9年目のメッセージ

kage

2014/11/04 (Tue)

さて、9thライブが無事終了し、劇場版BD、SSAライブBDが相次いで発売。
年始の映画公開から凄まじい密度で展開してきたものが一段落、といった現状です。

そんな今、改めて、この「9周年」で示された「メッセージ」について考えたいと思います。


「考え方はそれぞれでいいと思う」

映画内で、765プロの、春香の考え方をしっかりと受け止めてなお「天海さんのような考え方、
まだ出来ないと思います」と答えた志保に対する春香の返答であるこのセリフ。

ストーリーにおいて、話の流れにおいても自然なセリフではありましたが、この映画の
位置づけというか、意義を考えた上では、「アイドルマスター」というコンテンツに対する、
我々プロデューサー、ファンの接し方に対してのメッセージ、とも受け取れるもの
であります。

その受け止め方が決して間違っていないのは、9thライブ東京公演で中村さんが同じセリフを
直接発したことからも明らかで、また「今のアイマス」に重要なメッセージなのも確かでしょう。

なぜこのメッセージが必要かというと、言わずもがな、今のアイマスの状況が、かつてアイマスが、
正確には765プロがテーマとして掲げた「団結」が少なくともプロデューサー達の間では
全くなされていないから
でしょう。そしてなぜ「団結」がなされていないかというと、
それはシンデレラなりミリオンなりが誕生し、アイマスというコンテンツが大きくなったことで、
それに対する受け止め方、対応の仕方がバラバラになってしまったから、であるはずです。

その「受け止め方の違い」が直接的に出たのはミリオンのメンバーが出演することとなった
映画であり、だからこそその中で直接これをメッセージで出した、というのも確かだと思います。

このメッセージ、「765原理主義・ミリオン容認・シンデレラアンチ」と、恐らくは多数派では
ないであろう私からしても非常に安心できるというか、救われるようなものでありましたし、
「自分なりのプロデュース」をこれからも続けていこう、そう思えたもの
でもあります。

恐らくは多かれ少なかれ多くのPが同様に思えたはずで、その意味でもやはり
非常に有意義で効果的なメッセージであったのは確かと言えるでしょう。

そしてこのメッセージがある意味ズルいのは、これに対して「そんなこと知るか」と
反発しても「それでもいい」とカバーできてしまう
、というところだと感じます。

別に春香のセリフだから、中村さんの言葉だから100%信じなきゃいけない、なんてことは
全くないと思いますし、たとえ公式の発信だろうと自分の気に食わなければ「知るか」と
いう態度でもいいと私は思っていますが、その態度すらカバーできるこの言葉。
まるでトランプのジョーカーが如くで、ある意味では反則の言葉だとも感じますが、
その「反則」は決して気分を害するものではないし、心地良く受け止められるものでもあります。

ただ、悲しいことに、このメッセージを受け止めることができず、他人の姿勢や、意見、感想を
批判する人、というのもアイマスのコミュニティ内にも存在する
わけです。

それは本当にメッセージが理解できていないからか、理解しても「知るか」という態度だから
そうなるのかは定かではありませんが、非常に嘆かわしい事態だとも思います。

もはやここまで来るとアイマス云々以前のレベルの話なのかもしれませんが、
「人それぞれ」を大前提として持ち、その考えを尊重する、あるいは尊重まで出来なくとも
静観する、それもできなければ無視する、そうあるべきなのだと私は思います


まぁ、「べき」と言ってしまうと「べき論」になってそれはそれで良くないのかも
しれませんが、少なくとも私はそうしていきたいと、改めて現在考えています。


「ただ『いて』くれるだけでいい」

こちらも9th東京での中村さんのセリフ。「プロデューサーと呼んでいるけれども、Pでなくても
良くて。ただ『いて』くれるだけでいいんです」といったものであり、アニメ化以降顕在化した
「P」と「ファン」のあり方、そして前述の「それぞれ」とも直結する話
でもあるはずです。

「Pとファンの違い」については私自身、以前に記事に書いている通りなんですが、
一言で言ってしまえば「(Pかファンかは)自分で決めること」だと私は思っています

その上で、私は自分で自分をプロデューサーだと自認しているし、そのことにプライドすら
持っています
が、人によっては自分を「ファン」と認知し、そしてそのことに引け目を感じている、
そんな人もいるかもしれません。そんな人たちを、この「いてくれるだけでいい」は
救いあげる言葉であり、その意味で前述の「それぞれでいい」と同等の言葉と感じます。

この言葉自体は今回の9thライブが初出のもののはずですが、これと似たようなものが
実はずっと前から公式から発信されていた
、ということがありました。

それは石原さんの「皆さんもアイドルマスターのことを『好き』になったり『嫌い』になったり
して下さい」
というものであり、これはL4U時点で発された言葉でもあります。

石原さんと言えば度々出すメッセージが問題視され、批判の対象としてあがっていて、
この言葉も「何言ってんだコイツ」的な捉え方がされていたように記憶しています。

この9年の長きに渡るアイマスの歴史の中で、恐らく最も平和な時代であったであろうL4Uの際に
この言葉を出している、というのは「今後荒れる(荒らす)」という宣言でもあるとは思いますが、
ここに来てこの言葉が非常に大きな意味を持ってくる、というのは中々凄いことでしょう。

これはつまり「この時点でのアイマスが好きな人」に嫌われても仕方ないほどに
大きく、様々な展開をしていく、ということであり、それが具体的にシンデレラやミリオンを
この時点で指していた、とは流石に考えにくいものの、それはまさに実現されています。

これを「嫌う」人も実際出ていて、まさに私自身がそうであるわけですが、しかしながら
「嫌い」であって「無関心」ではない、ということ、これは非常に大きなことなわけです。

一般的に「『好き』の反対は『無関心』」と言われるように、アイマスというコンテンツが
「好き」でなくなるならば「無関心」になり、そこから去る、という選択肢もあるはずです。

でも、石原さんはそうはなって欲しくなかった。それはまぁ立場的に当然の話です。
「無関心」は何も生みませんが「嫌い」は何かを生み出す。少なくとも話題を生み出すし、
下世話な話ですが、話題になるからこそお金も落ちる、ということになるはずですから。

お金まで行くと話は行き過ぎかもしれませんが、誰からも称賛され、絶賛されるコンテンツなんて
ものは現実的ではないわけで、ある程度の批判がありつつも、それ自体が「熱」となる。
それが「人気コンテンツ」として目指すべき現実的なところで、アイマスもまさにそのはず
です。
だから「嫌い」になったとしても「関心」は持っていて欲しい、その意味を込めてこのセリフを
このときに残した、そう感じられるものであり、中々うまい言葉だと今なら感じます。

同様に、中村さんの「いてくれるだけで」は、全力で愛を注いでくれなくとも、興味・関心を
少しでも持ってくれているだけでいい、という意味のはず
です。もちろん中村さんの場合は、
石原さんほどにビジネスライクな意味合いを込めてのセリフではないと思いますけれど。
たとえ「超ポジティブ!守銭奴ver.」という実績があり、中村さん自身が「そういうキャラ」で
あったとしても、ここではそういう意味が最優先ではないのは確かでしょう。

ただ、765プロを、アイマスを知ってくれるだけで、興味関心を持ってくれるだけでいい。
打算など何もなく、純粋にそう思うことは全く不自然ではないし、興味関心さえ持って
くれれば、それを「愛」に変えてみせる、という自信もあってのもの
だとも感じられます。
間違いなくアイマスというコンテンツはそうやって大きくなってきたわけですしね。

ただ、やっぱりそういった実績があっても、全ての人に「全力でしてもらう」という
のは決して簡単なことではないはずで、現実的なものでもない
と思います。
でも、「それでもいい」のではないか、そんな風に、私には思えるのです。

アイマスは9年目を迎え、いよいよ来年は10年目です。これほどまでに長く続くコンテンツと
いうのは決して多くなく、今から新規で入るには敷居が高く感じてしまうのは当然です。
「プロデューサー」という称号もまた、外野から見れば重く見えるのかもしれません。

でも、だからこそ「『いて』くれるだけでいい」という言葉にやっぱり意味がある。
「プロデューサー」よりは軽いのかもしれない「ファン」という存在。あるいは「ファン」と
すら名乗れないような立場の人、そういった人たちも必要、という言葉はやはり重い


具体的な話をするならば、アイマス夢の舞台「ドーム」は残念ながら「プロデューサー」
だけでは埋まらない、ということはSSAライブで見えてしまった現実でもあります。

それを埋めるため、叶えるため、というのが最優先でもなければ最大の目標でもないと
思いますが、しかしそれが可能になるほどにコンテンツが飛躍するためには、
どうしても「プロデューサー以外」の存在も必要、というのも確かなのだと思います。

「それぞれでいい」も「いてくれるだけでいい」も、どちらもある意味万能の言葉で、
ありとあらゆる人を救いあげる言葉でもあり、重大な意義が、価値がある
と感じます。

だからこそ、こうした「9年目のメッセージ」を噛みしめ、そして「10年目」へと進んでいきたい、
そう「私は感じています」が、そして私のように感じない人もまた、「それでよい」のでしょう。
メッセージを受け取るも、受け取らないも、「それぞれ」なのですから。
関連記事

この記事へのコメント

kage

石原さんの発言は論点のすり替えですよ
私は一度も「アイマス」を嫌いになったことはありません。
918で嫌いになったのは石原さんを筆頭とするべき「アイマス運営」です。
などと思ってしまったので、お目汚し失礼しました。

Posted at 06:23:45 2014/11/05 by

この記事へのコメント

kage

今後もよろしくお願いします

仲良く礼儀と尊敬の心を持ちつつ、口喧嘩しましょう。今後もよろしくお願いします。

Posted at 19:26:51 2014/11/05 by 07年からのにわかP

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

1番目のコメントの方

コメントありがとうございます。

「アイマスを嫌いになったことはない」というのがもちろんベストですし、
私もそうなりたかったですが、残念ながらなれませんでした。

確かにコンテンツ内容云々の前に「アイマス運営」が
嫌われるのは然るべきという風に言えてしまいますね、
特に9.18という出来事に関しては。

Posted at 22:22:13 2014/11/05 by トリプルデイP

この記事へのコメント

kage

Re: 今後もよろしくお願いします

07年からのにわかPさん

コメントありがとうございます。

あまり喧嘩はしたくありませんが、
ブログを読んでいただけることには感謝いたします。

よろしくお願いします。

Posted at 22:23:09 2014/11/05 by トリプルデイP

この記事へのコメント

kage

>そう「私は感じています」が、そして私のように感じない人もまた、「それでよい」のでしょう。

と言ってメッセージの存在を感じる・感じないから自由だと言うのかと思いきや、

>メッセージを受け取るも、受け取らないも、「それぞれ」なのですから。

結局メッセージはあるっていう前提なんですかね。
こういう書き方に性格でてるよなーって思いました。
(自分も一連の出来事にメッセージがあったとは思いますけど)

揚げ足とるようですが、以前から気になっていたことなので。


全然関係ない話ですが、シンデレラのアニメファーストセットというものが発売されました。
セットの中身のうち、特製ムック本がかなり内容が充実しており、アニメ監督やディレ1、キャラデサの杏仁豆腐さんへのインタビューが興味深く、
そして何よりこの内容は「アイマスは知っているけどシンデレラは詳しくない」人にこそ読んで欲しいなと思いました。
以前トリプルデイP氏が言っていたようなキャラ人数の多さやキャラの色の濃度、楽曲などについても言及がされており、ソシャゲ特有の接点の少なさからくる「運営側が何考えているのかわからない」問題がある程度解消されるような内容になっているかと思います。

まあ3000円は好きでもない人間が出す額としてはちょっとハードル高いとは思いますが、トリプルデイP氏をはじめ、シンデレラをまだいまいち推せないけど興味はある方は買ってみるのもいいのではないかと思い、ちょっとダイマした次第です

Posted at 00:36:09 2014/11/06 by 加蓮なP

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

加蓮なPさん

コメントありがとうございます。

メッセージについては、映画でのセリフだけならまだしも、
明確に中村さんが発言していることから「ある」ことは間違いないでしょう。

それを私のように受け取るのか、別の受け止め方をするのか、
全く意味のない言葉と聞き流すのか、それが「それぞれ」だと思っています。


シンデレラの情報については、教えていただきありがとうございます。
確かに興味深い内容だと感じますが、やはり安くはない価格です。
自分で買うことはないと思いますが、機会があればぜひ読んでみたいと思います。

Posted at 23:16:55 2014/11/06 by トリプルデイP

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック