デレマスアニメ12話 「The magic needed for a flower to bloom.」 雑感

kage

2015/04/19 (Sun)

先に【私のシンデレラアニメに対する対応について】をお読みください。
今回ももちろんネタバレなのでご注意ください。

なお今回もリアルタイム視聴はしていましたが、この記事を書いているのは13話視聴後、
ということでいつもとは条件が異なることをあらかじめご了承ください。


「新田美波回」

6話の「LOVE LAIKA」のデビュー回は、完全にNG、というか未央に食われる形になり、
このユニット回というのはこれまで存在せず、このまま終わるのかとも思いました。
しかしこの12話、このタイミングで、フェスに向けての合宿のまとめ役に美波が
選ばれる、という形で彼女にスポットライトが当てられたのです。

事実上のリーダーという存在を立てるにあたり、安直に卯月にしなかった事、これは
メタ的な意味で面白い試みとも思えますが、一方で「リーダーを立てる必要性」
=「Pの離脱」自体が「美波回」を作る要因ともとれ、中々評価しにくい部分です。
つまりは「美波回」ありきで「リーダーの必要性」を作ったはず、ということですね。

まぁそれはさておいて、ストーリー的には最年長(でいいんですよね?)でしっかりものの
美波にリーダーを任せる、というのは自然な流れで、そこは良かったと思います。

という「リーダー新田美波」なんですが、思い悩むきらりに声を掛けたり、
あるいはミニ運動会を企画・実施して全体の結束力を強めるなど、
その手腕をいかんなく発揮。このストーリー最終盤で「メイン」のNGではないメンバーに
スポットライトを当てたことには意外性があり、かつ、その中で彼女個人の個性を発揮する
見せ方がきちんとできていて、彼女の「個人回」としては良かったと思います。

一方でユニットの相方であるアナスタシアは…というのが問題で、
8話や、次の13話で多少他のメンバーよりも見せ場はあったかもしれませんが、
この12話の美波回には当然全く及ばない描き方に過ぎず…ただ一人取り残された感じ

それとは逆に、8話でソロユニットという事もあってユニット回でありながらも
個人回で、最高の形で描かれた蘭子が、この回でもソロだからこそ、というところから
やはりスポットライトが当てられ、それが13話にもつながって…
という話も。
いくらなんでも優遇され過ぎではないですかね…。これについては13話にも改めて、ですが。

また、美波の「スペシャルプログラム」に対する反応として、未央がそれを最初理解できない、
というシーンもあって、ここもあまり良くない印象。誰かを持ちあげるために誰かを
落とす、この描き方が良いわけもありません
。ましてや6話で散々落とされた未央ですからね。
ここが杏だったら自然にも思いますが、「本気出したら凄い」杏はこのプログラムの必要性が
わかっていた、とかなんとかいう話なんでしょう…。


合宿回

そもそもこの回はフェスに向けての合宿という回だったわけですが、その合宿地が
765の映画の合宿地と同じ
、というのが一つに大きなポイントになってきます。

これについては劇中では一切明言されていませんが、誰がどう見ても同じ場所なのは
確かです。ではなぜここでやったのか、という話を考えると、
ストーリー的に言えば、ここである必然性というのは全く浮かんできません
それこそ、346程の大型事務所、専用の合宿所があってもなんらおかしくないですしね。

それを踏まえてなぜここなのか、ということを考えると、メタ的なものになるわけで、
それは当然ファンサービス、というのがまずあるでしょう。

あるいは単純に別の「合宿所」を描くより一度使ったものを使いまわす方が
アニメ製作上も楽、ということはあるかもしれません。

しかしそれ以上に大きいのは、「765の跡を追う」という姿を見せる演出、でしょう。
終盤、夜のシーンで美波が縁側に腰かけ「みんなと一緒に何が見えるのか、
私自身が確かめてみたい」というセリフ、そしてそれに対する未央の返し、
ここは明らかに映画でのPと春香との会話をモチーフにしているもののはず。

「未来を見てみたい」のがPなのかアイドル自身なのか、という話はとても重要です。
765においては映画(アニメ本編も含めて)だけでなく、アイマス、765というコンテンツ自体に
掛けてのあのセリフだった
、というのがまず考えられるわけです。

一方でシンデレラはアイドル自身がそう言っている。そこに特別な意味を
見出すのは中々難しいところでありますが、一つ考えられるのは、シンデレラは765の
ような「団体」の結びつきよりも、「個人」がより強いコンテンツ
、ということです。

765であのシーンにいたアイドルは春香だけでしたが、彼女はライブのリーダーであり、
そもそも765のセンター、765の象徴で、一人で「13人」を示せる存在でもあります。

一方で美波は明らかにそうではない。卯月だったら春香と同じ役割を担えたでしょうが、
しかしここは卯月ではなく美波だった。ではなぜ美波なのか、というのはこの話の主役だから、
というのもありますが、ここで卯月がこのセリフを言っても違和感はなかったはず

だからそこまで踏まえて考えれば、美波という「シンデレラの象徴ではない」アイドルに
これを言わせることで、「全体の物語」ではなくて「個人の物語」を示す

そう受け止めることができます。ただ、もちろんこのアニメにおいてはCPという団体が
ありますし、そもそもこの合宿、フェスにおいても美波がリーダーでもあるわけです。
だから、その意味ではダブルミーニングになるというか、マクロでは個人を示し、
ミクロでは団体を示す、そうした見せ方をしている、そう受け止められました。

ただここで問題となるのが、シンデレラが「765の跡を追う」のが正しいのか、という事。
ここまでのストーリーや演出は、あえて「765の逆」「765ではできないこと」を示して
きたようにも思えましたが、ここにきてなぜ同じ道を通ろうとしたのか。

それは恐らく、「アイドルマスター」としては跡を追う形になるけれども、その中で
見せるものは同じものではない、ということを、同じ場所だからこそ示せる

という事であり、それが前述の「未来」に関するセリフ、と言えるのではないでしょうか。


そして13話へ

この12話、一期の最終回直前回、ということで何らかの波乱が起きるのでは、とも
思いましたが、不安を募らせる要素はあれど、トラブルというレベルには至らず

この回内できちんと完結、という形で最終回に繋げる形になりました。
この形も12話で明確に美希のトラブルが発生した765とは異なるものです。

ただ、この状況からの13話、このままスムーズにいくはずもない、というのも
確かで、実際に13話はそういう物語になっていくわけですが…。

この12話、美波の個人回としても、765との対比でシンデレラのあり方を示す回と
しても、そして最終回直前の回としても、うまいことまとまっていたとは思います。

ただ、これを活かすも殺すも大事なのは13話、ということになってきて…
ということで続けて13話の雑感になります。
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この記事へのコメント

kage

更新お疲れ様です。
読んだ感想ってほどでもないですが一応。

合宿所についてはEDの背景にて765エンジェルを中心に据えた寄せ書きのような色紙が玄関先に並べてあるという描写で補足のような形があったと思いますw

Posted at 22:38:13 2015/04/19 by

この記事へのコメント

kage

合宿所があそこであった理由の一つとして、
プロダクションを挙げての一大イベントだった故に
346が直接保有・管理をしている合宿場が他のメンバーで埋まっていたからではないかという見方もできるかと思います。

Posted at 23:36:47 2015/04/19 by

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

1番目のコメントの方

コメントありがとうございます。

確かに寄せ書き的なものがおいてありましたね。
あれも含めてファンサービスで、色々と想像の余地を
つくっているんだな、と感じました。

Posted at 00:09:51 2015/04/20 by トリプルデイP

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

2番目のコメントの方

コメントありがとうございます。

なるほど、そういう考え方もありますね。
だったらそういう説明のセリフが一つくらいあっても…とも思ってしまいますけども。

Posted at 00:11:43 2015/04/20 by トリプルデイP

この記事へのコメント

kage

ちなみに作中の水鉄砲はアニマスで使われていたものと同一です
サイドストーリーにて未央が「伝説の水鉄砲」と発言してます
(多分サイドストーリーは聞いてませんよね?)

Posted at 00:33:20 2015/04/20 by

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

5番目のコメントの方

コメントありがとうございます。

サイドストーリーは聴いてないのでそれは初耳でした。
しかし伝説ってのも…身内しかいなかったあの映画の状況で、
誰がそんな「伝説」なんて話を残したんですかね…。
ミリオンのメンバーの誰かでしょうか…。

Posted at 22:11:03 2015/04/20 by トリプルデイP

この記事へのコメント

kage

上の方の補足になりますが、水鉄砲は「由緒正しい有名アイドルが使った一品モノ」と民宿のおばさんが貸してくれたみたいな感じでしたね

細やかなファンサービスってかんじでしょうね

Posted at 22:26:03 2015/04/20 by

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

7番目のコメントの方

コメントありがとうございます。

なるほど、それなら納得できる話です。
ファンサービスとしてもいい感じですね。
教えていただきありがとうございます。

Posted at 22:33:44 2015/04/20 by トリプルデイP

この記事へのコメント

kage

上で水鉄砲についてのコメントがあったので、ついでにサイドストーリーについて補足しておきます。
本作のネット配信のサイドストーリーは765と同様のミニドラマnomakeと346プロ制作のラジオ番組という体裁でCP以外のメンバーがメインの番組があるのですが、
nomakeの方は割と重要な話が結構含まれてるのですよね。
これまでトリプルデイさんがブログで口にしてた疑問について幾つか描写があったりしました。
(例えば蘭子が「いつもそんな喋り方なの?」と聞かれてしどろもどろになるとか、きらりが長身を気にしてるらしい描写とか。あとNGの発売記念イベントが客観的には成功扱いになってるような言及とか。)
13話のnomakeは卯月とアナスタシアが将来について語り合う話が主軸で、アナスタシア大活躍だったんですよね。
いずれもいい話ではあるのですが、それゆえに「なんで本編でやらなかった」「ここでやったということはもう本編でやらないってこと?」という反応が結構ありました。
どの媒体でも手を抜かないのはいいこととはいえ、そこまで重要なことを本編以外でやってしまうのは…Pも部長もガッツリ登場しますし。
765もやってたことですし最近の邦画では客集めの手段としてメジャーになってますが、ネット配信の番外編ってどうなんだろうと思いますね。

ミリオンで配信される765の新作nomakeも本編とほぼ同列な感じなので、気になります。ちなみに765のnomakeはブログで取り扱う予定はありますか?

Posted at 02:35:24 2015/04/22 by ぴゅう彦

この記事へのコメント

kage

Re: タイトルなし

ぴゅう彦さん

コメントありがとうございます。

NOMAKEの存在については以前にもお聞きしたことがありますが、
本編で描くべき内容をそちらでやっている、というのはなんともアレですね…。

アイマスというコンテンツがクロスメディアを武器にしているというか、
それ自体が大きな魅力であるものは確かですし、その一環なんでしょうが、
しかし、それに伴いアニメ本編のクオリティを損なう(説明不足等々という意味で)
のならば、それは決して正しいやり方ではないように思います。

まずアニメ本編の完成度ありきで、かつサイドストーリーが、それとは
別に魅力的な物語である、というのがベストだと思うんですが、
残念ながらそうはなっていないと言えるわけですしね…。

765のNOMAKEについては予定していませんでしたが、現在配信開始されたものの
今後の内容次第で、記事を書くことも考えてみようと思います。

Posted at 23:41:51 2015/04/22 by トリプルデイP

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kage


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