プロデューサーミーティング 総括

kage

2017/02/03 (Fri)

さて、「世紀の大一番」「アイマス史上最も重要なイベント」、その覚悟で挑んだ
今回のプロデューサーミーティング、全く思いもかけない意味でショックを受け、
その表現が決して大げさではなかったことを痛感させられました。


この「プロデューサーミーティング」とは何だったのか、
そして「new vision」とは何だったのか、私なりに考えをまとめたいと思います。


「プロデューサーミーティング」とは何だったのか

10thライブの次、確実にあるだろうと思われた11thライブはなく、
実質その代わりとして提示された765プロのイベントがこのプロデューサーミーティングでした。

これについて、「『10th』のようなつけ方は、765のではなくアイマス全体のになってしまう」
というなぜか他人事のような発言でナンバリングをやめる宣言をしたのは坂上さん。
「それを決めるのはお前だろ」としかツッコミようはなかったのですが、どうあれこうなりました。

そのタイトル通り、近年の周年ライブのような純粋なライブではなく、トークを取り入れ、
観客であるP達とイベントを作り上げていく、というのを軸とする、とは早々に宣言
され、
「ライブパートもあるよ」というような補足的な説明もまた早々にされていました。
にもかかわらず勘違いして喚く情弱が発生した、という事については
決して坂上さんら公式側に必ずしも非がある話でもないのは確かでしょう。

また、7thライブ以来となる「765PRO ALLSTARS」がタイトルに銘打たれ、
メンバーはいかに、と蓋を開けてみればタイトルに偽り無しの765AS12人、ということで、
このメンバーが揃う事自体がこのイベントの最大の意義、そうとすら思えるものでした。

「ミーティング」というタイトルについては実際のところ、オープニング曲を投票で決めたり、
アンケートを実施してパンフレットに掲載し、イベント内でも紹介したり、
「紅白応援V」を2011年新春ライブでの「The world is all one !!」以来となる、
Pの歌声のイベント内レコーディングをしたり、朗読劇の選択肢を多数決で決めたりと、
「参加型イベント」という意味で、確かに適切なものだったと思います。

とはいうものの、もっと大事な「今後の展開」については何もミーティングできず…
という構成だったことは、致命的な問題だったのは間違いありません。
今井さんの2日目最後の挨拶、「歌だけのライブがしたい」に対するリアクションを
受けての、「ここはミーティングだから、これは決まり」という若林さんのリアクションは、
現時点では冗談の範疇でしかないでしょう。

ただ、それを受けてなお「ミーティング」という表現自体は間違っていたとは思わないし、
「ライブ」ではない、という事を示した、という意味でも良かったとは思いますが、
ではこれでイベントそのものが良かっと言えるかというと、それもまた別の話です。

イベントの構成として、そもそもチグハグだったのではないか、と思える点も多々あり、
例えば「紅白応援V」にしても一体何の勝負なのか全くわからない楽曲であり、
トークコーナーで紅白に分かれて勝負した上でのこれじゃないんかい
、という話ですし、
「紅も白もどっちも優勝だー!」という沼倉さんの叫びもむなしく聞こえました。

また、朗読劇で最後に出てきた「お姫様ティアラ」、言わずもがなのアイマスにおける
最重要アクセサリーですが、それをライブパートで衣装として身に着けるのかと
思いきやそんなことは全くなく…
という体たらく。

そもそも朗読劇自体、「765プロ大感謝祭」として、「バラエティ」「劇」「歌」と、
実は今回のこのPミーティング自体と似た構成になってはいたのですが、それがどう生かされた、
なんてことも全くなく、ただの台本内の話に終わった
のは残念としか言いようがありませんでした。

もちろん、こんな雑な構成であっても、「765PRO ALLSTARS」12人の存在が、
それを吹き飛ばしてくれる、というのは、実際のところアドリブありきの朗読劇からも
最初から想定していたんだろうと思いますが、それにしたって…という話。

何より、その12人が、大型イベントとしては7th以来の4年半ぶりに集結、
となった今回のイベントで、馬鹿の一つ覚えでしかない「サプライズゲスト」を使い、
その貴重な空間の空気を歪める、という暴挙を行ったことについては、
私には耐えがたいものだったし、著しく気分が悪くなった事は何度でも強調しておきます


それこそ、これが例えば年に2回ある大型イベントのうちの1回に過ぎず、
ちゃんと765ASのメンバーだけで揃う機会が他にあり、そこはこのメンバーだけで、
という事が確約でもされているのなら別ですが、そんな確約は当然ないわけです。

というか「どんな確約もない」とされたのが今回のイベントであり、
「new vision」と銘打たれながらも、何も具体的な展開について示されなかった、
という今回のイベントの極めて重要な問題がそこには聳え立っている
わけです。


「new vision」とは何だったのか

「new vision」をタイトルに冠し、「これからの10年について」と最高責任者が発言した
このイベントで、まさかまともな新情報がないと誰が想像できたでしょうか


9周年、2014年をピークに、記念すべき10周年だった2015年には明らかに減速し、
「プラチナスターズ」を掲げた11年目の2016年は、その看板が無様な出来に終わり、
挙句の果てにはそれまで続いた周年ライブも打ち切られ、もはやこれまで、
という空気の中で「まだやれる」と思わせるものを示してくれると期待した765プロの未来は、
今回のこのイベントをもって、見事に打ち砕かれました


じゃあ一体「new vision」とは何だったのか、壮絶な詐欺だったのか、
という事も出来なくはないですが、とは言うものの、
実際に「それ」は確かにイベント内で明言されていた、というのもまた事実です。

それはつまり、イベント冒頭でのモニター上での春香
「BanaCAST(BandaiNamco Character Streaming Technology)」なるバンナムの
新技術らしいですが、これが一つの「new vision」と示されました。

あるいは、朗読劇のP参加型にしても、「懐かしのイベント形式に新技術を取り入れる」
という形での「new vision」
と示されました。

どちらにしても、誰にも抗えない「寄る年波」というものを受けて、
声優達がリアルイベントをどうこなしていくか、という事に対する一つの答え、
という捉え方はできましたし、「春香に限らず他のアイドルも」と明言され、
ここだけで終わる技術ではない、今後も使う、ということは断言されたわけです。

だからと言って「これがnew visionだね、おしまい」で済むかというと、
もちろんそうではないでしょう。これらが使われる「次のイベント」自体が
明言されなかったから、というのもそうですが、そもそもアイマスは
リアルイベントだけではない、というかそうではない「2次元媒体」ありきなわけで、
その新展開が何も示されなかった、それが問題だから
です。
コンシューマゲームでもアプリでも、アニメでも何でもよかったのに。

しかし、この「何も示されなかった」こと、そして「示されたものの些事に過ぎない事」が、
逆に大きな意味を持ってくる、これこそが「new vision」そうも捉えられる
かと思います。

それはつまり、「765単独」にはもう未来はない…は言い過ぎですが、
もうこれまでのようなガンガン路線にはならない、という事の宣言、というのが一つ。
まぁこれは2年前から既にそうなってきていた、というのも事実ですし、
あるいは「周年ライブ」という形態自体が途切れさせられた、という事自体が
それを示している
、という捉え方だってできるかと思います。

それでいて、キサラギのスパロボ参戦のように、
コラボのような展開を、過去の遺産を生かしてまだやるよ、というのもまた一つあるでしょう。

あるいは、今回のイベント自体がそうであったように、「アイドルマスター」の看板自体を
背負う「765プロ」は、その冠をつける他のタイトル、すなわち、「シンデレラガールズ」
「ミリオンライブ」「SideM」あるいはもしかしたら「KR」まで含めたものたちの、
良い表現をすれば核として、悪い表現をすれば踏み台、養分としての機能としてまだ活かす、
ということも一つ
、と捉えることもできるかもしれません。
まぁこれは今に始まった話ではなく、8th以降ずっとそうなのですけれども。

そして「追加情報」でしかなかった「765+ミリオン」の台湾公演ですが、
文字通り、「765プロの未来はここにある」とここで宣言した、という事も一つでしょう。
プロデューサーミーティングが終わったこのタイミングを狙ったかのように、
というかむしろ確実に狙ってきたこのタイミングで発売された
「ミリオンライブマガジン vol.1」、ここにはハッキリと、「50人体制」について
明言され、13人をここで生かしていく、ととれる宣言もなされています

そう、これこそが「765プロの未来」だと、暗に示しているわけですね。

じゃあこれを今回のイベント内で発表しろよ、という話でもあるんですが、
まだ「13人体制」も必要があればやるし、「37人」路線も残す、という、
要するに「これまでと大して変わらない」体制ではあるから
「ミリオンライブと完全合流します!」なんて宣言はしなかった
、と考えることもできます。

早い話が「765プロASは第一線から退く」という宣言がなされ、
それでいて新技術を使ってのイベント展開等はまだやるかもしれないし、
過去の遺産は使えるだけ使い続けるし、ミリオン含め、他タイトルに使えるものは使っていくよ、
765プロは終わりじゃないよ、永遠だよ、という宣言もなされた、
これこそが「new vision」
、そう捉えるべきものなのだと、私は認識しました。

それが本当に「正解」なのかどうかは少なくとも現時点ではわかりませんが、
そう捉えざるを得ない程に「ハッキリしないビジョン」を提示されたのは確かでしょう。

「Fun to the new vision」と銘打ちながらこの「消極的発表」の仕方が良かった、
なんてことは決してなかったのは確かですが、
「本当に何もなかった」というのもまた違うはずです。

だからこそ、ゲストの存在という致命的な汚点はあったにせよ、
「765AS」揃い踏みを確かに観ることができた、という事のほかに、
こんな形であっても「new vision」を観ることができた、それは有意義だった
と思います。

そしてその「new vision」を受け、私はプロデューサーとして今後どうしていくか…
という事については長くなるので、また次の記事とします。

最後、繰り返しになりますが、このイベントは間違いなく、
「アイマス史上最も重要なイベント」だった
と、それはまた断言しておきます。