「ぷちます」という世界 後編

kage

2014/09/29 (Mon)

「ぷちます」というユートピア

ぷちますという世界は前編で書いた通り、「2ndVISION」への移行を事実上拒否した形で、
その緩い世界観をずっと保ち続けています。アイドルマスターという世界は、2ndVISION突入後に
876、シンデレラ、ミリオン、あるいはSideMといった存在を新たに生みだし、拡大を続けている
わけですが、このぷちますはそれに完全に反していて、例えばそうした変化を拒む人にとっては
「ユートピア」といった表現ができるほどの存在でもある
、ということも言えるわけです。

さらにその上でアニメ化やCD化をなしえていることを考えると、いわばガラパゴス化している、
と表現できるほど異色の世界として存在
、今日に至っているわけです。

また、ぷちますにもプロデューサーが出てきて、他展開とは違った独特のキャラクターとして
存在しているわけですが、本来の「アイマスらしさ」である「アイドルとプロデューサーの関係」
がメインに据えられるわけでもありません。そうしたことを考えれば、5つのメイン展開が現在
なされているアイマスにおいて、このぷちますだけが事実上唯一の「外伝」とも呼べる
存在
であり、その意味でも極めて異例の存在だと言ってもいいはずです。

876も「アイマスらしさ」の定義とは外れてはいますが、セルフであっても「プロデュース」の
概念は存在していて、オリジナルアイドルがいることからも「外伝」呼ばわりはできませんからね。

「変化」を常に求めてきたアイドルマスターにおいて、「不変」を貫けるのは、このぷちますが
「外伝」という立ち位置にあるからのはずですが、これほど広く多くの展開がなされるようになった
アイマスの中で、たとえ外伝であれ「ユートピア」「ガラパゴス」と呼べるものが存在するのは、
ある意味落ち着けるというか、ホッとできることだとも言え、その意味でも貴重な展開のはず
です。


ぷちますがアイドルマスターにもたらしたもの

そもそもが外伝的立ち位置だから、でもありますが、こちら側から逆に本編に影響、というのは
決して多くありません。ただ、例えば9thライブツアーにおいてぷちますの楽曲が使われるような
事は起きていて、完全に切り離された存在として扱われているわけでないのは確かです。

また、元々が二次創作ということもあり、アイマスがもともと持っていながらも、9年も積み重ね、
シリアス化が進んだがために現在は本編では中々やりにくいであろう、お遊び的な、
ネタ的な要素をここでは十分に消化できる
、ということにもきっと意味はあるはずです。
CDシリーズのドラマパートなんかが特にそうした空気感が感じられるものですね。

そう考えると、ぷちますという作品自体が765プロという展開において、幅のようなものを
作っていると言え、非常に大きな役割を担っている、とも言えるかも知れません。

あるいは、本来の「プロデュース」というあり方がとっつきにくい人にとっても、ぷちますの
世界観は楽しめる、ということでアイマス世界に足を踏み入れている人だってきっといるでしょう。
それはアイマスが現在模索している「新しいファンが入れる土壌」そのものであり、
その意味でも非常に価値のある存在だと言って良いはずです。


私にとってのぷちます

765プロの展開、ということは、ただそれだけで基本的には受容でき、楽しめるのですが、
このぷちますは前述のように外伝的存在であり、当然の事ですが「ぷちどる」の存在が
非常に大きくあります。そして私はこのぷちどるという存在を、あまり好んではいません

「カワイイ」という表現をすべき存在なのはわかりますが、こうしたマスコット的なキャラクターが
基本的にはどうしても好ましく思えない、というアイマス以前の感性が働いてしまうのです。

また、漫画本編の話として、ギャグがそもそもあまり面白いと思えない、ということもあります。
これもまたアイマス以前の感性の問題、ということになってくるのですが…。

だからといってこのぷちますを「嫌い」かというとそうはなりません。ぷちどるの存在も、
ギャグとしての面白さも、プラスには働きませんが、マイナスにもならないから
です。
そして765プロのアイドル達の存在は、ただそれだけでプラスになる、ということで、
結局のところこのぷちますも他の765プロ展開同様に十分に享受し、楽しんでいる形です。

CDシリーズはドラマも含めて全て購入し、ブルーレイもあの悪しき1期の別特典商法に
見事に引っ掛かり、「コレクターズエディション」と「リミテッドエディション」両方を購入。
当然2期BDも、もちろん原作コミックも…ととりあえずのところは全て抑えている感じです。

その上で、ぷちどるもギャグも楽しめず何を具体的に楽しんでいるかと言えば、それはやっぱり
アイドル達で、アニメや他のコミカライズでもあまり描かれない彼女たちの日常を、
たとえキャラ的にデフォルメがあったとしても、それはそれで楽しんでいる
、という形です。

あるいは、CDの楽曲ももちろんそうで、いずれもテーマが明確に決まっているからか、
本編の楽曲とはややタイプが違うように感じることもありますが、それはそれで楽曲の
バリエーションとして楽しめていて、特に「Princess Snow White」「SWITCH ON」あたりは
それぞれの個人曲の中でもかなり高く位置づけられる程にお気に入りの曲
となっています。

ということで、本来の「ぷちます」の楽しみ方とは違うのかもしれませんが、自分なりに
この展開を楽しめていて、今後も続いて欲しい展開でもあります。


この「ユートピア」がいつまで続くのか、不変であり、普遍の存在として3rdVISION以降も
あり続けるのかはわかりませんが、アイマスの、ある意味での「多様性」「余裕」の象徴として、
独自の世界を守り続けていってほしい
、そう願っています。
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この記事へのコメント

kage

以前ぷちますの要望したものです。
ぷちます意外にも色々な考察が見れて中々興味深かったです。
これからも更新頑張ってくださいねー。
それでは。

Posted at 23:37:44 2014/09/29 by ホイップ

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

ホイップさん

コメントありがとうございます。

ご期待に添えたかはわかりませんが、私なりに書かせていただきました。
これからも更新していきますので、よろしくお願いします。

Posted at 23:44:13 2014/09/29 by トリプルデイP

この記事へのコメント

kage

ぷちます、私も好きです。
何気にこの作品、茶髪の美希(を基にしたキャラ)、順一朗社長、何の理由付けもなくステージに上げられる律子、と他の媒体ではもうできなくなってしまった要素をいくつも持ってるんですよね。
アニメで容易にほうちゅうさん使ったりせず社長を登場させなかったのはなかなかいい判断だったと思います。
他にも、ドラマCDのPがすごい有能だったと褒めてるブログがあったり、ちびきが泣くと動物を召喚する、という設定を笑い泣きや嬉し涙でもOK、という変更がまんきゅう監督の発案だったことも考えると、
キャラコンテンツとしてのアイマスを一番ちゃんと考えてキャラ大事にしてるのまんきゅう監督じゃね?とすら思えてきます。バンナムよりA1より。
もちろん私がまんきゅうさんのファンゆえの贔屓目もありますがあの人のバランス感覚はすごいです。
2期はオリジナル要素結構ありましたが、新キャラ出したりせず1stvisionの体裁は完全に守ってましたし。
できることならまた見たいですねぇ。3期あれば嬉しいですけど。2期と同じスタイルにするなら夏か秋クールに見たいです。

Posted at 00:46:22 2014/12/13 by ぴゅう彦

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

ぴゅう彦さん

コメントありがとうございます。

3期については、どうなんでしょうね。
アイマCHUが終了したことがここに関係しそうで、期待しにくくなりましたが…
2期と同じ形式で、別の季節に、というのはやはり観てみたいですね。

Posted at 01:52:05 2014/12/13 by トリプルデイP

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kage


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