第16話 ひとりぼっちの気持ち Bパート

kage

2013/12/23 (Mon)

Bパートは765プロでいぬ美の様子をうかがう面々の場面からスタート。そこにPからの
電話があり、が車から勝手に降りて行方不明、という情報が伝えられます。

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Pも小鳥も当然そんなことを信じられるわけもなく、オカマDもを車に乗せたADを
問い詰めますが、終始歯切れの悪い答えばかり。DやPの対応を見て分かる通り、
明らかに無理のある設定なわけで、時間が経ってでもちゃんとが帰ってきてくれば、そんな嘘は
完璧に破られるはずなんですが…あまりにも黒井の作戦が稚拙といわざるを得ません。

それでも担当が必死にフォローをして嘘に妥当性を持たせようとし、そしてジュピターを推す、
という流れに。もうこの辺で勘が良ければ気付きそうな展開となっているわけです。

一方のは崖の下で必死に声をあげますが、誰にもその声は届きません。
そんなに対し、ハム蔵が自分を崖の上にあげるように伝えるわけですが、これは自分を投げて
上に行かせろ、ということだったのでしょうか…。の身体能力なら可能なのかもしれませんが、
ハム蔵自体が大変なことになってしまうような、かなり無謀な願い、という感じ。

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しかしそんなハム蔵の願いに対し、いぬ美と喧嘩しているという理由でそれを断ります。
この緊急事態に意地を張ってもしかたないところなのですが、この辺はまだまだコドモの
そんなにハム蔵は眼に涙をためながらビンタを食らわし、自らが崖を上っていきます。

ハム蔵からすれば、そんなつまらない意地よりもの身のほうがよっぽど大事で、
それを理解していない本人にしびれを切らした、というところでしょう。

そしてそのハム蔵が降り出した雨の中、765プロの事務所を目指す際にかかる曲が
「TRIAL DANCE」。もちろんの持ち歌で、非常にダンサブルでカッコイイ曲なんですが、
自身が活躍するシーンではなくて、ハム蔵が活躍するこのシーンで使われてしまったがために、
「ハム蔵のテーマ」扱いされてしまいます。曲には一切罪はないですし、ここでBGMとして
何らかの曲があってしかるべきなのは確かですが…9話の「Next Life」のこともありますし、
もう少し何とかならなかったのでしょうか…。

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さて、そんな雨の中、Dと担当はジュピター起用について話し合っているわけですが、
Dはジュピターを評価しつつも、やはりのほうを買っている様子。この番組がにとって
天職であることを見抜き、そしての人柄にも惚れこんでいるということが伺えます。
この当たりの描写は、Dの見る目もそうですが、こうやって業界の人間からきちんと評価されるほど
、そして765プロがアイドルとして輝いている
、ということをあらわしているわけですね。

さてハム蔵は途中で電車に乗るといったハムスター離れした荒技を駆使して765プロへ
帰還するわけですが、の状況を伝える必死のジェスチャーも春香達には通用しません。
しかし、それをいぬ美は理解し、春香を引っ張ってのところに向かおうとします。
ここでいぬ美のその動きを理解したのは雪歩、ということで、雪歩の成長っぷりが
少しばかり伺える描写としてもみることができる場面になっています。

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一方のはいぬ美との喧嘩を思い出し、仕事が忙しくなってからの自らの動物達に対する
態度が間違っていたことに気づき、反省します。このあたりについては売れっ子になったことに
よる弊害、ということで非常に難しいところで、一概にが悪いとも言えないわけです。
ただ、やはりいぬ美達の気持をが理解できていなかった、というあたりは問題点
にとって動物達は家族なので、その家族の気持ちをちゃんとわかっていなかったのは
いかに仕事が忙しかろうとも、あってはならないことだったはずですからね。

しかしこれ、実は終盤の春香に対するものと似た構造にもなっています。家族ではありませんが、
仲間である春香の気持ちに、忙しいが故気付かなかった、こういうことが起こるわけです。
もちろんそれはだけの問題では全くありませんが、今回こういうことを経験したこそ、
そこをもう少し考えられないといけなかったはず。それができなかったのは当然シナリオの都合の
問題なわけですが、それを踏まえてもを上手く描けていないといえてしまうのは厳しいところ。

それはともかくとして、ここではいぬ美たち動物がのいる崖の上にかけつけます。しかしハム蔵が
ここを出て、いぬ美達を連れて帰ってくるのに一体どれだけの時間がかかったのか…
元々のこのロケ地は結構な山奥のはずで、事務所から近いとは思えず、そしてはADに
さらに山奥のほうにつれてこられたはずなので、ハムスターの足で、電車を使っても、
事務所まで片道十数分で済む、なんてことはないと思われるわけですが…。
挙句の果てにはブタ太たち、の家にいたはずの動物達までつれてきているわけで、
それにも少なからず時間がかかったはず。軽く数時間経っていそうなんですよね。
こんな雨の中数時間野ざらしだったらの体調もかなり悪くなりそうなものですが、
そこはだから、なんとか持ちこたえた、ということで納得するほかないでしょう…。

とにかく雨もやんだので、番組の撮影は再開、ジュピターをメインで撮り直し、という流れと
なるわけですが、それを担当が黒井に報告しているところをPが盗み聞きし、決定的な
セリフを聞いたところで自ら表に出ていきます。しかしこんな重大なこと、できるものなら
録音でもしておけばいいものを…というところですが、さすがにそんな準備まではできなかったの
でしょう。なんにしても、今回の件は明らかに犯罪めいているわけなんですが、それを
全く悪びれもせずに開き直る黒井社長、悪人であると同時に、この程度の事実なら簡単に
もみ消せるような力を業界内で持っている
、ということが伺えるシーンでもあるわけです。

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しかしそんなとき、が現場に駆け付け、事なきを得ることとなります。
そしてここでは開口一番、自らが迷惑をかけたことを謝罪するのですが、普通はADに
よって連れ去られたことを真っ先に報告してしかるべき
はず。それをせずに、まず番組の
進行を妨げてしまったことを謝罪をしたここまでの酷い描かれ方を打ち消すような、とまでは
いかないまでも、素直で綺麗なの心をあらわす、いい描き方
だと言っていいでしょう。

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また、それによって黒井とジュピターは撤退をするわけですが、担当をあっさりと切り捨てます。
この切り捨て描写も含め、悪役っぷりがチープ過ぎて逆に様になっているようにすら映ります。
一方で冬馬は黒井の言葉をそのまま受け取る素直さをみせるのですが、このあたりは
後に彼らが黒井と対立することを予感させるものとなっているわけですね。

そして番組はが家族である動物達みんなを引き連れての撮影再開、となるわけですが、
ここで動物達を載せてきたであろう車と、それを運転したと思われる小鳥、そして春香
描かれます。こんな車どこで調達したのやら、というのもそうですし、やよい雪歩はいないのに
春香だけここに来たのは一人だけ暇だったからなのか、とか色々あるわけですが、
とにかく最後はが打ち切り漫画っぽいセリフと動きで綺麗に締めてくれます

というわけでエンディングとなり、曲はの新曲、「Brand New Day!」。と動物達との
日常風景が描かれるイラストに、これまでのの持ち歌にはなかった、爽快感溢れるストレートな
楽曲
が重なり、ストーリー同様、雨上がり後のスッキリした雰囲気を感じさせてくれます。


というわけで16話は回となるわけですが、なんとも評価しづらい回となってしまった感が大いに
あるものとなっています。一つは、がアクティブに動いて話が動く、というものではなかった
ということ。「ハム蔵回」と揶揄される通り、実際に活躍したのはハム蔵であって、は動物達との
ことを反省して精神的な成長を見せたとはいえ、それ以上のものは描かれなかった、というのが
非常に大きなものとしてあるわけですね。もちろんのまっすぐな心とか、動物達との絆といった
ものは重要で、それは良いのですが、それどまりに終わってしまった感が否めないのです。

また、その動物達との関係というのも実は問題で、動物とが喋れる、というファンタジック
設定と、961プロとの闘い、というシリアスな展開とはどうやってもマッチしない

ということをどうしても感じてしまいます。実際、犬やハムスターはともかくとして、ワニなんて
出てきた日には、ギャグ描写以外の何物でもない
はず。それで無理矢理シリアスな
展開で描こうというのは明らかに無理があります。8話や9話のようなコメディ展開で描くなら
ともかく、さらにそこに961プロという存在を描かなければならなくなったということで、
かなりアンバランスなものとなってしまっているわけです。

さらにはその961プロも問題で、黒井本人の描写はともかく、今回の作戦はあまりにも稚拙で、
愚かなものにしか映らない
、ということがあります。この後に担当とADは一体どうなったのか、
というのも当然描かれておらず、担当はともかくADはに訴えられたら警察沙汰、というあたりは
どうにも消化不良なまま残ってしまっているわけです。このあたりもコメディならなんとかなった
ものの、961の作戦として描く以上そうもできず…というわけでチグハグな感じなんですよね。

また、最狂のネタ回である15話と、個人回として完成度の高い17話の間に来てしまった
というのもタイミングが悪すぎるとしか言えず、この回の評価を落とす要因にもなっています。

ここまでアニメトータルでみて、はかなり不遇な描き方ばかりされてきて、それを払拭する
だけのものがこの個人回に期待されたわけなんですが、蓋を開けてみればこれです。

アニメスタッフはに何か恨みでもあるのか…とすら言いたくなるようなものなんですが、
最後の最後、「Brand New Day!」だけは、高く評価できるものです。これまでのダンサブルな
曲と違い、の性格面をよりあらわしたような、爽やかな楽曲。終わりよければすべてよし、
でもありませんが、最後だけは綺麗にみせてくれたのかな、というところ。

まぁいいところは最後だけ、ではどうしようもないわけなんですが…。



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