけですが、ここではより際立ったセリフとして機能しています。

この春香の考えは、美希と完全に合致するものではないはずです。もちろん美希にとっても
765プロは大事なはずですが、春香とはやはり考え方は違う。それでも、その春香の考え方
自体は否定する事なく、尊重する
13話でのツーショットシーンでは、春香からの美希への
歩み寄り、でしかありませんでしたが、ここで美希から春香への歩み寄り、というものが
描かれる
わけです。ここでやっと二人の関係性がしっかり結ばれる、という感じですね。

その後、リハーサル室にみんなが集まったところで、社長の激励のメッセージ、というところ
ですが、Pがいない、ということにまで言及してしまい、雰囲気が湿っぽいものに…。

とそのとき、小鳥に車椅子で押されてPが登場。メンバーたちは一斉に駆け寄ります。
そのときの社長の背中には哀愁も…という感じですが、Pはここで病院の許可を取らずに
出てきてしまった、と明かします。果たしてそれでいいんですかね…。

とはいえそんな無理をしてきたPだけに、ここでの激励のメッセージは強くメンバーに響くような
もの。律子だけでなく、小鳥、社長までも含めた全員に一人ずつ声をかける、というあたりは流石。
「誰か一人でも欠けたら駄目で、この全員で765プロ」というセリフは何よりも重いです。
これはアニメに限らず、アイマスというコンテンツ全てにかかるものでもありますからね。

そしてPはその後、春香一人だけに声をかけ、「肝心な時に役に立てなかった」と謝罪します。
春香の件は小鳥律子あたりから聞いたんでしょうね。P自身が言うように、実際にこの問題は
春香が一人で解決してしまい、言わばPは不要だった、と結論から言えばそうなります。

これについては「アイドルマスター」としてはどうなのか、と思ってしまいますが、それでもPの
「頑張ったな」という言葉が春香の心に響く以上は、やはりPの存在は非常に大きい
のでしょう。

そしてシーンはライブ本番直前の舞台裏へ。第一弾オープニング「READY!!」であった円陣の
シーンから、「READY!!&CHANGE!!!!」のライブシーンへつながる演出は素晴らしい、の一言

この25話でライブシーンがあることは当然想定できましたが、「READY!!」だけではないか、と
思っていただけに、この新リミックスバージョンが来たということ自体、驚きと感動がありました
ストーリーの都合上当然のことながら律子は不在、というのはどうしても気になりますが…。

さてこのライブシーン、OP「READY!!」のカットを使いながらも、もちろん新規のカットも
大量に挿入。ダイナミックなカメラワークもあって、このアニメ版アイマスにおけるライブシーンの
総決算、というものを強く感じさせてくれる、圧巻の出来と言っても過言ではない
でしょう。

そしてこの曲が終わるところで、Bパートへ。



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第24話 夢 Bパート

kage

2014/01/15 (Wed)

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Bパートは昼日中から自宅の自室ベッドで虚ろな目・呆然とした表情で仰向けに
倒れている春香の姿からスタート。カーテンを閉め切っていることなども含め、
春香の現在の心理状態の、重々しさ、痛々しさを強く感じられるシーンです。

さてここで母親から「お使いにいってきて」と言われるわけですが、一連の騒動と
その顛末によって春香が休養状態になってしまった事、これを家族にはどのように
話したのか、というのは気になる
ところ。社長がきちんと話したんだと思いますが…。
この辺について詳しく描く尺なんてものは当然ないでしょうし、難しい場面。
春香というキャラクターのパーソナリティーにとって家族という存在は大きな意義を
もたない
ため、ここをサラッと描けた、というのは逆に良かったのかもしれません。
ここで「少し外の空気でも吸ってきたら」という母親の気遣いは、流石母親、ですね。

春香は母親のお使いに出かけるわけですが、その心中は「どうしたかったんだろう」
「どうしてアイドルになりたかったんだろう」と思い悩むところとなります、街中で
女子校生が「アイドル天海春香」のインタビュー記事を読むシーンもあり、現在の
春香の状態との対比が、ここで痛々しいまでに描かれる
こととなるわけです。

そんな春香は街中で男性とぶつかってしまうわけですが、その相手は冬馬。
冬馬は春香が休養中であることを知らないようですが、これは冬馬が(忙しくて)765プロの
状況になど目にも暮れていないのか、それとも春香の休養自体がまだ大きなニュースに
なっていないのか、というあたりは判断がつきにくい
ところ。元々ゴシップ記事があった
とはいえ、千早のときは大騒ぎしていたマスコミですからね…どうなんでしょうか。

とにかく、冬馬は春香の様子を見て、あまり元気がないということだけは理解できた様子。
そこでジュピターのライブに来るように誘い、さらに、事務所を移ったこと、それによる心境の
変化、というものも語り出します。さらに冬馬は765プロから「団結力」のあり方について
学ぶところがあった、と言い出し、これを聞いた春香も気持ちに変化が訪れることになります。
こういう状況においては第三者からの意見、評価というのが効果的なんですね。

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さて、千早は入院中のPを訪れます。全身包帯だらけのPはなんとも痛々しい姿ですが、
そんな状態でも千早の話を聞こうとする姿勢は流石P、といったところでしょうか。

そして千早は話し始めるのですが、それは現在の765プロ、春香のことをそのまま話すのでは
なくて、「ある家族の話」として比喩的な話に。千早からすれば765プロが家族である、という
ことはわかるのですが、果たしてこんな話し方をする必要があるのか…というのは引っ掛かる
ところ。もちろん千早の血のつながった家族との対比、という意味で話していて、Pにも
それは伝わっているわけですが、変にオブラートに包んでも仕方ないような…。千早
コミュニケーション能力不全が完璧に克服されたわけではない、ともみれるシーンですね。

また、ここでPはみんなを信頼し「大丈夫」と言い切るのですが、これは強い信頼がなせる
業であるの果たしかですが、同時に結構投げやりな感も…。少なくとも春香がダウンしてしまった
という事実、そしてそこに至るまで誰もフォローできなかった、という事実があるわけで、
その上で「家族なら、大切なことちゃんと伝えなきゃ」という言葉に留まるのも、ちょっと
どうかと。
結果オーライにはなりますが、その信頼の厚さは諸刃であったわけですからね、

とにかく、千早律子、そして社長にかけ合って春香を除く765プロのメンバー全員をレッスン場に
集めることに成功します。社長にまで話せば何とかなる、ということのあらわれでもあるんですが、
こうなると春香が社長を全然信頼し、頼れてなかったのではないか…とも思えてしまいます。
もちろん普通は社長にではなくてPに話すべきで、それすら春香はできていなかったわけなんですが、
遠慮深いというか、色々背負い過ぎた結果それができなかったので、これはいたしかたないですね。

それにしても、雪歩たちがあまりにも能天気というか、春香のことまで頭が回っていない、
とみえてしまう
のはどうなんでしょうね。Pの信頼に全く応えられていないとしか思えません。

さて、街の中を一人歩く春香は公園で言い争いをする幼稚園児たちと出会います。そして
園児達に春香の正体がバレてしまい、求められるままに「自分REST@RT」を歌うことに。
この歌は幼稚園児が歌うには結構難しいような気がするんですが…上手なものです。

そして春香はその園児達がまるで765プロのみんなであるかのように見えてしまい…という
ことで、そのうちの一人を春香自身の幼少期の姿と重ね合わせる、というか幼少期の春香
そのものになります。その幼春香が言うのは「アイドルになってみんなで楽しくお歌を歌う」と
いうもの。そして春香はその幼春香を連れて電車に乗って…というところになるのですが、
これをそのまま受け取ってしまうと、ただの誘拐犯、ということになってしまいます。

もちろん実際にはそんなことはなくて、幼春香はあくまでもイメージで、その時の夢を、
想いを持っていく、という描写
のはずなんですけどね。あるいはもしかしたら、春香に限らず
他の全ての園児たちもまた想像上の産物、という風に取ることだってできてしまうシーンです。

一方の千早は、かつて765プロが当たり前にできていたことが今はできなくなってしまったこと、
それが決して悪いことではなく、仕方のないこと、そう春香が思っていたから何も言えなかった
はずだと話します。それを受けて初めて「練習がしたい」だけではなくて「みんなといっしょに」が
あったのだと他のメンバーは気づいたようなんですが…これではあまりにも諸々酷すぎます


これは他のメンバーにはそんな気持ちが全然なかった、ということのあらわれで、春香
気持ちにも気付いていなかった、ということをもあらわしています。これでPからの信頼も、
冬馬の言う団結も、絆も、なにもあったもんじゃないではないか…
ととれてしまいます。
の言う「ボク達が気付くべきだったんだ」とはまさにその通りなわけですが、これは完全に
シナリオの都合で無理矢理団結を一時的に壊されてしまったようなところで、上手くない
ものです。

とにかく、千早春香だけではなくて自分からの願いとして、765プロを家族と考えているから
こそ、諦めたくない、力を貸してほしい、と話すわけです。ここまで言わないといけないんですね…。

さて、ここで美希律子が遅れてやってきます。「生っすか」の後番組の単独MCの話が美希
きていた、ということなんですが、美希はそれを断ったと話します。そしてその理由を「迷子に
なっちゃいそうだったから」と説明。それは春香の姿を、言葉を受けたから、というもので、
アイドルとして突っ走る美希にとっても「家族」たる765プロが何よりも大事で、それを見失っては
いけない、ということを認識したから、ということ。春香の想いは届いていたわけですね。

そしてここで春香の新曲バラード、「さよならをありがとう」をBGMに、13話でのライブ会場に
春香幼春香を連れて訪れる、というシーンへと移ります。団結の賜物であったあのライブを
思い出すことで、自分がアイドルとしてどうしたかったのか、ということも思い出す
わけです。
その「みんなといっしょに」は、もしかしたら他のメンバーの負担になるかもしれない、という
思いもあって、それを無理強いできなかったと吐露しますが、それを幼春香、ではなくて
13話ライブ直後の春香自身が「大丈夫。みんなことのを信じているから」と今の春香
強く励まします。本当に信じられるのは自分自身、ととれてしまうシーンでもありますが…。

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そして春香は走って事務所を目指すわけですが、街中のモニターには生中継でライブの宣伝を
する他のメンバーの姿が。そしてみんなは春香へのメッセージを次々に口にするわけですが、
これを春香が見てなかったらどうするのか、とか、事務所のホワイトボードが映っていて
スケジュールを公開しちゃってる、とかいうのは野暮
、とも言うべき感動のエンディングに
つながっていくわけです。「まっすぐ」というこの上ない楽曲を使って、ですね。

このエンディングで描かれるのは、1話からの765プロの団結シーンを中心にした場面。
13話のエンディングとも似ていますが、「団結」がよりフューチャーされた編集ですね。

そして最後は「ただいま」と事務所に戻った春香をみんなが「おかえり」と出迎えるシーンに。


この24話は23話から続く春香回、というかストーリー最後の山場であり、見ていて非常に
辛いシーンから、それを全て克服できるような感動のシーン、というところが描かれています。

しかしながら春香以外のメンバーの、状態の認識力、春香への共感力、団結力、こういった
ものが全てシナリオの都合で打ち消されたということ、20話の千早同様に、幼き日の幻影という
ものを春香にも使ってしまったということ、そして春香の立ち直りのきっかけが結局Pでも
他のメンバーでもなくて、自分自身であること
、これらから、厳しい評価にせざるをえません。

23話のラストの事故でPを離脱させたこと、これによって追いつめられる春香、というものを
より顕著に描けているのは確かなんですが、そもそもアイドルマスターという作品自体、Pと
アイドルとの信頼であり、絆でありというものが非常に大事
になってくるはずでしょう。

もちろんアイドル間の信頼は大事で、アニメではそれが特に大きいのですが、春香が一人で
立ち直ってしまったことで、それすらも危うくなってしまっている、というのはいただけません。

「アイドル」について思い悩む春香、それ自体は非常に良いテーマで、ラストを飾るに相応しい
もの
でもあると思います。しかしながらそれを肉付けするパーツの仕上がりがあまりにも…というのは
20話以降ほとんど一貫してそうなのですが、評価しがたいところとなってしまいます。

この終盤の展開の評価は、このアニメ自体への評価に直結するところでもあるわけですしね。



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第24話 夢 Aパート

kage

2014/01/14 (Tue)

一命は取り留めたものの、絶対安静の身となったプロデューサー。
知らせを受けて駆けつけたアイドルたちは、容態を心配して不安げな表情を見せる。
中でも春香は、プロデューサーの怪我に対して責任を感じ、強いショックを受けていた。
周りの変化に戸惑う自分と、それでも「変わらなくてはいけない」と思う心。
自分が目指していた夢を見失い、やがてミュージカルの稽古場で
糸が切れたように座り込んでしまった春香は、しばらく仕事を休むことになって…。



24話は幼き日の春香が夢としてのアイドルを語り、そして今の春香がミュージカルにおいて
気持ちが入り過ぎているくらいの熱演をみせる、という心象風景的場面からスタート。

さてシーンはPの手術直後へ。手術はひとまず成功、とのことですが、春香を含め、
メンバーの困惑と不安は大きく…というところ。いつのまにやら千早も帰国しています。

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その千早に大丈夫、と言い張り、この現実とストーリーがリンクしたのか、熱演が実った
ミュージカルは主演を獲得するなど、きちんと仕事はできている、という状態の春香
しかし美希が驚愕するほどのその熱演は明らかに自然体とはほど遠いもので…。

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また春香が何よりもやりたがっていたのライブの合同レッスンは全くできておらず、
春香以外誰もいない深夜の電車の中、他のメンバーからのレッスン欠席のメールを
眺める…ということに。その中に以前のPからのメールを見つけ、春香のメンタルは限界に…。

そして春香律子にミュージカルの稽古のキャンセル、さらには他の仕事までキャンセルを、
という話をしだし、それに律子は困惑。春香のほうが明らかに無理を言っている場面ですが、
もはや正常な判断ができていない、というのは明白になっています。「このライブが
全員でやる最後のライブかもしれない」というのは確かにそうですが…難しい場面です。

しかしここに美希が現れ、「春香はワガママ」とバッサリ切り捨てます。春香の演技に
押され、熱望していた主演を諦めたという美希からすればもっともな発言ですが、そのセリフは
春香にはあまりにも厳しいもので…。さらに精神的に追い詰められた春香は、自分以外の
メンバーにもライブの練習に注力してほしいと言いだして、律子美希の困惑は深まります。

そして美希は「変だよ」とまたも春香をバッサリ。「キラキラできる」ことこそがアイドルの理想の
姿だと理解し、それが実現できている美希と、アイドルの理想の姿がみえなくなっている、
というより実は最初から理想がはっきりと存在しなかった春香
の差がくっきりとでています。
17話や21話での「アイドル」談義の描写で春香が曖昧だったことが伏線として機能するのです。

さてここで美希春香に対し「全然楽しそうじゃない」「楽しかったらそんな顔しない」と率直な
意見を口にします。しかしこれが春香にとって致命傷に。「ただ、私、みんなと…どうしたかったん
だっけ?」と呟く春香はここで完全にメンタルが崩壊、ということになってしまいます。

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そして律子の判断、恐らく社長の判断もあって春香は仕事を休むことに。「どうすればよかったの
かしら」と呟く律子ですが、確かにこれは律子にどうにかできた問題でもなく…全ての歯車が
微妙にズレてしまったからの結果で、誰が悪いというわけでもない、というのは辛いところですね。

そんな状況でもありますが、765プロの他のメンバーはバリバリ仕事中。やよい雪歩
3人は「Honey Heartbeat」をBGMとした携帯電話のCMの仕事をしているわけですが、恐らく
ここは本来やよいのポジションに春香が入るはずだったのでは…と思えるトリオとなっています。

それにしてもここで3人が春香の休養の理由がよくわかっていない、というのがなんとも…。
少しは理解がないと、やはり不自然に思えてしまいます。さらに、別の現場で伊織あずさ
スタッフから「個人で活躍できてるんだし、765プロってことにこだわらなくても」と言われた際に
言い返そう、としてできない、というところも苦しい感じ。さらに律子が「自分たちの仕事を
一生懸命やっているんだから仕方ない」と言ってしまうのも…事実そうだとしても…ですね。

みんながみんなもちろん思うところはあるけれども、もう一歩春香のほうに歩み寄れないというか、
そのあたりがどうしても違和感…というところでBパートへ。



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第23話 私 Bパート

kage

2014/01/13 (Mon)

Bパートは生放送前の楽屋で春香に練習の欠席を謝罪するところからスタート。
ここで春香は時間があるからと言って雪歩とにライブの練習を一緒にしようと
話しますが、はまず目の前の番組に注力しよう、と話します。「今の、この瞬間を
頑張ろうよ」というの話は全くその通りで、春香の焦りだけが浮いてみえる描写です。

ここで披露されるのは「Little Match Girl」。雪歩が堂々とセンターを務めあげるわけですが、
この3人というのはもちろん3話での3人でもあります。雪歩をメインにして、あのときからの
成長の程をここで見事に描いている
わけですが、春香の表情が曇るのもポイントです。

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さてシーンは「生っすか」の番組終了の場面に。千早は海外レコーディングのためお休み
ですが、やよい伊織亜美あずさ貴音らが運動着で何やら過激なことをして
いた模様。このスタジオで一体どんな企画をやっていたのやら…というのは気になります。

ここで美希は次の仕事があるとのことで急いでスタジオを後にするのですが、ライブの
練習にも出られない、とのことで春香のメンタルにはまたダメージが…。さらには
この「生っすか」が打ち切られるということが知らされることで、春香に激しいショックが
与えられることになります。もちろん他のメンバーもこれには動揺を見せましたが、
「始まりがあれば終わりもある」という貴音のセリフに代表されるように、前向きな変化だと
捉える節もあって、春香自身とみんなとの考えの相違に苦しむようにもなります。

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さらにはミュージカルの練習がライブの練習に重なって、ミュージカルを優先するよう
律子に諭されて…という感じで、春香がどんどん追いつめられるような描写が続きます。

そしてミュージカルの練習当日。堂々と役を演じる美希に対し、ライブの練習のためか
時間を気にしているばかりの春香…というあたりで、その本気度の差は歴然。

ここで春香美希に「一緒に頑張ろうね」と声をかけますが、美希は頭を振ってそれを拒否。
「それは嫌」「一緒に頑張るって言うのはちょっと違う」と春香につき返します。
もちろんこれは美希に悪意があるわけではなくて、Pへの想いを含めてではありますが、
プロ意識があっての発言。春香だってそれは当然わかっているはずですが、諸々が
積み重なっている今の状況ではあまりにも厳しい言葉
で…春香のメンタルはボロボロに。

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一人きりの事務所、レッスンスタジオ、千早の想い、Pの想い、他のメンバーの想い、そして
美希の言葉…そういった様々なものがプレイバックして、春香もとうとう限界に来たのか、
事務所によってPに相談をしようとしますが、生憎Pは外出中でそれもできず…。ここで
取りついでくれるという社長に対し、「大したことないです」と言ってしまうのは春香らしいもの
ですが、そこに不自然さを感じたのか、社長がちゃんとPにそのことを伝えたのは、
流石社長というところ
。もっともその深刻さまではわからなかったようなのは残念ですが…。

そんな状況でも春香はミュージカルの練習に挑みますが、当然そんな状況ではうまくいかない
ようで、逆に自身に満ち溢れた表情の美希とは雲泥の差で…ということになってしまいます。

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そんな折、Pが陣中見舞いとしてやってくるわけですが、「楽しいか」という問に対して、
「楽しいです。勉強になることいっぱいあるし」と返す春香の声と表情は明らかにその
セリフとは食い違っていて…というところを見抜くのは流石P
。前日春香が事務所を訪ねた、
というところから話を切り出して、その話を聞き出そうとしますが、タイミングが悪いことに
美希がやってきてしまって、その話ができなくなってしまう、ということになってしまいます。

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ここでの美希は極めて普段通りであって、当然春香の邪魔をしよう、なんて考えは全くある
わけもないのですが、この描き方では美希が悪者にしかならない…というのは気になるところ。
それにしても美希の「ハニーのどら焼き」という発言に「蜂蜜味じゃないんだけどな」と
謎のツッコミをするP…そのギャグセンスはどうなんでしょうかね…。

さて春香はそんな美希とPのやりとりを見て、自身の悩みというのが大したことではないと
いうか、わざわざPにするようなものではない、と思ってしまって…という風になり、Pへの
相談も「いいんです」「なんでもありません」とやめようとしまいます。しかしその様子は明らかに
不自然で、Pはそれを聞き出そうとしますが、後ずさった春香はなぜか空いたままになっていた
奈落に落ちそうになる、という事態に。そしてその春香を庇ったPが代わりに奈落の底へ…。

というところでエンディングへと入っていきますが、曲は「見つめて」のinstrumentalバージョン。
ここで初披露の完全新曲ですが、まさかのinstrumentalバージョンとは驚かされるもの。
CD収録にあたって歌うのが雪歩貴音、というのが明らかになるのですが、ここでこの
二人の歌声が聴こえるのは明らかに不自然で、このバージョンで良かった
ところです。

そしてこのエンディングは手術中のPを手術室の前で待つ美希と、一人泣き崩れる春香
という非常に印象的なカットが最後に描かれ、この23話は終了となります。


さて、この23話はストーリー終盤、最後の山場ということで、極めて重苦しいシリアス展開が
描かれました。20話以降ずっとそうなのですが、春香の一人称と言っていい視点からの
描き方になっていて
、その春香の心境が視聴者にもはっきりとわかり、徐々に追い詰められて
いくかのような感じがダイレクトに伝わり、その辛さを十二分に感じられる
ものになっています。

そういう意味でこの演出は成功していると言っていいと思うのですが、問題はその肉付け。
ストーリー終盤に山場を、ということで、アイドルが忙しくなることの陰と陽を使い、それを
メインヒロインの春香に背負わせる、ということ自体は問題ない
と思います。しかしながら、
そうして追いつめられる春香に対し、同様の気持ちを持つ、あるいは春香に寄り添えるのが
千早だけ、というのは不自然ではないかと。他のメンバーだって春香と同じ気持ちをもって
しかるべきで、ストーリーの都合上それを持たされなくなった
、という風にみえてしまいます。
リーダー格として765プロを引っ張ってきた春香について、他のメンバーは何も心配していない、
ということはまだ理解できても、自身達が何も考えていない、なんてことはないはずです。

また、これによって春香が一人浮いているというか、プロ意識が低いアイドル、という見方も
できてしまうようになっていて、ここもうまくはないところ。美希との対比はなおさらですね。
要するに、ストーリーに合わせてキャラクターが動かされてしまった、ということが問題です。

アニメのシナリオにおいてこれが必ずしも間違っているとは思いませんが、ゲームという原作が
あり、それ以外にも様々な展開があり、それを踏まえてのこのアニメとなっているアイマスに
おいては、とても正しいやり方とは言えない
、そんなことになってしまっているように思います。

ストーリー終盤でのシリアス展開自体は良く、その演出自体も良くとも、それを肉付けするのが…
というところで、どうしても評価しにくい回になってしまったのは残念です。



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LIVE THE@TER PERFORMANCE 09 イベント レポート 後編

kage

2014/01/12 (Sun)

ライブパート

1.スマイルいちばん
(大関)

トップバッターはまさかの大関さんでした。正直私は場馴れしている山崎さんか麻倉さんで
会場を盛り上げてのスタートとなると思っていた
だけに、1曲目がこれになったことには驚き。

ただ、この曲自体は私にとって、グリマスメンバーの個人曲で一、二を争うお気に入り曲で、
その意味で非常に嬉しいトップバッターでもありました。そして大関さんもまた、初ステージとは
思えない堂々としたパフォーマンス
を見せてくれ、その期待に応えてくれました。
もちろん激しいダンスがあるわけではありませんが、歌は終始安定。緊張ももちろん見え隠れ
しましたが、それは傍目からは少なくとも「いい緊張」レベルで、いいスパイスになっていました。

また、この曲、大関さんに限りませんが、本当に「目が合う」というのを実感できるステージでも
ありました。もちろん勝手に思ってるだけ、という可能性もありますが、この距離ならば、
「思い違い」とは言いきれず、本当に何度か合ったように思います。どのメンバーとも、ですね。
その意味でも非常に嬉しいステージとなりました。箱が大きければこうはいかないですからね。

しかし、この曲で良くなかったところもあって、それは私も含めたP側のコールの完成度の低さ
もちろんライブでは初披露となる曲なので、仕方ないと言えば仕方ないですが、曲自体は
コールも入れやすいものなので、もう少しうまくやれたのではないか
、と思えるレベルでした。
大関さんもちゃんと煽ってくれましたが、それに十分に応え切れたとは言い難い感じ。

この曲のライブ初披露の場に居合わせた、ということは嬉しいところでしたが、心残りが…
ということで、是非ともリベンジしたいところ。しかし大関さんはSSA不参加…残念。


2.チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!
(村川)

こうやってタイトルを書くとなんだかわけわかりませんね、この曲…というところなんですが、
曲そのものも王道を外した曲調のもの。ただ、この曲は「スマイルいちばん」以上に
コールを入れやすい、ということもあって、その完成度はこちらのほうが上
になりました。

もちろん村川さんのパフォーマンスもお見事で、難しい歌もうまく歌い上げてくれました。
他の作品での場馴れもあるのか、はたまた生来のものあるのか、緊張感もそれほど感じず。
しかしその中にももちろんフレッシュさがあって…という感じで、非常にバランスの良く
思えるステージで、松田亜利沙というキャラクターをしっかり魅せてくれたと感じます。


3.あのね、聞いてほしいことがあるんだ
(田村)

こうやってタイトルを書くと…というのは同上。しかし曲調自体は随分異なるものとなっています。
明るくポップな曲がほとんどの今回のセットリストにおいて、唯一のバラード系
ということでダンスが弱い分、歌いあげるのは非常に難しいはずですが、田村さんはそれを
見事にこなして、非常に完成度の高いステージになった、と感じます。

コールが基本的にない分、前の2曲と比べP側から盛り上がり感というのをつくるのは難しく、
ちゃんと盛り上がっているという雰囲気が田村さんに伝わっていたのかどうか、というのは少し
気になるところ。曲のタイプは違えど、しっかりと盛り上がることはできていたはずですからね。

田村さんは8th、ラジオ公開収録はおろか、ラジオのゲストにすら出演していないとのこと。
同じグリマス声優ではあっても、山崎さん、麻倉さんはおろか、大関さん、村川さんとも
「格差」が出てしまっている立場
であるようにも思えます。それが関係あるかどうかは
わかりませんが、トークパートでも大人しめ。それでもこのステージは、他のメンバーに
負けず劣らず、「ミリオンライブの木下ひなた」というキャラクターのただ一人の声優である、
ということをしっかりと証明してくれるような、堂々としたものに仕上げてくれました



4.トキメキの音符になって
(麻倉)

まさかの初メンバー3連発となったのですが、ステージはしっかりとヒートアップした状態に。
そこで場馴れして、パフォーマンスの完成度が高い麻倉さんが登場し、さらに盛り上がることに。

私は、麻倉さんのステージを観るのはこれが初めてですが、麻倉さん自身は8th福岡のほか、
このLTPのイベントにも度々登場、ということで場馴れしているはずです、これまでの3人との
経験の差をしっかり魅せてくれることを期待したわけですが、それに応えてくれたわけです。

堂々としたパフォーマンスと、P側のコールの統一度、というあたりをトータルで見ると、やはり
これまでの3人とは異なっていて、765プロメンバーにも劣らぬ完成度にすら感じました

この曲自体が非常にコールが入れやすい、ということももちろんありますが、
麻倉さんのパフォーマンス自体が非常に安定している、ということがもちろん一番ですね。


5.素敵なキセキ
(山崎)

ということで個人曲最後はもちろんこの曲、となるのですが、ここでちょっとしたアクシデント。
舞台裏から山崎さんが出てくる際、カーテンにスカートが引っ掛かってしまったのか、
中の白っぽいモノが一瞬、僅かに見えてしまっていました
。スカート自体は膝丈で、
それなりに長かったので、そう簡単に捲り上がりはしないはずで、スカートの裏地か
何かだとは思いますが…万一そうでなくとも、衣装自体は私服であれど、スカートな以上、
見えて大丈夫なものを穿いていたはず。…こういうところは気になってしまうものですね。はい。

それに山崎さんが気付いたのか気付いていないのかわかりませんが、パフォーマンスは
当然普通に続行。この曲はLTP02で登場以来、個人的にはずっとグリマスメンバーの
個人曲ではトップのお気に入り曲
。8th横浜や幕張でもそのパフォーマンスを観て、
しっかりとコールできたのも嬉しかったですが、今回のこの小さな会場で、というのも
またいいもので、山崎さん自身もまた非常に優れたパフォーマンスを見せてくれました。

グリマスのセンターを張るに相応しいだけのエネルギーを存分に感じられたのは何より。


6.MC
(山崎・麻倉・大関・田村・村川)

ここで一旦小休止。ここでも山崎さんは「今回やはりあまり(Pの)声が出ていない」といった
煽りをしてきて、「今年初アイマスライブでしょ」とまでも。そう言われれば確かにその通りで、
やれ映画だやれSSAだやれOFAだと言っておきながら、これがこの2014年初ライブである、
ということをすっかり忘れてしまっていました。もちろんここまでのステージは全力で
パフォーマンス出来てきたつもりですが、この怒涛の9周年、2014年の初ライブ、
ということを意識していれば、もっとテンションが上がった感
もありましたね。


7.Thank You!
(山崎・麻倉・大関・田村・村川)

最後はもちろんこの曲。LTP09では「Helloコンチェルト」が全員曲ではあるんですが、
このLTPイベントではこの枠の曲はやらず、一貫して「Thank You!」のようですね。

この曲はいわゆる「アイマス楽曲」の王道を貫いた曲で、非常に親しみやすい楽曲。
コールも非常にしやすく、ライブ映えもするわけですが、今回のこの5人というのは
当然初めての組み合わせのはずで、必ずしも最高のパフォーマスになるとは限りません。

しかしながら、今回のこの5人は、しっかりとこの曲で素晴らしいパフォーマンスを
魅せてくれました
。堂々とセンターを務めた山崎さんや麻倉さんだけでなく、大関さん、
田村さん、村川さんも見事なものをみせてくれ、まるでこの5人の専用曲が如く
ダンスも歌も、「最高」「完璧」とは言えないかもしれませんが、良い緊張感の中で、
この5人が可能な中でベストなパフォーマンスを魅せてくれたと感じられました。

この曲は765プロ13人を含めた、ミリオン50人の楽曲。その中の誰が、何人で
歌おうとも間違いなくそれは「ホンモノ」
。それを実感させてくれるステージでした。


閉幕

そしてこの「Thank you!」を最後に閉幕となったわけですが、ここで劇場版であったり、
SSAであったりの話題は一切ありませんでした
。もちろんこの5人が全員出るわけでも
なく、ちょっと微妙な空気になるのかもしれませんが…何より劇場版に山崎さんが出ない
(と現状はなっている)というのは大きいのかな、と感じてしまいました。

また、「アイマスですよ、アイマス!」のキメ台詞もなし中村さんが不在であっても、
このイベントでは主に山崎さんがやっている、なんて話も聞いていたので、てっきりこれが
今回あると思ったのですが…これもまた意外なところ。

さらにはアンコールもありませんでした。これは元々ない、という前提だったからだと信じたい
ところで、今回のPが大人しい人ばかりで、本来あってしかるべきものがされなかった、という
パターンではなかった、と思いたいです。後者だったらこんなに悲惨なものもないですからね…。

そして最後には「アイマス最高!」コールもなし。これは「元々ない」とは言えないはずで、
本当に今回の参加Pが大人しい人ばかりだった、ということを如実にあらわすものでしょう。
まぁそんなこと言うなら、なんなら私が率先してやるくらいの覚悟を持つべきでしたが…
実際には、私自身はこのとき、このコール自体を失念していました。その理由は後述。


今回のライブを受けて

さて、今回のイベントは、「単純に楽しむ」というだけではなくて、色々な想いをもって
私は望んだわけです。主なところはグリマスに対する受容性をあげる、というところで、
それは劇場版であったり、SSAであったり、という場面に直結するところでもあります。

そして今回のライブを受けてのその正直な感想は、「彼女たちは彼女たちとして応援したい」
いことになります。これは「765プロと完全合流をしないなら応援できる」と言い換えられます。

今回は若林さん不在で、765プロのメンバーがいませんでした。山崎さんや麻倉さんこそグリマスの
メインとして活躍していますが、それとて私としてはあまり馴染みはありません
さらには初登場となる3人、ということもあり、もはやアイマスかなんなのかすらわからない
とすら言える状態であった、ということははっきり言えてしまいます。
だからこそ、「アイマス最高コール」さえも失念してしまった。これがアイマスの
イベントである、ということそのものをほとんど意識できなくなってしまっていた
のです。

曲自体も新曲ですが、既に何度も聴いています。しかし、肝心の「歌っている人」がわからない。
「知っている曲を知らない人が歌っている」という謎の状態であったわけで、アイマスである、
というよりはむしろ地下アイドルが知っている曲をカバーしている、くらいに思えてしまいました。
もちろん、カバーなんかではなくて正真正銘、彼女たちの持ち歌だということは分かっていますが…。

ただ、知らない人なのはある意味当然。3人はここまでまともな露出すらなかったわけですから。
そして今回、そんな彼女たちの初ステージに巡り合うことができた、というのは大きいこと

そして、その中でも最も印象的だったのは大関さん。キャラクター的には村川さんに押され、
強くは出ていませんでしたが、やはり「スマイルいちばん」という曲がまず大きい。
それから恐ろしく単純な話ですが、美人だな、と最も感じたということもあります。
765プロにおいても浅倉さんや沼倉さんからそれを感じることはありますが、もはや彼女らは
そういった尺度で語るレベルではない。全くキャラがつかめず、どこの誰ともわからない状態だから
こそ、単純な尺度が効果を発揮してしまうのです。また「Thank You!」では上手側のポジションに
立ち、私の位置から最も近い位置であった、というあたりも印象としては大きいです。
いずれにせよ、この小さな会場だからこそこういった印象をもつことができた、というのは確か。
大きな会場であれば美人かどうかすらよくわかりませんし、印象は弱くなりがちですしね。

そういったことを含め、グリマス声優として、大関さんだけでなく、彼女たちが活躍する場面が
あるのならば、それは応援したい
、そう思わせてくれる力というものを、この「初ステージ」は
十分に与えてくれたのです。映画出演の大関さんはともかく、他二人が今後どれだけグリマス声優と
して活躍するのか、不透明だとは思います。それでも、また機会があるのならば…と思えるのです。

また、山崎さんや麻倉さん、そして他のグリマス声優もまた同様、と言いたい気持ちであります。
これからはミリラジを聴こう、とまではまだ思えませんが、他のアイマスラジオに出る際には、
これまで話半分に聴いていた彼女たちのトークを、もう少し真面目に聴きたい、と思うくらいには。

ソーシャルゲームである以上、ミリオンライブというゲーム自体をやろうという気は
依然全く起きませんし、劇場版への彼女たちの出演も未だ強く否定します。それでも、例えば
SSAでなら765同様に応援したい、と思えるだけのものは、今回のイベントで感じられたのです。

今回のイベントで接したのは、当たり前ですがアイドルのキャラクターではなくて、生身の人間で
ある声優
。実際キャラクターもよく知らない以上、生身の人間のほうに「情」を感じるのです。
キャラクターから入った765プロとは真逆になりますが、これもまた巡り合わせ、というところ。
せっかく彼女たちの初ライブに居合わせられたのだから…というほうから、一歩を踏みだす。

もちろん、私の中で、765プロのメンバーにグリマスメンバーたちは全く及びません
あの13人は、完全に特別で、別格。だから765プロの時間である劇場版という時間を削ることと
なるグリマスは、その意味ではまだ否定する、ということになります。ただ、彼女たちが
また別の舞台、独自で活躍するのなら、それはそれで応援したい、と思える。

正直、実際にはたかが一イベントで心の底から考え方が変わる、なんてことはありません
ただ、これは「きっかけ」にはなります。今回運良くこのイベントに当たり、こういった素晴らしい
ステージを観ることができ、それをプロデュースすることもできた。765プロメンバー不在の中、
新メンバー3人がいる中、ちゃんとそれができ、そう感じられた、ここがきっかけになるはずです。
そう自分が思い込むこと、それが今の私にとっては何より大事で、特効薬になるのです。

10周年、「3rdVISION」で何が起こるかは、まだわかりません。ただ、可能性として高い
「世代交代」が起こることは覚悟しておく必要があります。そのための最初の一歩が、
この激動必至の2014年の最初に踏み出せたのなら、これ以上のものはありません


この一歩が、仮に「次の10年」への一歩になるのならば、それは何よりも大きいはずです。

LIVE THE@TER PERFORMANCE 09 イベント レポート 前編

kage

2014/01/11 (Sat)

本日は「LIVE THE@TER PERFORMANCE 09」の発売記念イベントに参加しましたので、
今回の記事はそのレポート、となります。

さて、このLTPイベントは02以降ずっとやっているわけなんですけれども、私はここまで
全て応募してきました。しかし、そのキャパの極端な小ささもあって、昨年は見事全滅
はっきり言ってもう当たるということ自体イメージもできず、昨年末の記事でもそれを
愚痴っていたくらいなんですが、今回はまさかまさかの当選、となったわけです。

まぁ「まさかまさか」、とはいものの、今回は正直倍率が結構低かったんじゃないか
という気がしています。というのは、一つは若林さんの不在。なんだかんだで765プロの
メンバーというのは集客力が段違いのはずで、今回の欠席により、他の回に比べ倍率は
間違いなく下がっているはず。また、年末の差し迫った時期に応募、というのも多少は
関係あったのではないかと。そして映画、SSAを間近に控える、ということも影響は
あるのかな、と思います。地方の人は交通費だって馬鹿にならないはずで、予算的に
小さなイベントは削らないと…ということも全くないとは言えなそうに思います。

とはいえ倍率がどうこうなんて参加が決まった以上は何ら関係なし。とにかく、
参加する以上はイベント自体を楽しみ、そしてプロデュースしないといけないのです。


私にとってのLTPイベント

とはいうものの、そもそも私はグリマス否定派。じゃあなんで応募・参加なんてするのか、
といわれると、その辺は以前に書いているあたりで、要するにこういったイベントに参加する
ことでグリマスに対する受容性をあげていきたい、という気持ちがあって、のものです。

その気持ちがあって参加することは他人に何ら否定されるものではないと思っていて、
胸を張ってそれを言えるつもりではあります。ただ、本物の(?)グリマスのPであったり、
特に今回初参加となる佐竹美奈子、木下ひなた、松田亜利沙を主にプロデュースするPで
あったり、あるいはその声優のファンであったりする人からすれば、喉から手が出るほど
欲しかったはずの枠を、こんな立場の私が奪ってしまっている
、ということもまた
自覚する必要はあります。逆の立場から考えれば、そうあらねばならないのは必然でしょう。

8thのとき、グリマスメンバーはあくまでもゲスト。「お手並み拝見」というつもりで
彼女たちを眺めましたが、今回は彼女たちこそが主役です。だから、彼女たちを
ここでは全力でプロデュースする
、その気持ちを胸に刻んで挑むこととなりました。


開幕前

さて私が参加するのは1回目の公演、ということで、集合15時、開演16時というスケジュール。
また、物販は13:30~ということになっていたのですが、目ぼしいものはなく、全く急がず、
14時30分頃に会場につく
、という動きになりました。しかし会場前は閑散として、物販も
全く並ぶことなく販売窓口にたどり着くことができました。が、そもそも目ぼしいものが
ないという事実もあって、本当に何も買わずにスルー。3商品、全て残っていましたけどね。

というわけで15時に出直してきてみると、そのときには既に行列ができていました。
とはいうものの、その行列は当然周年ライブと比べるとごくごく小さいもの。
なのでここでの問題はそんなことではなくて、「寒い」の一言につきます。寒空の下、
小一時間外で待機、というのはこの季節には相当しんどいところ。入場は整理番号順に
なるのですが、会場内はオールスタンディング、ということで、途中でトイレにも行けそうも
ない、というあたりもこの寒さではどうにも気になってしまうところとなりました。

そんな中で15時30分には無事入場開始。私の番号は全200番の中でかなり若いほうで、
早めに入れることとなったのは嬉しいところ。また、このイベントは小さいイベントと
いうこともあってか、本人確認があったのですが、それも比較的スムーズになっていて、
ストレスなく入場できたのも良かったところです。ただ、入場時にドリンクを買う(交換する)
必要があって、それを正直に入場直後に買おうとしてしまった、ということろが失敗
でした。

ドリンクの提供自体はスピーディーでよかったのですが、ボトル型ではなくてコップ型、
ということで手にずっと持っておかなければならない
、ということ。そしてそんなものを
飲んでしまうと、ますますトイレに行きたくなってしまう、という危険性が高まること。
何より、いくらスピーディーとはいえロスタイムが発生するのは確かで、それにより
席(位置)取りが遅れてしまう、ということがあり、これは明らかに失敗でした。
別に絶対交換しなくていいし、閉演後でも良かったんですよね…ここは反省点。

とはいうものの整理番号自体が若かったので、場所取り自体は根本的に明らかに有利。
ということで取れた位置は、上手側の前から3~4列目付近8th名古屋ではかなり
いい位置に行けた自負はあったのですが、今回は箱自体が小さいこともあって、
それ以上にステージから近い位置をキープすることができたのです。

さて開幕までは、LTPの曲がBGMに流れる中、なんとかドリンクをライブまでには
飲みきらねば、とチビチビ飲んで待つ、ということに。ちなみにBGMは各曲フルバージョンでは
なく、短くカットされたバージョン。このほうが色々な曲が聴けていい感じですね。

…なんて思っているうちに16時を回り、あらわれたのは…ランティスのえいちPでした。


開幕

私はこのえいちPという人はアイマス公式ブログのランティス担当というくらいしか
知らないわけなんですが、グリマス的にはそれなりの立場の人なんでしょうかね。
毎度恒例らしい物販紹介と諸々の注意と説明だけをしていったわけなんですが、
喋り自体が結構うまくて、こういった場面では非常に活躍出来る人なのかな、と感じました。

とはいえもちろんこの人は前座。ということで早々に去った後出てきたのは、
春日未来役の山崎はるかさんと、 箱崎星梨花役の麻倉ももさんの二人、でした。

これまでの公演でどうしていたのかは知りませんが、765プロメンバー不在、ということも
あるのか、グリマスのラジオのMCであり、グリマス自体のメインを張るこの二人が
やはり司会的立場に立つ、ということがはっきりとわかる登場シーンとなったわけです。

そして二人はラジオでは恒例らしい漫才を始めたのですが、まぁその内容は割愛。
それより何より、思ったことは「近い」ということにつきます。ライブなんかでよく「目が合う」と
いうことが言われますが、私はそれを実感できるような位置でこれまでライブに参加した
ことはありませんでした。しかし今回は明らかにそれが現実になる、というこの距離感
箱が小さいからこそ実現するわけですが、これはやはり非常に嬉しいものとなりました。

ということで漫才と軽い自己紹介が終わり、ゲスト的立場の3人を呼ぶことで本格開幕となります。


トークパート

ここで登場したのは3人。LTP09出演メンバーで律子役である若林さんを除くメンバーです。
佐竹美奈子役の大関英里さん木下ひなた役の田村奈央さん松田亜利沙役の
村川梨衣さん
。この3人は8thライブにも未出演、ミリラジの公開収録にも未参加、という
ことで、グリマスの声優としてPの前に出てくるのは初、ということのようでした。

そういうことで非常にフレッシュ感はあったのですが、それでいて堂々、という感じも。
年齢的に若いことはもちろん若いのでしょうけど、このグリマスからの全くの新人、
というわけでもないようで、それなりのキャリアがあることもあるのかな、と感じました。

また、3人ともキャラクター同様の髪形をしていて、一目見て誰が誰役なのかがわかる
というのも嬉しいところ。大関さんは大きなリボンでポニーテール風。松田さんはツインテール。
田村さんは髪の長さこそ違えどストレート。この髪形合わせは765プロメンバーからの
伝統ではありますが、今回の私にとって非常に効果的になったわけです。

さて、自己紹介もそこそこに、恒例になっているらしい「クイズ麻倉もも」なるコーナーに突入。
麻倉さんがお題を箱から引いて、そのお題から問題と解答を考え、その麻倉さんの
回答を他の4人が当てる、というもの。まぁありがちといえばありがちなんですが、
回答者のキャラクターをみせるにはそれなりいいコーナー、だと感じます。

その問題とか回答とかは割愛しますが、ここで目立っていたのは村川さん。キャラクター的に
いじられ役というか、そういうものが既に確立していたようで、その役割を見事にこなして
いたように感じました。一方で、言葉は悪いですが、割を食った感があったのが大関さんと
田村さん
。もう一つキャラクターが出せていない、というところで、やや残念な感も。
まぁこれが初舞台、ということならば仕方ないと言えば仕方ありませんが…むしろ村川さんの
キャラ立ちのほうこそ凄い
、というべきでしょう。Pの反応からも、他の作品でのキャリアが
あり、そこでの活躍があって、というところなのかな、とは思いますけどね。

まぁそんなこんなでこのクイズコーナーは早々に終わり、麻倉さんからのプレゼントを
受け取った、最高得点者は大関さん。劇場版出演へのはなむけにもなった感じですかね。

さて、この辺で山崎さんは「今回はあまり(Pの)声が出ていない」と煽ってきました
私としてはあまりそう感じませんでしたが、この会場での場数が誰よりも多いはずの山崎さんが
言うのならば、そうなんでしょう。単純に大人しめの人が多かったんですかね、私を含め。

というわけで、やや熱くなりきらない感じもある中で、ライブパートへ突入。
ここまでは大人しくしていた私ですが、ここはやはり盛り上げなくてはいけません
その姿勢で臨むことを胸に刻んで今回参加したわけですからね。なのでドリンクももちろん
飲みきって、両手を使える状態に。「熱くなりきらない」といいつつも熱気は当然むんむんの
中で、トイレも特に必要を感じず。万全の状態でライブパートへと望む姿勢が出来ました


しかし、長くなるので続きます。

第23話 私 Aパート

kage

2014/01/10 (Fri)

新しい年を迎え、相変わらず大忙しのアイドルたち。
年明け最初のライブとして、765プロ全員で出演するニューイヤーライブの開催も決定し、
練習もスタートするが、合同練習初日にも関わらず、忙しさのためなかなかメンバーが揃わない。
春香は、みんなで一緒に力を合わせてライブを成功させたい、という一心で仲間たちに声をかけ、
自分の仕事の予定も変更して、全員の練習スケジュールを合わせようとするのだが…。



24話は新年早々、テレビと思しき仕事を終えた春香がタクシーでレッスンスタジオへ向かう
ところから始まります。ラジオから聞こえるのは竜宮小町の「七彩ボタン」、雑誌の表紙と
特集には千早、トラックの巨大広告には貴音、街中のモニタに移るCMには、そして当の
春香もテレビ出演、と「これでトップアイドルじゃないならトップアイドルってなんだ?」、と
思えるくらいの人気を博している様子がうかがえる描写となるシーンです。

さて、ニューイヤーライブの合同練習初日というレッスンスタジオには千早やよい雪歩
が先に到着していましたが、竜宮小町は前の仕事が押していてこれない、とのこと。
さらにやよいも途中で抜けてしまうということで、前途多難なスタートとなってしまいます。

また、事務所に戻った春香ですが、出迎える人は誰もおらず…。小鳥が一人で仕事の電話を
受け続けていますが、みんなのスケジュールがいっぱいで調整もつかない、という感じ。

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この後仕事がないにもかかわらず事務所に寄ったという春香小鳥は優しく諭しますが、
春香は恐らく小鳥の言う通りにはしないであろう、という雰囲気。そして小鳥
他のメンバーが誰か来てないか、と尋ねますが、誰も来ていない、との返事を受けます。
ここでBGMが一切ない静寂が訪れる、というのは雰囲気を出す素晴らしい演出ですね。

しかしそこにPが帰社。春香は表情を輝かせます。今日は一度も転ばなかった、報告する
春香に対し、Pがご褒美として手渡したのは出来あがったばかりのニューイヤーライブの
パンフレット。「いつまでも、どこまでも!」のキャッチフレーズが書かれていて、これは
実は25話につながるネタとして機能していたはず
なんですが…結果は周知の通り。

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そしてPに力づけられた春香はこれまで異常に気合を入れて、みんなのスケジュールを合わせ、
合同練習に取り組もうとしますが…。この気合でもどうにもならない現実が待っているわけで、
後から振り返ってみると非常に辛い描写になっているシーンですね。

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さてその春香はテレビ局での仕事終わり、スタッフからの呼び止めも断ってレッスンスタジオへ
急いで直行。しかしながらそこにいるのは千早雪歩あずさのみ、という少人数。
他のメンバーからは欠席の連絡が入るばかり…ということで、ここでは春香だけではなく、
たちも気落ちを見せます。しかしこの空気を変えようとするのも春香すこし無理をして
いるようにしか見えない元気を振り絞って
、「ここにいるメンバーだけでも」と気合を入れます。
しかしやはり気落ちは隠せず、それを千早が横目で気にする、というところとなります。

そして春香千早の二人での帰宅シーンへ。春香が他の仕事を変更するほど合同練習に
注力している、ということを確認した千早は、明日からという海外レコーディングの予定を
変更するようPにお願いしてみる、と言いだします。翌日からの海外の予定の変更など
そんなに簡単にできるはずもないのですが、自身が納得がいかないからと言いつつも、
何よりも春香の想いに応えなくては、という気持ちがあって言い出した
のでしょう。

しかし春香はそれを否定し、千早には海外レコーディングにちゃんと行くように話します。
ここは春香としては非常に難しいところで、本当は残ってほしいという気持ちがあるはず
ですが、千早にとって大切な仕事に影響してはいけない、という気持ちのほうが強くて…という
ところ。ここでも春香千早への話し方はカラ元気というか、無理しているように見えます

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自宅で5人での練習動画をみる春香の表情は暗く重く…というあたりも印象的ですが、
それを押し隠す春香は務めて元気に、他のメンバーに提案として新しい練習方法を伝えます。
しかしそれも仕事の忙しさゆえうまくいかず…というところですが、ここでも春香はカラ元気。

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さらに全体練習そのものまで中止に、というところで失意のままに事務所に戻る春香
そのときPは仕事の電話中、というところなんですが、「みんなでつくる765プロのライブ」という
セリフを聞いて、再び元気を取り戻し…というところでBパートへ。



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第22話 聖夜の夜に Bパート

kage

2014/01/09 (Thu)

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Bパートは春香が事務所にきて、小鳥からミュージカル「春の嵐」の台本を受け取るところから
始まります。タイトルからしてこの先の展開に波乱を感じる…狙ったのでしょうね、これは。

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春香は早速それを千早に報告。そこで千早も海外でコーディングが決定している、という
話になります。もうすっかり売れっ子ですが、これでもトップアイドルではないというのは…。

ここで春香は少し感傷に浸るというか、現在の忙しい状況とかつての仕事がなかった時代を
思い返しての話を展開。「と事務所で話をした」なんて13話以前では当たり前だった
風景が今や当たり前ではなくなった、アイドルとしての成功と、それに伴って失ったもの
それがよくわかる描き方で、ここもまた23話へとつながっていくところとなります。

そしてここで新曲、「My Wish」をBGMとして、クリスマスの街の風景と、765プロのメンバーの
仕事っぷりが描かれます。アイマスには冬曲もたくさんあるのですが、夏の5話同様に
新曲を持ってくる、というあたりは流石の一言。この「My Wish」は優しさと暖かさを
感じる、正統派のクリスマスバラード、といった感じの曲
で、雰囲気とマッチしています。
ちなみにはクリスマスではなくてお正月にやるであろう番組の収録をしている、というのも
いかにもテレビ業界っぽく、自然な描き方になっていて良いところだと思います。

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さて、そのクリスマス当日といえば事務所でのパーティーなのですが、発起人の春香
仕事が押していて…というところですが、小鳥曰く事務所にはまだ誰も来ていないとのこと。
やはりクリスマスパーティーは難しいのかな、と思いつつも走って事務所に帰る春香
ここでは既存冬曲の「あったかな雪」がかかります。まさに大盤振る舞いですね。

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さて急ぎつつも途中で見かけた店で思わずケーキを買ってしまう春香。さらには財布にも
目がとまって…というところ。Pの財布のことを思い出して、というところです。

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そして春香は事務所前で千早と合流。千早もケーキを買ってきいて…というのは実に微笑ましい
ところですが、千早がこうしてケーキを買ってくること自体もまた、20話を受けて、ですね。

さらに事務所にはやよい真美貴音が既に戻ってきていて、パーティーの準備中。
Pがスケジュールを調整してくれたとのことですが、当のPは美希を連れてくるので遅れてくる、
とのこと。ここでの春香の反応がなんとも若干複雑そうな感じ。もちろん遅れてでも来てくれる、
ということに対する喜びはあるはずですが、それ以上に美希を意識して複雑、ととれます。

さてクリスマス(イブ)にはの言うようにもう一つのお祝いがあって、それはもちろん雪歩
誕生日。ということでその後にやってきた雪歩を盛大にお出迎え、ということをします。
もちろん誕生日のシーンというのはこの雪歩の誕生日が初めて、というか唯一なんですが、
クリスマス(イブ)の回をやる以上は避けることはできない、ということで入ったのでしょう。
もちろん他のメンバーの誕生日だって祝っているはずですが、そんなシーンをこれ以上アニメ上で
描くわけにもいかないですからね。そういう意味では雪歩は恵まれているのかもしれません。
それにしてもここで雪歩は18歳になることができたのか、それとも…というのは気になるところ。

そして竜宮小町の4人も続いて到着、となるのですが、伊織は相変わらずの素直じゃなさを
披露し、これにはやよいまでも苦笑い。また伊織雪歩へのプレゼントを買うためにスタッフとの
打ち上げに出なかった、ということが亜美により暴露されますが、ここでも21話同様に、伊織
決して「やよいだけ」ではなくて「みんな」への想いがある
、という良い描写になっています。

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そして最後に到着したのは美希とP。遅れてしまって、急いでいた割にはケーキを買ってくる…
というところですが、とにもかくにもケーキはいっぱい。「この後貴音がおいしくいただきました」
という感じでこの大量のケーキはちゃんと処理されることになるのでしょう。

さてなんだかんだで全員集合、となったわけですが、ここで千早は「みんなでいることを大切に
想う人がいたから」と話します。これはもちろん春香を指すわけですが、Pも一応含むんでしょうね。

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というわけで全員集合して改めてパーティー開始。プレゼント交換会らしきことをしていますが、
が当てた「ラーメン二十郎アイスセット」と思しきものは十中八九貴音から、でしょうが、
伊織が当てたマフラーは誰からのものなんでしょうかね。編み物といえばの趣味ですが、
のプレゼントを伊織がその場ですぐに身につける、というのはちょっと違和感があるような気も。
もちろんが嫌い、とかではなくて、比較的ぶつかりやすい性格で、同様に伊織がより強く
当たってしまいやすいタイプだと思うので、あとでこっそりつけるほうが自然な感があります。
となると最も自然なのはやはりやよい。高価なプレゼントが用意できないやよいが、一生懸命
手縫いのマフラーをつくった…とあらば伊織がこの場ですぐ身につけるのも頷けます。
そのやよいが当てたのはティーセットらしきもの。これこそ伊織らしく、もしかしたら、偶然ながら
やよいおりで交換、という形になった、という感じも。だとすれば出来過ぎですけどね。

また、雪歩は交換以外にもプレゼントをもらっている様子。どうやって持って帰るのか…と
考えてしまう量ですが、まぁ宅配で自宅に配送、という形になるんでしょう。

さてその雪歩の誕生日ケーキの蝋燭の火消しも無事終わり、大量のケーキをどう処理するか、と
いうところで出てくるのは案の定貴音「私は少し大きめに…」のテンションの高さと言ったら…

その裏で春香はPにプレゼントの財布を渡そうと準備しますが、社長が突然「重大発表が
ある」と言い出してしまったことで、そのタイミングを逃してしまうこととなります。

そしてその重大発表というのが、美希が「シャイニングアイドル賞」の新人部門を受賞した、
というもの。どれだけの権威のある賞なのかはわかりませんが、なんにしても竜宮小町を
追い抜いた、という意味合いもあって
、その美希の台頭スピードの速さを感じさせます。

さらには美希がその賞をPへのプレゼントにする、とするわけですが、Pはそれを「何より嬉しい
プレゼント」として受け取ってしまうことになります。Pからすれば、これは何よりのプレゼントで
間違いないはずですが、これで春香はプレゼントを渡すチャンスを失うことになってしまいます。
色々な歯車がズレていく、23話に向けての重要な描写でもあるところですね。

また、ここでは律子美希を素直に褒めたたえます。もちろん竜宮小町が負けてしまった、という
悔しさもあるでしょうが、765プロのメンバーが受賞できた喜びのほうが大きいはずです。

そしてパーティーもそろそろ終盤…という感じの頃に美希がミニスカサンタを披露する脇で、
春香が夏の旅行を思い返しての話をします。「来年くらいにはみんな忙しくなって」と
いう話が、実際には半年足らずで現実になってしまった事、これに対する戸惑いを隠せない
ですが、話に割って入ってきた伊織はそれを素直に嬉しいこととしてとらえている様子。

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その会話を聞いた春香は、やはり複雑な表情を浮かべ、そして千早ともその話をします。
千早はというと、伊織の意見に賛成、ということで「少しずつ、色々なことを変えていくことが、
前へ進むということかもしれない」と話します。それを受けた春香は頷くことも、返事をすることも
できず…というところでここでも心中複雑
ですが、千早は「変わってほしくないって想いもある」
とつなぐことで、春香の表情を明るいものとします。ここは千早自身が実際にそう思っている、
ということもあるでしょうが、それ以上に春香を元気づけるために、というような意味もある
はず。
そう、二人の関係性はここで11話のときと逆転しているかのようなことになっているのです。
そしてここで春香の想いが消化しきれなかった事、これが次の23話につながっていくのですが…
もちろんここで千早にどうこうできることでもないですが、もどかしいシーンでもあります。

最後は楽しそうな皆の笑顔をみてほほ笑む春香、渡せなかった財布、そして社長がお得意の
手品を見せる、という流れでエンディングへと入っていきます。

エンディング曲も新冬曲の「Happy Christmas」。サンタ衣装のメンバーを描いた横長の一枚絵を
みせる、という形で、曲の明るく楽しげな雰囲気を見事にあらわしたものとなっています。
しかしこの明るさというのは色々と影を落としたこの回においては不自然なくらいのもので、
それが逆にコントラストとして映える、というものに仕上がっていると思います。


さてこの22話、春香伊織の会話通り、5話との対になる回となっています。竜宮小町も
始動前、仕事がなくて暇で暇で…という頃とまるでトップアイドルが如く大人気で、皆が
集まるのも非常に困難で、やっとの思いで…という現在。このコントラストは実に見事なもの。
「売れる前」と「売れてから」の両方が描かれる、この姿こそまさにアイマス、といえる程です。

そんな22話は個人回では当然ないのですが、フューチャーされたのはやはりというか、
春香千早になりました。千早は20話、21話を乗り越えての成長した姿を見せたのに対し、
かつての765プロと、今の765プロ、そのギャップに悩む春香、というところもコントラスト

そしてこの苦悩する春香は23話、24話に…という前置きとしてこの22話は機能したわけです。

一見すると華やかなクリスマスの、22話。しかしその華やかさとは裏腹に、21話までの
千早のシナリオと、23話からの春香のシナリオをつなぐ、脇役として存在したことになります。

コントラストの陰陽、そしてつなぎとしての役割、実に見事だと思わされた回でした。



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第22話 聖夜の夜に Aパート

kage

2014/01/08 (Wed)

季節は冬へと移り変わり、街はクリスマスムード一色。
これまでと同様、今年も765プロのみんなでクリスマスパーティーをしようと
張り切る春香だったが、イベントや年末年始の特番収録で忙しく、
全員のスケジュールを合わせるのは至難の業。
ただでさえみんなで過ごせる時間が減っているだけに、残念そうにする春香を見て、
プロデューサーは「集まれる者だけでもパーティーをやろう」と提案するのだった。



季節はすっかりクリスマスシーズン。「relations」をBGMとした美希の新CMが
街中のTVモニタに映し出され、それを春香が見かける、というところから22話は開始。

さてシーンは「UP SOUND」というテレビ番組らしきもののミーティングに春香千早
参加している、というところに。千早の表情はやはり以前とは違って見えます

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一方のPは春香千早に自販機で缶の飲料を買ってあげるのですが、財布に穴が
空いていて…というところですが、ここでの千早のセリフも、非常に軽い感じ。
これもまた以前の千早ではありえなかった姿だと言ってもいいでしょう。

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さてそのPは春香千早に「ニューイヤーライブ」のポスター見本をみせるのですが、
このタイトル、「ALL STARS LIVE 2ND」というものになっています。「1st」は言わずもがな、
13話での「てっぺん目指すよ」だと思うのですが、普段やっているであろう「定例ライブ」とは
何が違うんでしょうかね…
少なくとも20話ではフルメンバー出ていたはずなんですが。
まぁ会場のキャパとか、時間とか、その辺が違う、と思っておけばいいのでしょうね。

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そしてここでも忙しくて練習に顔を出せそうにない、というPに対し、「自分たちでできることは、
自分たちでやります」と千早は力強い発言。セリフ自体は、以前の千早でも言いそうな感じ
ですが、その表情と言葉の暖かさ、そしてPに届く言葉の意味、というのは全く違うはず
です。
しかしこうなってしまうと春香のセリフをも喰ってしまっている…という感も。

さらにここではクリスマスに話題が移り、春香が昨年もやったという事務所でのクリスマス
パーティーを提案するのですが、千早はスケジュール的に厳しそう、とそれをやんわり却下しようと
しますが、Pは「これるものだけで参加」という条件で開催を決定。Pはともかくとして、
春香千早のこの姿勢の差というものもまた、次の23話に大きく響いてくるものとなります。

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さて千早はステージで「inferno」を練習。流石のクオリティに春香もPも感嘆、という
ところですが、途中でPは次の仕事に行ってしまいます。こうしたことでPが自分たち以上に
忙しい、ということを認識することが、これもまた23話へとつながっていく
ところになります。

また、ここでは千早は「春香のおかげ」と話しますが、春香は「Pのおかげ」と受け流します。
千早が言っているのはもちろん20話、21話での春香の尽力についてで、自身が再び歌える
ようになったことについて。一方の春香はアイドルとして大きな舞台で歌えるようになったこと、
という形で、話題がそもそもズレています。が、春香は分かった上で言っているでしょう、ここは。

そして楽屋に戻った二人はクリスマスパーティーについて話し、春香はみんなに連絡してみる、と
いう流れに。ただ、千早は乗り気じゃない、とまでは言わないまでも、積極的ではない感じ
現実的には難しいだろう、と思ってしまっているのが垣間見えるような対応でもあります。

さらにここでは楽屋内のテレビに美希のCMが流れ、さらに美希のインタビューシーンも映るの
ですが、ここでまた「ハニー」発言千早以上にこっちのほうがスキャンダラスなはずでは…

そして春香は他のメンバーに早速連絡しますが、全員都合がつくかどうか不透明、という感じ。
しかし全員に電話するくらいなら小鳥にスケジュールを一喝で聞いたほうが…という気もします
が、電話であっても皆とコミュニケーションをとるほうが大事、という感じで春香らしい
ところ。

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しかしここでまた律子に「大切な年」として少しばかり叱られてしまいます。ここで「でも…」と
反論してしまいそうになるあたりは、アイドルとしての意識が低い、ということもできてしまい、
同時に春香らしさにもなってくる
ところ。それを春香自身も認識して、「アイドルとしてのあり方」
を再確認しますが…。いずれにせよ23話につながる部分となります。

さてその春香は一人でダンスレッスンをしているのですが、これも11話とのギャップが大きく、
なんとも複雑な感情が湧いてきそうなシーン。しかしそこに、Pから春香にミュージカルのメインが
決まった、という電話が入ります。美希と競う形になる、ということで、すっかりトップアイドル
風になった美希のことを考えたのか、一瞬戸惑いもあったような感も
ありますが、ここでは
素直に喜びと感謝をPに伝える、というところでBパートへ。



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第21話 まるで花が咲くように Bパート

kage

2014/01/07 (Tue)

Bパートは観客達がどよめく中、ステージに千早が一人立つところから始まります。

社長も思わずかけよろうとしますが、千早はここで「約束」を思い浮かべ、そして音のない、
アカペラのまま「眠り姫」を歌い始めます。まるでこれが最初からそういう演出であったかの
ようにすら思える圧巻の歌声に酔いしれる観客
。一方のジュピターはリハーサルでは
音があったのに…という事に気づき、冬馬はこれも黒井の策略だということを確信します。

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そして音響担当もその歌声に圧倒させられ、プロ意識を取り戻したのか、音を入れる
ことを決意。ここでPは「できるんならやれよ」とか言わずに「ありがとうございました」と
言える、というあたりは流石に大人
。黒井の策略だと分かっていたからでもありますけどね。

音が入った千早の「眠り姫」はさらに圧倒的なクオリティとなり、観客を熱狂させますが、
黒井は当然これに激怒。というところでジュピターの三人が立ち塞がり、「もういいだろ、
これ以上」と話しますが、全く黒井には通じず、掴みあいの喧嘩にまで発展。
冬馬達の正義と黒井の正義は全く異なる、ということで「潮時」とし、ジュピターは
961プロからの離反を宣言。これには流石の黒井も動揺したようで、負け惜しみにしか
聴こえないセリフを吐き残し、高笑いしながらジュピターの元から去っていきます。
ありとあらゆる描写が小物にしか見えない黒井、これはこれで凄いですね。

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そしてその黒井の前に現れたのは高木社長。765プロのアイドル達(の看板)を背負う
高木と、ジュピターも何も背負うもののない黒井
、という描き方は絶妙な演出ですね。

一方の千早は「眠り姫」を見事に歌い上げ、アウェーであるはずの観客を完全に虜に。
そして歌い終わり、ステージ裏に戻ってからも皆から絶賛される、というところですが、
ここで千早は改めて春香に感謝を伝えます。これには春香も涙腺を緩めるところ。

さてフェスも終わって帰社の準備、というPのところに、ジュピターの三人が訪れます。
そして冬馬がこれまでの謝罪と、黒井プロからの離反を伝えるわけですが、この
素直さというのは冬馬らしい姿。Pも当然怒るなんてこともなく、その言葉を受け止めます。
そしてここで北斗が余計な一言を…一部の人は大喜びでしょうが。

そして765プロ一行は2台の車に分乗して帰社しようとするのですが、ここで
Pの運転する車には社長のほかに、春香美希千早やよい伊織が乗る形。
つまりは律子が運転するもう一方には雪歩あずさ亜美真美貴音が乗っている、
ということになり、中々バランスがいいというか、分かりやすい組みわけですね。

さてここで社長は何やら老人臭いセリフを吐いた後、「いいところに招待しよう」と
話すわけですが、ここで表情を輝かせるやよいはかわいいなぁ…

そして招待されたのは高級感漂う大人のバー、といった感じのお店。ここで「政財界の
大物」を見抜ける伊織は流石、というべきところでしょうね。

さらにここで一行はカウンターで善澤記者と黒井が並ぶ姿を目撃するわけですが、
そこで表情を曇らせた千早を一目見た伊織は怒りを露わにし、黒井に駆け寄ろうとしますが、
それをP、そして千早が止めます。伊織は一見やよい一辺倒にも思えますが、そんなことは
なくて、765プロのメンバー誰をも大切にしている
、ということがはっきりとわかる描写で、
非常に嬉しい描き方。一方の千早伊織を止める際の、そして感謝する際の言葉であり、
表情でありというものが非常に柔らかく、優しいもの
。これは20話、そしてこの21話前半を
受けてのもので、それ以前ではこうはいかなかったはず。それに対して照れる伊織、というのも
また伊織らしさの出ている、非常に良い描写だと思います。

さてP達はテーブル席に着くのですが、高木はカウンター席、黒井の真横に座ります。
絶縁関係にも思えた二人ですが、こうしてみるとそんなことはなかった、とわかるわけですね。
黒井側からは強烈なライバル心を感じますが、高木側からはそうでもない、ということも。

そしてここでフロアが暗くなって…というところでシンガーとして出てきたのはなんと小鳥
これには春香だけでなく、視聴者も大いに驚かされるものでした。もちろん小鳥にも持ち歌が
あって、それも非常に高い評価を受けているものでしたが、まさかここで出てくるとは…。

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ここ歌われるのは「花」。この大人のお店に非常に合った雰囲気の優しく穏やかな楽曲で、
心地よく響き渡るんですが、ここでカウンターの片隅にある写真に、若き日のバーのマスター、
善澤、高木、黒井、そして小鳥に良く似た女性が映っている、というシーンが描かれ、
非常に意味深なものとなります。この写真についてはここでも、これ以降でも何も明かされない
わけですが、アイマス最大の謎、「小鳥の過去」に直結するもの
で、興味深いところ。
これについては今後アニメ、というかアイマスコンテンツ内で描かれる可能性は決して高くなく、
想像にお任せする、といった類のもののはずで、妄想がかき立てられますね。

また、ここでの高木と黒井の会話も印象的。「変わったのは私のほうだったな」と述べるのは高木。
以前は同じ事務所にいたであろう高木と黒井、各々事務所の経営状態になぜかくも
差が開いたのか…ということを考えると、やはり高木のほうが元の事務所を離反した
ということになりそうで、だとすると高木もまた若き日には黒井のようなプロデュースを
していて、それは小鳥の…
という感じに妄想が展開できてしまうわけですね。

「アイドルとの信頼」を謳う高木と、それを馬鹿にする黒井。ジュピターに対して高木に
何が分かるのか、という気もしますが、「良い子たち」と見抜ける眼は流石、といったところ。

黒井も善澤の言うとおり、「根が悪い奴ではない」のかもしれず、彼なりの正義を貫いている
というのはわかりますが、犯罪じみたこともしているわけで、まぁ擁護はできないでしょう。

また、高木はP達のテーブルに来て、小鳥について話をするのですが、「歌う楽しさや喜びは
人それぞれ」というセリフも印象的。小鳥のことはもちろん、千早や、そして765プロのアイドル、
全てのアイドルをも包括したようなセリフで、非常に重みのあるものです。

その後一行は小鳥とともに帰社、ということになるのですが、美希春香は「小鳥
アイドルになろうと思わなかったのかな」と話します。どれだけ歌がうまくとも、美人で
あろうとも、それが「アイドルになる」ということと直結するのは少し短絡的過ぎる
感も
ありますが、これは美希達がアイドルで、小鳥がアイドル事務所で働いていて、という
あたりまで鑑みればそれほど不自然ではない考え方、といったところでしょうかね。
この世界のアイドルと現実世界のアイドルではやっぱり何か違う、というのもありそうですが…。

そしてPも「アイドルも夢じゃなかったんじゃ」と小鳥に訪ねますが、それを小鳥は大人の
返事で切り返します。やはり小鳥の過去は謎に包まれたまま…というところですね。

ここではさらに千早が「アイドルって何かしら」と春香美希に尋ねます。ここで春香
即答できませんが、美希は「キラキラーって輝いてる人」と即答。この「アイドル観のあり方」の
違いが23話で非常に重くのしかかってくるところになる
わけです。そしてここでは千早
「人の心に幸せを届けることができる人」と定義して、それを自分は歌で出来るようになりたい、
と話します
。これもまた20話、そしてこの21話前半を受けての成長、というところですね。

最後は小鳥が「みんながトップアイドルになってくれること」が今の夢だと語り、そして
それを言ってもらえたアイドル達(といっても小鳥の話が聞こえたわけでもありませんが)が、
打ち切り漫画が如く走り出して…
というところでエンディングへ。

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エンディング曲も小鳥の持ち歌、「空」。帰社後、各々帰宅するアイドル達、そして社員一同の
姿を描いたイラストをバックにかかるこの曲。小鳥の優しく温かい歌声が、アイドル達への
メッセージとして響き渡るような楽曲として仕上がっていて、非常に高い評価の曲です。
「半小鳥回」であったこの21話にこれ以上相応しい曲はなく、美しく締めくくってくれます。


さてこの21話。前半は20話に引き続いての実質の千早回、ということになっていて、これだけで
もう私としては評価し得ないものになってしまっているのですが、その話の構成自体が
非常に不自然なものばかり
、ということもあって、全く評価の出来ないものとなってしまいました。

「眠り姫」のアカペラであり、ジュピターの離反でありといった細かなパーツパーツは印象的で、
上手く描けていると思うのですが、それが全くうまく配置されていない、という感じですね。

一方の後半、小鳥回とも呼べるBパートは中々の出来かと。結局小鳥や高木、黒井の
過去はハッキリとはわかりはしないのですが、これは前述の通りアイマス最大の謎として
あえてボカしたままにする、というほうが美しく、それがうまくできていると感じるからです。

小鳥の扱いにしても、丸々一話を「小鳥回」としてしまっては「やり過ぎ」と感じてしまった
はずで、この「半分」という扱い方も非常に良いバランス
。違和感なく見ることができました。

この21話は、山場となった20話の千早回から終盤のラストスパートへ向けてのつなぎ、
という意味合いを持つ話であったと思うのですが、その役割はこなしつつも、やはり前半の出来が
どうにも…という感じで及第点にも届かず、という感じ。もう少しなんとかならなかったんですかね。



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第21話 まるで花が咲くように Aパート

kage

2014/01/06 (Mon)

春香をはじめ、仲間たちの支えもあって再びアイドルとして
ステージに立るようになった千早。以前のように仕事ができるようにするために、
自らの過去の真実を語る取材に応じるなど、本格復帰を果たす。
千早の復帰を受けて、一段と団結力を増した765プロのアイドルたちだったが、
それを快く思わない961プロの黒井社長は、
彼女たちをはじめジュピターも出演するライブの会場で、最後の罠を仕掛けるのだった。



21話は復帰した千早の話題で世間は持ち切り、というところから始まります。
本当に平和というか、芸能ネタが他になんにもないんでしょうね、この世界

さてそうやって話題になるほどのネタをしっかりと書きあげたのはやはり善澤記者でした。
Pたっての願い、ということもそうですが、記者としてゴシップを放っておけなかった、
ということもあるよう。どういう記事を書きあげたのか、というのは気になりますね。

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当の千早は「IDOL JAM」というフェスへの出場が決まり、順調に準備している模様ですが、
一方の黒井は作戦失敗となったわけで激昂。この人も独り言多いですね…
また、ここで入るオープニングの「CHANGE!!!」では千早のパートの演出が20話を受けて
変わっている、というところも注目ポイントになっています。

さてフェス当日、律子はPと千早が客に受け入れられるか、ということを心配します。
復帰したのは定例ライブで、いわばホーム、フェスの今回はアウェーですからね。765プロの
ファンだけではないこの状況で客がどういう反応を見せるか、というのは気になるところでしょう。

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しかしながら早速トラブル発生。765プロを名乗った人からキャンセルが入った、とのことで
ヘアメイクが来れない、という事態となってしまいます。困惑するメンバーの中で、
皆を元気づけるのはやはり春香でした。まぁ当たり前といえば当たり前、それしかない、
ということを言っているだけではあるんですが、そこに力を与えられるのは春香ならでは


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その春香はPに向けてポーズとしての笑顔を見せます。Pに対して「私たちは大丈夫です」と
いうメッセージで、苦労の絶えないPの負担を少しでも軽減しよう、というところからきた
表情だと思うのですが、それこそ逆に春香が「負担し過ぎ」になってくるのが問題でもあります。

さて自分でメイクをする千早に対し、「顔を貸して下さい」とメイクをしてあげたのは貴音
「顔色が良くなりましたよ」と話しますが、不安からか表情の暗い千早に対し、メイクでそれを
隠したところで本質的には何の意味もない…ところですが、これは見た目をよくすることから
精神的なところを良くしよう、という貴音の気遣い
で、千早に対してもちゃんと効果が出ています。

それにしても、4話といい、19話といい、貴音は何かと千早に気を使っているように思えます。
大人しいキャラクター同士、ということもあり、特に貴音側から意識しているのかな、という感じ。
言葉数が少なく、思っていることを口に出さない二人ですが、それでも思うところは色々ある。
それがわかっているからこそ、貴音は千早を気遣い、フォローする
、という感じでしょうか。
普段は浮世離れした感のある貴音ですが、こうしてみるとちゃんと「お姉さん」ですね。

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さて律子とPはこのトラブルが黒井の悪巧みではないか、と話すのですが、まさにご名答。
当の黒井は今度は音響担当に近づいて、何やら話を持ちかけます。そしてそれを冬馬が
見かけるわけですが、タイミング悪く話はできず…不信感が募る一方、という描写ですね。

そしてもうすぐ765プロの出番、というところでその音響担当がPに「楽曲データに不具合がある」と
いう話をしにきます。明らかに挙動不審な担当者に対し、音源元のCDをPは手渡しますが、
それでもうまくできるかどうか…という反応で、黒井の悪巧みだと分かったも同然。

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というわけでPは作業現場についていくわけですが、担当者がやっているであろう、「出来ることを
できないように見せる」というのも中々難しそう
な感じ。Pからしても専門外のことに突っ込める
わけもなく、頭を下げるだけになりますが、それを受けても歯切れの悪い担当者…。
どんな脅しを黒井から受けたのか、というのも非常に気になるところですね。

その頃ステージではジュピターが「恋をはじめよう」を披露しているんですが、ラストは
バク転で締めるはずでは…
というところはアニメ製作上の都合でしょうね、ここは。

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一方のアイドル達は律子を中心に対策を考えるんですが、音が出ないというのに「一曲目は
千早だから」、とスタンバイさせます。この辺はちょっと何をやってるのかわかりません
音が戻るのをギリギリまで待つ、ということではあるんでしょうが…千早を一人にさせる
べきではない場面のはずで、この辺は律子の判断が適切ではない
感じ。

そして音が出ない時の対策を千早抜きで考えるのですが、は自分とがダンスで
つなぐ、というのを提案します。それも音が出なければできない…ということでマヌケな
提案、という話になってしまうんですが、それにしても伊織の視線が異常なまでに冷たい…

そこで美希が「生っすか!?」のライブ版を提案し、その流れで話を進めていきますが、
こういうものの権利はテレビ局側にあるのでは…美希達がそれを配慮できないのは
仕方ありませんが、律子がそれを指摘できない、というのはいささか不自然です。
それとも番組の企画自体の権利を765プロが持っている、とでもいうのでしょうかね…。

また、雪歩は「春香美希のトーク」という提案をしますが、ここでも千早は置き去り。
トップバッターで準備だけさせておいて、本当に音が出なかったらフォローはなし、
という展開でいいのでしょうか。雪歩の配慮が足りないというより、全体的に何もかもが
おかしな流れになっている、と言わざるを得ない、不自然な描写が続きます


そこに千早が戻ってくるのですが、ここでそれに気づき、声をかけるのも春香だけ。うーん…。
ここで口ごもる千早に対し、春香は優しく話しかけ、言葉を導き出そうとします。
このあたりは流石は春香、という感じで、上手い描写だとは思うんですが…。

そして春香に促された千早は、みんなに感謝の気持ちを述べるとともに、、「音がなくとも私が
歌うべき何だと思う」という宣言をします。それを聞いた律子は大事なステージなんだからと
止めようとしますが、千早の意志は固く…ということで、最後はそれをみんなで後押しすることに。
先程までは一人きりにさせていて、何の対策も千早には伝えないようにしていた癖に…
としか思えないような不自然な変わり方ですが、もちろん本来はこうあるべき対応でしょう。

というわけで舞台裏でジュピターとすれ違った千早は一人ステージに、というところで
色々不自然極まりなかったAパートは終わり、Bパートへと続きます。



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第20話 約束 Bパート

kage

2014/01/05 (Sun)

千種が春香千早の弟、優のスケッチブックを手渡すところからBパートはスタート。
優の千早の歌への想いを聞かされた春香は千種からそれを千早に渡すように
話しますが、千種はそれを固辞。親子関係が再建不能であることがはっきりと
分かるわけですが、未成年の子供に対する責任の放棄、そしてそれを子供の
友人に託す、というやりかたはやはり大人として、親としては失格
かと。
このあたりのコミュニケーション不全っぷりは千早と酷似しているようでもありますが。

さてそのスケッチブックを受け取った春香はPにそれを報告しますが、それと同時に
千早に「おせっかい」と言われたことに対する想いも吐露します。ここでPは
「そんなことはない」と断言。第6話でのキャラメルの話を出して、春香に対して
その信頼を表明しますが、この断言を千早にできていれば…という感も。

また、ここでPは千早への対応を春香に全面的に任せる、としてしまうあたりもちょっと
どうかと思ってしまいます。Pが忙しいのはわかりますが、春香だって忙しいはず。
千早のプロデューサーである以上、P自身がなんとかしなければいけないはずなんです。
春香への絶対的な信頼があるからこそ、それを春香に託した、と言えば聞こえはいいですが…。
その信頼の強さが仇となって23話につながるわけで、極めて危ういものでもあります。

さて春香は楽屋で美希とスケッチブックをみるのですが、そこであることを思いつき、
律子千早の処遇について話すPへと提案にいきます。ここでのPは「苦手意識」なんて言って
いますが、現状の千早の状態はそんなレベルではないはずでは…認識が甘すぎるかと。
千早のプロ意識への信頼ともとれますが、そういう状態でもないのは明白なはず…。

そして春香千早の元を再び訪れます。またも春香を拒絶する千早ですが、今度は春香
「ほっとかないよ」とその拒絶を拒否。ここで千早にどうして欲しいか、どうあるべきか、
ではなくて、自分がどうしたいかということ、「千早と歌を歌いたい」と話します。
千早にアイドルを続けてほしい」という言葉こそが、千早への「期待」と示すわけです。

そして春香千早に手紙と、みんなで作詞したという「新しい歌」、そしてスケッチブックを
置いて去っていきます。手紙には765プロみんなの気持ちと、「弟は歌が聴きたかっただけでは
なく、笑顔が見たかったのでは」というメッセージも残していきます。「また怒られちゃうかも
しれないけど」と前置きしている通り、この代弁も結構危険性はある
ものですが、弟が書いた
スケッチブックというアイテムがあることで、千早の心にはダイレクトに届くこととなります。

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さてシーンは定例ライブへ。セットリストの終盤に、千早の新曲「約束」を用意して待ちますが、
千早は当然来ていない状況。皆が不安を募らせる中、春香は「いつもみたいに円陣組もうよ」と
いつもの明るさで提案します。春香だって当然不安があるはずですが、それを感じさせず、
務めて前向きに、皆を引っ張るその姿こそが、765プロのセンターたる所以
でしょう。

そして円陣を組み、いつものように掛け声を、というところで待ったをかけるのは
姿なんか見えず、微かな足音しかしない状況でそれに気づく、さすがの感覚ですね。

というわけでやってきた千早。「歌えるかはわからない」としつつもステージに立つことを
決意しているわけです。そして春香の顔をみることで、その感情はとめどないものに。そこに
「さぁ、手を」と声をかけるのはあずさこの役回りは他のメンバーではできないものですね。

その円陣後、ステージは着々とするのですが、その裏で千早春香に謝罪しようとします。
それを「そういうの、なしなし」とする春香。そしてそこからのちょっとした無言の時間。
この関係性こそが、春香千早のつながりであり、信頼関係である、といえるものです。
ここで千早が「歌いたい」と思った気持ちを話すこともまた、その表れですね。

そしてPに促され、千早はステージに上がるのですが、その表情はステージ裏のときとは
違って、暗く沈んだもの。客席からのどよめきもあって、やはり平常心ではいられないのでしょう。

曲自体が始まっても、弟のことがフラッシュバックして、声が出ない、歌えないという事態に。
それをみて律子は中断をかけようとしますが、そこで春香がステージへと駆けつけます。
そして沈む千早の横で「約束」を歌いだす春香と、765プロのメンバー達。こうなると中断しようと
した律子が道化というか、千早や他のメンバーに対する信頼が深くないようにも見えてしまって、
正直あまり良い描き方でもない
ように思えます。まぁ誰かがやらなきゃいけない役割ですが…。

とにかく、皆が歌う「約束」のその歌詞の世界観、そして皆の想いが千早の心に響き、幼き日の
優と自身をあるべき姿で蘇らせ、声を、歌をも蘇らせることに成功。恍惚の表情で歌いあげます。

そして溢れる涙をこらえることができず…というところで、そのまま「約束」でエンディングへ。
ステージ後の千早達の姿、その報告を受けた社長や小鳥の姿というものが描かれますが、
その中で印象的なのは、春香達と手をつないで横断歩道を渡るシーン。そこでは同時に
幼き日の千早と優が手をつないで同じく渡る姿も描かれ、叶わなかった願いが、幻想の中で
あれ叶うこととなった、という美しい情景がみられ、千早が捉われていた過去のトラウマから
解放されることとなった、ということを見事に表現する描写
としてみることができます。


さてこの20話、4話では前置きにしかならなかった千早回がちゃんと描かれたものになります。
「約束」という楽曲のシーンは、それこそ一種のカタルシスとして完成されていて、美しいもので
あることは否定しません
が、そこに至るまでの道筋というのが正直あまり美しくなくて…。

まずはなんと言っても露骨な「千早優遇」。他のほとんどのメンバーが1話限りで個人回を
終わらせているのに対し、4話とこの20話、さらには次の21話の前半まで千早回として使う、
というのは正直私としては「優遇し過ぎ」としか言えません
。さらにそれだけではなくて、
15話から19話に渡っても、毎度この20話に至るまでの伏線を張りまくっていて、それも冗長。

千早というキャラクターが他の誰よりもシリアス展開がしやすく、アニメのシナリオとして後半に
山場をつくるにあたってそれが最適である
、ということは理解できますし、千早自体がアニメに
限らずアイマス全般で「推される」位置にいるキャラクターである
こともわかりきっています。
それでも、ここまでやってしまうと「やり過ぎ」にしか感じられなくなってしまうのです。

また、必要以上に騒ぎ立てるマスコミの描写というのも不自然で、何をそんなに騒ぐのか、
というのもあって、どうにも違和感が残る描き方になってしまっているのも事実。

さらには春香千早の対応を投げっぱなすPというのも、どうにもうまいとは感じられません。
これはPから春香の信頼を描き、23話につなげる、という効果があるのはわかりますし、
春香千早の関係性を深く、強く描く、という意味があったこともよくわかります。
しかしそれを優先するがあまり、ストーリーとしてのバランスを欠くのはいただけません。

「約束」という楽曲がいかに素晴らしく、そこへの道筋が綺麗になっていたとしても、
それを支える土台がどうにも不安定、というのでは、感動も半減、というところ。

他の回に必要以上の描写を挟まず、それでいてPとの信頼関係もきちんと描く、これさえ
出来ていればより完成度は高く、感動できるものになっていただろうに…という感じで、
もう一歩どころか二歩くらい足りない感じ。少なくとも手放しでは私には称賛できません。



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第20話 約束 Aパート

kage

2014/01/04 (Sat)

ゴシップ記事に掲載された、千早の過去に関するスクープ記事。
それは、千早の亡くなった弟と、離婚した両親についてのものだった。
悪意すら感じさせる記事に、ショックを受けた千早は歌うことができなくなってしまう。
歌が歌えなくなってしまった以上、アイドルの仕事を続けるつもりはないと告げ、
事務所にも来なくなってしまう千早。
心配した春香は、一人暮らしの千早の部屋を訪れるが…。


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20話は千早の過去について書かれたゴシップ記事をが読み上げるシーンから
始まります。ナレーションというものを使わないアイマスアニメにおいては、この記事を
誰かに読み上げさせる必要があったわけなんですが、やはりハスキーなの声と言うのが
一番合うというか、他のメンバーではこうはいかない、というシリアスさを感じさせてくれます


さてこのゴシップ記事内容、よくもまぁ昔のことを調べたものだ、というのはあるのですが、
8歳の千早が目の前で事故にあった弟に対し何ができるというのか、というのが
ツッコミどころ
になっていて、見殺しという表現はどう考えてもおかしいもの。
この事実をこう書くこと自体がゴシップ記事、ということは分かるのですが…どうにも不自然。

また、これについてトラウマが抉られた千早が塞ぎこむ、ということは分かりますが、
マスコミがこれを騒ぎ立てるのも前述の理由からよくわかりません。「呪われた」などと
扇情的に書かれた記事に乗せられたにしても、両親の離婚など大したネタとも思えず…。
ハッキリ言ってスキャンダルとは言えないレベルの話ではあると思うのですが、
ストーリーの都合上こうせざるを得なかった、と言う風に受け止めるしかないと思います。

とは言うものの、やはり千早自身のショック、ということは当然あるはず。春香
弟については聞かされておらず、Pも同様でしょう。このあたりは11話とも少し関係ありますが、
春香はともかくとして、Pがもっとうまくコミュニケーションをとれていれば…という感も。

さて一方の仕掛け人、黒井は上機嫌で独り言を喋っているわけなんですが、そこに
激昂した冬馬が登場。「せこいこと」をしているのが黒井であるとようやく気付いたわけです。
ここで完全に黒井とジュピターの関係は崩壊してしまう、というところですね。

歌えなくなった千早はというと医者にかかりますが、やはり精神的なものだと通知されます。
それを聞いて弟との思い出が溢れ出る千早。その想いをPと春香に告白しますが、
それと同時に「歌えなくなった以上、この仕事を続けていく気はない」とまで宣言してしまいます。

これに対し焦ったPは「また歌えるようになるかもしれない」とフォロー。続けて「きっとなるさ」と
しますが、12話の美希に対する断言とは雲泥の差、ということになってしまっていて、
非常によくない形。もちろんあのときとはシリアス度が違う、といえばそれまでですが、
ここでPが自信を持って接せないのなら、千早の心は動きようもない、というところです。

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ともかく千早は「生っすか!?サンデー」を欠席するなど、本当に休業することに。電話も通じ
なければ、両親も全くあてにならず、ということで、定例ライブも危うい、と律子は話すのですが、
そもそも定例ライブどころか復帰が可能か否かというレベルの状態のはず…。

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また、週刊誌などはこぞってこのスキャンダルを取り上げているようで、その状況の
深刻さを物語っているようにも思えますが、まだトップアイドルではないはずの千早
状況をここまでかき立てるなんて、よっぽどネタがないんでしょうかね、この世界は


さて春香は一人千早の家を訪れ、ダンスレッスンに誘うのですが、当然千早はつれません。
皆からの差し入れについても不自然なくらいに面白げに千早に話を振りますが、これもまた
千早に対してはまったく通じず。そして千早は「もう歌えない。皆の気持ちに応えられない」と
返すのですが、「歌うこと」が「皆に期待されている」と思っていること、つまりはそれが
千早のアイデンティティになっていること、これがこの現状の問題点の一つ
でもあります。

もちろん「アイドル如月千早」はそれで売っている、ということは間違いないでしょう。
しかしながら、「アイドル」である以上、「歌」だけが全てではないはず。少なくとも春香は、
765プロのメンバーは、「歌う千早」だけではなく、千早の人間性自体を好いていて、
それを「期待」しているはず
なんです。しかし、千早はそんなことわかっておらず…というところで、
そもそも「歌う」ことだけがアイデンティティになってしまっている。「期待」なんて自分で言い
ながら、皆が何を「期待」しているのか全く理解していない、という状態なわけです。

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一方の春香はそこを追求できずに、弟の話に触れて、そして自身が持っている「歌が好き」と
いう気持ちを千早にも持つように話します。しかしこれは千早には逆効果。天国の弟のことなど
春香にわからないのは当然で、千早自身にも分からないはずなのですが、とにかく
それを勝手に春香には話して欲しくない、というところは妥当な意見ではあるでしょう。

弟どころか、そもそも兄弟がいない春香にはやはり難しい、というか、弟のいるやよい
あるいは兄弟のいる伊織であったとしても、これは極めて難しい問題でしょう。
春香のこの話し方は全くよくなかったのは確かですが、いくら「765プロのセンター」を
堂々と務める春香であっても、まだ17歳。どれほど千早と仲が良かったとしても、
この状態を打破できるほどのモノはこの時点ではなくて、やむをえない
、というところです。

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千早に「おせっかいはやめて」と強く拒絶された春香は失意のまま765プロに戻りますが、
そこに千早の母である千種が現れて…というところでBパートへ。



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第19話 雲間に隠れる月の如く Bパート

kage

2014/01/03 (Fri)

Bパートは縁日のシーンから始まりますが、のっけから千早貴音に対し
皆の行動について暴露してしまいます。これは貴音自身が気にかけてしまっている
以上、伝えないほうが失礼、という判断に至ったから
でしょう。

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一方の貴音はやはり煙に巻いてしまうのですが、何気ない「他人に言えないことの一つや
二つはあるものです」というセリフが千早のトラウマを抉ってしまうことになります。

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さらに幼い姉弟をみかけてしまったことでその想いは強くなり…というところですが、
それを貴音は見事に見抜きます。もっとも、それが具体的にどういうものなのか、
までは当然わからないはずですが…。なんにしても、貴音の感性と洞察眼の凄さ、
そして千早のトラウマについての話が近い、ということを感じさせる描写
です。

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そして千早は一人先に帰宅、ということとし、弟の墓参りへと向かうわけですが、
貴音を狙っていた渋澤がそれに気づき、千早を尾行することに変更します。
それにしても「こんな場所に何の用だ」って墓参り以外に何かあるんでしょうか…
そしてその場に千早の母、千種が現れて…というところを渋澤が撮影して、
それを黒井に報告する、というところで雲行きが変わってきます。こんな写真だけで
何がわかるのか、というところですが、そこから過去のスキャンダルを引っ張りだす
黒井の、961プロの調査能力というのは中々大したもの
だと言えるんじゃないでしょうか、

しかしながら、渋澤が黒井の部屋に出入りしていることをジュピターがみてしまったことで、
冬馬の黒井に対する不信感が強まります。こちらの雲行きも怪しくなるわけですね。

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さて貴音はある日、一日署長といういかにもアイドルっぽい仕事をすることに。
そこには当然渋澤も現れるのですが、この状況でスクープなんて撮れるわけもなく…
というところなんですが、なんとここでエルダーレコードのオーナーが登場。

海外から帰っていたのなら速やかに765プロと世間に噂について報告すべきなんでしょうが、
それもしていない
感じ。まぁスケジュールが過密だったということでしょうかね。

そしてそれをスクープとして撮影しようとする渋澤ですが、こんな公衆の面前ではスクープでも
なんでもないはずで、そして警察署という場所でこんな大胆な行動によく出れるもの
だと…。
どうみてもやっていることは無茶苦茶で、ストーリーの都合以外のなにものでもないはず。

というわけで渋澤は逃げ出そうとしますが、立ちはだかるPを投げ飛ばすという暴挙に。
本当に警察署でよくもまぁこんなことを…というところですが、そこで貴音が拳銃で威嚇を
します。ジョークが苦手という貴音に対し、渋澤はP同様に襲いかかろうとしますが、そのPの
アシストもあって、貴音に逆に投げ飛ばされる、ということとなります。

そして「本当はジョークが得意なのです」とキメる貴音ですが、どう考えても貴音はジョークが
得意ではないはず…ですがこのセリフ自体がジョーク、という意味なら中々上手い感じ


この一騒動も他のマスコミ関係者から強い注目を集めることとなり、まるで一日所長としての
一種のパフォーマンスであったような感すらあります。後日のニュースで悪質パパラッチを撃退、
と紹介されているので、ちゃんとパフォーマンスではなかったと報じられてはいるようですけどね。

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そしてエルダーレコードのオーナーが移籍を否定、と言うこともあって一件落着。貴音
皆と事務所でラーメンを食べる、というシーンになるのですが、そこで「報・連・相」の
大事さを痛感します。Pとの以前の会話を回想して、Pとの信頼についても再確認、ですね。

また美希が以前聞いた、じいやからの手紙、という話にもなるのですが、ここで貴音
「古都」や「クニ」について話します。これが一体具体的にどこを指すのか…という
あたりはこの流れで誰かが聞いてもよさそうなものなんですが、スルーする
わけです。
まぁこれについては貴音が「シークレット」とするならば「シークレット」のままで、
ということで、今回の騒動が一段落したところで蒸し返す話でもない、と言う感じでしょうか。

そしてPが「エルダーレコードに移籍したら毎日高級フレンチ食べ放題だったかも」と
ちょっと意地悪な問をしますが、貴音は「こうして食べるらぁめんのほうがすきですよ」と回答。
これはもちろん高級フレンチよりラーメン、ということより、765プロのみんなと、
というところが何よりも大事
、ということを意味する回答となっているわけですね。

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最後は月を見上げ、一人物思いにふける貴音…、というところで綺麗に終わるかと思いきや
黒井のシーンとなり、さらなる悪巧みを実行したということが明らかに。

そして千早の元に黒い薔薇と週刊誌が届けられて…ということとなり、ステージに上がった
千早は声がうまく出ず、歌うことができず…というところでエンディングとなります。

エンディング曲は貴音の持ち歌、「風花」。貴音らしい幻想的、神秘的な雰囲気の楽曲で、
その貴音のイメージのままの美しいイラストのBGMと見事にマッチしたものとなっています。


さて19話は貴音回なんですが、貴音の「トップシークレット」をうまく描きつつも、
Pとの信頼関係との構築、765プロの他のメンバーとの絆、というあたりとそれを絡めて
表現する
ことができていて、その点については高く評価できるものだと思います。

しかしながら、16話に続いて黒井側の作戦がチープで、その構成に水を差す形に。
さらには次の20話につなげるためとは理解できるものの、千早の描写があまりにも多すぎる
ということもネックになってきます。タイトルからして「月」「如」を入れているのは間違いなく
千早を意識して、ということでしょうし、この辺は評価しづらいところ。ラストの引きも千早
持っていってしまっていて、せっかくの「風花」もフルポテンシャルとは言えないでしょう。

貴音の「トップシークレット」についてもう少し突っ込んだ話をするならば、それこそ千早くらい
徹底、優遇した描き方をしなければできないわけで、1話でやるにはこれが限界なのはわかります。
しかし、続くのが当の千早回であり、どうしても比較してしまうことになるのはいただけない。

つまりは「バランス」の問題で、この19話もまた、バランスが良いとは言えないものでしょう。



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第19話 雲間に隠れる月の如く Aパート

kage

2014/01/02 (Thu)

【一切の過去が謎に包まれた銀髪の王女】として話題の貴音。
ある日、レコード会社の社長と一緒にいるところを撮られてしまい、
ゴシップ誌に「引き抜き疑惑」の記事が掲載されてしまう。
根も葉もない話だと断言する貴音だったが、その後も誰かと電話していたり、
別行動が増えたりと、怪しい行動が目立つ。
どうしても不安を拭い切れない765プロのメンバー達は
「貴音がどこかに行ってしまうのでは」と心配になるが…。


第19話は貴音の撮影シーンから始まります。寝間着がなんであるかさえも秘密とする
貴音ですが、それを追求せずにうまく返すP、流石の手腕だと舌を巻くレベルですね。

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一方の961プロ。貴音の売り出し方を「程度が低い」と嘲笑する黒井ですが、SPでそれを
やっていたのかどこの誰なのか
、と…。もちろんパラレルですが、それを逆手にとっての
皮肉とも言うべき演出で、滑稽な感もありながら面白い表現であると思います。

そんな黒井は渋澤記者を使っての悪巧みを企画。この渋澤というのは要するゲームでの悪徳記者な
わけですが、善澤記者に合わせてこちらも名前を変更、という感じでしょうか。なんにしても
小物臭たっぷりで、どうせロクな作戦にならないんだろうな…と思わせてくれますね。

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さてステージの仕事を終えた貴音はPとの会話中に怪しい気配を察知します。面妖な
気配の察知能力に優れる貴音のその特性が早速描かれる描写となっています。

その貴音はライブ後にインタビューを受ける、と言う流れになるのですが、「好きな食べ物」の
質問に激しい反応を見せ、秋の味覚について語り始めます。ここで「らぁめん」としなかったのは、
貴音は「らぁめん好き」である以前に健啖家であることを表現したかった、というところでしょう。

そんな貴音に対し、春香やよい雪歩が「貴音についてあまり知らない」という話をするの
ですが、その中ではやはり貴音に絡みに行っているのは雪歩、ということがよくわかります。
こうなると貴音についてどれくらい知っているのだろうか、というのも気になるところ。
プロデューサーもほとんど知らない、というところで、も大して知らなそうですけど…。

そんなPは貴音に対し、仕事が終わったら一緒に食事をしよう、と持ちかけます。これはもちろん
下心なんてものではなくて、秘密主義の貴音との最適なコミュニケーションのため、ですね。

その貴音の撮影中、渋澤記者がその様子を陰から窺う、ということをしているのですが、
ファンも見守る撮影の中、コソコソしているほうがよっぽど怪しいのに…という感じ。
まぁ今後のことも考えて顔を見られるわけにもいかないのでしょうが、なんともチープです。

さてPは次の仕事が入ってしまった、というところで貴音との食事がキャンセル、となってしまうの
ですが、それに対する貴音の反応と言ったら…。普段はみせないような落胆を顕著にみせます
とはいうものの仕事なら仕方ない、とするあたりは流石に大人。一人で歩いて帰る、というのに
対し、心配するPに対し「子供ではありません」と返すのもそのあらわれではあるんですが、
では成人で最年長のあずさは子供扱いになるのか…というあたりはツッコミどころかと。
まぁ「あずさではありません」と言わなかっただけマシ、という感じでしょうか。

そして貴音は高級感漂う飲食店が立ち並ぶ通りを一人歩いて帰るわけですが、そこで
高年の紳士とぶつかってしまいます。そこで紳士が財布を落とした事に気付いた貴音がそれを
手渡す、というところで、紳士はお礼として食事に誘うのですが…。この手法、どこからどうみても
ナンパの一種にしか思えない
感じで、世間ズレした貴音くらいにしか通用しない感も。
もちろん身なりがしっかりしているのは大きいでしょうが、なんにしても不審な行為でしょう。

そしてそんなシーンを渋澤記者が見事にキャッチ、ということになるのですが、ここまでくると
渋澤、というか黒井がスキャンダルをでっちあげるために紳士を用意した、と言う風にすら
見えてきます。まぁ、実際には違うわけなんですけれども、黒井ならこれくらいやりそうですよね。

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後日、貴音が妙に嬉しそう、という美希とのシーンもあり、さらに渋澤が撮影した写真を
黒井に報告するシーンがあり、ということもあり、不穏な空気の中で出てくるのが、
貴音のエルダーレコードへの移籍、という噂話。紳士の正体がエルダーレコードという
会社のオーナーだった、ということですね。なんというか、まぁ「出来過ぎ」ですけど…

その話は当然765プロ側にも入ってきていて、対応に追われる、ということになるんですが、
アイドル達もそれを聞きつけ、Pのところに駆け寄ります。ここで駆けつけてくるのが
やよい雪歩というメンツ。貴音の移籍話に対しいかにも強く反応しそうな3人ですね。

やよい貴音に限らず、誰にこんな話があっても同様の反応を見せるはずですが、
雪歩がここまで過剰に反応するのは貴音のほかにはくらいかと。よく移籍系のネタで
貴音のほかに対象となるのは千早ですが、千早にだったら雪歩はここまでの反応はしなさそう。

も同様で貴音だからこその反応でしょう。、が他にこれに近い反応を示すとしたら、それは
やよいくらい
しかいないようにも思います。それだけひびたかは強力、ということですね。

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そこに当の貴音が出社してきて、というところではサーターアンダギーを、雪歩はお茶を
出して貴音を引き留めようとしますが、貴音自身には何のことやらさっぱり、という状況。
そしてやよいは目をうるませつつも何も出すものはない、という…。

そしてPと貴音がこの件について話し合う、ということになるのですが、噂自体はでっちあげ、
ということを確認しつつ、貴音のほうからPに何やら話を持ちかける、という流れに。

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そして話し合いを終えたPと貴音やよい達に噂が作り話に過ぎなかったということを報告。
「自分は信じてたけどな」と強がる…これはまぁらしい描写といっていいところでしょう。

そしてこの写真をとったカメラマンが961プロと関わりがある人物であることが明らかに、
ということで765プロとしての対応を協議しますが、貴音はやましいことはないとして、
逃げも隠れもしない、と宣言。ただ、その前の少し曇った表情が気になる…という描写です。

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一方の黒井はこのスキャンダルの効果に対してご満悦、というところですが、さらなる
追い打ちが必要、とします。それにしてもこの人、ボードゲーム大好きですね

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さて765プロ側では、宣言通り貴音は普通に仕事をしているわけなんですが、どうにも
その貴音の動きが不審な感じ。Pとの怪しい会話をしたりもしているんですが、やよいでは
それを追求することなんて当然できず…というかやよい貴音のツーショットが異常に珍しい

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雪歩とのレッスン帰りにも一人打ち合わせがあるとして別の方向に向かう貴音ですが、
このトリオはまさに雪歩ハーレム。雪歩としてはレッスンに身が入るような、入らないような…

さらに貴音が「とてもお世話になっている人」と電話しているシーンを目撃、というところで、
一度は晴れた疑いが再燃、さらに疑惑を強くする…ということになってしまいます。

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ということで当の貴音と竜宮小町を除いた8人で楽屋で貴音について話し合うわけですが、
美希の新証言もあって、疑惑は深まるばかり。春香もPの言葉を信じて移籍を否定しようと
しますが、どうにも説得力に欠けて…。さらには美希貴音の移籍を容認、みたいな発言を
することで、困惑は深まるのですが…美希のこの発言もSPを受けて、という感じでしょうね。

というわけで「フラワーガール」を歌い終えた貴音に対し、一瞬も目を離さないようにするため、
徹底した包囲網を築く、という形に。あまりにも不自然過ぎて流石の貴音も不審に思います。

それをある日春香達に問いかけて…というところで、その春香は近くでやっている縁日に
寄っていかないか、と提案。それにしても変装を全くしていないのはいいんですかね…
というところでBパートへ。



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