アイマスにおける「プロデューサー」と「ファン」の違い 後編

kage

2014/02/11 (Tue)

「前編」で書いたことをまとめると、能動的か否か、というのが一つのボーダーラインというか、
「プロデュース」と呼ぶべきあり方かどうか、というポイント
になってくるように思えます。
もっとも、そのボーダーもあやふやで、絶対的なものでもないでしょうけどね。

ただ、こういった一つ一つの展開を細かくみてどうこう、ということももちろん大事だとは
思いますが、もっと大きな意味合いで「プロデューサー」かどうかは括れるとも思います。

要するに、「自分がプロデューサーである」という意思を持っているかどうか、これだけです。

仮にアニメを「見るだけ」、DVD/BDを「買うだけ」だったとしても、そこに自身の意思があれば、
それはそれで「プロデューサー」であってもいいはずです。「アイマスを、アイドルを
プロデュースしていく」という意志があるならば
、です。例え「買うだけ」だとしても、
それは「その展開を支持する」という公式に対する意思表明であり、逆に「買わない」ことすら
「この展開は支持しない」という意思表明になりうる。ひとたびプロデューサーになれば、
何をしても、何をしなくてもそれがプロデュース業になりうる。それがアイマスPなんです。

同じ「買うだけ」だとしても、その意思がなく、なんとなく好きだから買う、買わない、
こうであるのならば、それは「ファン」であって、それはそれでいいでしょう。

似たような話で、「ラブライブ」に対する自分のことと置き換えるとわかりやすくなっています。
ラブライブのファンのことをアイマスにおける「プロデューサー」と同様に「ラブライバー」と
呼んでいますが、私はラブライブのアニメを一通り見ただけで、自身が「ラブライバー」だなんて
全く思っていません
。もちろん、CDであり、DVD/BDでありというものを一切買っていないから、
といえば全くその通りなんですが、例えばベストアルバムを買うことがあったとしても、それでも
なお「ラブライバー」なんて名乗る気は毛頭ありません。なぜならば、そんな意思が全くないから
です。アイドルが気にいったとか楽曲が気にいったとか、それだけでは全く足りない。「自分がこの
コンテンツを盛り上げていく」という意思があって初めて「ラブライバー」を名乗れる
と思います。


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ただ受動的にコンテンツを消費するだけならば、それこそ「ファン」であるわけで、
「ラブライバー」なんて決して名乗ることはできない、そう、私自身は考えているのです。

アイマスもそれと同様に、「自分がこのコンテンツを盛り上げていく」という意思があって初めて
「プロデューサー」と名乗れる
、そう思います。ゲームをやればもちろんそのゲーム内の
プロデューサーで、ラジオに投稿すればラジオのプロデューサーで、アニメを見ればアニメの
プロデューサー、と名乗ることはできると思いますが、「アイマスのプロデューサー」を名乗るには
そういった「覚悟」がなくてはならない。私はその覚悟を持って「アイマスのプロデューサー」を
現在名乗っている
、ということだけは胸を張って言えるつもりでいます。

ただ、全ての人が「アイマスのプロデューサー」を名乗るにあたってそういった重みをもっているか
というと、もちろんそんなことはないはず
です。単純にアイマスが好きだから、というのもあるはず
で、それこそ「アニメを一通り見ただけ」でそう名乗っている人だって当然いるでしょう。

つまり私とは考え方は全く異なるわけですが、もちろんそういった人たちを批判するつもりは
ありません。公式が定義しない以上、それを名乗る基準そのものは「人それぞれ」ですからね。

ただ、そういった人たちが私の思うような「プロデューサー」から「ファン」だと皮肉られる、
ということがあるのもまた当然
というか、あってしかるべき事態ではあるとも思っています。

いわゆる「3ヵ月で嫁が変わる人たち」に、他のアニメとアイマスを並列にして、それでいて
プロデューサーと名乗られては…というあたりについては私も思うところはありますからね。

結局のところは、アイマスというコンテンツをどれだけ重く受け止めているか、というあたりで、
軽く考えていればプロデューサーを名乗るのも簡単で、重く受け止めていれば名乗るのは
難しい
、ということになるのではないでしょうか。例えばゲーム1作プレーしただけで「アイマスの
プロデューサー」を名乗るのは重い、と考える人がいるのは当然で、私自身もそう思います。

繰り返しになりますが、「自分がプロデューサーである」という意思を持っているかどうかが第一。
ただし、人によっては「ファン」だと皮肉られてもやむなし、ということもある、ということです。

ただ、コンテンツとしての成長を考えるならば、「プロデューサー」はもちろん、「ファン」も
もっと増えていって欲しい
し、その先にトップアイドルという頂が、ドームという夢があるはず。

またラブライブの話になりますが、ラブライブというコンテンツが短期間に急成長したのは、
「ラブライバー」であることが比較的気楽だから、ということがあって、「ファン」というのは
さらに楽だから
、というように思います。一方のアイマスは「プロデューサー」があまりに重く、
だから「ファン」すらも重くなってしまう
、そんな状況が現在の両コンテンツに感じられるのです。

ならば今アイマスのするべきことは、できるだけ「ファン」への敷居を下げて、そして可能ならば
そこから、「プロデューサー」へと成長させる
、そういったコンテンツの展開が必要なはずです。

9年かけてあまりにも重くなりすぎたアイマス。ドームという夢を夢で終わらせないためには、
公式にはその「軽い」方向での展開もしっかりと進めていってほしい、と私は願っています。
夢の舞台へ行くためには、絶対に「ファン」が必要なはずですからね。