デレマスアニメ15話 「When the spell is broken...」 雑感

kage

2015/08/09 (Sun)

先に【私のシンデレラアニメに対する対応について】をお読みください。


プロジェクト解体

14話のヒキからの流れで解体が早々に動きだし、CPの部屋が改装されることになり、
彼女たちは暗く薄汚れた半地下のような部屋へ移動、という形になります。

というところで早速2期オープニング「Shine!!」、ということになるのですが、
アイマスの王道を踏まえながらも、ややマイナーな曲調、というのがポイントかと。
全体的にトーンを落とした事でサビでの輝きがより際立つような感じかな、という
印象で、このアニメ2期のストーリーにもしかしたら合わせてるのかも、とも感じます。

さて、ストーリーは再び会議の場面へ、となるわけですが、常務は「346のブランドイメージ」
「早急な結果」を求めている、ということを宣言します。

それに対し「それぞれのアイドルの個性」が大事とするPは反発するのですが、
とりあえず企画を出すというチャンスは貰えた、という形に収まる事に。

…それにしても常務は一体何がしたいのやら、というのがポイントになります。
描き方としては明らかに悪役的(ただし悪人ではない)立場ですが、
それにしたって言っている事が無茶苦茶ではないのか、と感じられるものです。

346プロは大きな芸能事務所だが、アイドル部門は新設したばかりで、大きな結果は
残せていない、というのが現状のようですが、それこそ大きな事務所であるのならば
「早急な結果」などなくともやっていける企業体力は十分にあるはず
それこそ765プロのような弱小ならば「早急な結果」が必要なのはわかるのですが…。

「346のブランドイメージ」というのもどうなの、という感じ。個性的なメンツが多数いる状況で、
バラドル的なメンバーもいれば、CPのような王道アイドル的メンバーもいる。
この状況だとブランドイメージが一本化されていない、というのは間違いないんでしょうが、
そもそも一本化する意味がどれくらいあるのか、という感じも。
もはやそれは常務個人の趣味ではないのか、という風にしか捉えられません。
大企業、多部門のメリットを活かし、多角的にやればいいのでは、と感じますし。

アイドル部門以外の部門において確立された346ブランドのイメージというのがあって、
それにアイドル部門だけがそぐわない状況にある、という話なのかもしれませんが、
それならばそうした発言をこの会議内ですべきだった、描くべきだった
その描写がない事で「何言ってんだこのオバサン」としか思えなくなっているのです。

ともあれ、解体は確実に進む、という流れで話は進みます。既存の仕事はとりあえず
そのまま、というのは現実的な感じで良い感じ。ただ、そうは言っても色々と変化は
既に訪れていて…という事が描かれていくわけですが、ここでまた何の捻りもなく
「悪天候」という描写を使うのはいかがなものかと…
。これでしか不安は煽れないんですかね…。

また、その中で奈緒と加蓮がNGと対面、という描写が描かれますが、
「既存プロジェクト解散・再結成」という話から、NGが解散させられ、凛と奈緒、加蓮で
ゲーム内で結成されているという「トライアドプリムス」が結成される、という流れに
なるのでは
、という事が予測できるような描写になっています。

ゲーム内でNGとこのTPがどう兼ね合いがとれているのか私は知りませんが、
アニメのシナリオに波乱を起こすという意味でこの展開はアリなのでは、とは思います。

一方で常務は346屈指の人気アイドルと思われる楓に対し、指名で仕事をあてがいますが、
これに楓は反発(というような態度ではありませんでしたが)することになります。


「高垣楓回」

ということでBパートはまさに「楓回」と呼べるものになります。アイドルとして、
人気と実力があり、そして確固たる信念を持つ彼女はNGにとって憧れに足る存在。
「全員平等」では全くないシンデレラだからこそできる同じ事務所内でのこうした存在の
描き方は非常にうまいものだと感じられます。

その楓はデビューライブステージで再びライブを、という仕事を常務の提案した大きな仕事より
優先する、という話なんですが、まぁありがちと言えばありがちな描写です。

ただ、こういう場合は大抵「小さい方でやるのが正解」みたいな感じなんですが、
「より多くのお客さんに観てもらう」ことを考えれば大きな方でやる方が正しい、
という考えも全くおかしくはないはず
なんですよね…。
もちろん常識的には先に決定していた仕事をやるのが普通ではあるんですが。

また、マーケティング的な側面から見ても、「デビューライブの会場でまたライブ」は
入場者数以上の効果を持つ戦略
ですし、それこそ現実の765が赤羽会館で、
シンデレラが舞浜アンフィで「割に合わないキャパ」でやるのもそれが理由のはず。
そう考えれば常務はこちらを優先させる、ということをとってもおかしくはないはずです。
まぁそんなこと常務は知らなかったのかもしれませんし、メタ的な事を言えば
こうした描写を描きたかったから「知ってる/知らない」は関係ない、という話なんでしょうけど。

ともあれ、楓はここでのライブを無事成功させ、その姿を共演したNGにも見せます。
常務とぶつかりながらも自らを貫き、やり遂げた姿に彼女たちが学んだものは多いでしょうし、
それこそ今後のCPが常務と直接ぶつかるような場面に影響してくるかもしれません。

それとは別に、民度が低いファンが起こしたちょっとしたトラブルへの対応ですが、
楓ファンがNGと握手なんてして嬉しいものなんでしょうかね…
楓+NG、なら良いのでしょうけど、楓の代わりにNG、ならそれってどうなのよ…。


シンデレラストーリー

楓のイベントを終え、事務所に戻ったNGとPを待っていたのは、薄汚れていた
部屋を綺麗に掃除して待っていたCPのメンバー達。その姿はさながら「灰かぶり」であり、
ここからシンデレラストーリーを描いていくことを明示しているとも言えるでしょう。

確かに1期も「普通の女の子がアイドルへ」という、典型的なシンデレラストーリーを描いて
みせましたが、「普通」ではなくてマイナスの状況から這い上がる、というのが
より「シンデレラ」的な物語のはず
。それを、常務というキャラ、というか物語上の装置を
使って描く、ということをまさに試みようとしているはずです。

そう考えれば常務は単なるヒールでも良いんですが、それではあまりにも…
なので、何らかの救いが彼女自身にもあるのではないかと思いますけどね。

物語は最後はPがその常務に企画として「シンデレラの舞踏会」を提出、
という形で締め括られますが…。私には、今後のストーリー的にはこれは失敗し、
CP解散、そしてその後再結成(あるいは再結成せずに綺麗にまとめる)
、という流れを
描くんじゃないか、とここまでの描き型的には予想しました。

ただ、この企画タイトル、現実のシンデレラ3rdライブで使用される事になっていて、
だとすると「失敗」なんてものは描くわけにはいかないはず
なんですよね…。

ストーリー的には絶対に失敗、挫折は終盤描くはずなので、この企画失敗がないのなら、
それを別の場面でやる、ということになるはず。それこそ卯月が笑顔を失うような何かを。
まぁそれは現状予想できない話ですし、考えても仕方のない事ですね。

ともあれ、この15話は個人回を描きつつメインのストーリーラインをしっかりと描く、
ということが出来ていて良かったと思います。まぁ多大にご都合主義というか、
「描きたいシーンありき」の物語でしかないんですが、そこに突っ込み過ぎるのもヤボでしょう…。
もう少し自然に描けないものか、とはやっぱり思いますけどね。


そんなこんなで次回、16話雑感に続きます。