デレマスアニメ19話 「If you're lost, let's sing aloud!」 雑感

kage

2015/08/22 (Sat)

先に【私のシンデレラアニメに対する対応について】をお読みください。
今回ももちろんネタバレなのでご注意ください。


「多田李衣菜+木村夏樹回」

16話の「安部菜々回」においてみくもフューチャーされたことで、てっきり「アスタリスク回」も
消化されたものだと思っていましたが、この16話で描写が不足していた李衣菜をカバーする回が
ここで回ってくる、ということになりました。14話で顔見せをした夏樹とのW主役回として。

お互い「ロック」を掲げつつも、「ホンモノ」の夏樹に対して「にわか」の李衣菜、
という二人の違い、関係性、それぞれの悩みを描き、さらにはアスタリスクでコンビを組む
みくまで丁寧に描く、という構成は非常にうまく、綺麗なストーリーになっていたと思います。

またPもやっとまともな仕事をしたというか、「アイドルとのコミュニケーション」と呼べるものを
とり、これまでの無能感を払拭させてくれるシーンがあったのも良かったと思います。

まぁ気になる点としては李衣菜のにわかっぷり、というのがあって、少なくともCP始動
イコール李衣菜の初登場から数ヵ月経っているにもかかわらず、自分が好きな曲等を
答えることすらできない、というのは一体何なのか…。「ホンモノ」の夏樹に気後れして、
という風ですらなく、ただただ知識がないだけ、という感じ。

CP始動時には、みくの「ネコキャラ」のように「ロックキャラ」のキャラ付けを自らに
課したキャラ、という受け止め方もできましたが、依然としてこの状況、というのは…。
もはや「にわか」という表現すら生ぬるい、というか「にわか」に失礼、と呼べる
彼女の描き方は明らかにうまくない、と思えます。「李衣菜=にわかロックキャラ」という
設定を最重要視し、不自然なほどに「成長」を感じさせなかったのはいかがなものか。

彼女の個人回とも言えるこの回で「成長」を描いたからそれでいいでしょ、
という構成で、これまでの時間の経過を無視するようなあり方はいただけないと思います。
これだけ「ロック」を宣言しておきながらこの数カ月何やってたの、としか思えないわけですし。
この辺がやっぱり「描きたいシーンありき」の物語構成と感じさせるところなんですよね。


常務の戦略

今回常務は夏樹を含めたロックバンドの立ち上げを図りますが、このバンドというのが
346ブランドに適したものなのか
、というのがまず疑問。「ロックバンド」としては
王道なのかもしれませんが、「王道アイドル」とはとても言い難いものであるはず。
結局彼女の方針自体が「ストーリーありき」、つまりは今回であれば夏樹(と李衣菜)を
フューチャーするためのものでしかないのでは
、と感じさせるものとなっているのです。

そんな常務は今回も結局夏樹に拒絶され、次から次へと手駒を失っていく事になっていますが、
ここまで離反の描写ばかりが続くと、もはやギャグというか、様式美というかにすらなっています
毎回最後にバイキンマンがアンパンマンにやられるとか、ひみつ道具で調子に乗ったのび太が
最後には痛い目をみるとか、そういうレベルの話。このアニメ、その方向で良いんでしょうか…。

そんなギャグキャラである常務の次なる一手は「トライアドプリムス」であるようですが、
(直接ではないのかもしれませんが)自らがCDデビューを止めた奈緒と加蓮、そして「反抗勢力」の
大本営、CPのアイドルである凛が本当に素直に従うとでも思っているのか…


今回レッスンシーンでこの3人が一時的にトリオを組み、卯月がそれに不安を感じる、
という今後の波乱を予感させるシーンもありましたが、それを含めてこの状況で
このトリオの立ち上げ企画的なものをどう描くのか、というのは重大なところ
でしょう。
少なくともCPに関しては現状Pに一任し、常務は手出しをしない約束のはずですしね。

また、常務が3つ準備しているといったユニットのうちの一つが今回のバンドであり、
もう一つがおそらくこのTPであるならば、もう一つあるはずなんですが、それがどんな
メンバーであり、ストーリーにどう影響してくるのか、というのも今後のポイントでしょう。


346プロの現状

なんにしても、常務方針の離反者というのが次から次へと出ている、というのが現状。
そしてその離反者たちはこぞって当の常務から「特別権限」を現状与えられている
CPのPの庇護の元に
、という形になっていますが、これは正直異常事態でしょう…。

本来は「結果が出るまで様子見」としてCP内のみの裁量を与えられたままであった
CPのPですが、他のアイドル達もかくまう形で次から次へと「手出しをされない領域」に
入れていき、実質前述したような「反抗勢力」として肥大化しているのが現状です。

ここまで来ると本来常務が想定していたCPのPへの裁量権を逸脱しているようにしか
思えない
んですが、この現状を放置していて果たしていいものなんでしょうか…。

自分の方針に従わないものは用済み、好きにしろ、というスタンスで完全無視、
ということなのかもしれませんが、だとしても「346プロ」の看板を背負って彼女らが
仕事をするのも事実なわけで、その人数がどんどん膨れ上がっている、というのは
どう考えても常務として面白くない話のはず。なのにそれは気にしない、とでもいうのか。

PもPというか、「シンデレラの舞踏会」に向けて自前のCPのみに裁量権があるはず
だったのに、こうして仲間を増やしていくことが本当に正しいと思っているのか。
常務との取り決めは口約束レベルだったのかもしれませんが、だとしてもこの状況は
規約違反というか、越権行為とも言えるはず
。「常務のやり方は悪。自分たちが正義」と
いう絶対の信念の元にやっているならそれはそれで潔いですが…。
なんというか「ズルイ」というか「セコイ」というか、反則を犯しているように感じます。

ここまで酷いと逆に常務を応援したくなるというか、調子に乗ったPの抱えるCPと
その仲間たちが見事に失敗して解散すればいいのに、とすら思えてくる始末

あくまでも自前の14人だけで頑張る、という姿勢だったらこんな風には思えないはずですが。

実際にストーリーとしてそうした流れになっていく可能性も十分ありますが、
いずれにしても最終的にはP側が勝利する流れになるはず。
そこで常務が単なる道化で終わるのか、それとも救いはあるのか。
「哀れな無能の働きモノギャグ要員おばさん」で終わるならばこのアニメ自体が茶番
とすら感じるものになりかねず、上手い落とし所に落としてほしいものです。

とりあえずは次回、その常務によってTPが始動されるのか、それともLLやREと
その他アイドルの回なのか、そのハイブリッド回なのか、それとはまた別の話なのか。
いよいよ20話台、終盤に突入するわけで、俄然注目です。