第12話 一方通行の終着点 Aパート

kage

2013/12/12 (Thu)

以前プロデューサーと交わした会話から、
「頑張れば、竜宮小町に入れる」と信じていた美希は、
律子によってそれが誤解だったことを気づかされる。
目標を失い、やる気を失くしてしまった美希は、
765プロ感謝祭ライブの練習にも、本番用の衣装合わせにも顔を出さなくなってしまう。
自分の不用意な発言が、美希に期待を持たせてしまったことを反省したプロデューサーは、
必死に美希を探すが…。



12話は11話のラストで描かれた美希律子の詳細な会話シーンから始まります。
正論を話す律子に対し、失望をはっきり出してしまう美希、というところなんですが、
美希の竜宮小町への想いというものを律子は理解できていない、という感じですね。

これは別に律子が悪いわけではもちろんなくて、美希の考え方がやはり少しズレている、
というべきでしょう。美希にとって、765プロでアイドルとしてきちんと活躍できることは、
イコールで竜宮小町入り
、となってしまっている、ということがあるのだと思われます。
逆にいえば、竜宮小町入りできない=アイドルとして活躍できない、という風に。

実際にはもちろんそんなことはないわけで、そんな風に考えてしまう美希が幼稚、といえば
それまでなのですが、これについてはP、律子、社長らのフォローが根本的に欠けていた、
という見方もできるわけです
。竜宮小町の3人が選ばれたことに対し、他の9人は
選ばれなかった、これについて全員が納得いく説明ができていなかった、ここが問題でしょう。
3人はスター路線にのり、他の9人は以前と変わらない状況なわけですしね。

これについて、普通であれば9人は竜宮小町に嫉妬等の感情があってしかるべきで、
真美なんかそうでないほうがおかしいのですが、そういうシーンは全くない。
これについては彼女たちのお互いに対するリスペクト、団結力の高さ、高潔さを描いていると
言えば聞こえはいい
ですが、実際のところはそんなものを描いてしまうと、ドロドロの
展開にしかなりえなく、アイマスとしてありうべきものでは全くなくなってしまいます。

だからこそ、ゲームもですが、このアニメでもそんなものは描いていない。彼女たちを
美化し過ぎているようにも感じますが、そうせざるを得ない
、といったところになるでしょう。

しかし、それについてやはり一悶着あったほうが、シナリオ的にメリハリがつく、といった
ところもあって、そこで抜擢されたのが美希なのかな、と。SP時代のこともあってか、
美希はこういうときに動かしやすいキャラクターになっている事もあるのだと思います。

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さてその後美希はレッスンを欠席するようになってしまったわけですが、それについて
春香達は当然心配をすることになります。そんな中、だけが非常に楽観的な感じ。
この描き方は、一見前回11話の春香と似たような感じにも思えますが、それよりはもっと
説得力に欠ける感じで、他のメンバーに対する求心力が全く感じられない
ものとなっています。

半端に春香と似てしまっているだけに、そのセリフの重みというものが比較できるようになって
しまっていて、の株がまた下がるだけ、という感じとなっていて、非常に厳しい感じですね。

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美希については、Pと律子が話し合うことで、その欠席理由に思い当たる節がでてくる
わけですが、それは他のメンバーには説明できないものとなっており、歯切れの悪い
ことしかいえない、ということに。そんな中、「家から連絡があるはず」なんてセリフも
出てくるわけですが、本来であれば家族に連絡、というのは最優先でやるべきことのはず。
彼女達個人を一社会人としてリスペクトしている、といえば聞こえはいいですが、かなり
不自然な感じもあります。ただ、これについては、メタ的な意味で、家族という存在を
必要以上に前に出さない
ことが徹底されているからこそで、まぁ仕方ないところかな、と。

そんな中、千早は「美希には美希の事情がある」として、千早なりに他のメンバーに
ハッパをかけるような発言をします。ただ、その後の表情は暗く、春香も心配そうに見つめる
様子がうかがえます。これについては、千早が意図して他のメンバーに働きかけた、というより
個人主義的な意味合いでの発言で、そしてそれは千早には「千早なりの事情」というものも
また存在する、ということを匂わせるもので、それを春香が嗅ぎ取った
、という感じでしょうか。

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さてPは何度も美希に電話やメールをし続けており、美希が「おさかなやさん」にいるときに、
やっと電話を取ってもらえることとなります。そこでの会話の美希というのは、非常に幼稚で、
コドモそのものなわけなんですが、それに対しPは叱りつけることしかできない、という形。
これではこの状態の美希の心に届くはずもなく、バッドコミュニケーションに終わります。

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そしてその電話を聞いていた小鳥がPに美希の心情について、小鳥なりの解説を展開。
「15歳のオンナノコ」が「間違っているとわかっていても感情的に動いてしまうこともある」と
いうあたりは、かつて自分が「15歳のオンナノコ」であり、その時期をとうに過去のものと
している大人の女性ならではの意見
、という感じ。これが仮にあずさでも似たようなことは
言いそうですが、言葉の重みがまだ足りず、小鳥ならでは、というところでしょう。

一方でPからしてみれば、美希(達)をプロとして、ある意味対等の一社会人として見ている
節があり、それはそれで良い姿勢でもあるとは思うのですが、ここではそれが逆効果

という感じに。彼女たちへのリスペクトは当然大事で、評価すべき姿勢ではあるわけですけどね。

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さて美希を除くメンバーが、ライブの衣装のサイズ合わせをする、というシーンに。ここでは
当然のごとくみな嬉しそうなのですが千早までも非常に嬉しそうなのが印象的

しかしここでも美希は不在、というところで、雰囲気がやや暗くなってしまうのですが、
そこを春香が天然のネタ発言でフォロー、という形に。これぞ春香、というところですね。
また、ここではのツッコミもきちんと活きていて、それなりに良い描き方かと。

その頃、美希は一人で街中を気ままに遊び回る、というシーンに。ここでのBGMである
「ふるふるフューチャー」は歌詞的には少しズレていますが、曲調的には休日の美希
過ごし方をそのままあらわしているようなこのシーンにピッタリのもので、ベターな選曲
かと。

そんな美希の過ごし方というのは、一人でプリクラをとったり、男達にナンパされたりと
いうところなんですが、ところどころで765プロを、竜宮小町を思い起こすことが起きてしまい、
純粋には楽しめない感じ。美希の揺れる心情をしっかりと描いているシーンとなっています。

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また同じ頃に、Pと律子はライブ会場の下見をしており、そこでPは「美希にもこのステージに立って
もらいたい」という力強いセリフを放ちます。この姿勢こそ、Pにあるべき姿ですね。

そしてそのPは当然美希のことが気になって仕方なく、律子の後押しもあって、美希の探索に
乗り出します。そして美希のいる街を探し回るわけですが、そこで通るルートというのが
美希の通ったルートをそのままなぞる感じ
。「美希ともっと話しておけばよかった」とはいう
ものの、それがなくとも自然に美希のことが趣味嗜好が把握できている、という描写で、
Pのプロデューサーとしての生来の才能を感じさせるシーン
、ともいえるものです。
あるいは後の美希からすると、「ハニーとの運命の赤い糸」みたいに言えるかもしれません。

とにかく、そんな美希がどういうわけだかテレビの取材のようなものを受けている、という
場面にPが出くわすシーンで、Bパートへと続いていきます。

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