第22話 聖夜の夜に Bパート

kage

2014/01/09 (Thu)

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Bパートは春香が事務所にきて、小鳥からミュージカル「春の嵐」の台本を受け取るところから
始まります。タイトルからしてこの先の展開に波乱を感じる…狙ったのでしょうね、これは。

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春香は早速それを千早に報告。そこで千早も海外でコーディングが決定している、という
話になります。もうすっかり売れっ子ですが、これでもトップアイドルではないというのは…。

ここで春香は少し感傷に浸るというか、現在の忙しい状況とかつての仕事がなかった時代を
思い返しての話を展開。「と事務所で話をした」なんて13話以前では当たり前だった
風景が今や当たり前ではなくなった、アイドルとしての成功と、それに伴って失ったもの
それがよくわかる描き方で、ここもまた23話へとつながっていくところとなります。

そしてここで新曲、「My Wish」をBGMとして、クリスマスの街の風景と、765プロのメンバーの
仕事っぷりが描かれます。アイマスには冬曲もたくさんあるのですが、夏の5話同様に
新曲を持ってくる、というあたりは流石の一言。この「My Wish」は優しさと暖かさを
感じる、正統派のクリスマスバラード、といった感じの曲
で、雰囲気とマッチしています。
ちなみにはクリスマスではなくてお正月にやるであろう番組の収録をしている、というのも
いかにもテレビ業界っぽく、自然な描き方になっていて良いところだと思います。

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さて、そのクリスマス当日といえば事務所でのパーティーなのですが、発起人の春香
仕事が押していて…というところですが、小鳥曰く事務所にはまだ誰も来ていないとのこと。
やはりクリスマスパーティーは難しいのかな、と思いつつも走って事務所に帰る春香
ここでは既存冬曲の「あったかな雪」がかかります。まさに大盤振る舞いですね。

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さて急ぎつつも途中で見かけた店で思わずケーキを買ってしまう春香。さらには財布にも
目がとまって…というところ。Pの財布のことを思い出して、というところです。

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そして春香は事務所前で千早と合流。千早もケーキを買ってきいて…というのは実に微笑ましい
ところですが、千早がこうしてケーキを買ってくること自体もまた、20話を受けて、ですね。

さらに事務所にはやよい真美貴音が既に戻ってきていて、パーティーの準備中。
Pがスケジュールを調整してくれたとのことですが、当のPは美希を連れてくるので遅れてくる、
とのこと。ここでの春香の反応がなんとも若干複雑そうな感じ。もちろん遅れてでも来てくれる、
ということに対する喜びはあるはずですが、それ以上に美希を意識して複雑、ととれます。

さてクリスマス(イブ)にはの言うようにもう一つのお祝いがあって、それはもちろん雪歩
誕生日。ということでその後にやってきた雪歩を盛大にお出迎え、ということをします。
もちろん誕生日のシーンというのはこの雪歩の誕生日が初めて、というか唯一なんですが、
クリスマス(イブ)の回をやる以上は避けることはできない、ということで入ったのでしょう。
もちろん他のメンバーの誕生日だって祝っているはずですが、そんなシーンをこれ以上アニメ上で
描くわけにもいかないですからね。そういう意味では雪歩は恵まれているのかもしれません。
それにしてもここで雪歩は18歳になることができたのか、それとも…というのは気になるところ。

そして竜宮小町の4人も続いて到着、となるのですが、伊織は相変わらずの素直じゃなさを
披露し、これにはやよいまでも苦笑い。また伊織雪歩へのプレゼントを買うためにスタッフとの
打ち上げに出なかった、ということが亜美により暴露されますが、ここでも21話同様に、伊織
決して「やよいだけ」ではなくて「みんな」への想いがある
、という良い描写になっています。

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そして最後に到着したのは美希とP。遅れてしまって、急いでいた割にはケーキを買ってくる…
というところですが、とにもかくにもケーキはいっぱい。「この後貴音がおいしくいただきました」
という感じでこの大量のケーキはちゃんと処理されることになるのでしょう。

さてなんだかんだで全員集合、となったわけですが、ここで千早は「みんなでいることを大切に
想う人がいたから」と話します。これはもちろん春香を指すわけですが、Pも一応含むんでしょうね。

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というわけで全員集合して改めてパーティー開始。プレゼント交換会らしきことをしていますが、
が当てた「ラーメン二十郎アイスセット」と思しきものは十中八九貴音から、でしょうが、
伊織が当てたマフラーは誰からのものなんでしょうかね。編み物といえばの趣味ですが、
のプレゼントを伊織がその場ですぐに身につける、というのはちょっと違和感があるような気も。
もちろんが嫌い、とかではなくて、比較的ぶつかりやすい性格で、同様に伊織がより強く
当たってしまいやすいタイプだと思うので、あとでこっそりつけるほうが自然な感があります。
となると最も自然なのはやはりやよい。高価なプレゼントが用意できないやよいが、一生懸命
手縫いのマフラーをつくった…とあらば伊織がこの場ですぐ身につけるのも頷けます。
そのやよいが当てたのはティーセットらしきもの。これこそ伊織らしく、もしかしたら、偶然ながら
やよいおりで交換、という形になった、という感じも。だとすれば出来過ぎですけどね。

また、雪歩は交換以外にもプレゼントをもらっている様子。どうやって持って帰るのか…と
考えてしまう量ですが、まぁ宅配で自宅に配送、という形になるんでしょう。

さてその雪歩の誕生日ケーキの蝋燭の火消しも無事終わり、大量のケーキをどう処理するか、と
いうところで出てくるのは案の定貴音「私は少し大きめに…」のテンションの高さと言ったら…

その裏で春香はPにプレゼントの財布を渡そうと準備しますが、社長が突然「重大発表が
ある」と言い出してしまったことで、そのタイミングを逃してしまうこととなります。

そしてその重大発表というのが、美希が「シャイニングアイドル賞」の新人部門を受賞した、
というもの。どれだけの権威のある賞なのかはわかりませんが、なんにしても竜宮小町を
追い抜いた、という意味合いもあって
、その美希の台頭スピードの速さを感じさせます。

さらには美希がその賞をPへのプレゼントにする、とするわけですが、Pはそれを「何より嬉しい
プレゼント」として受け取ってしまうことになります。Pからすれば、これは何よりのプレゼントで
間違いないはずですが、これで春香はプレゼントを渡すチャンスを失うことになってしまいます。
色々な歯車がズレていく、23話に向けての重要な描写でもあるところですね。

また、ここでは律子美希を素直に褒めたたえます。もちろん竜宮小町が負けてしまった、という
悔しさもあるでしょうが、765プロのメンバーが受賞できた喜びのほうが大きいはずです。

そしてパーティーもそろそろ終盤…という感じの頃に美希がミニスカサンタを披露する脇で、
春香が夏の旅行を思い返しての話をします。「来年くらいにはみんな忙しくなって」と
いう話が、実際には半年足らずで現実になってしまった事、これに対する戸惑いを隠せない
ですが、話に割って入ってきた伊織はそれを素直に嬉しいこととしてとらえている様子。

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その会話を聞いた春香は、やはり複雑な表情を浮かべ、そして千早ともその話をします。
千早はというと、伊織の意見に賛成、ということで「少しずつ、色々なことを変えていくことが、
前へ進むということかもしれない」と話します。それを受けた春香は頷くことも、返事をすることも
できず…というところでここでも心中複雑
ですが、千早は「変わってほしくないって想いもある」
とつなぐことで、春香の表情を明るいものとします。ここは千早自身が実際にそう思っている、
ということもあるでしょうが、それ以上に春香を元気づけるために、というような意味もある
はず。
そう、二人の関係性はここで11話のときと逆転しているかのようなことになっているのです。
そしてここで春香の想いが消化しきれなかった事、これが次の23話につながっていくのですが…
もちろんここで千早にどうこうできることでもないですが、もどかしいシーンでもあります。

最後は楽しそうな皆の笑顔をみてほほ笑む春香、渡せなかった財布、そして社長がお得意の
手品を見せる、という流れでエンディングへと入っていきます。

エンディング曲も新冬曲の「Happy Christmas」。サンタ衣装のメンバーを描いた横長の一枚絵を
みせる、という形で、曲の明るく楽しげな雰囲気を見事にあらわしたものとなっています。
しかしこの明るさというのは色々と影を落としたこの回においては不自然なくらいのもので、
それが逆にコントラストとして映える、というものに仕上がっていると思います。


さてこの22話、春香伊織の会話通り、5話との対になる回となっています。竜宮小町も
始動前、仕事がなくて暇で暇で…という頃とまるでトップアイドルが如く大人気で、皆が
集まるのも非常に困難で、やっとの思いで…という現在。このコントラストは実に見事なもの。
「売れる前」と「売れてから」の両方が描かれる、この姿こそまさにアイマス、といえる程です。

そんな22話は個人回では当然ないのですが、フューチャーされたのはやはりというか、
春香千早になりました。千早は20話、21話を乗り越えての成長した姿を見せたのに対し、
かつての765プロと、今の765プロ、そのギャップに悩む春香、というところもコントラスト

そしてこの苦悩する春香は23話、24話に…という前置きとしてこの22話は機能したわけです。

一見すると華やかなクリスマスの、22話。しかしその華やかさとは裏腹に、21話までの
千早のシナリオと、23話からの春香のシナリオをつなぐ、脇役として存在したことになります。

コントラストの陰陽、そしてつなぎとしての役割、実に見事だと思わされた回でした。



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