アニメ版 アイドルマスター キャラクター別 総評 後編

kage

2014/01/22 (Wed)

水瀬伊織

竜宮小町のリーダーである伊織は、2話という最速のタイミングで個人回を迎えました。
これについてはPとの信頼関係の構築、というものをまずは描く必要がある、ということが
大前提としてあって、そのために伊織が抜擢された、という意味で納得はいきます。

その2話における伊織の描き方自体は決して評価できるものではありませんでした
しかしながら7話や10話でもしっかりと伊織はフューチャーされたため、トータルで見ると、
扱い自体は、非常に良いものだった、と言ってもいいと思います。

また、5話や22話での春香との会話にも加わっており、竜宮小町の「リーダー」に
相応しく、「アイドル」そのものに対する姿勢もきちんと描かれた
点もポイントですね。

このアニメにおいてはやよいとの仲の良さが他の展開以上に強調された感もありましたが、
5話、21話、22話などで、決してやよい一辺倒というわけではない、ということも
きちんと描写されていて、ちゃんとバランスが取れたものになっていた点も良いものでした。

メイン3人を除けば、と並んでの好待遇。竜宮小町という存在によって「2ndVISION」では
恵まれない立ち位置にまわることになりましたが、見事にこのアニメで挽回したと思います。


三浦あずさ

個人回の8話については、はっきり言ってとても評価できるものではありませんでした。
その点は伊織と同様なわけなんですが、伊織との違いは、他の回で挽回できていない
というが非常に大きなポイントとなってしまっているのが問題です。

9話のオチ、という衝撃的なモノはあったにせよ、実質それだけ。18話でもそれなりの
役割を担うことになりましたが、あずさ個人を評価するにはやや厳しいレベルの描写。
各アイドルに見せ場のあった15話でもイマイチ…というところで、非常に厳しい扱いでした。

立ち位置的には「みんなのお姉さん」であって、そこをもっと強く押し出されれば
随分と印象が変わったはず
ですが、竜宮小町入りしたこともあってそれすら出来ず…。

20話や21話において千早に声をかけた時のような、さりげない描写がもっとあれば、
目立つことがなくとも、印象としては非常に良いものとなったはず。しかしそれもできず…。
終盤の千早春香に対して、それこそ「お姉さん」として立ち回れれば良かったんですが、
「晴れ色」というあずさらしさ全開の新曲が出来たことが唯一の良い点となってしまいました。


四条貴音

個人回である19話はそれなりにうまく描けていたと思います。もちろん「トップシークレット」に
ついてもっと掘り下げていく、ということができればベストでしたが、それをするには千早並みの
扱いにしなければとても描き切れるものでもなく…という感じで、及第点止まりですけどね。

それ以外の回については、決して出番が多かったわけではありませんが、4話や5話、11話、
15話において独特の存在感を発揮した
、というあたりは「貴音らしさ」の出たものでいい感じ。
貴音に関して言えば、逆に出番が少ないほうがそのキャラクターの個性が出る、という感すら
あって、その意味ではそもそも非常に良いポジションにいるキャラである、とも言えます。
普段あまりしゃべらないからこそ、4話や11話での言葉に重みが出てくるわけですからね。

そういう意味では、伊織に次ぐ扱いだったとも言っていいのではないでしょうか。ただ、新曲は
「見つめて」だけで、それも本編では歌なしバージョン、ということでそこは寂しいところ。
「風花」でその圧倒的な存在感を示してくれたので、それほど気にもなりませんでしたけどね。


我那覇響

間違いなくこのアニメ最大の被害者。5話でのぼっち描写を筆頭に、あらゆる言動が非常に
危うさを感じさせ、「らしさ」とはとても言えないものばかりになってしまっていました。
奔放さというのはもちろん「らしさ」ではあるんですが、実際には年齢相応の落ち着きも
もう少しあるはず
で、そこがほとんど描かれなかった、という点は非常に残念。さらには
ポジティブな性格は春香に喰われ、ダンスの特性もに喰われ…というあたりも厳しいところ。
挙句の果てには個人回の16話が最低のクオリティ、ということもあり、目も当てられないレベルに。

そんな中での収穫は「チャレンジ!」というコーナーでしょうか。の「不憫キャラ」が
定着する最大の要因
となったコーナーではあるんですが、キャラクターの個性、という意味では
新たな面を開拓できた、ということもあり、必ずしも悪いものではなかったと思います。

とはいうものの、文句なしに評価できるのは「Brand New Day!」だけしかなく、トータルでは
どう見ても酷い扱い
と言わざるを得ません。もう少し何とかならなかったのか…と思えてなりません。


秋月律子

とは違う意味で、非常に厳しい扱いになってしまった、と感じるのがこの律子です。

律子はそもそも他のメンバーとは立ち位置が違うもの、としてこのアニメでは描かれている
わけなんですが、そのおかげもあって出番自体は非常に多く、そこは良かったと思います。

しかしながら、その代償として「全員絵」で律子だけが並ばない、というシーンがあまりにも
多すぎた
、ここが最大の問題として浮かび上がってきてしまう、ということがあります。

2話や14話の写真撮影シーンはストーリーの流れ的に仕方ありませんが、14話、24話、
そして特別編のラストシーンにいない
、というあたりはどうしても厳しく感じてしまいます。

15話や特別編の映画には普通に出演、25話でも最終的にはライブ出演、ということをしたの
ならば、ストーリー的にどうしても無理がある場面以外は13人ちゃんと並べて欲しかったです。

また、20話や24話など、言ってしまえばPの咬ませ犬的な扱いになったシーンがあったのも事実。
その役割は確かに大事で、他の誰にも担えない、ということはわかりますが、しかし…。

ただ、個人回である18話は竜宮小町のプロデューサーという立場において描けるベストのもの
だったとすら思えるくらいで、そこに色々と救われている面もあるように感じます。

小鳥と比べれば明らかにアイドル側である、それはわかる扱いであったことは何より。しかし、
そういったレベルに留まらず、もっと他のメンバーと肩を並べた扱いにして欲しかったものです。
このアニメでの扱いが、今後別の展開の律子の扱いにもつながりかねないですからね。


音無小鳥

当然ではありますが、小鳥は他のメンバーとは全く違う扱いのキャラクターになります。
だから個人回というものもなく、21話後半にそれらしいものがあっただけ、というのでも十分。

その21話で小鳥の過去に僅かばかり触れそうになりますが、そこを掘り下げられることもなく、
ということで、「アイマス最大の謎」として残しておくことができたので良かったと思います。

それ以外では、その特殊な立ち位置から出番自体は多かったわけですが、そこで描かれる姿もまた、
お姉さんらしさと、妄想暴走モードを兼ね備えるハイブリッドキャラであり、良い感じ。

メインの13人と、一人称としてのP、この14人が主役である中で、小鳥はちゃんと脇役に
徹することができていた
、これは何よりで、最も上手に描かれたキャラなのでは、とすら思えます。


プロデューサー

アニメ放送開始前には存在すら伏せられていたP。1話のラストで登場したことが物議を
かもしたわけですが、蓋を開けてみれば、非常に良いキャラクターとして活きていました

そもそもアイマスは「アイドルをプロデュース」する以上、いないほうがおかしいキャラクターな
わけなんですが、一歩間違えればハーレムモノと化してしまうところで、そうはならずに
ちゃんと「プロデューサー」たりえた
、そこがなんと言ってもうまいところでした。
まぁそもそも美希以外が恋愛的な感情をPに向けなかった、というところもあるんですが、
その美希への対応もまたしっかりとしたもので、一切嫌味を感じさせませんでした

このP自体のプロフィールというのは全くの不明、本名すらも不明、というところも案外難しい
ものだったのかもしれませんが、そのハンデも感じさせなかったのは見事なもの。

2話や3話で早々に高いプロデュース能力を発揮しながらも、6話で躓き、というあたりも
順番は前後しているようでいて、逆にその才気を感じさせるもので、いい感じ。

ただ、問題点もないではありません。20話で千早の対応を春香にまかせっきりにして
しまったこと、これはシナリオの都合以外何物でもないにせよ、いただけないもの。

そしてこの20話から一人称がこのPから春香に移ってしまったことで、Pと視聴者との間に
距離感が生まれてしまった
、というのも決して良いものではありませんでした。

そうはいうものの、トータルでは非常に上手に役割を担えていた、というのは確か。
ゲームのPとややキャラクターが違えども、しっかりPであった、これは何よりです。


というわけで各キャラ別の総評は以上。次回はアニメのトータルの総括になります。
関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック