第10話 みんなで、少しでも前へ Bパート

kage

2013/12/09 (Mon)

さてBパートはやけに安っぽい弁当であることを伊織がPに指摘するところから
始まります。ここでやよい伊織の隣にいるはずなんですが、綺麗に画面からは
ハズれ、全くその表情をうかがうことができない
、という見せ方となっています。

そんなときに、陣中見舞として876プロの絵理が差し入れを持って登場する、
というサプライズが。絵理「覚えてていただけましたか?」は765プロのメンバーと
いうよりは、視聴者であるP達に向けて
、そして「私たちの出番はもう終わったので」は
DS展開自体がもう終わってしまった
、という風にもとることができるものとなっています。

いずれにせよ、この876プロについては説明らしい説明は一切なく、どういう立ち位置かも
不明、というところなんですが、これこそまさにスターシステム、といえるものでしょう。

さて、昼休憩後最初の競技は借り物二人三脚、ということなんですが、ここでも伊織
組むこととなっており、険悪ムードは続行。途中変更ができないのはともかくとしても、
なぜPはこの組み合わせにこだわったのでしょうか…完全なバッドコミュニケーションでしょう。

そしてそんな状態で競技に出てしまったがために、が膝を怪我するというアクシデントが
発生。そこに嫌味を言いに来た新幹少女3人のうちの一人、のぞみがに一目ぼれ、
というシーンがあったりもするのですが、とにかくの負傷というのは765プロにとって
大きな打撃となってしまい、最後の全員リレーにも暗雲が立ち込める展開となります。

そんな中、表情が暗いままのやよいに最初に声をかけたのが貴音。何を考えているのか
わからないようでいて、ちゃんと周囲に目をやり、気を配っている、そんな貴音の姿勢が
あらわれたシーンだとも言えるでしょう。そしてそこに伊織がのっかり、
追求することでやよいがその胸の内を暴露する、という流れとなっていきます。

さらに泣きだしてしまったやよいの姿を見て、「ボクも出るよ」と力強く立ち上がるのは
いくらなんでもカッコ良すぎる…としか言いようがないシーン。雪歩美希、のぞみで
なくともこの姿を見れば誰もがノックアウトされるであろう、圧倒的な勇ましさを感じます。

そしてPからこだまプロに物申しに行ったのか、それともこだまプロ側から呼び出されたのか
判然としませんが、Pとこだまプロのプロデューサーと一騎討ち、というシーンに突入。

いかにもな業界人的態度のこだまプロPに対し、目の前で事務所に電話をかけ、社長に
つなげる、というやり方は非常にうまいところ。765プロの最高責任者の意見をとることで、
現場の一判断ではない、という姿勢を見せ、こだまプロPに前面から立ち向かいます。

そしてそれを独り言で愚痴りながら歩くこだまプロPに対し、待ち伏せしていた伊織
逆に脅しをかける、という場面に。本来であれば絶対に伊織は「水瀬」の名前を使って
相手を威圧する、なんてことをしない
はずなんですが、この禁じ手を伊織は使ったわけです。

これはそれほどまでに伊織がこの件に対して怒りを覚えている、という証明であり、自身の
プライド以上にやよいが、765プロが大事
である、ということをあらわすものでもあります。

それにしても、水瀬グループの実質傘下にアイドルを抱える芸能事務所がありながら、
伊織の父は伊織を傘下では全くない765プロに入れさせた、ということになるわけですが、
このあたりの事情というのも伊織と父との関係性をうかがわせるものだと言えそうです。
もっとも、こだまプロなんてもの自体はアニメオリジナルの後付けに過ぎないんですけどね。

さて、競技に戻って最後の種目は対抗リレー。ここからは「L・O・B・M」に合わせて
熱いレースが展開されることとなるわけです。

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765プロのトップバッターは間違いなくに次ぐスピードの持ち主であろうとなるわけ
ですが、4話同様謎の出遅れを見せます。これはもちろんその後の追い抜きシーンの
演出のためなんでしょうが、こうも続くとの反射神経が悪いのでは、なんて思えてしまいます。

そんながバトンタッチするのは貴音。これもまたひびたか、というところでしょうが、
貴音は非常に良い姿勢で、リードを保ったであろう状態で駆け抜け、雪歩へとバトンタッチ。

その雪歩はやはり足は遅いようで、こだまプロに抜かされてしまう、という展開に。しかし続く
美希がそれをすぐさま抜き返し、再びトップに返り咲き、かと思いきや次のあずさで一気に
ごぼう抜きにされてしまう、という形に。激しいデッドヒートが繰り広げられている感じですね。

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しかしその遅れも亜美真美の息のあったバトンパスもあって取り返し、追いつく展開に。
続く春香は「頑張らなきゃ」と気合を入れますが、やはり目立つところもなく、混沌とする
レースのど真ん中を駆け抜け、千早へバトンパス。その千早は結構足が速いようで、
トップでやよいへとバトンパスしたようなんですが、やよいが一気にごぼう抜きにされて
しまい、万事休す。挙句の果てには目に涙をためて歩く形になってしまう、ということに。

さてこのシーン、非常に難しいところです。そもそもやよいは基本的にダンスタイプで、
足が遅いなんてことはないはず
。しかしこれについてはまわりのアイドルが皆年上で、
基本的な身体能力に差があるということ、そして気落ちした状態でしっかり走れないこと、
というあたりを考えればまだ納得のできる描写ではあります。しかし、抜き去られたことで、
ひかりの言葉が事実となってしまったと感じたのか、歩きだしてしまった、この描き方は
さすがにやよいを見くびり過ぎではないか
、という風に感じずにはいられません。

いつも元気なやよいですが、結構打たれ弱いところもある、それにそもそもまだ14歳の
少女である、というところはわかります。ただ、他のみんなの頑張りをここで無駄にして
しまうような行為に及ぶほど、やよいのプライドは情けないものではないはず
なんです。
そもそもこのアニメの7話で「やよいのプライド」についていい話があったにもかかわらず、
こんな姿を晒してしまっては、その話自体が台なしになってしまう
こともあるはず。

にも関わらずやよいをこう描いたのには、もちろん最後のの発奮材料、という大きな
理由があるのでしょう。しかしその理由を差し引いても、やよいをこう描いてしまったのは
どう見積もっても評価はしづらいところ。やよいのパーソナリティー自体に深くかかわる
ところで、なんとかここを上手く描いて欲しかった
ものですが…残念なシーンです。

とにかく、そんなやよいに発破をかけるのはやはり伊織。前を走る走者とかなりの差が
あるにもかかわらず、一人とはいえ抜き去る伊織の身体能力はやはり侮れないもので、
さらにその先をに託す、というシーンはここまでの喧嘩があったからこそ映えるもので、
非常に美しい描き方
。お互いを認めあっているからこそ、普段は真正面からぶつかる
いおまこの、ここ一番のこのコンビネーションというものは非常に素晴らしいものでもあります。

そしてそのは一気に前方数人をごぼう抜き、ひかりに続く2位へとつけるわけですが、
そこではが声援を送るシーンも描かれ、DSのシナリオを彷彿とさせるところでもあります。

また、黒井社長がここで初登場。慌てふためくこだまプロPを「小物が」と嘲笑し、
こだまプロは765プロのライバルたりえず、961プロが今後強敵として立ちふさがる、
ということを匂わせるような演出
を見せてくれます。

さて、はやはり足を痛め、ひかりとの距離を詰められなくなってしまうわけですが、
やよい伊織たちの声援を受け、雄叫びを上げながらの怒涛のラストスパート。
ビデオ判定の結果、見事に勝利を収め、やよい亜美真美が飛んで抱きつくシーンに。
まぁ最後の走者は何百メートル走ったのやら、ということも感じなくはないんですが、
の驚異的なイケメンっぷりが発揮され、非常に見事なゴールシーンとなったわけです。

ちなみに確認すると、765プロの走者の順番は以下の通り。

1.
2.貴音
3.雪歩
4.美希
5.あずさ
6.亜美
7.真美
8.春香
9.千早
10.やよい
11.伊織
12.

そして彼女らのスピードをレベル分けすると以下の感じになるでしょうか。

最速:
次点:美希千早貴音
早め:亜美真美伊織
普通:春香
遅い:やよい雪歩あずさ

こう見るとまぁ、うまくバランスをとった順番になっているのかな、という感じですね。

また、リレー後すぐに新幹少女のギャグシーンも入っていて、彼女たちは決して
憎むべき存在ではない
、ということが改めて描かれているのはいいシーンだと思います。

そして優勝した765プロを見ての876プロの感想というものもまた、印象的。外部の人たち
から765プロの結束力が語られる、というのは実は非常に難しいシーンであるはず
なんですが、
876プロだとそれが容易にできる、ということで、876の存在意義というものも感じられ、
そしてもちろん765プロの結束力の強さ自体も客観的に感じられる、うまい見せ方ですね。

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そして最後は伊織お得意のツンデレがに対して発揮される、というシーンで、エンディングへ。
それにしても最後の写真、その伊織を差し置いて、やよいの真横、ほぼセンターに入る
春香のセンター力
、これはやはり侮れない感じですね…。

それはともかくとして、エンディング曲は「GO MY WAY!」。言わずもがなのアイマスの代表曲が、
876プロとの共演バージョンで歌われ、背景絵の祝賀会シーンでも876プロが参加している、
という形で描かれていて、非常に楽しそうな雰囲気が伝わる、素晴らしい描き方です。

一体どこで出てくるのか、と身構えていた「GO MY WAY!」はこうして非常に適切な場面で
使われ、非常に納得のいくものとなったことに対し、非常に嬉しく思いました。


さてこの10話、7~9話と続いた個人回とは異なる全員回なんですが、フューチャーされたのは
やよい伊織、そしての3人。うちやよいは前述の通りあまり良い描き方もされなかった
わけで、実質的には伊織の二人の回だったと言っても過言ではないでしょう。

伊織については2話で早々に個人回を終え、そこで描写不足を感じたものの、7話でも
しっかり描かれ、そしてこの10話でもまた見せ場があった、ということで、伊織というキャラの
魅力はこの3話分で十二分に描かれた
のかな、ということを感じられます。

一方のは個人回はまだで、3話ではそれなりに見せ場があったものの、今回はより
大きく描かれた感じ。リレー出場宣言や、そのリレーのラストスパートなど、この上なく
カッコよく描かれたこともあり、少なくともの一側面はしっかり表現できている感じです。

またこの回自体をもう少し俯瞰的にみるならば、新幹少女を始めとする芸能界、アイドル界
自体がきちんと描かれたという意味で、非常に価値があるもの
であり、あるいは876プロが
登場するということで、既存のPを喜ばせる演出もできていて良かったのではないかと思います。

この回がこのタイミングできたというのは、竜宮小町とそれ以外のメンバーの対比を描きつつも、
765プロ自体の結束力には何ら影響を及ぼしていない、ということを表現するためであり、
ここしかない
、というものだったのだと思います。また伊織の二人で竜宮小町とそれ以外の
メンバーというものについて、描いた、という見方もできたりするわけですね。

この10話、やよいの描き方というところの不満は大いにあるわけですが、それを補って余り…
ありはしませんが、それはそれとして、しっかりとその役割は感じられる回だったと思います。



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