アニメ版 アイドルマスター 前半総括

2013/12/16 (Mon)
アニメ版アイマスは、アーケード稼働から6年目の放映となったわけですが、その間にはXENOGLASSIAやらL4Uやらといった紆余曲折もあり、
さらには9.18というコンテンツ事態の危機もあった状況の中での登場になりました。
この6年の想い、そしてアニメ自体の事前情報からは高い期待が寄せられていた
わけですが、この前半13話だけでも、その期待に十分に応えられたといって
いい完成度になったと感じられます。
アイドル達の造形自体はXBox360版で極めて高いクオリティで完成されていたわけですが、
アニメとなるとまた違った魅力が感じられ、そこに新鮮味というものを感じられました。
そんなアニメ絵で描かれた彼女たちの姿は、ゲームではほとんどみられなかった
アイドル間同士の交流であったり、複数アイドルでの仕事姿であったり、
というところで、これまで脳内補完せざるを得なかった部分もしっかり描かれたもの。
さらに圧巻はライブシーンで、ゲームとは違った魅力が十二分に感じられました。
ゲームではハイクオリティのCGで美麗に舞い踊り、歌う彼女たちの姿がみられたわけ
ですが、アニメでは荒削りながらもゲームでは感じられない躍動感や臨場感が感じられ、
アニメーションならではの魅力を十二分に発揮してくれたように思います。
CGを一切使わなかったのも、使ってしまってはゲームと被る、そして負けてしまう、
というところがあったはずですが、アニメであそこまで描けたのはお見事というほかありません。
13話の「自分REST@RT」というのがその象徴で、このアニメ版アイマス最大のハイライトで
あると言っても過言ではないほどの、圧倒的な輝きが見てとれるくらいのものでした。
肝心のストーリー自体は徹底的に王道を貫いた感じ。駆け出しアイドル達が苦悩しつつも
切磋琢磨し、上のランクへ駆けあがっていく、という流れはまさにアイマスそのもの。
各回のクオリティに関してもほとんどバラつきがなく、2クールあるという余裕もありながら
きちんと1話1話に重みがあり、不要な回が一切ない、という出来だと感じられました。
また、アイマスにおいて最も重要視されていたはずである「アイドル達自身のキャラクター性」と
いうものも、ゲーム、そして各種展開で描かれていたものをきちんと踏襲する形で、
ほとんど違和感を覚えることはありませんでした。もちろん気になる点、不審な点がないと言えば
嘘になってしまうわけですが、それでも6年間で積み上げられてきたキャラクター性というものを
崩さず、さらに上積んでいくという形になったのは、素晴らしいの一言でしょう。
そしてプロデューサーの存在。アニメ放映開始まで存在自体伏せられていたわけで、
1話の最後に登場した時点でも、かなりの困惑があったかのように思われます。
アイドルの女の子たちが「キャッキャウフフ」している世界に男性が一人現れて
どうなるのか、というところで。しかしながら、アイマスとは本来、そうしたアイドル達と
プロデューサーとでともにトップへと駆け上がっていくストーリーです。
始まってみれば「キャッキャウフフ」もないわけではないですが、本質はそこでは
なくて、ゲーム同様、アイマス本来の「ともにトップへ」がきちんと描かれていたわけで、
嫌みのないキャラクター性も相まって、プロデューサーの存在というのは非常に大きく、
そして大事なものへと認識されるようになっていったように思います。
冷静に考えれば、Pなしでアイマスをしっかりアニメ化なんてそもそも無理なんですが、
それでも不安要素になりうる男性Pのキャラクターをしっかり描けたアニメスタッフは
非常に難しい壁を見事にクリアしたと言え、そこも高く評価されてしかるべきでしょう。
この前半戦は、第1話から伸び悩んできた765プロのアイドル達が第13話のライブという
大きなステージを乗り越えるまでのストーリーを描きました。この先の後半戦は、それを超え、
人気アイドルになった彼女たちの姿を描くこととなり、少し違ったものとなってきます。
前半戦はまさに「READY!!」、そしてここから「CHANGE!!!!」していくわけですね。
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