アイドルマスター ONE FOR ALL 総括 前編

kage

2014/07/23 (Wed)

今回はONE FOR ALLについていくつかの観点から総括的にまとめてみたいと思います。


ゲーム概要

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「13人プロデュース」を掲げたコンセプトに偽りなく、しっかりと13人のシナリオを描き切り、
かつ本格的なプロデュースゲームであった事、これがまず何より
ですし、この点だけで
本作を評価できるくらいのものです。もっとも本来は「2」でこれをしなければならなかった
はずですが…。まぁ、待たされた分の期待の大きさには応えてくれたと思いますし、
先日発表された今後のダウンロードコンテンツの事まで含めて考えれば、むしろ期待以上で、
本当にどうしちゃったのバンナム、としか言えないくらいの大盤振る舞いにも感じます。

ただし、この大盤振る舞い、今後を考えると…というあたりはまた後述。


システム

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これまでとは違い、プロデュース期間の制限などもなく、それによって難易度が低下した、
というのは確かにあるかと思います。しかしながら、ランクアップフェスにはそれなりの
戦略性もありますし、シーズン目標の存在も、ダレさせない機能として働いていたと感じます。

もちろん問題点はいくつもあって、例えばステージの内容はフェスはともかくライブと
オーディションは実質同じではないか
、というあたりは「2」から解消されておらず、
作業感というものはどうしても拭えない、というのはあったかと思います。

作業と言うならばレッスンというのも今作もあるわけですが、今作ではこれの存在意義が希薄化、
というのがあって、それはそれで問題かと。もちろんブーストを活用できる場面もありますが…。

まぁ作業ゲーというのは今作のようなシミュレーションゲームではどうしたって発生する
わけで、それを回避すべく、突発コミュの存在であったり、あるいはランクアップフェス自体が
飛び級できたりがあり、作業感というのを極力なくそうとしている点は高く評価できるかと。

また、成長システムについても、レッスンではなくてスキルボードになったことで、
戦略性というものも生まれましたし、システム的な意味でもアイドルの個性というものも
うまく表現出来ている
のではないかと思い、これもまた非常に好印象を持てました。
もっとも、バーストアピールの効果が重複しているのはいかがなものかと思いますが…。
そして重複しない個別のスキルを持つメンバーもいるわけで、この辺のバランスは決して良くなく、
13種類の効果をちゃんと用意してほしかった、というようには感じます。

例えばフェスのライバルの使ったような相手への攻撃系とか…とは思うのですが、
攻撃系というのがまず765プロらしくなく、かつフェス以外じゃ役に立たない、というのが
あって採用されなかったのだとは思います。だとしてもなんとか13種類用意を…ですけど。

その他細かいところまで色々と気配りができたシステムだと思いますし、難易度については
例えばトリオのところをソロやデュオにする「縛りプレイ」で調整は出来たりもするので、
それはもうお好みのお話。トータルでみれば間違いなくシリーズ最高のバランスと
完成度といって差し支えないはずで、個人的には大満足の内容でした。


楽曲

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楽曲については、今作のテーマ曲とも言える「ONLY MY NOTE」に加え、発売まで
伏せられていた「Destiny」、各アイドルの持ち歌13曲、そして他全員曲5曲で計20曲もあり、
これは十分な数なのではないかと思います。さらにDLCもありますしね。

実際には持ち歌というのはシステム的には効果をなしていないわけなんですが、
ちゃんと13曲用意されていたのは何より…と言いたいところですが、どうみても亜美
持ち歌が「Coloful Days」なことだけは全く理解できませんでした
。しかも12Colorsでは
ない旧Ver、というあたりもSTV同様納得できず。…これは結局何だったのでしょうかね…。

それはともかくとして、最初から全曲が使用できるのではなくて、プロデューサーランクに
よって徐々に開放、そしてオールスターライブでも大成功することで解放、となっていた
あたりも良かったと思います。「自分REST@RT」「M@STERPIECE」そして「Destiny」
あたりは最初からあっては…という感じで、アイドルとして成長して解放というのが
これらの楽曲自体にもふさわしく
、このあたりについても非常に好印象でした。

ただ少し気になったのは、これらの楽曲が解放されるオールスターライブ。
13人が歌い踊る映像がプリレンダなのはわかりきっていたし、仕方ないのですが、
やはり春香が大センター、というあたりはやはり何とも言えない感じ

もっとも、「自分REST@RT」ではアニメ、CDで歌っていない竜宮小町をあえてセンターに抜擢、
というあたりは律子だけが端、というのはあったとしても上手い演出で良かったのですが…。

「ONLY MY NOTE」や「M@STERPIECE」でのセンターはまだしも、円形を描く「Destiny」に
おいてその円のど真ん中、というのは流石におかしい
、と言わざるを得ませんでした。

せっかくの「13人プロデュース」、好きなアイドルを好きに育てられるこのゲームにおいて、
春香だけがここで特別扱いというのはどうしても納得できず…。このあたりが以前危惧した
「アニメによる弊害」に他ならないのかな、と感じ、今後のアイマス展開にも不安を残しました


まぁそこは問題だとしても、楽曲のクオリティ、そして歌い踊る映像美についてはもちろん
全く文句のつけようもなく、「これぞアイマス」というのを感じさせてくれたことは文句なしです。


ストーリー

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13人それぞれにきちんとストーリーがある、というあたりは「2」と同様の仕様です。
ただし、期間制限があり、それに合わせてシナリオが展開された「2」とは異なり、
今回はランクアップフェスでグレードごとにシナリオが描かれる、という流れになりました。

もちろん13人、メンバーによってそのシナリオは異なるわけですが、トータルで見れば、
内容的には割とローカルな話が多く、アイドルとしてトップへ駆け上がる、という
見せ方はほとんどありませんでした。春香なんかは例外的にしっかりと「アイドル」を
描いていますが、それこそ例外で、やよい雪歩の話のスケールの小ささからは、
「アイドルとしての成長」を中々感じ取りにくかった
ようにも思います。

もっとも、出会いから、ランクアップフェスそしてエンディングに至るまで、メインストーリーは
6回しか描かれないわけで、そういう描き方というのも決して悪くはないとも感じました。

また、メインは限られようとも、プロモーションの仕事やふれあい、突発コミュでしっかりと
アイドルの個性が描かれていたわけで、ボリューム不足ということもありませんでした

また、ふれあいではアイドル間のかけあいというものもしっかり描写されていて、非常に
充実した内容だったとも思います。「いつもの」カップリングやトリオももちろんありましたが、
新鮮な組み合わせも多数みられ、「13人」の厚みを感じられたのは何より

トータルのボリュームが多かったとは思いませんが、ゲーム自体の容量に限界があるわけで、
その中で出来る限りのものは見せてくれたし、「2」では描き切れなかったところに
しっかりと挑んだ、ということだけでも評価していいのではないか
とすら思えます。

また、ストーリーにおいてこれまでの作品と決定的に違うのはエンディング部分であり、
つまりはこれまでは「別れ」が描かれていた部分が描かれず、これまでにはなかった
「これからもよろしく」が描かれる、といったあたりが最大のポイント
になってくるかと思います。

これ自体が今作の「エンドレス」と直結する話でもあるわけですが、もっと広い意味でも
捉えられるのではないかな、とも感じられ、それも含めて色々と考えさせられるところです。


ということで次回はこのストーリーについて一人ひとり見ていくこととします。
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