アイドルマスター  (アーケード準拠コミック)

kage

2014/03/15 (Sat)

「ストーリーモノアイマス」の原点

アイドルマスター (角川コミックス・エース 186-1)アイドルマスター (角川コミックス・エース 186-1)
(2007/09/26)
バンダイナムコゲームス

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1.アイドル候補生
2.それぞれの思い
3.決断の時
4.初オーディション
5.デパート営業
6.TV番組出演
FINAL.夢追う力



本作もアーケード時代のものでありますが、アンソロジーであった他のコミックとは異なり、
きちんとした「ストーリーモノ」であるのが最大の特徴となっています。ストーリー構成も
しっかりしていて、プロデューサーがいて、アイドル達をトップアイドルへ…となっています。
春香がやはりメイン扱いですが、他のメンバーもしっかり描かれ…後のアニメとも近い形です。
まぁ、アイマスを真正面からストーリーモノにすると、その形に行きつくんでしょうけども。
というわけで早速各話ごとにみていきます。


1.アイドル候補生

一流プロデューサーこそ夢見るものの、他に何のバックボーンも描かれない、主人公であるP、
「金田上一郎」が、765プロに初出社したものの…という王道のオープニングからスタート

いつも通り無茶ぶりをする社長に導かれ、初っ端から海合宿でサービス回、という
急ピッチなストーリー展開ですが、ここでアイドル達一人ひとりの個性がきちんと描かれます。
ここでも春香千早は別格扱い、となり、これはこの当時からなんだな、というのも感じられます。

展開が明らかに早すぎるのはともかくとして、決して悪いとは言えない「第一話」でしょう。


2.それぞれの思い

引き続き合宿回ですが、これまた急ピッチでシリアス展開が繰り広げられます伊織律子
激突などは、今から見ればキャラ崩壊に近いくらいのものですが、正直これくらいやったほうが、
「アイドル」という職業によりリアリティを、感じられて、これはこれで、とすら思えます。

こういう衝突を乗り越えた先にこそ「団結」があるわけで、後のアニメでは描けなかったような
「団結に至るまでの物語」をここで描いているのかな、とすら今なら読むことができます


3.決断の時

引き続き合宿回で、シリアス展開は続くわけですが、お祭りのステージに参加して、しかも
フューチャーされるのは雪歩、というのはアニメ3話そのまま
。順番的にはもちろん、こちらが
先なので、実はアニメ3話はこれをモチーフにしていたのでは…とすら思えますが、真偽は不明です。

ただ、完全な「雪歩回」ということではなくて、2話での衝突を、このステージを成功させることで
乗り越え、「団結」に至る「全員回」
。プロデューサーがここで決意をするあたりもポイントです。
ここまででは序章で、ここからストーリーが本格始動、となるわけですが、残り話数が…。


4.初オーディション

合宿を乗り越えた765プロは、新事務所へ移転して…というところから新章スタート、となるの
ですが、ここではそれよりも「西園寺プロ」、そしてその所属アイドル「西園寺瑞樹」の存在が
大きなポイント
。「961プロ」「黒井社長」誕生以前で、ライバルとして描かれるわけですから。

オーディションに参加することになった春香が早速瑞樹と接触するわけですが、そこは春香
激突、なんて形にはならなくて、春香自身の天性のアイドルオーラを見せつけてくれます
やっぱりこれができるのは春香だからこそ、と思えるわけで、メインヒロインの風格を感じます。


5.デパート営業

この回はやよい回となっていて、タイトル通り「デパート営業」のお仕事の話なんですが、
これまでのシリアス展開とはうって変わってのギャグ回となり、ホッと一息つける内容です。
まぁ、ギャグ要員はやよいではなくて春香で、当時から芸人気質だったと痛感させられるのですが…。
シリアス要素も多少はありますが、全体を通して見ればほのぼの、リラックス回です。


6.TV番組出演

TV番組に出演するのはで、つまりは回。そしてライバルの瑞樹も登場、というあたりは、後の
アニメ17話の原型とも言える構成
です。もっとも、こちらはがちゃんと「女の子役」ですけどね。

ただ、そこは。「女の子役」に留まらず、いつものようなイケメンっぷりをいかんなく発揮し、
結局オチは…いつもの、としか言えないものです。男女問わず、というのはあるんですけどね。

そして本当のオチはこれではなくて、春香の前にある人物が…という急展開となってきます。


FINAL.夢追う力

というわけで唐突過ぎる最終回。まぁ、打ち切りでしょうかね。当時の事情は知りませんが…。
「憧れの歌のお姉さん」である西園寺社長に直々に引き抜かれそうになる春香が悩んだ
末に…という話となるわけですが、千早美希ではなくて春香の移籍騒動、というのは
かなり新鮮な感じ
。まぁこの当時のものに「新鮮」という表現も変なんですけどね。

とにかく、結論としては当然、という感じ。765プロの「団結」をここでもしっかり描いています。
結果オーライではありますが、ここからまたトップアイドルを目指す、というラストで何より。
アイマスはこの漫画内で完結する物語ではなく、「ここから」はじまる物語なわけですしね。
また、765プロの後輩、という存在もまた、「未来」を感じさせる、そんな最終回となっています。


思いっきり打ち切り的に終わってしまったことで、全くもって個人回を消化できず、何もかもが
中途半端といえばそれまでですが、これまでのアンソロジーとは全く異なるストーリーモノで、
その価値は非常に高いものでしょう。この次点で765プロの「団結」をしっかり描いていますしね。

春香雪歩伊織に「ちゃん」付けはともかく、あずさやよいに「さん付け」、「敬語」と
いうのはキャラ設定そのものが明らかにおかしい
、というのもありますが、まぁ目を瞑れます。

最初の3話で急ピッチでストーリーを進め、そこからいざ個人回、というところで終わってしまった
のは残念ですが、それでも、シリアスを序盤に詰め込んだからこそ、しっかりと深みはあって、
今では描きようもない「アイドル間の衝突」を真正面から描き切っているのは逆に好印象。

アニメの原型となるような部分もちらほら見られ、アイマスの歴史においても重要な一冊でしょう。
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この記事へのコメント

kage

おひさです!今日から公開します!!まだこの本が出たときはアイマスのアも知らない小学生でした。といってもまだ9年しかたってないのに映画までやるコンテンツに成長できたのも管理人さんのような先輩プロデューサーのおかげです!本当にありがとうございます!!!

Posted at 03:12:22 2014/03/16 by 108P

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

108Pさん

コメントありがとうございます。

アイマスというコンテンツがここまで大きくなったのは、新規のPがたくさん入ってきて
くれたからだと、こちらとしても思っています。本当にありがとうございます。

Posted at 10:25:59 2014/03/16 by トリプルデイP

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kage


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