第4話 自分を変えるということ Bパート

kage

2013/11/26 (Tue)

休憩中に熱心に台本を読む春香の姿からBパートはスタート。
手元にある缶ジュースからもそれぞれの個性が出ていて、いい感じ。

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Pは局内で千早を探し回るものの、見つからないために「帰ってしまったのでは」なんて
想像もしてしまうわけですが、気乗りしない仕事とはいえ千早もプロ。
流石にここで投げだして帰ったりはしないわけです。

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そして「蒼い鳥」を独り歌う千早を発見。歌声に聴きほれるPと、そんなPに気付かない千早
ここでやっとPは千早にとっての歌の大切さを理解するわけです。まだ完璧に、とはいきませんが。
それでも千早の気持ちを汲んで歌の仕事を取れるよう努力すると伝え、千早もそれを
きちんと受け止めてお辞儀で返すまでに至りました。パーフェクトコミュニケーションとは
いかないまでも、グッドコミュニケーションはとれた
、という感じでしょうかね。

そういうこともあり、心機一転で番組後半の準備する千早に対する、貴音のセリフが印象的。
さっきまでカエルのきぐるみを着ていた人と同一人物とは思えないくらいのオーラを放ち、
千早の頑なな心にも届くようなセリフを吐くわけですが、このあたりは貴音ならでは。
例えばあずさでも近いことは言いそうですが、多分あずさだともう一歩千早寄りの
セリフになるはず。直接的に言わないこの言いまわしこそが貴音らしさですね。
カエル姿とのギャップも含め、765プロにおける貴音の立ち位置が垣間見えるシーンです。

そこに春香も駆け寄り、千早の失態をきちんとフォローする形に。それに対し、千早
春香に対してしっかり自分の事も、感謝の気持ちも伝えられる。こういった関係性にこそ、
765プロの持つ雰囲気というものがあらわれる
んですね、

というわけで番組後半戦スタート。早速ミスしてしまう千早ですが、それを春香がしっかりと
カバー。言ったそばからではあるんですが、逆にこれで先の会話も活きる流れになっています。
ちなみにハム蔵はギャグ描写とはいえ、衛生的にどうなのよ、という感じですね。

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そして再びビーチフラッグタイムに。前回のリベンジに燃えているであろう千早が見事な
スタートダッシュを切ったのに対し、どういうわけだか出遅れた。まぁ、どんなに気合を入れよう
とも普通ならばのほうがスピードは上なはずなので、こうしたハンデ的描写をつけざるを
えないのは仕方ない
ところ。その代わりに、も華麗なジャンプアクションを見せてくれます。

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という流れで千早が勝利するわけですが、ここで千早はこの回どころかこれまでアニメで一度も
見せたことのない笑顔を見せます。このあたりからもP、そして他のメンバーとの会話による
心境変化の大き
をというものがきちんと見てとることができますね。

そして番組お決まりのセリフを言う、という流れになるわけですが、ここでやけにマジな貴音
ポイント。千早にとってここで一皮むける、ということが非常に大きなことであるということを
理解した上での本気っぷりだとは思うんですが、流石に気合が入り過ぎな感も…。

とにかく千早は無事「取ったゲロー!」をかまして、ドリアンをゲット。ここからの千早はかなり
表情も柔らかくなり、そういう意味では貴音の本気っぷりにも意味があった
と感じられます。
そんな中で料理が苦手な千早が指を切ってしまう描写も大事なところですね。

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さて料理は無事完成し、審査結果は&貴音の勝利に終わるわけですが、まぁどっちが勝とうが
基本的にはどうでもいいことだとPも含めた5人とも思っているはず
です。
描写的には料理が苦手な千早のいるほうが不利だった、というわけで、ここで千早達が
勝つのも少し不自然なので、そのあたりは妥当性を持たせた結果かな、と言う感じ。

そして番組Dも番組後半から盛り上がったというこの結果を受け「765プロのファン」になったと
言ってくれます。小さな仕事でもこうして評価されることで、次につながっていく。Pの言っていた
ことも、ちゃんと現実になっていく、というわけですね。低ランクで増えるファンが少ない
仕事でも、それを積み上げてランクアップしていく、これこそがアイマス
なのです。

番組終了後は5人で歩いて帰るというシーンに。このあたりはまだまだ低ランクの証ですね。
そしてそこで千早春香に謝罪するわけですが、春香はナチュラルにそれを流します。
この自然さ、嫌みのなさというのはひとえに春香のキャラクターあってこそ
こういうのをあざといなどとは決して言ってはいけないシーンです。

しかしそんな春香に対し、表情を曇らせ、言葉を詰まらせる千早。Pが甘いものを皆に
御馳走する、という流れにも乗らず一人帰宅することを伝えるわけですが、これは難しいシーン。

春香達やPとの関係性が深まったこの流れなら、千早が一緒に行くことも十分考えられるわけ
ですが、そうはなりませんでした。これについては、後に本当の千早回があるから、
というメタ的な話は置いておいても、色々と考えられる可能性は出てきます。

一つは春香の眩しい笑顔にあてられて、というところ。自分には持てないその明るさに、
千早自身が気遅れのようなものを感じてしまった、というところでしょうか。これは妬みとか
そういったものではなくて、純粋に「敵わない」と感じてしまった、ということです。

あるいはテレビ番組という特殊な空間で思わず熱は上がったけれど、終わってみたら
平熱に戻ってしまった
、というところ。もちろんPや春香達との会話は残るわけですが、
それをもってしても平時のキャラクター性を揺り動かすものにはならなかった、という感じです。

実際にはこの二つを軸に、色々な考えが合っての末の結論だと思いますが、なんにしても
このシーンはPのプロデュース力の至らなさをあらわす描写としても機能しているわけです。
2話、3話において伊織雪歩に対してはパーフェクトコミュニケーションを成功させましたが、
千早に対してはそうはいかなかった。グッドコミュニケーションではあったわけですが。
もっとも、ここでパーフェクトをとるにはどうすればよかったのか、というところは非常に難しい。
多分パーフェクトなんかないので、一種の無理ゲーなんですが、ただ、指を切ってしまった
千早に対し絆創膏を差し出せた、というところは非常に大きいポイントだと思います。
この場では何も起きなくとも、ちゃんと信頼にはつながっていく、そういった気遣いだからです。

また、ここでPは千早の家庭環境に対し「何も知らなかった」というわけですが、ここも直接的、
そして間接的に千早とのコミュニケーションが完璧ではないことをあらわしているわけです。
千早との真の信頼関係を築くことはまだできていない、ということですね。
そしてこれは千早回」は今回だけではない、ということをも示唆することになっています。

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そしてエンディング曲は「蒼い鳥」。第1話、そしてこの4話でも劇中で歌っていた
千早の代表曲で、その印象は新規層にも非常に強いものとなったのではないでしょうか。
エンディングでは帰宅シーンと帰宅後のシーンが背景に描かれるのですが、
その寂しさもまた、千早にはまだ「次」があることを間接的に描写しているわけです。
また、この「蒼い鳥」はアニメ用の新アレンジということで、その寂しさをより際立たせる
バージョン
となっていて、その雰囲気と言うものを強く感じられるようになっています。


楽曲の新アレンジも含め、ここまで徹底した千早の描き方については、それこそ「優遇されて
いる」と言われても仕方のないところ
でしょう。実際、後半にまた千早回はあるわけですし。
このあたりはアニメがどうこうというより、アイマス全般の話で、非常にナイーブなところ。
「13人を平等に」という考え方からは外れ、私としても望ましくはないのですが、ただ嫌かというと
それほどでもない。春香がセンターで、美希がエースであるならば、千早はヒロインですから。

だから「13人を平等に」があるにしても、旧来のPからは不自然さは感じない描き方のはず。
まぁそれも好き嫌いがあるはずで、やっぱり難しいところではあると思うんですけどね。

なんにしても、伊織雪歩とはパーフェクトコミュニケーションをとってきましたが、
Pはここで初めてそれを逃してしまうわけです。何もかも順調にプロデュースしていける、
なんてほうが不自然なはずなので、ここで一旦そういった回があるというのは、
より自然で、ストーリーの流れとしてもメリハリがつき、うまい描き方になったと思います。

キャラクター自身の内面的変化が大きいのは雪歩千早、そして美希美希はまたあとで、
ということで、雪歩はうまくいき、千早はうまくいかなかった。キャラクターの性格も含め、
こうした描き分けはあってしかるべきで、それがなされたのは非常に評価できるところです。



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