アイドルマスター ミリオンライブ! 2巻

kage

2015/08/26 (Wed)

私の夢を掴む



第6話 乙女ストーム
第7話 Thank you for
第8話 クレシェンドブルー
第9話 てづくりのぶどーかん
第10話 Catch my dream


ミリオン初のコミカライズ作品第2巻。1巻終盤、アクシデントから未来がステージへ…
というまさにそのシーンから描かれるこの2巻。物語はそのステージを超えてさらに先へ、
と進むわけですが…表紙通り、未来静香の二人の物語が丁寧に描かれていきます。


第6話 乙女ストーム

いざ初ステージへと向かう未来。そこに駆けつけるP。あくまでも未来が主役ですが、
P視点というものもここで初めてしっかり描かれ「アイドルマスター」を感じさせてくれる構成。
そしてステージに立った未来がド新人っぷりを発揮しつつも、そこで彼女が観たものは…。
キレイゴトではない描写をしっかりと描き、それをクリアしていくという物語は実に綺麗
コミック版ではその演出をフルに生かていないのは残念ですが、構成は秀逸です。


第7話 Thank you for

ライブ終了後、静香の視点からその先の物語が描かれるこの回。ライブに関する感謝を
未来に直接言おうと思うものの、中々タイミングが合わず。さらに志保とのやりとりや
学校の文化祭の出し物を決める委員会での思わぬ事態で過剰に未来を意識してしまう
ことになり…。複雑な心境に陥った静香未来とすれ違ってしまう事になります。
学校が舞台になっている事も含め、アイドルらしさというか中学生らしさを感じられる展開です。


第8話 クレシェンドブルー

静香のアイドルに懸ける想いが過去のシーンとして描かれ、それを踏まえての現在の
未来との会話、というところで二人の関係はギクシャクしてしまいます。…二人とも、
全く悪くはないのに。そしてその静香の真意がわからない未来は思い悩みますが、
ある策を講じて、静香との仲直りを図ろうと試みます。感情表現が豊かな未来と、
自らの気持ちを上手く表現できない静香、二人の違いが鮮明に描かれる回
です。


第9話 てづくりのぶどーかん

未来達の学校の学園祭に潜入した星梨花杏奈、そしてこのみの3人。
成り行きで杏奈がステージに上がることになる一方、このみ静香と会い、会話。
このみのお姉さんとしてキャラが引き立ち、シチュエーション的にも彼女ならではのシーンです。
ステージでは杏奈だけでなく星梨花未来も、という流れで「Thank You!」を披露。
未来にとって唐突な初ステージだった765定例ライブではない、自分で場を用意したステージ。
初めての「Thank You!」。「てづくりのぶどーかん」「ミリオンらしさ」を感じさせる構成です。


第10話 Catch my dream

未来の歌を、MCを聴いてやっと体が動き出す静香。タイトル通り、「Catch my dream」の
歌詞を合わせて走り出すわけですが、その歌詞が物語とジャストフィットしており、
非常にうまい構成
春香とのやり取りの回想ではあえて顔が見えなかった
千早静香にとってはやはり特別な存在なのだと分かるシーンも描きつつ、
静香が人間として一皮むけ、アイドルとして次のステージへ駆けだす、
という物語が見事に描かれます。もちろん、未来との仲直りまで含めて。



全体を通してのメリハリがあるのはもちろん、1話1話しっかり見せ場があるような構成は
月刊誌ならではなのかもしれませんが、コミックで読んでも非常に読み応えのあるもの。
人数の多いアイドルの中でメインを絞って「ミリオンライブ」を描くのならばこれしかない、
とも思える見事な物語性と構成力で非常に完成度の高い作品
になっていると感じられます。
この2巻で一旦物語はまとまりますが、次からは新章突入、ということで期待も高まります。

また、この2巻でも1巻同様に限定版があり、この2巻の物語で、漫画内では描かれなかった
裏側のエピソードに加え、カバー曲として未来の「キミはメロディ」、杏奈星梨花
「ビジョナリー」が収録さ
れており、必聴の内容となっています。