ミリオン6thライブツアー総括 後編

kage

2019/10/02 (Wed)

「ミリオン6thライブツアー」とは何だったのか

3rdライブツアー以来、3年ぶりとなったミリオンのツアー。
「属性別」「ユニット推し」「テレビ番組というテーマ」という設定による事前の不安は、
見事に全て実際の不満につながった
、ということである意味衝撃的なものでした。

「属性別」というだけでもライブの幅を狭めることになる上に、
「ユニット推し」は更にそれを強固にし、結果としてセトリの柔軟性はなくなり、
地方2公演+SSA1公演の計3公演合わせてもソロは一人1曲のみになる惨状に。

「テレビ番組」というテーマはユニット毎に美咲がモニターに登場することで
ライブのテンポを激しく損ね、立ったり座ったりが忙しくなると同時に、
テンションの維持も難しくする、ということで百害あって一利なしでした。

765歩譲って個性の異なるユニット毎のパートを繋げるために、
その「間」、モニター映像が必要だった、という擁護を認識することはできますが、
じゃあユニット推しなんてやめろよ、と言うだけで終わる話でもあります。

もちろん、そのユニット推しというのはグッズ販売等もしやすい、ということは
物販の項目で理解もできる、とはしましたが、結局のところライブの満足度を損ねる、
というのでは手段と目的が逆になっていると言っても差し支えない
でしょう。

それも含めて「商業的に成功」すればいい、というのがバンナムの結局の答え、
ということかもしれませんが、だったら速攻で売り切れるグッズの在庫をきちんと確保しろよ、
としかいいようがなく、やることなすこと全てがチグハグにしか思えません。

ライブ内容に話を戻すと、結局テレビ番組というテーマを活かせていたのは、
全体のトップバッター、そしてオオトリともなったピコピコプラネッツが「幼児向け番組」を
表現していたことくらいで、ミュージカルや朗読劇、人形劇、祭り、ファッションショーと
いったものもテレビとは無関係と言えますし、アンドロイドなんかは意味不明なレベル
です。

全て「音楽番組」として括ろうと思えばもちろんそうできますが、
そんなことは全ての音楽ライブで当然できてしまうもので、全く意味はありません。

そもそも全12ユニット中6ユニットは5thで披露済みだった、という事実も踏まえ、
たとえその6ユニットがB面曲を披露していないという事実もあったとしても、
SSAでのゲストの扱いも踏まえ、「やっていない曲をやる」「ノルマ消化」という意味が
全体の構成バランス以上に優先されたようにしか思えない、というのが
非常に残念で、このツアーの決定的な欠陥だった
と断言せざるをえません。

セトリ全体の粗、例えば地方公演で前半パートが両日同じ、ソロは両日で1回、
という構成も、声優的には2日連続出演が初めてだったメンバーもいる、という負担も
踏まえれば仕方ないという声もありますが、そんなことは1stや2ndでクリアしている
メンバーも複数いる中で、逆に失礼な配慮という事だってできてしまいます


観客側としては全公演参加できるとは限らないからSSA含めて同じ構成でもいい、
という声もなくはないですが、LVが充実している現状、アイマスライブは両日参加どころか
ツアー全通が前提にすら近い事を踏まえれば、的外れな擁護としか言いようがありません

BD全公演発売やDVの実施など、アフターフォローも必要以上に徹底しているわけですしね。

また、モニターの無駄な映像については今更述べるまでもない重大な欠陥としても、
地方公演でカバーを2曲担当したユニットとそれ以外のユニットの差、
そしてSSAでのカバー曲差し替えの有無の差、という問題も結局理由は不明で、
ピコピコプラネッツをオオトリに持ってきた人類史上最悪の采配も含め、
「サプライズゲスト」を最低の使い方で浪費し、最低のライブをつくりあげた
かの4thライブさえも凌ぐ、「ミリオン史上最低の周年ライブ」となってしまったとさえ言えます。

各地方公演、そしてこのSSAで「39人フル出演」を実質2回叶えることができた、
その奇跡的な状況をこうして無駄にしてしまった、というのはあまりにも無残すぎます。

メンバー絞りに定評があった無能ディレクターが去り、「基本的には全員出演」が
叶うようになったとはいえ、種田さんや小笠原さんのような理由もあれば
(実際には小笠原さんは何も欠場はしていませんが)、斉藤さんの理由もあり、
今後も同じように39人出演が叶うとは全く限らない、というよりもその可能性の方が低い、
という現実をどこまで理解してこのザマとなってしまったのか
、本気で理解に苦しみます。

まぁ765ASにおいても本人たちのやる気があることを認知しながら、
加齢し続けて具体的なライブパフォーマンスに明らかに影響が出る領域になりつつある、
という現実を理解できていないのか、する気もないのか、何もやらずに放置しているのが
アイマス大本営なので、ミリオンにおいても何も理解しないし、できないのでしょう。

その全てが演出家であるJUNGO氏一人のせい、だとは言いませんが、
映画の監督同様に「最高責任者」なのがライブの演出家のはずで、このようなザマを続ける以上、
彼が降板するまでは彼に批判が集中するのも当然だし、必然
だとも思えます。
もちろん、そんな人物を起用し続けるバンナム自体が大問題なのは言うまでもありません。

ライブがダメならゲーム他で…と思いたくともそれすら厳しい、としてしまったのが
今回の6thライブでもあり、そのことがミリオン自体の未来を暗くしてしまっているのです。


曇りしかない空へ Fly high!!!

「ミリオン史上最低のライブ」であった4thも、ミリシタという明るい未来を最後に見せたことで、
ライブ前から漂っていた閉塞感、ライブ自体に感じた不満感は吹き飛び、
「終わり良ければ総て良し」ではないですが、気持ちは前向きになれました。

しかし今回は、ライブ自体が4th並み、あるいはそれ以上に酷い有様となり、
明るい未来さえも提示されなかった、ということで、状況は非常に悪いと言えてしまいます。

もちろんそれは、ミリシタが安定軌道に入っているから、ということもあり、
これまで実質封じていたASの扱いを解禁し、AS曲の随時追加、ソロ曲の追加、
新ユニットの登場、という形でこれまでとは違う展開もできていると言えばできています。

今回の発表でもあった玲音の登場は「ゲストコミュ」という新枠によるもので、
その枠にこれからまた新たなゲストが、となるのは確実で、そこにも期待は持てます。

そして39人同時ステージ、というのは当然一つの大きな期待であったわけで、
それが現実的に見えている、というのはもちろん前向きな話と言えます。

しかしながら、結局一つのプラットフォームに集中した話にしかなっておらず、
それを基盤、「ホーム」としてCD発売なども含めて多角展開している、とは言っても、
そのホームから足を延ばさなければ、現実問題として、新規層の獲得を含めた
タイトル自体の拡大、成長に直結するのは難しいというのが事実でしょう。
そもそもミリシタはゲームとして面白いとは全く言えないのですから。

>このツアーに限らず、あらゆる意味で常に何かしらの枷をつけられていたかのような
>歴史を刻んできたのがこのミリオンライブと言っても過言ではないと思いますが、
>だからこそ、それを乗り越えてきた先の物語を観たいと、そうも思えるのです。

>強く地面を蹴って長く助走をとった結果、たどり着いた、叶えた「夢」とは何か。
>その答えが見える公演になることを祈り、挑みます。

これは私がSSA公演前に「展望」の記事で書いた内容になりますが、
残念ながら「先の物語」「夢」は見えない、それがこのツアーの結末でした。
「Flyers!!!」で飛び出した空には雲しかなく、前は何も見えなかったのです。

それでも、その曇り空の中を39人ならば羽ばたき、光指す場所へたどり着ける、
そう感じられたのは、数多の制限によって縛られた今回のツアーでも
各ステージで、その素晴らしいパフォーマンスがあったからこそなのは言うまでもありません。
だからこそ、そんな39人を信じ、こんな運営体制であってもプロデュースを続けたい、
そう思えるのが、現在の私の心境で、スタンスになります。

現実が厳しければ厳しほど、運営が無能ならば無能なほど、
自分がプロデュースするアイドルをより輝かせたい、羽ばたかせたい、と思える事こそ
「アイマスのプロデューサー」ならではでもあり、ある意味神髄とも言えるわけで、
そう思えるという構造を生み出したこと自体がアイマスというコンテンツ最大の肝であり、
そうである以上、全てはバンナムの掌の上、というのが実際のところですが、
そんなことは10年以上前からわかっていて、分かった上で踊り続けているのです。

「アイマスは人生」、もちろん趣味というカテゴリーのなかであることは大前提ですが、
しかしそのカテゴリーの中で、笑い、泣き、怒り、悲しみ、苦しみ、喜び…そういった感情を
揺り動かされる、という事自体ができており、だからこそ「人生」とも言えるはずです。

曇りしかない空へ飛び出した39人と共に、そしてもちろん13人とも共に、
見えない未来へ突き進む、それが765プロのプロデューサーとして、
今私があるべき姿だと、そう思っています。

そう、何があろうとも、私が765のプロデューサーである、あり続けられる、
それができる源泉はまさにこうも言い換えられます。

永遠に続いてく情熱なんだ