アイマス8thライブツアー総括 声優編:前編

kage

2013/09/30 (Mon)

今回はライブのキャストである声優陣について。
言うまでもなく主役であり、彼女たちについて語らなければどうにもなりません。
というわけで一人ずつ、みていきたいと思います。


中村繪里子さん

説明不要のアイマスのセンターですが、今回のツアーはリーダー制ということで、
自身がリーダーを務めた名古屋以外ではかなり影が薄くなってしまっていたと感じました。
名古屋にしても、きちんとリーダーを務めていたはずですが、あまりにもそれが自然で、
当たり前過ぎて、それはそれで埋没してしまっていた
、と振り返れてしまいます。

そうは言っても名古屋でまさかの「太陽のジェラシー」を披露したこと、
これは今回のツアートップクラスのトピックだと言ってもいいはずです。
これが選ばれた理由としては、横浜までは「夏曲を前半に持ってくる」というセットリストで
あったから、ということがまず大きくあったのだとは思います。
しかしながら、今回のツアーでの披露には、他の意味があったのでは、とも考えられます。

アニメ化、そしてモバマスによってプロデューサーが増加したことは確実です。
しかしそういったP達は、もしかしたら「太陽のジェラシー」を知らないかもしれません。
アニメでも1話で春香が必死にCDを売るシーンはありましたが、それだけでした。

だからこそ、中村さんが「大事な大事な曲」というこの春香の初の持ち歌、これをみんなに
知ってもらう
、こういった狙いがあったのではないか、と考えることができるのです。

今回のツアー中に何度となく坂上さんは「10周年」に言及しました。中村さん自身も横浜で
これについて触れました。この「10周年」のライブがどこであるのかはまだわかりません。
しかしながら、それがもし夢の舞台「ドーム」であるならば、いや、そうでなくとも、
中村さんはきっとこの「太陽のジェラシー」を歌うのではないでしょうか。

恐らく「乙女よ大志を抱け!!」のほうが盛り上がるでしょう。「I Want」も意外性があって
いいとは思います。それでも、アイマスの10年の集大成である舞台で、ここまでアイマスを
引っ張ってきた中村さん/春香の最初の歌、大事な歌を歌わないはずがない
と思うのです。

もっと言えば、この10年(まだですけど)私たちが765プロのPをしてきたのは、中村さんに、
春香に、ドームで「太陽のジェラシー」を歌ってもらうためではないか
、とすら思えるのです。

765プロの、アイマスの大黒柱であるのはいうまでもなく彼女です。春香が一番、というP以外も
それは衆目の一致するところのはずです。765プロのPであるということは、つまり彼女と
ともに生きること、と言い換えてもいいくらい
のものだと私は思っています。

次の「2014冬SSAライブ」もほぼ確実に中村さんがセンターに立つでしょう。
「10周年ライブ」でも、センターに立つでしょう。そのとき、彼女はこれまで以上の輝きを
見せてくれるはず
です。今回の8thはそのための伏線としてもいい、それくらいの
勢いで、このツアーをまわったのではないか、と見えてしまいます。
もちろん8thが手抜きだったとか、そういう意味ではありませんが、これから先の、
「輝きの向こう側」を見据えてのツアーだったと、そう私には感じたのです。

ベストステージ:太陽のジェラシー(名古屋)


長谷川明子さん

中村さんがセンターなら、長谷川さんはエース。春香美希の立ち位置と、
全く同じように見えます。実際、ライブパフォーマンスという意味で、長谷川さんは
ダンス・ボーカル・ビジュアルいずれも最高のレベルで、エースに相応しい姿を見せてくれます。
連発された「マリオネットの心」についても、毎公演イントロでどよめきを発生させたのは、
言うまでもなく彼女のパフォーマンスへの期待が大きいからに他ならないでしょう。

自身では「緊張しぃ」と仰っていますが、傍目には全くそうは見えません。
常に堂々として、765プロを力強く引っ張ってくれています
特にそれが顕著だったのは、横浜の「inferno」と幕張の「We just started」でした。

「inferno」では浅倉さんと、「We just started」では下田さんと、それぞれデュオでしたが、
いずれも長谷川さんが強くリードし、相方を引っ張っていたように見えたのです。
ダンス等でまだやや劣るように見える浅倉さんはまだしも、先輩にあたる下田さんに
対しても、というのはもしかしたら失礼で、語弊もあるのかもしれませんが、
それだけ長谷川さんのパフォーマンスは圧倒的で、力強さを感じたのです。

今回、LTP新曲の「追憶のサンドグラス」がなかったのは残念でした。これを披露すれば、
たとえCD発売前で皆が知らない状態でも、会場を大いに沸かせてくれたでしょう。
しかし、それがなくとも彼女はやはり会場を沸かせてくれたわけです。
これから先も、中村さんと肩を並べて、アイマスを引っ張っていってくれる
そう信じさせてくれるには十分なパフォーマンスをこのツアーで存分に見せてくれたと思います。

ベストステージ:inferno(横浜)


今井麻美さん

センターでも、エースでもないながら、中村さん同様アイマスをここまで大きく引っ張って
きてくれた今井さん。中村さんと名古屋でリーダーを務めたわけですが、その後の会場に
おいても、ゲストの絡みなどで非常に目立つ場面が多く、ツアーを通じてのインパクトは大でした。

トークにおけるこのキャラクターというのは、もちろん元々の性分あってのものでしょうが、
ステージ用に誇張している、というのは当然あるんだとは思います。
それでも、それによってゲストがより馴染めるということがあるのならば、
その役回りというのはやはり大きな意味があって、欠かせないものなんだと思います。

パフォーマンスにおいては、もちろん「歌」が一番のポイントになってきます。
この「歌」について、「歌姫」という称号がときに揶揄の対象になってしまうこともあります。
若いメンバーの高い歌唱力をみれば、相対的に抜きんでたものではない、という評は、
もしかしたら間違っていないのかもしれません。

それでも、「聴かせる」歌という意味ではやはり圧倒的なパフォーマンスであり、
まだ他の追随を許さない、という雰囲気は十分にあるように感じました。

そういった意味で印象的なのは名古屋での「約束」。7thでそれこそ圧巻のステージと
なったこの曲ですが、今回はそれとは全く雰囲気が違う曲へと変化させました。
孤高の立ち位置から、765プロの仲間との絆を結ぶ流れを見せてくれた7thでしたが、
今回はその絆を我々Pと結ぶ、というパフォーマンスを見せてくれたのです。

会場のサイズということがあったにせよ、同じ曲をここまで違うものとして表現するのは、
決して簡単なことではないはず
です。そういった意味で、彼女のパフォーマンスとしての
「歌」はやはりまだ抜きんでており、これからもそうであると思わせてくれました。

ベストステージ:約束(名古屋)


仁後真耶子さん

今回私は仁後さんがリーダーを務めた大阪公演不参加のため、多くを語ることはできません。
しかし、少ない見せ場でも存在感は十分で、そのエネルギーは存分に感じられました。

「キラメキラリ」のパフォーマンスはもはや語るべきことはそう多くありません。
念願の生「ギターソロカモーン」もあり、そのクオリティは、圧倒的の一言です。

「愛 LIKE ハンバーガー」にしても、冬フェスに続いての若林さんとの息のあったデュオで、
今後の新たな定番曲となるのではないか、と思わせてくれるくらいのものでした。

トークにおいて少し気になった、ゲストとの絡みの薄さですが、これはこれで「らしい」の
かもしれません。「だるい子」で「やんないよ」が得意技ならば、これで十分
みんながみんな後輩を猫可愛がり、なんてならなくて当然で、むしろこれくらいの
距離感を見せてくれる人がいたほうが自然で、安心できるくらいですから。

所謂「アイマス声優」であり、それもあって多くのステージにこれまで立ち、
そのパフォーマンスを磨き上げてきてくれたのだと思います。

でも、だからこそ、その磨き上げた力をもっと別の形でも見せてほしい
「キラメキラリ」が一番盛り上がることは分かっていても、もっと挑戦の幅はあるはずです。
それが実際大阪の「きゅんっ!ヴァンパイアガール」であり「Slapp Happy!!!」で
あったはずです。そういった挑戦の姿勢を、もっと見てみたいんです。

「2014冬SSAライブ」においてもおそらく「キラメキラリ」はくるでしょう。
でも、それにとどまらない「挑戦」を他の曲で試してみて欲しいのです。

持ち歌とはいえ珍しかった冬フェスの「ゲンキトリッパー」、一歩間違えれば大変なことに
なっていたのは承知でも、あれはあれでやはり一流のエンターテインメントでした。

危険なことをして欲しい、なんてことではもちろんなくて、新たな魅力を見せてほしい。
私は仁後さんこそ真のエンターテイナーだと信じてるからこそ、こう期待するのです。

ベストステージ:キラメキラリ(横浜)


浅倉杏美さん

今回は横浜公演でリーダーを務めたわけですが、その会場がラストとなり、最大最後の舞台、
幕張公演に出演することはありませんでした。これは他の仕事があったから、という
明確な理由があって、決して人数調整なんて話ではないのは確かです。

浅倉さんは3年前、5thより長谷さんとバトンタッチする形でアイマスに参加しました。
そして今年の冬フェスに至るまでの2年半の間、各種イベントにトップクラスの出演率で、
必死に浅倉雪歩」を定着させるために、活動をしてきたんだと思います。

その冬フェスで「First Step」を歌い、彼女自身は「Second Step」を歩み始めたように
見えます。「アイマスステーション」の改編に伴う降板、イベント参加率の極端な低下、
そして今回の8thライブツアーの早々の離脱…。

彼女自身、アイマス参加以前から声優としてのキャリアがあって、アイマスに参加しなくとも
活躍はできたのではないかと思います。しかしながらこの2年半は、「アイマス漬け」と
いってもいいくらい、アイマスの舞台で多く活躍をしてきてくれました。

当然彼女のスケジュールなんてものは私は知りません。しかし、他の仕事をある程度
切り捨ててでも、アイマスに心血を注いでくれた
のだと、そう思えるくらいやってくれたのです。

もし仮に5thでの参加直後から現在くらいのイベント参加率であったとしたら、
彼女はとんでもないバッシングを受けることになった
でしょうし、
そうなったらそれはそれで仕方ない、と私は思えるくらいのことだと思います。
しかし実際はそんなことはなく、ここまで本当によく頑張ってきてくれたのです。

冬フェス以降、今回の8thに至るまでの低いイベント参加率。この状況であっても、
「他の仕事で頑張っているんだから仕方ない。そっちでも頑張って」と心の底から
言える
くらいにまで、彼女は「浅倉雪歩」を定着させてくれたんだと思います。

ステージに立った彼女には、クオリティ的にまだまだ他のメンバーには及んでいない
と思えるような点もあるにはあります。しかしながら、持ち前のビジュアルアピールを
武器に、浅倉さんだけの魅力というものを存分に発揮
してくれています。
「MOONY」しかり、「何度も言えるよ」しかり、「あずとい」と言われようがなんだろうが、
あの可愛さは他のメンバーにはない強力な武器となっているわけです。

今、彼女が他の舞台で輝いているということは、当然喜ばしいことです。
しかしながら、やはり私としてはアイマスで彼女の姿を観たい、これもまた本心です。

次なる大きな舞台、「2014冬SSAライブ」、彼女はきっとこの舞台に立ってくれると、
そう信じ、彼女の「Second Step」を見守りたいと思っています。

ベストステージ:MOONY(横浜)


下田麻美さん

千秋楽となった幕張のリーダーであり、センターに立った下田さん。
「黎明スターライン」や「おとなのはじまり」といった風変わりな曲を歌ったわけですが、
そのどちらでも会場を大いに盛り上げることができた、というのはひとえに下田さん自身の
高いパフォーマンス能力があったから
、ということに尽きると思います。

得意のモノマネこそ今回のツアー中は見受けられませんでしたが、「兄(c)、姉(c)」と
煽るいつものパフォーマンスなど、トークでも十分存在感を発揮してくれました。

亜美真美、一人二役という特殊なポジションは、他のメンバーとは全く違う苦労も
あったはずです。「2ndVISON」で明確に二人が分かれて以降はますますそれは顕著な
はずで、「MA2」も「生っすか」もちゃんと亜美真美別名義でやってくれています。
「それでもギャラはおんなじ」なのかどうかは知りませんが(流石に同じじゃないと
思いますけど)、これが非常に大変なことであるのは間違いないでしょう。

ライブにおける役割は確かに一人分の分量であって、決して二人分ではありません。
7thでの「SMOKY THRILL」→「自分REST@RT」→「スペシャルメドレー」なんて
ものもありましたが、あれはかなり特別なものだったと思います。
それでも、そのパフォーマンスは本当に亜美真美二人分であるかのように
思わせてくれるくらいのエネルギー
で、大いに盛り上げてくれます。

下田さんはアイマスの初期メンバーで、最年少。今でこそ年下のメンバーが増えましたが、
まだまだ若く、若手チームのリーダー的存在としてここまでやってきたようにも見えます。
歌やダンスにおいては、既に後輩メンバーのほうがよりハイレベル、ということはあるかも
しれません。それでもステージパフォーマンスという見方をするならば、まだまだ
後輩メンバーでは追いつけない
、というくらいのものを見せてくれているのです。

かつて「エージェント夜を往く」や「relations」で一世を風靡し、アイマス自体の
認知に多大なる貢献をした
という事実。あの頃のポテンシャルは衰えるどころか
さらに飛躍しており、「黎明スターライン」なんて難しい曲でも盛り上げてくれているのです。

それでも彼女ならまだまだ上積みできるし、してくれるはず。そう信じられるのは、
彼女にはここまで残してくれた確かな実績があるからです。そう、私をこのアイマスの
世界に引き込んだのは、他の誰でもない、亜美の、下田さんの歌声
なんです。
これがなければ私はここにいなかったのかもしれないのです。

この感謝の気持ちだけは絶対に忘れることなく、彼女を信じ、応援していきたい。
それこそ、亜美真美の二人分下田さんは応援しないといけません。

ベストステージ:おとなのはじまり(幕張)


後編に続きます。
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