第7話 大好きなもの、大切なもの Bパート

kage

2013/12/03 (Tue)

Bパートは妹弟たちと伊織が待つ食卓にやよいが大盛りのもやしを持って
参上するシーンからのスタートします。

そう、予告通り「もやし祭り」が始まるわけですが、伊織はかなり不審そうな顔。
そもそも伊織はもやしなんて食べたことがあるのかさえ怪しいですしね…。

そしてやよいが準備を始めたタイミングで、がテレビをつけますが、勝手に人様の
家のテレビをつけるというのは結構マナー的にダメだと思うんですが…。
奔放なだからこそ、かもしれませんが、だってもう少し常識があるはず。
もちろん、それに伴う停電、というネタを出すための演出であることは十分わかるんですが。

さて、テレビをつけたときにやっていた番組は「ヤキニクマン」。アイマス世界において
子供たちに大人気のアニメ番組で、亜美真美も大好きな番組ですが、そこにさりげなく
「ブンタ」「アシゲ」「モニョ」という、R4U時代につくられたキャラクターが登場
こういった細かいネタからも、アイマスが積み上げてきた歴史の重みを感じられます。

というわけで停電がありつつも「もやし祭り」を高槻家とは楽しむわけですが、
伊織は箸を付けられない様子。それでもやよいに勧められたために食べてみたところ、
その表情は一変。普段A級どころかS級グルメばかり食べているであろう伊織にとって、
B級どころかC級、下手したらD級の「もやし祭り」、さぞかし新鮮な味がしたのでしょう


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また、味噌汁にもさりげなくゴーヤが使われており、を喜ばせることにも成功。
しかし、そもそもは自分で沖縄料理をご馳走する、とか言っていたはずでは…
やよいの気遣いと同時に、のいい加減さが感じられてしまうシーンとなってしまっています。

そしてやよいは自然な形で伊織に「毎日来てくれたら」と思わず言ってしまうわけですが、
長介としては面白くない表情。自分の日ごろの手伝いが足りていない、と言われてしまって
いるのも同然ですからね…。さらにタイミングの悪いことに、浩二が長介のもやしに
手を出してしまったために、思わず叩いてしまいます。そしてそれに対するやよい
「叩くことないでしょう。浩二に謝りなさい」のお叱りが飛ぶわけですが、この口調は
765プロにおけるやよいからは絶対に聴けない「お姉ちゃん」としてのやよいのもの


亜美真美に対してもお姉さん振ろうとする姿はありますが、ここまでの厳しい口調は
まずありえないわけで、姉弟だからこそ、というシーンで、異様なまでの生々ささえ感じます

さらに反論する長介に対し、「一番お兄ちゃんなんだから」と返すやよいきょうだい関係に
おいて「お兄(お姉)ちゃんなんだから」は一種の禁句
であるわけですが、そこまでやよい
頭がまわらない様子。というよりも、自分自身が「一番お姉ちゃんだから」頑張っているわけで、
それを当然と思っている節もある感じ
。このあたりは家庭によりけりでしょうが…。

実際長介も普段はそれを意識して頑張っているようですが、今回はここまで溜まった
フラストレーションもあって、「好きなアイドルなんかやってくせに」「姉ちゃんなんか嫌いだ」と
爆発し、思わず家を飛び出してしまうことになってしまいました。

それに対してやよいは呆然。普段はこんなことないからこそで、そのままもやし祭りを
続行しようとする姿は、痛々しさを感じる以外の何ものでもなくなってしまい、また心配する
対しても敬語ではなくてタメ語で返してしまう
あたりも、動揺の大きさをうかがわせます。

そして食後も一向に帰ってこない長介に対し、「ショック」と口にするやよい。しかしそれに
対し「多分本心じゃない」と長介の言動を鑑みてのフォローを伊織がするわけですが、
伊織にとっては兄弟が「アイドルを応援」する姿が非常に印象的に映ったのでしょう。
自身の兄達は応援などしてくれていないわけですからね。一方のは動物に例えてすぐ探すよう
促すわけですが、これはちょっとどうなのよ、という感じ…。「大切な家族に何かあったら」と
いう言葉もあって、そのあたりに説得力が生まれたのは良い感じですけどね。

というわけでやよいが長介を探しに外へ、伊織は他の妹弟達のお守で家に残ることに。
そこで伊織はPの言葉を思い出し、「念のため」Pに連絡し、やよいの元にPが駆けつけます。
そこでPがやよいにかける言葉、「必ず見つけるから」はやよいにとって非常に心強いものと
なったでしょう
。たとえ伊織が自分より年上であったとしても、同年代であることに変わりない
わけですが、大人であるPからのこの言葉というのは全く別。Pとアイドル、というよりも、
大人と子供、という意味でここでは非常に大きな価値のあるコミュニケーションになったはずです。

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一方の伊織はかすみ達を寝かしつけるわけですが、中々うまい感じで布団に入れることに成功
しています。子供たちとの遊びがやや苦手っぽかった伊織ですが、すっかり馴染んだ感じですね。

そして伊織はPに再度電話。「まだ見つからない」と返すPに対し、一瞬躊躇しつつも、
ハッパをかける形で叱責。このあたりは伊織ならではのやり方ですね。呼んだら実際に
駆けつけてくれたPに対する感謝と敬意はこの時点でもあるはずなんですが、それを
ストレートには表現しない、できない
。その気持ちをこう表現するのが伊織、というところです。

さてPとの会話で「家の中」というヒントを得た伊織は長介を物置の中から発見します。
そしてここからの伊織と長介の会話が非常に印象的なもの伊織からすれば「友達の弟」、
長介からすれば「姉の友達」、こうした微妙な距離感だからこその会話ですが、同意を
求める長介に対して「わからないわ」と切り捨てるのも伊織ならでは、というところ。

実際にはもちろん切り捨てたわけではなくて、ハッパをかける意味が多大にあるんですが、
こうしてみるとPに対する対応と長介に対する対応、やり方はあまり変わらない感じですね。
もちろん、中身は違っていますけれど。そしてやよいのプライドについて伊織は語り、
その言葉は長介にも響くわけですが、後の10話があることを考えると、中々…
この時点では非常に良い話となっているんですけどね…構成ミスとしか思えない感じです。
それはともかくとしても、これだと長介は伊織に惚れちゃいそうな感すらある流れなんですよね。
それはそれで中々面白そうな話ですが、妄想の域は出ない話でもあります。

そしてやよいとPとともに自宅に駆け付けて帰宅。長介と抱き合うシーンは伊織
でなくとも思わず涙ぐんでしまうような、綺麗な演出となっています。

その後、伊織はPとともに帰路につきます。ここのPに対する伊織の態度も
電話のときと変わらないものですが、対面なことでそれがより強く出ている感じですね。
なんにしても、伊織からPへの信頼がまた強まった、とうことは確実に言えそうです。
また、竜宮小町結成によりPと伊織との距離も少し離れてしまうのでは、という雰囲気も
あったように思われましたが、この描写でそんなことはない、ということが描かれたという
こともあり、そういった意味でも些細ながら非常に大事な場面だと言えそうです。

さて、その翌日だと思われる高槻家の朝。普段はやよいに起こしてもらっているであろう長介が
朝から自分で起きており、やよいが驚くというシーン。「プライド」はそのまま伊織
受け売りではあるんですが、その姿にやよいは「頼もしい」と感じるわけです。

そして最後はやよいの「朝ごはんできたよー!」でエンディング入り。曲はそのまま
「おはよう!!朝ご飯」へと綺麗に流れていくわけです。バックに流されるのも、やよい
仕事姿でもありつつ、やよいの姉弟たちとの姿も描く、という、この7話にこれ以上なく
相応しいシーン
。最後のやよいの満面の笑みも美しいものです。


さてこの第7話、竜宮小町結成の6話の直後ということなんですが、その竜宮小町の
話はほとんど関係ない、やよい回が展開されたわけです。やよいについては家族の存在が
そのパーソナリティーにとって非常に重要なわけですが、それを真正面から描き切った

ということで、個人回としては非常に素晴らしい出来になったものだと感じられました。

一方で、Pとの信頼構築という意味では、長介探しを手伝ったとはいえ、あまりそこに重点が
置かれたものとして描かれませんでした。しかしそれはそもそもやよいは基本的に、全面的に
Pを信頼するようなタイプであるために、そこを描く必要がなかった
ことのあらわれでもあります。

また、伊織についても見せ場が多く、活躍度から言えばやよいをも上回るくらい。
伊織については2話で個人回を終えているわけですが、竜宮小町結成後、改めてPとの
関係性を描く必要があった
ので、やよいおりにかこつけてここで描いた、という感じでしょう。
竜宮小町のプロデューサーは律子であるわけですが、Pと竜宮小町メンバーとの関係性が
これまでとは大きく変わるようなものではない、ということを示す必要があるはずですからね。

もちろん、2話で描ききれなかった伊織の魅力を補足的にここで描けた、と言う意味でも
非常に上手い構成
で、やよいおりでありながらも、その関係性だけに捉われず、二人の魅力を
同時に表現する、ということができた、非常に完成度の高い回だと言えるでしょう。



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