アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 4巻

kage

2019/01/07 (Mon)

あめにうたおう



第12話 なんで
第13話 はじまりの歌
第14話 だからねしほりん
第14.5話 「トライスタービジョン」は星空に歌う


3ユニット合同のデビューライブに向けてそれぞれ準備を進める中、
当作の主役ユニット「Clover」にトラブルが発生し…という今巻。
ハッとするネタを散りばめつつ、奇をてらわない王道展開が繰り広げられます。


第12話 なんで

劇場での通しリハに挑む3ユニット。ダブルエースとトライスタービジョンは
パフォーマンスの完成度を上げる中、Cloverは高いダンス力を誇る海美
他の3人がついていけず…という状態が依然として解決しないまま。
そんな状況ながら意外にもうまく1曲を通してこなせてしまい…。

Cloverの4人が4者4様、各々の立場での悩みが噴出していくことになりますが、
その中でも志保の悩みと苦しみは深いものとなり…。

ストーリーとしては志保がフィーチャーされる展開になってくるとは言え、
4人ともにそれぞれの悩み、葛藤が描かれる形は群像劇感溢れ、
今作のキモとして捉えらえる、非常に重要な回と感じることができます



第13話 はじまりの歌

行方をくらました志保を探すシアターのメンバー達。
雨の降りしきる中、志保を見つけたのはやはり可奈
そこで可奈がとった行動はもちろん…。

今作では未登場ではある可奈のソロ曲「あめにうたおう」を体現しつつも、
1話とのリンク、そしてユニットの絆を描く、という構成で、雨の中の失踪と発見、
というベタ極まりない展開を、そのままベタベタな王道で描き切る、という力業となりますが、
一切の妥協なき王道展開には清々しさを感じら気持ちの良いものです。

そして物語はシリアス展開溢れる佳境に突入…とはならず、
コミカルさのある流れで次のフェーズへと進んでいきます。


第14話 だからねしほりん

志保の家庭環境を知ったCloverのメンバーが、志保の家で合宿を行う、という展開に。
星梨花の父はこれを許すのか…というところは気になりますが、特に描写なく、
賑やかで和やかな時間が描かれていくこととなります。

そんなときに現れたのは伊織。そこで志保に言い放ったセリフは、
明確に劇場版のオマージュ、というか表裏一体のもの。
状況が違えば言い方も異なる、けれど本質は同じ、というものであり、
一種のファンサービスであると同時に、伊織の価値観、
もっと言えば「アイドルマスター」あるいは「766プロ」の本質をあらわしている
とも言えます。

物語は海美のお姉さんらしさをこれまたソロ曲をモチーフに使いつつ描き、
そしてまた次のフェーズへ、と続いて行きます。


第14.5話 「トライスタービジョン」は星空に歌う

タイトル通りトライスタービジョンの3人を主役とした外伝。
ライブの宣伝も兼ねたテレビの収録に登山に挑むことになった3人ですが、
アクシデントで琴葉恵美が思わぬアクシデントから遭難してしまい…。
ギャグっぽくも意外とシリアス展開になりますが、オチはもちろん爽やかなもの
3人の性格と絆がしっかりと描かれた短編となっています。


王道ど真ん中の展開を描きながらも、心理描写も丁寧に、というバランスを取り、
Cloverの4人のキャラクターをしっかりと掘り下げ読みごたえは十分。
それに加えて過去作やソロ曲といったものもネタとして使う、という
アイマスならではのギミックもあり、その意味でも楽しめるものとなっています。

そしてこの4巻もこれまで同様にCD付きの限定版があり、
外伝で歌われた、トライスタービジョンの「チェリー」、
本編で歌われた、可奈星梨花海美による「Dreaming!」、
そして本編の物語に沿った、星梨花亜利沙による「i」を収録。
さらにはまさかの琴葉が野球をプレーして楽しむ、という衝撃の字面となる
ドラマパートも収録されており、本編とはまた別の話として楽しめる内容になっています。