劇場版アイドルマスター レビュー その4 ※ネタバレあり

kage

2014/01/29 (Wed)

まだまだ続く劇場版。やっと折り返しの「その4」。以下ネタバレになります。


14.ついに衝突へ

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バックダンサー組を加えてレッスンを行うメンバーですが、やはり体力自体に差が出ています。
そんな中、可奈も一向に来ることがない、ということで、春香も焦りを感じます。実際のところ、
だったら家に押しかければいいのに、としか思えないんですが、それはしないんですよね。
まだ中学生で、家に親だっているだろうになぜそうしないのか、というのはどうしても気になって
しまって、以降の展開でもひっかかりとしてついてきてしまいます。12話の美希同様、
こういった中長期失踪系の展開は未成年者ではどうしても不自然になってしまうわけ
ですが、それでもをあえてこの映画でこの演出をした、というあたりはどうなんでしょうかね。

それはともかくとして、悩む春香テレビ局内でジュピターと衝突してしまいます、物理的に
ここでのジュピターには大した意味はありませんが、顔見せと、アリーナライブの凄さを
伝えるという機能はありました。ちなみに春香はジュピターのライブには多分行ってないんですが、
それは伝えずに誘ってくれたことにだけ感謝、という春香、やっぱりあざとい

さてレッスンでは相変わらずバックダンサー組は厳しい状態で、さらには可奈がいつまで
経っても来ない、ということに関する焦りも大きくなってきます。そこで春香貴音たちと相談し、
現在の状況について一度きちんと話し合う、ということに決めます。ここでようやく合宿登場時
以来となる、貴音の存在感が発揮されるわけですが、その後は大した描写もないんですよね…。

というわけで一同を集めて、バックダンサー組にダンスのレベルを下げる提案をします。しかし
これには反発も当然のようにあって、実際にバックダンサー組にどうしたいか投げかけることに。

ここで「変えたくない」とまず手を上げるのは志保と奈緒、少し遅れて美奈子も上げます。
この3人はいわば「出来る組」で、志保と奈緒は特に「せっかくの大舞台ならフルでやりたい」と
いう気持ちを強く見せます。美奈子もそちら側ですが、ついてこれない「出来ない組」を
考えるとやっぱり…という気持ちもありつつ、それでも手を上げる、という流れになります。
そしてさらに遅れて百合子も挙手。百合子も「出来ない組」で、他2人の様子をうかがい
ながらですが、それでもやはりプロ意識を持ち、なんとかやり遂げたい、という気持ちを示します。
そして杏奈と星梨花は挙手をせず。この二人には体力的にはもう限界、ということでしょう。

多数決では4対2となるのですが、可奈がこれから来る可能性も考えて、やはりレベルを
下げるべきでは、という流れになります。そしてそれに奈緒は反発。前述の通り「全力で」を
考える奈緒、その考えは立派なものです。しかしながらその横で、同じく挙手をした美奈子が
立ちあがった奈緒を、服を引っ張って座らせようとします。自分だって全力でやりたいけれど、
先輩達の言うほうが正しいはず、という考えもあって…という葛藤の末の反応
でしょう。

そんな状況で、杏奈が可奈から来たというメールを春香たちにみせます。このメールを可奈が
杏奈に送ったのは、同じ「出来ない組」
だからでしょうね。間違っても志保には送らないはず。

そして内容は、「ついていけないのでライブを、アイドルを諦める。ごめんなさい」というもの。
さらには春香がサインをしてあげたパンダの人形までも返されていて…ということで、これによる
ショックはあまりにも大きなものとなってしまいます。人形がつき返されようとも、正真正銘、
可奈のメールではあっても、春香にはどうしても可奈の本心とは信じられない、ということで、
なんとか本人の真意を確かめたい、としますが、いよいよ志保は耐えられなくなります。

レッスンに来ず、自分から辞めると言った可奈になぜこだわるのか、と。「今進めるものだけでも
進めないと、みんな駄目になってしまう」
と痛烈なセリフを吐きますが、これは極めてメタ的な
ものとしても受け取れます。グリマスやモバマスの展開を受け入れ、進めるものと進めないもの
ですね。いつまでもモバグリを否定する人に気を払っていては、アイマスというコンテンツ自体が
駄目になってしまう
、という痛烈なメッセージになっていて、これは私にはやはり堪えるもの。
PVでもこのセリフをピックアップしていたように、このテーマもまた今作で重要だと分かります。

さて、それに対する明確な答えを春香は出せず、とうとう志保は「なんであなたが
リーダーなんですか?」
とまでも。その優柔不断さは典型的なリーダー像とはほど遠く…という
意味で、志保の言葉もごもっとも。メタ的な意味でも、ここでは答えは保留となるわけです。

それにしても、ここで優柔不断な春香に対する志保の表情、かなり凄いものです。あきれ返ると
いうかドン引きというか、「ダメだこいつ」という言葉をそのままあらわしたような表情
24話の美希も似た表情でしたが、あの時は戸惑いがもっと強かったもので、ここでは本気で
あきれ返る、というものを極めて強く感じます。この表情は本当に印象的で、圧倒されました。

さて、そこに割って入るのが伊織。「言い過ぎ」と志保をたしなめつつ、「あんたがリーダーなんだ
から、しっかり決めなさい」と春香に強く発破をかけます
。竜宮小町のリーダーである伊織だから
こそで、春香をリーダーと認めつつも、今の姿を誰よりも歯がゆく思っていることの証明でしょう。

重苦しいムードが続きますが、そこに律子がやってくることで、この場は解散となります。
しかしながら、降り続く雨同様に現在の重苦しい空気はなんら変わることはなく…という感じです。


15.悩むリーダー、春香

伊織の言葉を受け止めて、悩む春香。そんなとき、たまたまトイレで美希と出くわします。
自分がどうするべきか、美希に軽く相談してみますが、美希には「春香じゃないからわかんない」と
一蹴されます。さらに、春香がPによってリーダーに選ばれたことに対して、美希は嫉妬を見せます。
それもあっての一蹴、もあるんでしょうが、それ以前にやはり春香美希では考え方が全く違う
ということが大前提にあって、のものでしょう。ただ、リーダーとして相応しいのはやはり春香
ある、ということは美希も思っていて、それについてはきちんと春香に伝えます。

さて、春香達がそんな状況のとき、Pはというと、律子と事務所の屋上で現状について話をします。
しかしながらここでのこの二人の現状への考え方、あまりにも甘すぎるのでは…という感じ。
春香にリーダーを任せ、Pは一歩引く、という姿勢だとしても、脱落者が出ている状態でこれで
いいのでしょうか。それこそプロデューサーに徹すると言った律子がなんとかすべき場面のはず。
まぁストーリー的には春香に一任、しかないので、まぁそこを突っ込んでも仕方ないのですが…。

また、こんな状態でハリウッド研修にすぐ行くべきではないのではないか、と考えるPに対し、
律子はみんなの想いを無駄にしないように、と伝えます。ただ、ここではそのことよりも、
律子とPとの関係性、というあたりがやはり見どころでしょう。プロデューサーに専念することを
再度誓うことや、子供っぽくしゃがみ込んでパンチを繰り出したり、「GO MY WAY」が歌い踊れて
良かった、と話すシーンなど、後のライブ未出演をフォローするには十分な描き方です。

そして春香はというと、カフェらしきところで千早にこの状況について相談を持ちかけます。
「リーダーとして」どうあるべきか悩む春香に対し、千早は「春香らしければいい」と返します
これは合宿時から一貫して変わらず、「そのままの春香」こそが765プロのリーダーである、という
ことを意味するものでしょう。そしてその想いは春香にも届き、「どうしたいか」を考えます。

また、ここで千早はアリーナライブへ母親を招待する、ということを春香に話しますが、
このエピソードは沼倉さんのエピソードと重なるところです。ならば兄を呼ぶ、という
流れになるはずですが、このアニメにおいてはの兄についてほとんど触れられていませんし、
いきなりそんな話が出てきても、なんのこっちゃということにしかなりません。

ナイーブな話だけに、沼倉さんのエピソードを意図的に使おうとしたかは何とも言えませんが、
千早の成長を描くためのエピソードが、キャラは違えども、声優陣の話とリンクしてきてしまう
このあたりもまたアイマスの奥深さというか、重みとして伝わってくるところであります。


続きます。
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この記事へのコメント

kage

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Posted at 23:48:47 2014/01/29 by

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

コメント下さった方。

ありがとうございます。私もこの13人がこの先どこへ進むのか、が何より気になります。
答えは当然まだ出ないけれど、この映画で方向性を示してくれていると思うので、
それを確かめるために何度でも観る価値はあるとも思います。

Posted at 23:56:17 2014/01/29 by トリプルデイP

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