「ぷちます」という世界 前編

2014/09/27 (Sat)
アイマスは現在765、876…、と大きく5展開が存在していて、うち876以外が稼働中と言えます。しかしそれとは別にもう一つ稼働している展開があって、それが「ぷちます」となります。
これは5展開の分類的に言えばもちろん765の展開なわけですが、「アイドルとプロデューサーの
関係性」の物語とは異なるもので、「番外編」と表現でき、そうすべき展開でもあります。
しかし番外編と言いながらも2度のアニメ化や2度のCDシリーズ展開、独自のイベントなど
非常に幅広く展開しており、番外編と呼ぶにも惜しい程の厚みすらあるものとなっています。
そんな「ぷちます」とはどういったものなのか、少しばかり見ていくこととします。
「ぷちます!」とは
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2008年9月漫画雑誌「電撃マオウ」にて連載が始まった、アイドルマスターのスピンオフ漫画で、
765プロのアイドル達にそっくりな謎の生き物「ぷちどる」達と765プロのアイドル達との
生活を描いた4コマギャグテイスト漫画…なのですが、元々は作者の明音さんが自身の
ホームページにて書いていた二次創作であり、それがいつのまにやら公式化、という
他の展開とは全く違った経緯があり、その意味でも異色の作品と言えるものです。
その公式化の詳しい経緯については定かではありませんが、2007年10月段階でニコニコ動画に
漫画がアップされたことなどが要因ではないかと考えられます。それこそ、当時は「ニコマス」の
全盛期であり、08年2月発売のL4Uに至っては「ニコニコ用ソフト」とすら言われた程でしたし、
そこでの注目を受けて云々…という話があったのではないかと考えられます。
そしてこの後公式の流れとしてはSP展開となり、貴音と響がアイマス世界に加入、ということに
なるのですが、ぷちますにおいては、この二人は明言こそされませんでしたが、公式のまま
961プロ所属扱いというのが当初の対応でしたが、SP本編のようなライバル扱いにはならず、
作品の雰囲気のままゆるゆるの関係性。そしてこの二人のぷちどるもあわせて登場しました。
さらに2ndVISIONに突入し、二人が正式に765加入、そして全てのキャラが1歳歳を重ねて
モデルチェンジ、となったのですが、ぷちますはそれをせず、「1stVISION」のキャラ設定のまま
今に至っています。キャラ設定に限らず、世界観としても2nd~の存在である876プロや
シンデレラ、ミリオンといった存在も出てこず、その世界観は不変の存在であり続けています。
その不変の世界観ではあるのですが、元々のキャラ設定というか性格が、本来のキャラから
かなりデフォルメされた形になっていて、例えば春香はより芸人気質に、千早は恐ろしいまでに
砕けた感じに、やよいは誰よりも逞しくなり、伊織はとんでもなく不憫に…といった感じに。
そんなデフォルメされたアイドル達とぷちどる達とのゆるい世界観が描かれ続けるのが今作な
わけですが、ドラマCDを経て、既に2度アニメ化し、音楽CDシリーズも2つ発売されています。
言うまでもなく765本編は1度しかアニメ化されておらず、超短編のWEBアニメとはいえ
13年1~3月、14年4~6月と2期が既に描かれたのは驚嘆すべき事態とも言えるくらいであり、
合わせて発売されたCDシリーズも1期はソロ(亜美真美はデュオ)で計12枚、2期はペアで6枚、
と大量に発売されており、これ単独でも十分すぎるほどのマルチ展開はなされており、
その独自の世界観を完璧なまでに構築し、不変たらしめているとも言えるような状態です。
続きます。
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