劇場版アイドルマスター 観点別評価 & アンケート実施

kage

2014/02/02 (Sun)

ストーリーに沿ってのレビューが終わりましたので、今回は観点別にまとめていきます。
これまでと比べて具体性は下がりますが、ネタバレであることには違いないのでご注意を。


ストーリー

ストーリーそのものは極めてストレートなもので、私の予想とも大きく変わることないものでした。
PVをちゃんと見ていれば、誰が考えても外しようもない感じで、サプライズには欠けましたね。

もう少し具体的に言うならば、26話までに団結を強めた春香を達765プロのメンバーに、
全くの新人たちを放り込んだらどうなるのか
、というのをそのまま描いた、という感じです。

春香が必要以上に「みんな」に拘るのもアニメ終盤の流れを汲んで、なら自然な感じで、
さらにはその春香を一人称、あるいは主人公として描くのもそのままの流れですね。

このストーリーにおいてはいくつか不自然な点があるのも確かで、例えば合宿後、はじめは
バックダンサー達を単独で練習させたり、可奈が練習に来なくなったときもPと律子
春香たちに全てを任せっきりにしたり、連絡のつかない可奈の自宅を訪れるのが
最後の最後の手段、となってしまっていたり
と、ツッコミどころは満載です。

これはストーリーにおける見せ場、要するに描きたい場面を描くのを最優先にして、そのために
ストーリーを多少無理矢理にでもつないだ
、という感じで、こうしたストーリー構成自体も
アニメ終盤のシリアス展開と酷似しているようで、これは私としては評価しにくいところです。

とはいうものの、そのストーリーにおけるツッコミどころを感じさせないというか、感じさせても
それを補って余りある演出があって…というあたりがこの映画のキモ
であると思います。


演出

演出という表現が正しいかどうかもよくわかりませんが、ストーリーそのものの裏にあるもの
についてのパートです。この映画ではこれがとにかく強くあって、重みを強く与えています。

一つは声優陣とキャラクター達のリンク。バックダンサー組にアドバイスする雪歩
春香のその言葉には明らかに浅倉さんや中村さんの分の想いも感じられ、キャラと声優の
結びつきが極めて強いアイマスならではの演出
となっており、セリフに重みを与えています。

あるいは、週刊誌における「世代交代」や志保の「今進めるものだけでも」、百合子の
「一緒に続けても…」に代表される、現在のアイマスの状況自体のメタファーというのも
極めて重大なポイントです。そしてそれに対する答えを言うのが春香、というのもやはり重い。
特にアリーナでの演説は圧巻で、「私は『天海春香だから』」というPV時点から「どういった場面で
使われるのか」と注目していたセリフは、想像以上の重みを持って返してくれたわけです。

ストーリー自体、それだけで楽しむことだってもちろん出来るわけですが、こうしたメッセージが
多大に含まれていると考えてみれば、やはり単なる「映画一作」以上のものを受け取れます。

実際にそんなメッセージが込められているかどうか、というのは正直わからなくて、私が単に
考え過ぎ
、ということだって十分考えられます。しかしながら私にはどうしてもそれ以上の
想いがこの映画には込められている、と感じてしまって、ここまで色々書いたわけですね。

「今」を大事に、全力で突き進んできたアイマスが「今」大事にするのは「みんなで」進むこと。
今までの全ての展開を、アンチモバグリ等の「今のアイマス」を否定する人さえも包み込み、
ともに「輝きの向こう側へ」進もうよ
、というメッセージ、私にはこれが感じ取れました。


楽曲

事前に発表されていた挿入歌「ラムネ色 青春」、主題歌の「M@STERPIECE」、エンディング
テーマの「虹色ミラクル」だけでなく、まさかの劇中劇用新曲「Fate of the World」他、
様々な楽曲が今回の映画には使われ、様々なシーンを彩ってくれました。

この中で最も印象的なのはやはり「M@STERPIECE」です。もちろん圧巻のライブシーンで
使われた楽曲だから、というのが大きいですが、それ以上に歌詞がやはり素晴らしい
過去を、現在を、未来を描くこの世界観は「カーテンコール」とも良く似ていて、これらの
楽曲に共通するのは、例えば稼働2、3年のコンテンツではこの楽曲にこんな重みは絶対に
与えられない、ということ
です。「夢を初めて願って今日までどの位経っただろう」なんて
まさに開発開始から10年を超えるコンテンツだからこそであり、深みが違います。

それ以外にも爽やかさ抜群の「ラムネ色 青春」、未来へ突き進む「虹色ミラクル」、
メイントリオ楽曲となる「Fate of the World」、いずれも素晴らしい楽曲だと感じました。

アイマスにおいて楽曲というのは当然非常に大事な要素になるわけですが、この映画に
おいてもやはり極めて大きなポイントで使われて、強く印象に残ることとなりました。


ライブシーン

ライブで描かれた楽曲である「M@STERPIECE」は前述のとおりで、ライブパート自体も
レビュー内でほとんど書いてしまっているので、ここでは補足的なことだけ書きます。

一つは舞台がそのまま「横浜アリーナ」であること。劇中では「横浜」とはつきませんが、
言うまでもなく7thライブの横浜アリーナが舞台となっていて、そこでの演出をふんだんに
使ってのライブシーン
、というのはやはり感慨深いです。サイドの花道こそ実際とは
違ってメイン同様に高さがあるものとなっていますが、それ以外はほとんど一緒。

その臨場感は、思わず自分が7thにいた場所を確認してしまうほどであって、
CG使用というやや残念な点があったにせよ、やはり圧倒されるレベルではありました。

また、その中には本当に自分の姿があるわけもないのですが、8th横浜で公開収録された
音源が確かに使われている
、というのもあって、本当に「あるわけない」わけではない、
というのは非常に嬉しいところでした。「The world is all one !!」でCDデビューを果たした
私が、今度は満を持して銀幕デビュー
、ということにもなるわけで、やはり感無量ではあります。

ただ、レビュー内で書いたように、アイドル達の名前を、愛称を叫んだ音声は明らかに
使われていない
ようで、そこが残念。収録後に構成が変わった、ということなのかも
しれませんが、それでもなんとか使って欲しかったところ。そもそもこれがあったがために
律子がステージに上がると思えた
こともあり、これでは単なるミスリード要因でしかありません。

可能性があるとすればBDで何らかの形で、でしょうが、果たして…。


アイドルの扱い

これについては予告PV、あるいはそれ以外の事前情報でも13人平等になりえないのは
わかっていて…というところで、これについては初日雑感でも書いています。というわけで、
今回の映画におけるアイドル達の扱いの良さ(主観)を一部修正し、ランク別で掲載します。

S:春香
A:伊織・可奈
B:志保
C:美希千早雪歩律子・奈緒
D:あずさ・百合子・星梨花
E:やよい亜美真美貴音・美奈子・杏奈


ミリオンのメンバーはともかくとして、765プロメンバーは概ねアニメでの扱いと同じ、
という感じなんですよね。結局のところ、メイン3人を中心にシリアスシーンで映えるキャラか
どうか
、というあたりがかなり大きいようで、そういう意味では満足せずとも理解はできます。

ただ、アイマスはやはり13人のアイドル達の物語であり、彼女たちの間には差がない
というのが私にとってのアイマスの理想像であって、それとはかけ離れているのは残念。
せっかくの劇場版、なんとしてでも全員に見せ場を、と思っていたんですけどね…。

ただ、この映画自体、アイドル達一人ひとりがどうこう、というよりも、ミリオンメンバーも
含めたこの20人を持ってして、観客であるPに向けたメッセージを打ち出す
、というのが何より
大きな目的である、というようにも感じられて、そのために各キャラの扱いがうまくできなかった、
というような印象もあり、なんとも言えないところですね、これは…。

それはそれとしても、やっぱり一人ひとりがどう輝いたのか、というのが私にとっての
注目点
でもあって、それについては次回から、一人ひとりじっくり見ていきます。


ミリオンライブのメンバーについて

その前にもう少しミリオンのメンバーについてだけ、包括的にみてみたいと思います。
とはいうものの、ミリオンのメンバー内でも前述の通り扱いに大きな差があって、極端にいえば
可奈と志保とそれ以外、という形となってしまっています。これもこれでいいのか、
と思えますが、それこそ765プロが不平等なのに彼女達が不自然に平等に扱われても
何が何だか、というだけになってしまうので、立てるべきキャラを立てたのは良かったと思います。

そもそも私は今回の映画への彼女たちの出演は否定的だったわけで、それを直前にいわば
無理矢理に方向転換して劇場に臨んだわけですが、そうしておいてやはり正解でした。
彼女たちを否定したままでは、どうやってもこの映画を楽しむことなんてできませんし、
ライブのサビで彼女達が躍り出てくるシーンで腹を立てていた可能性すらありますから。

一歩引いて考えてみれば、映画のゲストなんてものはレギュラーメンバーより目立って
いても決しておかしくなくて
、そこにこだわってしまうのは本末転倒でもあると思います。

もちろんアイマスというコンテンツは特殊であって、「メイン」が13人もいます。そして現在の
「世代交代」が囁かれるコンテンツ状況を考えれば、単なる「ゲスト」とも言い切れないでしょう。

だから私は、アイマスというコンテンツを総括的にみた場合、今回のゲスト出演にはやはり
不安は募るけれども、この「映画内」に限っては納得
、というところに落ち着けたいと思います。

まぁそもそも彼女たちありきのストーリーでしかないんですが、その彼女達がいたからこそ
この映画で打ち出されるメッセージに重みがある
わけで、その意味で納得、ということですね。


アンケート

というわけで次回から各キャラ別に見ていきますが、その前にまたアンケートをやっちゃいます。
アンケートのテーマはもちろん「劇場版を見ての感想」になります。

締め切り等はまだ決めていませんが、またちゃんと集計して記事としてまとめる予定でいます。
ただ一点ご注意いただきたいのが、ここまで私がいろいろと書いてきたことに対して
引っ張られることなく、ご自身の素直なお気持ちで答えていただきたい
、ということです。

今回の劇場版、決して一面的な内容ではなくて、受け取り方は人それぞれでしょう。
だからその、多様性のあるご意見をしっかりみて、それをまとめてみたいと思っているのです。

是非ともご協力いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

http://enq-maker.com/iQCnmAg
関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック