劇場版アイドルマスター 本予告PV公開!

kage

2013/12/28 (Sat)

前々から予告されていた通り、このPVがこのタイミングでの公開、となったの
ですが、これを観て色々思うところがあります。そのため予定はしていなかった
特集記事を今回は書きたいと思っています。まずはそのPVを以下に。



まずPV自体の出来としては、映画の予告らしい、これだけで一つの作品といえるような
出来栄え
ではあると思います。メリハリがあって、ストーリー性があって…というあたりが。

ただPVの出来なんてものは正直どうでもよくて、本当に大事なのは本編の内容、
つまるところ現状ではこのPVからわかる様々な情報
、ということになります。
そこで今回のPVを中心に、これまでの劇場版に関する情報をもとに、色々考えます。


プロデューサー、ハリウッド研修へ

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PV第二弾の時点で予想していた通りなんですが、まさか本当にこれが来るとは…。
まぁ別に特別な功をなさなくとも、研修にいくということ自体はおかしいことではないので、
そこが不自然ということはありません。そこで気になるのはこの情報をPVで出したこと、です。

これをみて「え?どうなるの?」と視聴者は当然思うわけで、それによって劇場に足を向かせる、
という効果を狙うのはPVとしてはある意味自然なことです。だからこれを出したこと自体は
それほどおかしくはありません。だから問題はストーリーとしての必然性であり、
そして「次」へこれをどうつなげるのか、というところ
になってくるわけですね。

ハリウッド研修というのはアイマス2における「プロデュース期間」に正当性をもたせる
ための装置であって、それはゲーム的な意味ではシナリオでありながらもシステムとして
機能していた
わけですが、アニメではメディア的にシステムという意味はなくなるわけです。

となると当然シナリオのみに意味があるわけで、これをそのまま考えるならば、ストーリーに
「波乱」を生み出す
、ということがまずあります。この報告を受けたアイドル達がアリーナライブに
どういう姿勢で臨むのか、というのは当然大きなポイントで、春香が「この先…」と悩んでいるっぽい
描写がこれを受けてのシーンかどうかは判然としませんが、とにかくここにドラマが生まれるはず。
そしてその波乱というドラマがあるからこその、感動のライブシーン…となるのは必然じゃないかと。

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そういう意味でシナリオ的には妥当というか、無難というか、悪くはないと思います。
ただ問題はゲームのように「Pがハリウッドに行くエンディング」でこの「アニメ版アイマス」が
展開として全て終わるとは考えにくい
、ということ。つまりは「次」に関することがあります。

期待の高さ、ブランドとしてのあり方、興業的なことをトータルで考えればアニメ2期があると
考えるのは必然。この映画がパラレルということもないでしょうし、この映画の先の展開が
2期、というのが順当になります。そのときにもPが不在なのか、それとも…というところで
このハリウッド研修が問題
となってくるのです。P不在でストーリーが回せるのか、というと
不可能ではないでしょうし、それこそ2期ラストで帰還、というのも一つの形だとは思います。

ただ今回ミリオンのメンバーを入れたのには「この13人なら大抵のことは乗り越えられる」という
ことがあったから、ということなので、そうなると2期にも必然的にミリオンメンバーの登場が
考えられて…
という感じ。しかし今回のゲスト7人はスターシステム、ということで
ミリオンそのままの設定ではない、ということになってしまっています。そうなると今回未出演
(もっとも出演可能性ももちろんありますが)の春日未来らミリオンのメインメンバーが中心に
なっての展開
、ということも考えられて…とまぁ妄想はつきなくなってしまいます。

とにかく、Pのハリウッド研修は当然ですが非常に重大なポイントで、「アニメ版アイマス」の
今後に直接かかるところ
になります。何らかの事情でやっぱり行くのをやめる、だとか言う可能性も
ありますし、現在の情報でこれ以上考えてもどうにもなりませんが、その顛末は当然気になります。

ちなみに余談でもありませんが、ちょっと別のポイントとして、Pが研修の報告をする際、
驚愕するメンバー達に対して一人暗く俯く美希、というのも気になるポイントです。
ここで美希が他のメンバーと違うこういった反応を見せること、これは事前にこのことを
聞いていたからではないか
、ということも考えられます。そのときに必死に慰留したけれども
Pの意思は固く…とかそんな感じで。一方の春香は初めて聞いたかのような表情で、
このあたりの春香美希の違いも今回のストーリーではキモになってきそうな予感です。

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ミリオンライブメンバーの扱い

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これについてもPV第二弾で公開されていて、その後も情報はチラホラ出てはいたんですが、
今回のPVを受けて、ゲストとは言えないくらい、あまりにも重大なシナリオの根幹を彼女たちが
担う
、というくらいのものを感じさせられました。「13人なら大抵のことは~」を受けてならば
こうなるのは必然と言えば必然ですが、それにしても私としては中々受け入れがたいレベルです。
せっかくの銀幕デビュー、せめて最初は13人だけで、という気持ちが強くあって、
例えば劇場版第二弾があるのならば、そのときにゲスト参戦、というのならまだ納得はできました。

しかし現実はこれ、というところで何とも苦しい感じ。もちろん映画なんてそんなポンポンできる
わけもなく、第二弾なんて想定できる状況でもないのはわかるのですが、それにしても…。

こういうことがあるから、「世代交代」を予感させられて、実際にその為に動いている、
という可能性は十分すぎるほど
にあると感じます。その意味でも厳しい現状なんですよね。

さてミリオンのメンバーについて詳しく見ると、どうも矢吹可奈というキャラクターが7人のうち
メイン格というか、重大なポジションにつく感じ。私はLTP08でしか可奈について触れていないの
ですが、後輩キャラとして扱いやすい、ということがあるのかな、という印象はあります。
年齢的にも若く、一騒動起こすにはうってつけのキャラクター、という感じなんでしょうか。

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他に気になるポイントとしては、「アイマスタジオ」の142回、143回において、可奈役の声優、
木戸衣吹さんがモバグリ声優としては異例のソロゲストだったということ。これも今回の
劇場版での扱いを受けて、という感じで、アイマス声優陣で最年少という木戸さんにアイマスの
未来(春日じゃなくて)を託す
かのような雰囲気すら感じられました。まぁこれは流石に
考えすぎでしょうが…山崎はるかさんや大橋彩香さんらと供に、のほうが自然ですしね。

その辺の事情はとりあえず置いといて、他に気になるところとしては、七尾百合子の
「私達このまま一緒に続けていいのかな」というセリフ。ストーリーの中で可奈が
一騒動起こして765プロに迷惑をかけてしまって…
なんていうシチュエーションだと思うの
ですが、このセリフは現在のグリマスの状況をメタ的に表現しているとも感じられます。

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映画では当然この起こった騒動をクリアして「続けていいのかな」に「YES♪」と返答する
流れになるはずですが、それを未だ拒否される(もちろん私も含む)こともあるグリマスの
展開自体と重ね合わせて、拒否派になんとか容認してもらう
、という姿勢に見えてしまうのです。
これも考え過ぎといえば考え過ぎな気もしますが、そもそもグリマスメンバーを映画に
出す時点でその狙いがあるのは明白で、となるとこのセリフもその意味を持ちうる、
と考えるのは全くおかしくないのではないでしょうか。だとするとそれを受けて
私はどう考えるか、というところになるのですが、最終判断はもちろん映画自体を観て、
ですが、現状では「こんなあざとい見せ方じゃますます拒否してしまう」というところ。

あくまでも私個人の考え方ですが、ゲストで出るんなら本当にバックダンサーに徹して
くれたほうがよっぽど興味を惹かれた
はず。「あの曲で踊っていたあのアイドルはどんな
キャラクターだろう」ともう少し調べようという気にもなれたと思えます。しかし実際はこの有様。
LTP購入も含め、公式の思惑に乗ってやろうという気はそれなりにあるのですが、
この劇場版に関しては、現時点ではちょっと厳しい評価しか下せなくなっています。
もちろん実際に映画を観るまでは最終評価はできませんし、私以外の765プロ専任Pの方も、
一律同じ考え方、なんてことは当然ない
わけです。当たり前ですが最大公約数を狙って
映画は作っているはずで、そこにヒットすればそれでコンテンツとしては間違いない。
なのであとは自分がどこまでそこに近づけるか、許容できるか、というところでしょう。
もちろん本当は「許容」なんて表現じゃなくて、純粋に楽しめるのが理想なんですけどね。


765プロメンバーの扱い

今回はグリマスのゲスト参戦、そして出番もたくさん(っぽい)ということで、13人もいるメンバーを
ある程度平等に、きちんと全員に見せ場をつくる、なんてことは多分ない
という感じです。
ただでさえ2時間に13人でも厳しいのに、ゲストを入れればそうなるのは当然でしょう。
この辺も私としては厳しいところ。もちろん最終判断は観てから、ですけれど…。

現状では案の定というかなんというか、春香がメインでスポットを当てられる感じとなっています。
そして今回のPVではリーダーに指名、ということもあって、そのスポットの当てられ方にも
必然性というか、自然さを出そうという感じもあるのですが、そもそもこの「リーダー指名」こそ
違和感というか、なんというか
、というものを強く感じてしまいます。

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もちろん春香がアイマスにおいてメインヒロインであるのは疑いようのない事実です。
アニメでも14話以降リーダーシップを強く発揮して、肩書きはなくとも実質リーダーでした。

そんなことは分かり切ってる上で、劇場版という一大展開で「リーダー指名」をすること、ここに
違和感を覚えてしまうのです。そもそもアイマスというゲームは、アーケードでは9人(組)、
無印では10人(組)、SPでは9人(組)、2では9人、そして不鮮明ではありますがOFAでは13人から、
自分の好きなアイドルを選んで、メンバー、あるいはリーダーとして育てていく、というものです。
そこでは当然春香を選ぶ必要がないし、他のメンバーと並列の扱いです。

そのゲームがアイマスの原点だからこそ、この映画という一大展開の中で、春香をリーダーと
して指名してしまう、ということに違和感があるのです。各種展開で春香がセンターであったり、
出番が一番手であったりということについては全く違和感がありませんし、当然だとすら思います

そこを当然と思う理由としては、「13人は並列だけれども、その中で選ぶならメインは春香」という
無言のメッセージが感じ取れた
からで、「春香がリーダーですよ」「メインですよ」なんて
押し付けはされてこなかった、という風に感じられる展開をしてきたから、というところです。

今回の映画というのは非常に注目度も高く、恐らくほとんどのPは少なくとも一度は観るでしょう。
あるいはPでもない、所謂「ファン」レベルの人で観る人も少なくないはずです。
そしてその観る人の数というのは、例えばOFAを買うPよりも多くなる、と考えられます。
となると、春香がリーダー」という明言が、より強くインプットされてしまって、アニメ以外の
アイマス展開においても「春香がリーダー」
という流れが生まれる可能性は高くなります。

「それは現状と何も変わらないじゃないか」、といえば確かにその通りで、それまでなんですが、
しかしそれを公式がアナウンスしたかどうか、ということで捉え方は大きく変わってしまいます。
要するに、他のメンバーと春香が同列でないことに正当性を与えてしまう、ということです。

これに対する考え方は当然人それぞれでしょうが、少なくとも、アイマスに惹かれた理由の一つと
して「アイドル達が(可能な限り)平等」ということがある
私としては、いただけない流れ。
しょうもない話ですが、5thの際に「長谷さんがいない(全員揃わない)から行かない」と
すら思った私からすると、誰か一人を必要以上に立てる、というのもNGに感じるのです。

PVにおける「私は『天海春香』だから」というセリフが劇中のどういったシーンで使われるのかは
わかりませんが、アイマスの象徴でありながら、決して他のメンバーと距離を置かず、
文字通り「中心」たりえてきたこれまでと、リーダーとして先頭に立つことが期待される
劇場版で、本当に「天海春香」の存在がブレないのか
、というところは非常に重要。

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これまで8年間、アイマスを牽引してきた春香だからこそ、「天海春香だから」というセリフに
重みを感じる
わけで、その重いセリフに見合うだけのシーンで、そして「これまでの春香」と
「これからの春香」に違いがないことを証明して欲しい
と、心の底から思います。


さて、春香についてはこれだけでなく、今回はもう1つポイントになるセリフがあります。
それは美希の「春香ミキのライバル」というセリフ、これです。

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無印での美希登場、センター就任以降、この二人の関係性については主に二次創作で
度々「ライバル」として扱われてきたわけで、そういう意味では春香がリーダー」と同じくらい
自明の理
、というものではありました。しかしながら春香がリーダー」とこれまた同様に、
明言しないことでバランスをとってきた
、という風に感じられる関係性でもあったのです。

しかしここでこれも明言してしまう、ということで「春香はリーダー」と同じことがこの二人の
関係性においても起きてしまう、ということになるところを危惧してしまいます。

アイマスにおいてカップリングというのは一つの大きな魅力で、私もそれを楽しんできましたが、
アニメではそれが特に顕著、というか露骨で、「やり過ぎ」感は正直ありました。
そこに今回はるみきに強力な燃料を投下、ということになるわけで、中々厳しい感じ。
ライバルというあり方が悪いわけでは全くないですが、それを既定路線に乗せてしまう
こと
、これはやはり公式にやって欲しくなかった、というか明言して欲しくありませんでした。

これを受けて今後何が変わるかというと、「春香がリーダー」以上に何も変わらない気も
しますが、しかし「公式の設定」となることには少なくとも意味はあるはずです。


さて765プロについては、春香と同様に、いやそれ以上に特別な位置にいるメンバーがいます。
それは言うまでもなく律子のことです。「13人を平等に」の私からするとアニメの律子
立ち位置は許されざるレベルなんですが、今回の劇場版でも「今回はプロデューサーに徹する」と
いう改めての発言もあって、当然ですがアニメと立ち位置は変わらないことがわかります。

ライブ直前と思われる円陣のシーンでも、19本の腕、うち12本は袖つき衣装、ということで
律子はライブに参加しない、ということははっきり表されてしまっています。ただ、これについては
8th横浜公演で律子に対する声援も収録した、ということで、25話同様になんだかんだで
途中参戦、ということはあると楽観視
はしています。というかこれで本当にライブに参加せず、
収録自体がミスリード、なんてことがあったとしたら、これはとんでもないこと
です。
だからいくらなんでもそんなことはないと信じていますが…果たして。

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765プロのメンバーといいつつ、ここまで主に春香について厳しく色々と書いてきましたが、
言うまでもなく、春香のことは大好きですよ、本当に。彼女なしではアイマスは
アイマスたりえなかった
と思うくらいに。ただ、大好きだからこそ、変に動かされて欲しくないし、
今のまま「天海春香」として輝いて欲しい、という気持ちが強くあるんです。

しかし「変化」は止められない…というあたりはアニメ22話そのまんま、と感じてしまいます…。


「輝きの向こう側」へ行くために

とまぁ3つのトピックについて長々と書いてきたんですが、いずれもネガティブな内容になります。
今回のPVに対する反応を色々と見ると、私のようなネガティブな反応を示すPも
当然いるにはいますが、概ねポジティブなもので占められている、という風に見えます。

それはアニメからのPであったり、グリマスPであったり…という感じで、私とは属性が異なるから、
ということは当然あるのですが、そもそも私が保守的でネガティブだから、というのが一番のはず。

アイマス云々以前に、根本的に保守的で悲観論者である私が、過去のアイマスの展開を鑑みた上で
今回のPVをみてしまうと、こうなってしまうのはある意味必然なのです。しかしそれが
アイマスPにおけるマジョリティと大きくズレるのならば、それはそれでしんどいところです。

そしてそれを皮肉るが如く、今回のPVでも北沢志保の「今進める人間だけでも進めないと」
いうセリフもあるわけで、これも「続けていいのかな」と同様の意味を持つものだと思います。
公式からの痛烈なメッセージ、と受け止めるべきでしょうね。

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これを受けて、自分が現在「進めない人間」であることを再認識して、その上で今後もアイマスと
生きたいと思うのならば、やはり何らかの「劇薬」というものが必要になると思います。

そもそも私はアイマス以前はゲームこそすれ、アイドルにもギャルゲーにも声優にも興味は
ありませんでした。そんな私を変えてくれたのは煌めく765プロのアイドル達の輝きであって、
本当に心に響く輝きであるのならば、保守的な私の考えも変わる可能性はある、ということです。

そういう意味で不安もありつつ期待もあった8thははっきり言って不発に終わりました。
しかし今後もこの劇場版であり、SSAライブであり、というところで可能性は残っています。

「ギャルゲーなんて」と思っていた私をアイドル達が変えてくれたように、「劇場版は…」
という私をアイドル達がまた変えてくれるはず
、それは期待してもいいはずです。
というか本当はそんな受け身じゃなくて「変わる」という確信を持って臨むべきなはずです。
なぜなら当時と違って、今や私は「プロデューサー」なわけですからね。

現状では厳しい評価をせざるを得ない劇場版ですが、「輝きの向こう側」へ彼女たちと
行くためには、それを変えたいと思う覚悟、そして期待を持つことが必要
でしょう。
いうまでもなく作品としてのクオリティも大事ではあるんですが、それ以上に自分自身の
気の持ち方、というのが大事になると思います、ここまでくると。

また、「輝きの向こう側」へともに行きたい「彼女たち」は現在13人を意味しますが、
それが50人、あるいは250人を意味する日が来るべきだ
、と自分自身で思っておくことも
大事なんだということももちろんあるでしょう。それはSSAも含めて考えて、ですね。

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というわけでできることなら分割して前後編にでも分けるべき分量になってしまいましたが、
年末進行につきご勘弁いただければ。次回は予定通り、皆様にアンケートをとった
「2013年アイマス10大ニュース」をお届けすることになります。
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