アイドルマスター ONE FOR ALL DLCシナリオ総括 概括編

kage

2015/01/29 (Thu)

個別シナリオ

改めて個別シナリオを見直すと、まずはそのボリュームに圧倒されることになります。
単純に、本編のシナリオより分量は多いですからね、これ…。
そんなボリューム感に負けないくらい内容自体充実していて、トップアイドルとして
輝く彼女たちの姿、というこれまでは見ることができなかったものがしっかりと
見れた、そしてプロデュースできた
、というのは非常に大きなポイントでしょう。

まぁ「トップアイドル」と言いつつも、フェスなどで強力なライバル達と激突するのは
変わらず、「『トップアイドル』ってこの世界に何人(組)いるんだよ…」
思わずにはいられなかった、というのはまぁゲーム的に仕方ないところでしょう…。

それはさておき、それぞれのシナリオは、1エピソード4話ずつ、ということもあり、
「起承転結」という形の定型フォーマット的ではありましたが、彼女たちの個性を
強く感じられるものが多く、そのほとんどが非常に満足できる内容でもありました。
伊織のシナリオなんかはもう少し何とか…とは思いましたけどね。

EP1での新たな楽曲を…というのは、13人もいると似たような展開も多くなり、そこは
ある程度は仕方ないのかな
、とは思いましたが、DS以来となる(正確には「2」の
雪歩シナリオ以来)、楽曲に焦点を、というのはアイマス的には非常に新鮮
でしたし、
曲自体が個性溢れるもので、彼女たちをより一層輝かせてくれたとも思います。

EP2では新たな衣装を…という物語では全くなかったのですが、楽曲をより掘り下げる
ものであったり、個人個人をより深掘りする内容であったり…
というものが中心に。
EP1と3の繋ぎ的、とも言ってしまえますが、それでも大事な中継点の物語ですからね。

そしてEP3はEP1以来となる玲音との再戦、ということで、玲音が出ずっぱり感もありますが、
彼女を通してまた765のアイドルが輝く、という側面も多大にあり、よきライバルとして
存在してくれたのは非常に良かった
ですし、それを含めての長大なこのOFAの物語を、
「お別れ」ではない形で見事に描き切った、というのは素晴らしい
というほかありません。

また、各個人の話の中で、他のメンバーもちょくちょく登場し、シナリオに関わってくる、
というのも嬉しいポイント
でした。もちろんこの個別シナリオは、一人ひとりの話では
あるんですが、彼女たちは765プロの一員であるわけで、それをこうした形でしっかりと
みせてくれること、「団結」を感じさせてくれること、これは非常に良い演出
でした。

単にボリュームだけでなく、内容も極めて充実していたこのOFAシナリオ、最高のものでした。


コミュニケーションパート

今作では、メインシナリオ以外にも「ふれあい」という任意の形式、
あるいは突発的な形でコミュニケーションパートがあり、アイドル一人ひとり、
あるいは複数人での組み合わせとのちょっとした会話が楽しめるものになっていました。

そしてそのコミュパートも、DLCシナリオを追加するごと追加される
という形になっていて、DLCシナリオ本編以外の楽しみも追加されるということになります。

これで何よりも嬉しいのは、一人ひとりとのコミュもそうですが、やはり複数人型。
「いつもの組み合わせ」ももちろんありますが、「斬新な組み合わせ」も多々見られ、
新鮮さは抜群
。メインシナリオは「Pとの一対一」が基本線だけに、こうした形で、
今作ならではの、765ならではの「13人の厚み」を十分に感じさせてくれ良かったです。

内容的にはシリアス路線のメインシナリオに対し、ギャグ調が多かったわけですが、
過去作のネタを使ったものも多々あり、「9年の重み」が感じられたのも何より。

ゲームシステム的にはどうしても「作業ゲー」になりがちな今作ではありますが、
その中で、こうした突発的なイベント、というのは良い意味でアクセントでもありました。

ただ、一点だけ気になるのは、基本的に「一度見たものはもう見ることができない」点。
せっかく今作は「思い出」が充実し、メインシナリオはそれで観返せるわけですし、
だったらコミュも、と思ったのですが…。これまでのアイマスの「一期一会」を
踏襲したのだとは思いますが、「エンドレス」とは相反してしまいますし…

ここだけはなんとかして欲しかった、というのは正直なところです。


玲音

発売前からその存在は知らしめられていましたが、蓋を開けてみたら本編ではラスボスでも
なんでもなく、正直拍子抜け…でしたがこのDLCシナリオで面目躍如の大活躍

全員のシナリオに深く絡んでくるだけに、印象は非常に強いものでしたし、
その堂々たるビジュアルから風格を感じつつも、思ったよりかなりフランクなキャラクター、
というギャップも彼女自身の魅力であり、文字通り「よきライバル」でした

まぁストーリー的に彼女は765プロのアイドルに計26回も負ける、ということに
なるわけで、それでもなお「オーバーランク」として君臨するのはどうなの…
思ってしまう部分もありますが、それはまぁゲームのシステム的な話でもありますしね。
1人に負けるごとに徐々にテンションが下がり、7人くらいに負ける頃には涙目…
13人目のときは完全に放心状態…とかいうシステムになっていてもそれはそれで困りますし。
「自身の勝利よりも客が楽しむこと、自身のステージに満足できることを大事にする」という
彼女のパーソナリティーは、その意味でも非常に良い設定だった
のではと思います。

そんな玲音の詳細なプロフィールというのはほとんど不明ですが、シナリオ中で
彼女の考え方であったり、過去であったりが多少は触れられ、そして完全には明かされない…
ということもあり、このOFA以外での登場、という可能性も残される形にはなっています。

実際それはどうなるかわかりませんが、少なくとも私としては彼女は嫌なタイプのキャラでは
全くないですし、しかるべき場所で、しかるべき形で再び765プロとあいまみえる
という展開があっても良いのでは、と思っていますが、果たしてどうなるでしょうかね。


ONE FOR ALL

ということで長々と続いたOFADLCの総括もこれで最後になります。まぁDLCはまだ続きますし、
本当に全て終わったらまた追加で書く可能性もありますけど、とりあえずは。

このOFA、「13人プロデュース可」という、本来は当たり前のはずでありながらも、
これまでは果たされなかった形がついに実現、ということで、事前の情報段階では
正直疑心暗鬼にならずにはいられませんでした。9.18等の前科もちのバンナムですしね。

しかし蓋をあけてみたら、文句のつけようのない、素晴らしい作品に仕上がっており、
アイマスの数多の展開に、何かしら文句がどうしても出てしまう私も感服するほかない、
「最高傑作」であった
と、そうはっきりと断言できるようなものでもありました。
あまりの出来に「どうしちゃったのバンナム」と言いたいくらいで、この言葉自体が
最大級の賛辞、とすら言えるくらい
、これまでの多くの不満を叩き潰してくれたのです。

この満足度は、これまでの私の8年間のプロデュース歴の中でプロデュースしてきた
数多くの展開の中でも間違いなく「最高」で、これと比較できるものがあるとすれば、
それは「7thライブ」くらいしか思い当たりません
。いずれも「オールスター揃い踏み」、
であり、それが私にとっては最重要、ということでもありますね。

ただ、これまでも書いてきたとおり、この満足度をもたらした完成度こそが、
「765の次のプロデュースゲーム」の存在自体を否定しかねず、今作が「3」でなかったことも、
きたる「3rdVISION」において何がどうなるのか、という不安を残すものにもなっています。

9周年で発売されたこのOFA、10周年の今年に入りDLCも沈静化する形になりましたが、
では「765の10年」の象徴に何を据えてくるのか、というあたりも気になるところです。
当然10thライブはあるでしょうが、13人揃う可能性はあるのか、そもそもまたSSA同様に
合同になるのではないのか、という不安も多大に付きまとうわけですからね。
まぁそれはまた別の話ですし、まずはこの「ONE FOR ALL」に、最大級の称賛を。

さて、タイトルの「ONE FOR ALL」=「一人は皆のために」は、私がこれまで13人を、
可能な限り平等に愛し、尽くし、プロデュースしてきた、その形を示す言葉として、
「私の8年」としても、これ以上のない言葉のようにも感じます


アーケード時代を知らない私ですが、それでも360以降色々な事があり、今に至っていると
いうことは、身を持って知っています。そしてそれと同時に、今の「アイドルマスター」は、
私の愛したこの13人だけのものではない、という現実もまた良くわかっています。

それに伴って、今現在でも色々と考えさせられますし、100%楽しめるような状況では
残念ながら全くないわけですが、それでも、この13人への愛だけは揺らいでいません。
というか、それは何があっても揺らぐはずもないと、そう断言します
。この愛の重さこそが、
他の展開をどうしても受け入れきれない壁になっているとわかっていても。

今回のOFAがあまりにも満足度が高過ぎた故、「これ以上」なんてものがこれから先、
出てくる可能性が高いとも残念ながら思いません。それ以前に、彼女たちがこの10周年を
超え、走り続けてくれるのか、ということ自体が不安でならないのが現実です。

それでも、彼女たちが走り続けるのなら、そんな彼女たちを、私の全てを掛けてでも
輝かせたいという、その気持ちもまた全く変わることはありません。

「一人は皆のために」、「私はこの13人のために」、この8年やってきたのだから、
この先も、3年でも、5年でも、8年でも、10年でも、20年でも、50年でも、
「この13人のプロデューサー」でありたいと、そう願い、生きたいです。


無駄に重く、いつも通りクサい話にもなりましたが、これはもう本気の私の気持ちです。
これ以上でもこれ以下でもありません。

最後に、ゲーム内では春香に取られてしまったセリフですが、プロデューサーである私も
このセリフを、この作品の最後には残したいと思います。

ワンフォーオールですよ、ワンフォーオール!


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(2015/01/29)
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この記事へのコメント

kage

ワンフォーオール、私もとても楽しくプレイしています。
流石にふれあいもイベントも見尽くした後なのでS4Uを狂ったように(笑)してますが、またアップデートやシナリオ配信来ないかな、と期待薄ながら願っています。
今作は楽曲やダンスの質が特に気に入ってるのでいつかOFA新曲でまとめたレビューを見たいです。

Posted at 07:19:47 2015/01/31 by ぽっと出P

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

ぽっと出Pさん

コメントありがとうございます。

「ふれあい」、すっかり失念しておりました…。
大事なポイントなので、追加というか、追記というかいたしました。

可能性は高くないのでしょうが、今後もシナリオが欲しいですよね。
もしそれがきたらまた記事として書きますし、来なかったとしても
「DLC完全終了」と判断できた時点で、楽曲等については
また書こうとも思っているので、よろしくお願いします。

Posted at 10:52:35 2015/01/31 by トリプルデイP

この記事へのコメント

kage

「アイドルマスター3」しっかり出てくれることを希望ですね。
いやナンバリングタイトルとしてでなくてもいいので次回作を。

というのも、据え置きだけでも箱→2→OFAとやってきた中で、自分の中ではOFAがアイドルたちの衣装を選んで歌わせるツールとしてはよかったものの、「アイドルマスターのゲーム」としては「下」の評価をつけざるをえなかったためです。
これは2よりも下で、最大の要因は今作の売りとされている「エンドレス」と「13人同時」です。
これはもう、情報を見た時点で買うのをやめようかと思ったほどのポイントでした。

2といえば「9.18」が言われますが、あれで自分が納得いかなかったことは「竜宮小町」としてユニットが切り分けられてしまったことでした。
強制3人組システムともあわさり、亜美真美がそれぞれ1人のアイドルになったら、2人でユニットを組んでプロデュースしようという目標が潰れてしまったので。
誰を選んで、何人組のユニットを作りプロデュースしていくか…それはこっちが決めることであってシステムで強制されたくない。
プロデュースしている、ではなくさせられている感が強すぎました。

OFAではそれが更に悪化し、エンドレス化したことで緊張感もなく…というよりも13人同時を消化するためにエンドレス化せざるをえなかったのかと。

正直なところ、OFAは765プロが抱えた重石を背負わされた作品にしか見えません。
それは「アイドル皆平等であれ思想」であり、「765プロPなら13人全員をプロデュースすべし思想」であり、「選ばれた者と選ばれなかった者の存在は許されない思想」ではないかと。

もちろん時代は変わりますしメディアによっても違うので、アニメは「団結路線」でよかったと思うしあれ以外なかったと思います。
が、ゲームでそうである必要はない。
よって次回作に期待することは、OFAでとりあえず重石を処理したものとして、また以前のスタイルに戻ってくれることですが…

今はシンデレラガールズが765プロの外側の広がり(多数のプロダクションの存在)と当然の序列のあるアイマス世界を、ミリオンライブが765プロの内側の広がりと後輩という立ち位置を、315プロが男性アイドルの世界を、と「持つことができなくなった役割」を持つ存在が生まれているので…どうでしょうね。
13人同時が絶対にノーとは言いませんが、「それ以外の世界」も準備していてほしいと思います。
自分がやりたいものはあくまで「アイドルマスター」という作品、そして世界であってそれは決して「765プロ」という作品ではないので。

Posted at 01:37:43 2015/02/01 by もくす

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

もくすさん

コメントありがとうございます。

なるほど、そういうお考えもあるんですね。
OFAという作品自体、「9.18」を受けて、「全員平等」のニーズに応えるための
作品として作られた、ということはまず間違いないと思います。

ただ、では過去の作品はどうだったのかというと、当の「2」を除けば、
「全員平等」でなかったのは、SPの美希くらいであり、
アーケードも、360も、L4Uも、(美希を除いた)SPも、SFも、
ほとんど平等に扱われていたはずです。
SPの貴音と響は元々が「ライバル」として登場しているので、当然対象外で。

私にはむしろアニメのほうが「平等」のバランスを崩しているように
感じました。映画を含めれば、それはより顕著になるはずです。

765の次回作がどうなるのか、そもそもそれ自体があるのかわかりませんが、
「声優の事情」等が発生しない限り、より多くのニーズに応えるために、
可能な限り平等に扱っていくのだとは思いますし、期待しています。

「キャラ扱いバランスを崩したアイマス」は仰る通り、シンデレラで実現していて、
それを求める人はそっちで、というスタンスなのかな、とも。

Posted at 11:07:01 2015/02/01 by トリプルデイP

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