アニメ版 アイドルマスター 後半総括

kage

2014/01/20 (Mon)

アニマス後半は13話でのライブで竜宮小町以外のアイドル達も一気にブレイクした、
ということで、人気アイドルとなってからの彼女たちの足跡が描かれます。

現実世界ではライブ一つ大成功したくらいでこんなに人気が上がるはずがない…
というところですが、ゲーム版に準拠したランクアップっぷりで、違和感はありませんし、
何より「売れないアイドル」を描いた前半と「売れっ子アイドル」を描いた後半、
という対比が見事に描かれていて、そこはうまい構成になっていると感じました。

また、人気アイドルになったことに伴って、961プロ、というか黒井社長にも
目を付けられ、ジュピターとの対立構造、というものが描かれていくものでもあります。

そんなシナリオ展開の中で、前半でまだ終わっていなかったキャラの個人回も
引き続き描かれていくわけですが、そのクオリティは随分と格差のあるものとなります。

それは16話の回と17話の回の格差、ということももちろんですが、20話の千早回も
明らかに特別な扱いになっている、ということで、アイドル達の平等性は著しく欠いています

千早回に関しては20話だけではなく21話Aパートも実質そうで、さらに16話から19話に
かけても伏線が張られ続ける、ということになっていて、個人的には受け入れがたいレベル
この描き方をどう受け止めるかで、20話、ひいてはこのアニマスの評価そのものにも
直結するところではありますが…一般的には高い評価を受けているようなんですけどね。

また、この20話以降、終盤は一気にストーリーがシリアス展開へと突入していくわけですが、
ここから、それまでのPから春香へ一人称が変わることがポイントになります。

アイマスというコンテンツにおいて、主人公はアイドル達です。それはゲームでもアニメでも
基本的には変わりません。しかしながら、一人称はアイドルではなくて、プロデューサーである
それもまたゲームでも、そしてアニメでも途中までは変わらなかったわけです。

しかしながらアニメ20話以降はそれが変わってしまう。それまでも各アイドルの個人回では
一人ひとりの心情に迫った描き方ではありましたが、トータルではPからの目線でした。
しかし20話からは明らかに春香の目線になる。20話でどういうわけだか千早の対応をPは放棄、
春香に任せる、となったところからそういう描き方へと変わり、ラストまでそのまま
です。

この「一人称が春香」という描き方は、23話や24話での春香の苦悩をダイレクトにあらわすことが
できる
ため、それはそれで上手い描き方である、といえなくもありません。

しかしながら、それゆえに他のメンバーと春香の扱いの差が顕著になり過ぎる、ということも
起こってしまいました。もちろん春香はメインヒロインであり、それは私もよくわかっています。
それでも、千早以上に平等性を欠いてしまうこの描き方は、やはり評価できません

ましてや途中まではちゃんとP視点だった、という前提があるのでなおさらそれは強く感じます。
20話以降のPは明らかに傍観者というか、「春香にとって頼れる存在」でしかなくて、
視聴者としてPの立場から見る、ということが非常に難しい存在
になってしまっています。

こんなことなら一番最初、第1話から「春香が主人公です」とやってくれたほうが良かった、
と思えるくらいに終盤の描き方は違和感があり、厳しい評価になってしまいます。

また終盤の描き方としては、春香の悩みに寄り添えないメンバー、というのも不自然で、
ストーリーに動かされたようにしか見えない
のも気になるところ。さらには961プロが絡む
16話や19話は色々な意味でおかしな展開になっていて、ここにも違和感を覚える始末。

17話や18話、21話Bパート、22話のようにクオリティの高い回もあっただけに、トータルの評価で
「悪い」とは言いません
が、しかしもう少し良くできたのでは、という点も多数。

良くも悪くも、今やゲーム以上にアイマスの「メイン路線」となった感のあるアニマス。
多くの新規Pを獲得したことは間違いなく「功」でありますが、その描き方については
「罪」とも呼べてしまうところがある
のは否定のしようもありません。



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