アイマスにおける「世代交代」の可能性 前編

kage

2014/08/28 (Thu)

アイマス9thライブも大阪と名古屋公演が終わり、残るは東京公演だけ。
既に終わった4公演のうち、名古屋二日目において、気になる言葉がありました。

平田さんが「10thも11thも12thも」と明確に「この先」について触れたこと、
そして中村さんと今井さんが「これから先も最後まで走り抜く」と宣言したこと
です。

それと、先日発売された「IM@S Febri」での石原さんのインタビュー記事を合わせ、
危惧される「世代交代」が本当に起こりうるのかについて改めて考えたいと思います。


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(2014/08/02)
不明

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「世代交代」が囁かれる理由

そもそも大前提として、「世代交代」という言葉、ないしそれに類似した言葉を公式側は
一度も発していません
。にもかかわらず、その可能性について危惧されているのはなぜでしょうか。
まずはその理由について、いくつかの要因をあげて考えていこうと思います。


1.10周年という区切り

単純な話、10年という期間が長く、そしてキリが良い数字である、ということがまずあります。
9thライブのパンフレットでも書かれていますし、MCで平田さんが話したことでもありますが、
一つのゲームがここまでの期間楽しまれる、ということは極めてレアなケースです。

もちろん一つのゲームと言っても実際には様々発売されていますが、「765プロのアイドルを
プロデュースするゲーム」というのは変わらず、そのアイドル数は増えこそすれ減ってはいません。
途中美希の離脱や竜宮小町という存在もあったわけですが、結局一時的な話だったわけで、
根本的に765プロから抜けたわけでもありませんし、「13人体制」に現状揺るぎはありません。

しかしこの揺るぎなき体制というもの自体が極めて特殊なものであり、少なくともギャルゲーと
いうジャンルにおいては前例のない状態
に突入しているのは確かなはずです。

ギャルゲーというジャンルで何が大事であるかと言えばやはりそのヒロインの魅力であるのは
確かであるはず
ですが、同時にキャラクターというのは時間が経つことで新鮮味がなくなるのは
免れず、無理に延命を図ったところで新規層の獲得が難しくなるのも確かでしょう。

実際に「先輩コンテンツ」である「ときめきメモリアル」も「サクラ大戦」も、それぞれ形は違えど
ヒロインの入れ替え、言わば「世代交代」を行っているわけで、基幹となるゲームのシステム、
テーマ、世界観は残しつつも、本当はもっと大事なはずのヒロインを変更しています。

しかしアイマスはこれまでそれをしてこなかったのです。その「基幹」の部分に
765プロのアイドル達というキャラクターがいる
。この形でこの9年やってきたのです。

そして迎える10年目。これまではこれでやってきたけれど、ここが一つを区切りに、
と考えることは決して不自然ではないでしょう。何よりこの10年の半分の時点、
5周年のときに既に「やれることはやった」という判断は一度されていたようです。

結局、アニメ化なども考えてまだまだコンテンツを続ける、という判断をしたとのことですが、
その際には声優陣にも「これまでと同じ期間また頑張ってくれますか」と問うたとも言います。
そこで「イエス」が出せなかったのが長谷さん…という話もあり、大きな転機だったタイミングです。

そして10周年というのは、まさに「これまでと同じ期間」がちょうど満了するときでもあり、
その意味でも10周年がまた一つの大きな区切りであり、転機であるのは確かなはずです。


2.やるべきことがもうないという現実

たとえ10年という期間が長かろうとも、まだまだやるべきことが残っている、という状態ならば
まだまだそのまま走り続けることは十分に考えられるかと思います。しかし現状はそうではなく、
この13人の物語としてやるべきこと、やれることはもうやりつくしてしまったように見えます

コンテンツの中心であるゲームについては、待望の「13人プロデュースゲーム」をOFAで
実現し、さらにここにDLCでシナリオそのものを次々投入、という形で、言ってしまえば
次回作まで取っておけば使えるようなネタをここで使いきろうとしている、そう言える状態です。

もちろん個別のシナリオをまたゼロから書こうと思えばまだまだ書けるのかもしれませんが、
キャラクターの個性に合わせたシナリオにはどうやっても限界というのがあるはずで、
二番煎じと化したり、話のクオリティが落ちたり、あるいは個性そのものがブレたりしかねません
それでもいい、という考え方もあるのかもしれませんし、私自身も実際そう思っていますが、
望ましい状況かどうかというと、決してそうではないのもまた確かであると思います。

もう一つ大きな柱として、アニメという展開がありますが、これは映画を観る限りでは、
二期の可能性が高いものにはとても思えません
。実際、「13人ではシナリオがもう書けない」
として、ミリオンのメンバーを投入した、という話でもあります。だから二期がありうるとしたら、
それこそミリオンと合流しての話
になるはずです。それを世代交代と呼ぶのか否かも含めて、
ミリオンの話は後述しますが、いずれにせよ「13人の物語」が難しいのは確かでしょう。

他にも大きな展開として音楽CD、つまりは楽曲というものがあるわけですが、これはこれまで
実に多数のモノが作られてきました。しかしながら、ライブやゲームで使われる楽曲は限られて
いますし、楽曲自体のクオリティについてもMAやMSの頃に比べてやや厳しい評価も目立ちます

楽曲というものは作詞家・作曲家が頑張ればシナリオ同様にいくらでも作れるのでしょうが、
じゃあ作りまくればいい、というものかというとそうでもないのもまた事実ではないでしょうか。

また、アイマスのCD自体、何らかのテーマ(例えばゲーム)があってシリーズが発売されるのが
基本であり、そのテーマ自体がなければCD自体も出せなくなるという話もあるはずです。

それ以外の展開にしても、一通りもう抑えてしまった、やり終えてしまった感は拭えませんし、
これ以上はやればやるだけアイドルの個性そのものがブレかねない、というリスクも発生します。

これについてはSPでの美希が顕著ですが、あまりにもアーケード≒無印が神聖化され過ぎて、
それ以外の展開のキャラ描写が「ぼくのしってる○○とちがう」として批判されてもきています
9年間そんな状況でも様々展開してきましたが、これをこのまままた何年もやれるでしょうか。

そしてそれ以上に深刻な問題として、もうこれ以上新しい魅力が描けなくなる、何をやっても
繰り返しに過ぎない、とすらなりかねません
。そうなると私としても非常に辛く、厳しい表現では
ありますが、キャラクターの老朽化、とすら言えてしまう、そんな状況すらありうるのです。

あるいは、OFA発売時にも言われましたが、長くコンテンツをやってきて、しかし新しい展開に
なるたびに「はじめまして」からやり直すのはもうしんどいのではないか
、という話もあります。

OFAでは既に765プロに入社済みで、プロデューサーになった時点でゲーム開始で
「はじめまして」を意図的に排除する、ということを実にうまくやってのけましたが、
この方法がいつでも使えるわけでもないでしょうし、非常に悩ましい問題にもなるはずです。

こうやって色々と見ると、これまでの9年、10年という期間が、これからの5年、10年という
期間に対しては重荷
にすらなってきて、身動きが全く取れなくなる事態を引き起こしています。
この状況では、この13人が例えば次の10年間、どこで何を頑張るのか、という話に思えるのです。


続きます。
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この記事へのコメント

kage

>5周年のときに既に「やれることはやった」という判断は一度されていたようです。

この部分についてもう少し詳しく教えて下さい。

Posted at 23:30:41 2014/09/06 by ゆとりある名無し

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

ゆとりある名無しさん

コメントありがとうございます。

その部分についてですが、石原さんが何らかのインタビュー記事か何かで
そのような話をしていたはずです。が、それが何であったのか、失念してしまいました…。

間接的なものとして、雪歩の声優交代時の記事はあるのですが…
http://dengekionline.com/elem/000/000/275/275837/

>5周年を迎えた『アイマス』ですが、逆に言うと5年間もやっていて、
いろいろなものが消費され、マンネリ化しているとも感じていて。

のあたりをもう少し詳しく話している記事がどこかにあったはずです。
見つけられずに申し訳ありません。

Posted at 00:40:25 2014/09/07 by トリプルデイP

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kage


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