アイマスにおける「団結」の意義 後編

kage

2014/02/09 (Sun)

アニメ版のアイマスは、アイマスというコンテンツにとって本当に救世主的な存在であり、
9.18で崩壊しかかった状況から見事に立て直し、更なる成長を遂げるポイントにもなりました。


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そんなアニメ版アイマスでは周知の通り、アイドル間の関係性というものが非常に深く描かれ
ました。「2」で最大の問題となった竜宮小町という存在もありましたが、それによって
アイドル達の扱いに差がつく、ということはなく、一応ちゃんと13人(12組)に個人回が
ある、という形で、少なくとも「2」よりはバランス良く13人が扱われた
わけです。

また、春香が終盤の展開で「みんなで」に拘った事などで、「団結」がこのアニメによって
より強化された、というよりは、ここにきてようやく形になった、というもべきでしょう。

そう、このアニメにおける「団結」は、言わば「2」における失敗を糧にした上で、「今度こそ」と
掲げられたテーマであり、そして実際に「今度こそ」成功した展開
でもあったわけです。

アニメ第1話のエンディング曲が「The World is all one!!」であったことこそがその証明で、
本当の意味での「団結」を「今度こそ」描いて見せるという公式の意気込みでもあったはず。

その意気込みが通じ、成功した結果が今のアイマスの形であり、だからこそ「団結」を
声高らかに謳う、という状況になっているわけですが、話はそれで終わっていないのが現状です。

それは言うまでもなく「シンデレラガールズ」、そして「ミリオンライブ」の存在、ということに
なります。765プロの13人以外のアイドル達が大量に登場し、ソシャゲーという非常に
好き嫌いの分かれる展開で、例えば総選挙などといった9.18で批判されたはずの展開を押し出す

アイマスの世界観というものが広がったと同時に、それに伴って再び「団結」は壊れたわけです。
まぁ、アニメ放映中にとシンデレラは開始した、というあたりで前後するところもありますが…。

また、公式側もその状況をもちろん理解していて、だからこそはじめは「混ぜるな危険」として
765プロとシンデレラの展開を完全に別物として扱っていたわけですが、2012年の年末イベントから
徐々に「混ぜろかき回せ」に方向転換。そしてミリオンの登場、8th、劇場版へ…としていきました。

この方向転換はもちろん色々とタイミングを見計らった上でされたもののはず。シンデレラが恐らく
予想をはるかに超えた成功をしたこと、そしてミリオンという、より「後継者」に近い存在を出す、
ということを踏まえての2012年末からの方向展開、と考えるのが自然でしょう。ちなみに
シンデレラについて私は「駄目なら切り捨てる」という展開だったとすら思っています。

なんにしても、公式側はSSAに代表されるような「765」「シンデレラ」「ミリオン」の3展開の
「団結」を強く謳う姿勢になっているわけですが、対するP達は全く団結などできていないのが現状。

私自身もそうですが、ソシャゲーというメディアを基盤とし、有象無象のアイドル達が存在する
モバグリを765プロのアイドル達と並べて考える、ということは決して簡単なことではありません

もちろん8thでありLTPであり劇場版であり、という展開で受容できるPも増えてはいるはずで、
私自身も(ミリオンに関しては)その通りなのですが、それでも全てのPがそうではないでしょう。

だから現状では「団結」なんて全くできてない、となるわけで、公式としてもそれは悩ましい状況で
あるはず。ただ、そうなってしまうことは仕方ない、ということだって当然わかっているはずです。

だからこそ、今回の映画でアリーナ後の春香と志保の会話に、公式からのメッセージを込めたはず。
最後まで765プロの「みんなで」を受け入れられなかった志保に対し、春香が「それでもいい」と
したこと。これが公式の「(3展開)みんなで」を受け入れないPに対し「それでもいい」とする
ことと重なって、「それでもアリーナライブを(=アイドルマスターを)一緒に頑張ろうよ、
盛り上げようよ」
とする。考え方は人それぞれ、ということを尊重したうえで、最大のテーマに
関してだけは、「一緒に」「団結して」やっていこう、というメッセージを込めた
と考えらます。

もはや何がどうなっても以前の「綺麗な団結」はアイマスには作りだすことはできないでしょう。
だから、多少汚くても、それでも「アイドルマスター」という絶対無二の名のもとにだけでも、
「団結」していく
、これが今、アイマスが目指すべき姿で、掲げるべきテーマでもあるはずです。

そのための大きな一歩がSSAになるはずで、これ自体はモバグリが受け入れれらないPから
すれば不快極まりないはずですが、「その先」を提示する場でもあるはずで、それこそが重要です。

初めはちょっとした内輪もめを諌めるためのキーワードだったはずの「団結」が、今やコンテンツの
最大のテーマにもなり、その形を模索するという状況になったこと
。これはコンテンツが成長した
からこその変化でもあって、嬉しいような、悲しいような気持ちになってしまうところです。

アニメで、映画で、「みんなで」を必要以上に掲げたのも私としてはあまり気持ちのいいものでも
ありません。それでも、「それでもいい」としたこと、これが大きくて、「アイドルマスター」の
元に、本当に広い意味で「団結」していくのならば、それには当然従っていきたいとは思います


「人それぞれ」でありながらの「団結」。これこそが究極の形のはずで、目指すべき姿でしょう。
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