ラブライブとアイドルマスター その3 後編

kage

2016/04/10 (Sun)

ラブライブとアイマスの「世代交代」

先日の東京ドームでの「ファイナルライブ」をもってしてμ'sの6年間の物語は完結し、
既に始動している「サンシャイン」というタイトル、そのユニットである「Aqours」へと
世代交代する、というのがラブライブの流れになっています。

その物語のつなげ方は、アイマスでいえば「765⇒ミリオン」というよりは
「765⇒シンデレラ」のような形で、直接的なものではない、ということになっているようで、
「μ'sだからこそのラブライブで、Aqoursなんて…」という「μ's原理主義」がどれくらいいるのか、
というのを含めて、Aqoursの先行きに不安も当然のことながらあったようですが、
少なくともCDの売り上げ的には問題なし、という立ち上がりのようではあります

(もっとも、この先は後述する問題も含めてそう簡単ではないでしょうが…)

もちろんそうした世代交代がうまくいきそう、という背景には、μ'sが「ファイナル」と銘打ち、
誰が見ても明らかな「世代交代」の宣言をしたからこそ
、というのがあるはずです。

μ'sは紅白出場、東京ドームライブという、二次元アイドルコンテンツでは他の何者も
到達できなかった高みに上り詰めた、まさに人気絶頂のタイミングで「ファイナル」となりました。
ここで「ファイナル」とする具体的な理由は明示されてはいませんが、
この引き際というのは、成績が低下する前に、ピークのまま現役を引退するような、
スポーツ選手的な一つの「引き際の美学」と言えるものである
のも確かです。

一方でアイマスは、「765PROALLSTARS」と称される、初期メンバーを含む13人の物語が
タイトル開始から10年を過ぎても未だ健在で、その「世代交代先」になりうる
後輩である「シンデレラガールズ」「ミリオンスターズ」が始動、どころか飛躍しながらも、
私を含む一部のPが危惧している「世代交代」そのものは依然として発生していない

という状態が数年続いている、というのが現状になっています。

もちろんこの事態については、私のような立場の人間にとっては望ましい限りです。
ですが、これが永遠に続くわけではない、という事実も受け止めないといけません。

「プラチナスターズ」という新規タイトルを控えている765プロですが、それと同時に
「それしかない」という状況に追い込まれている現状で、果たしてどれだけ続けられるのか


一つの区切りになると思われた10thライブを超え、明確な「世代交代宣言」はないまま、
徐々に各展開が閉じられていく現状、真綿で首を絞められるような状況は
気分が良いわけもなく、765の今後、先行きへの不安は拭えないままです。

もちろんプラチナスターズ、そして11thライブを含め、「765REST@RT」が華々しく打ち出され、
「これからまた5年10年、このメンバーで頑張ります」という宣言もあるかもしれません。
しかしそんなものはなく、プラチナスターズこそが最後の打ち上げ花火になるかもしれません。

結局765がどうなるか、は予想というか妄想しかしようもないのですが、
「引き際の美学」として、「ラブライブみたいな形で765も終わらせられなかったのか」と後で
思うような、そんな形にだけは絶対にしてほしくないし、なんとかうまくやって欲しい
わけです。

いずれにしても、ある意味理想的とも思える形で物語を終えたμ'sが羨ましい、
という気持ちもあるのは確かですし、「良かったね」と心の底から思えてもいます



声優のスキャンダルについて

ということでその引き際には「良かったね」と思えていたんですが、
その一言では片づけられない事態が残念ながら発生してしまったのが現状のラブライブです。

当然この項についは記事の検討当初は考えてもいなかったわけなんですが、
このタイミングで書く以上、触れないわけにもいかないので、取り上げたいと思います。


「μ's」の物語が完結したことについて、「良かったね」という気持ちは前述の通り嘘偽りはなく、
感情的には引き際が見事だったと感じるわけですが、ビジネス的な視点で考えれば、
「こんなドル箱を簡単に閉じるのか」という気持ちもあるのは確か
です。

しかしその疑問に対しても、このスキャンダルというのが事実であり、
それが事前にわかっていたからこそ、このピークの状態でファイナルにせざるを得なかった、
というのが真実という可能性も否定はできない
し、真相は闇、という話になってきます。

そもそもスキャンダル自体が、いくら周囲から「確実」と言われようとも、
本人側からそれを認める発言が出ない限りは「疑惑」のままであるわけですが、
なんにしても極めて大きな問題がファイナル直後に発生したということだけは確かです。

この問題がどう収束するのか、「サンシャイン」の展開にどう影響するのか、
ということまでは当然わかりませんが、ここで私が考えておきたいのは、こうした事態は
全く他人事ではなく、アイマスにも同様のことは起こりうる
、ということについてです。

もちろん今回の件は誰もが想定できなかったレベルではあるし、そんなに頻繁に
起こり得ない、と信じたいところですが、単に「スキャンダル」ならばいくらでも発生します。

というかアイマスだって所属事務所の問題や一部メンバーについてのアレコレ、
というのは既に通った道であり、何を今更、という話でもあるんですが、
しかし人数が膨張している現状、それに比例してリスクも拡大している

ということは客観的な事実としてある、ということは踏まえておかねばなりません。

ではスキャンダルとして何が具体的に考えられるか、となると、
別名義でのアダルトゲームへの出演なんてレベルならばとっくに発生している、
というかスキャンダルでもなんでもないのでお話にならないとしても、
声優のスキャンダルとして真っ先に思い浮かぶ「彼氏バレ」についても
その声優個人の人気はさておいて、コンテンツには影響ない、と捉えられます。
まぁそもそもこれもスキャンダルなのか、というレベルの話でもあるわけですが、
道義的に問題があるレベルである場合だって想定でき、そうなると声優個人はおろか、
演じるキャラ、そしてコンテンツにも泥を塗る可能性は否定できない
、という事はあるでしょう。

何より、スキャンダルとしてもっと大きな、それこそ刑法にかかるような犯罪行為、
あるいはそこまでいかなくとも倫理的、道義的に問題のある行為は、間違いなく
声優個人を超えてキャラ、コンテンツにも悪影響をもたらす
、というのは想定できます。

もちろん普通に考えればそんなことはしないだろう、というのが前提でアイマスというコンテンツ、
あるいは声優とキャラが繋がるコンテンツは、というか世の中は成り立っているのも確かです。

しかしその「普通」こそ疑ってかからねばならない、と思えてしまうのが
今回のラブライブの「スキャンダル」であり、声優業界という「普通」では恐らくない業界の
抱える問題、そしてコンテンツにも繋がるリスクなんだと考えておく必要があるわけです


あるいは、スキャンダルでは全くない形、たとえば病気などで声優が続けられない、
キャラが演じられない、となったときに、どのような対処がなされるのか
、という話もあります。

病気ではありませんが、雪歩という前例があるのがアイマスでもあるわけですが、
あれはあのタイミングで、あの雰囲気だからこそ成立した話で、今は事情が異なります

仮にまた765の声優が誰か降りるとして、その後任がポッと出の新人声優となったとして、
どれほどの人が今受け入れられるでしょうか。あるいはベテランや人気声優であったとしても、
どう足掻いても風当たりは当時の雪歩の時以上で、うまくいくとは思えません。
そしてこれはシンデレラやミリオンにおいても、出番の多いメンバーについては
ほとんど同じようなことは言えるはずで、「交代」が極めてリスキーな状態なのは確か
でしょう。

逆にミリオンやシンデレラでロクに出番のないメンバーが声優交代となったならば、
前任者に対し「なんだったのあの人は」みたいな妙な空気感が出てくることも考えられます。

いずれにしても、「声優の人数が増えた」という事態はその声優の責任であろうがなかろうが、
「リスクを増やす」ことにもつながったわけで、こちらとしてはそれを覚悟する必要が以前より
求められているのです
。極端な話、数字の上ではラブライブの9人に対して、
765+ミリオンだけに限っても50人いる以上、リスクは本来5~6倍ある、という話ですからね。

誰もかれもが身が潔白な「聖人」であり、なおかつ無病息災の「健康」であると考えるほうが
難しいレベルの話でもあって、いつどのタイミングで何が起きても何らおかしくない

と身構えていたほうが良いくらいにも思えてきます。

もちろん事態が起きようものなら、その対処自体は「アイマス公式」がやる話なんですが、
それをどのように受け止めるのか、というのは我々ファン、Pに委ねられるわけですからね。

こんなことは今回の件が発生する前から想定することはできたし、
かといって想定したところで何がどうなるわけでもないんですが、
心の片隅にでも残しておいたほうがいい、ということを認識する良い機会だと思います。


最後に

まぁ色々と長い話になってしまったのですが、なんにしてもラブライブというコンテンツは、
アイマスにとって「良きライバル」であったと思いますし、
これからもそうであってほしい
、というくらいに思っています。

アイマスが成しえていない「紅白出演」、そして「東京ドームライブ」という夢、
それを先に達成されたことに対して、100%心の底から祝福できるかと言えば、
どうしても気持ちの上で難しい部分があるのも否定はしませんが、
それでも同じ二次元アイドルとして、そのルートを見出してくれたことには感謝したいです。

「二次元アイドル」を開拓したのは間違いなくアイマスだと思いますが、
それを一般層まで巻き込むに至ったのはラブライブ、それもまた事実だと思いますしね。

だからこれから先が茨の道にもなったかのようになった「サンシャイン」がどのように
歩むのか、ということについては引き続き注目はしていきたい
ですし、
今回のスキャンダルの件も決して他人事だと思わず、キャラクターだけではない、
生身の人間である声優を推しだしたコンテンツの宿命として受け止めたい
とも思います。


このラブライブの記事をまた書くかどうか、あるいはこの「その3」が3年近くぶりに
なったように、書くとしてもいつになるかもわかりません。「その4」を書く可能性、
それは全てはラブライブ、そしてアイマスの今後次第、というお話です。